【プレイレポート】『Fate/EXTELLA LINK』襲い来る突然の死を体験せよ!アドレナリン全開の4vs4対戦ゲーム!!【テラリンク】

Fateをほとんど知らないのに、浅葉さんに「陣取りゲームつまり実質ギルティ〇ア2のゲーム出るぞ」と騙されて『Fate/EXTELLA LINK』(フェイト/エクステラリンク)を購入したがちょです。きっかけこそあれですがこれがいい意味で騙された作品で、誰もが期待していなかった意外な伏兵にゴジライン界隈では衝撃が走っています。

「死ぬゲームはいいゲーム」の持論を持つワタクシですが、この『Fate/EXTELLA LINK』なるゲームは気持ちがいいほど相手も自分も死んでくれます。そんな、死は誰にでも平等であることを学ぶための道徳の授業に使え、歴史の偉人を学ぶ世界史の授業にも使えること間違いなしの本作。この記事ではその魅力をたっぷりと紹介していきましょう。

【テラリンク】今夜勝ちたい『Fate/EXTELLA LINK』基本セオリー攻略編

△自分が何を食らったのかわからないまま即死する……それが『Fate/EXTELLA LINK』。スト4でサガットのタイガーアッパーカットからのMAXワロスコンボを食らった豪鬼のような理不尽な死を味わえます。

『Fate/EXTELLA LINK (フェイト/エクステラ リンク)』

発売日     :2018年6月7日
プラットフォーム:プレイステーション4、プレイステーションVita
ジャンル    :ハイスピードサーヴァントアクション
プレイ人数   :PlayStationR4版:1人(オンラインプレイ時2~8人)
         PlayStationRVita版:1人
開発      :マーベラス
価格      :
【PlayStationR4】
プレミアム限定版:14,980円+税
デジタルデラックス(ダウンロード限定版):9,380円+税
通常版(パッケージ/ダウンロード): 7,980円+税
【PlayStationRVita】
プレミアム限定版:12,980円+税
デジタルデラックス(ダウンロード限定版):7,380円+税
通常版(パッケージ/ダウンロード): 5,980円+税

『Fate』キャラによる超ハイスピードアクション

まず本作は『Fate』キャラクター全26キャラが登場し、“ライダー(メドゥーサ)”、“セイバー(アルトリア)”などの超有名キャラから、『Fate/Grand Order』で初登場の“スカサハ”なども参戦しています。『Fate』を知らない人でも一度は見たことがあるであろうキャラが暴れまくりです。

△オタクなら最低でも一度は見たことがあるであろう“セイバー(アルトリア)”も参戦。

本作はそんなFateキャラによるハイスピードなアクションがウリで、スピーディーかつ爽快感に溢れた動きを楽しむことができます。常軌を逸した高速ダッシュを連発し、通常攻撃で軽快かつサクサク敵を倒し、必殺技に該当するアクティヴスキルは派手な攻撃で敵を吹っ飛ばします。

それだけ聞くと大味なんじゃないかと疑問に思う方もいるかもしれませんが、それ大正解です。自分は通常攻撃はほとんど使わずアクティヴスキルだけををぶっぱなす戦法で戦うなど、5秒でコピーできるであろう動きしかしていません。でもいいんですそれで……、みんなが各々好き勝手アクティヴスキルをぶつけ合って戦うシンプルな大味さこそがキャラゲーの醍醐味なんです。とはいっても、奥の深さがないわけではないのでご安心を。これについては後ほど解説していきましょう。

△アクティヴスキルはR1+〇,×,□,△の組み合わせで入力する簡単コマンド。クールタイム制なので同じ技を連発はできませんが、4つのスキルを回していけばわりとどうにかなります。

△超ド派手な必殺の切り札“宝具”もこのゲームの見どころです。ドラゴ〇ボールばりの地球破壊技でセクター内の敵を即死させます。なお、あまりにも長すぎる演出への配慮か、演出スキップ(タッチパッド2回)も可能ですがゴジラインでは“礼儀”としてスキップなしを推奨しています。

脳汁でまくりの4対4オンラインバトル

拠点争奪の乱戦バトル

本作のマルチバトルは、4対4の総勢8人による多人数バトルがウリのひとつです。8人もいたら当然みんなハチャメチャに動き回ってやりたい放題していくわけで、それが『Fate/EXTELLA LINK』の大味かつ面白いところ。とにかく、人数が多いのでひとりひとりの責任が軽くなる上に、「勝ったときは俺のおかげ、負けたときは味方のせい」という責任転嫁が容易など悩める現代人にストレスフリーの快感を提供してくれます。

ゲームのルールはシンプルで得点領域なるエリアに留まるとポイントが溜まるシステムで、画面上部のゲージがマックスになると勝利です。狭い得点領域に8人全員が集まることになるため、結果として当然ハチャメチャが押し寄せて乱戦になります。ちなみに得点領域は2分ごとに移動するので、直前まで争っていたプレイヤーが突然民族大移動し始めるのはシュールの一言です。

△8人が同じ場所に集まり、激しいエフェクトの技で応酬します。いつ死ぬかわからないドキドキデスゲーム聖杯戦争の始まりです。

そんなわけで陣取りゲームかと思って始めたワタクシですがものの見事に騙された結果となりました。しかしその一方で陣取りゲームでなくともこのポイントシステムはよくできていると思いしらされた作品ともなりました。

まず、面白いのが死亡数は直接的には勝敗に影響がなく、あくまで拠点を奪い合った結果であるポイントでしか勝敗が決定しないことでしょう。自身が何回死亡しようが、敵を拠点から遠ざけることに成功すればそれだけで勝利に貢献できます。

△得点領域から敵チームを排除して自チームだけで占拠中はポイントが徐々に増えていきます。極論を言うと敵を倒さずとも、敵を領域から追い出すだけで仕事をしたことになるというわけです。宝具などはまさにそれで、相手を倒せなくてもアドバンテージを得られます。

他にも、時間経過で出現してマップ全体にバラバラに設置されたクラスタワーの存在もポイントです。このタワーにはクラス(セイバー、ライダーなど)があり、同じクラスのキャラで攻撃し制圧するとチーム全員に攻撃力の強化や防御力の強化などの効果が得られます。つまり、得点領域から離脱していてもチームに貢献できる方法があるなど遊び方に幅を持たせてくれるのです。

△宝具ゲージをMAXにしてくれるタワーもたまに出現します。このタワーが出現した瞬間に一目散に回収しにいくようになるとオタクです。

安い命と買う命

このゲームの最高にクールなところのひとつは“命の価値が安い”ことに尽きるでしょう。アクティヴスキルで4割~5割は当たり前、背後からの一撃やドライヴスキル(いわゆる超必殺技)などに当たると即死もしばしば。戦線に復帰した出会いがしらの一撃で即死したときはかなり頭が沸騰しそうになります。が、このゲームの死に理由を求めるのはナンセンスです。

△なぜ死んだのかはわかりませんが即死しました。これが日常茶飯事です。

△即死級ダメージの宝具が発動するとみなクモの子を散らすかのようにセクター外に逃げ始めます。パニック映画さながらのその光景は抜群の緊張感と笑いを生み出してくれるはずです。

命が安いなら命を買うのも安いのが『Fate/EXTELLA LINK』。なんと、令呪というシステムを使うと無料で3回即座に復活できます。死んでも死んでも即復帰できる神システムに感謝しながら死地へと向かい続けましょう。

△ゴジラインメンバー誰しもがストーリーモード限定の復活システムだと思っていた令呪がまさかのマルチでも使用可能という事実(気づくのに2時間かかりました)。どれだけハチャメチャなゲームなのか開発者自身も心で理解しているであろうことがうかがい知れますね。

カスタマイズで個性を出せる

アクティヴスキル、インストールスキル、礼装にはカスタマイズシステムがあります。同じキャラでもカスタマイズ次第では戦法がまったく変わることもあり、組み合わせの試行錯誤もまた楽しいポイントのひとつです。

△アクティヴスキルは4つの枠しかないので、何をメインに据えるか悩みどころです。攻撃力UPで一撃必殺を狙うもよし、リーチの長いスキルを中心に積むもよし、スタン技やカウンター技でトリッキーに戦うもよしです。

△礼装には様々なコードキャストが設定されており、HP回復や強化効果を戦闘中いつでも発動できます。HP回復が多い礼装を選ぶか、攻撃力UPのある礼装を選ぶか、クールタイム回復速度UPを選ぶかなど、選択したアクティヴスキルとの相性や狙う戦術によってかなり個性が出るポイントです。

マルチはキャラ出し不要

これはキャラゲーが発売されたときにゴジラインで異様に警戒される要素ですが、“キャラゲーのキャラ出しは悪”といった不文律がゴジラインには存在します。

「次はキャラ出ししてからやりますか」の発言のあとにキャラ出しを待ってたらソフトを売っぱらっていやがった、キャラ出しを1日かけて頑張ったのにそれ以降に対戦会が開かれることがなかったなどなどゴジラインメンバー間で数々の悪行トラウマが生まれあいました。そのため、キャラゲーが発売されるたびに、「で、キャラ出しあんの?」という質問が飛び交い警戒し合うのも当然の節理でしょう。

そんなキャラ出しですが、本作『Fate/EXTELLA LINK』にはそういった要素はほぼなく、最初から全26キャラ中の25キャラが使用可能かつカスタマイズアイテムも準備済みといった至れり尽くせりの状態で即座にマルチを遊ぶことができます。この仕様が判明したときには、ゴジライン内でも「開発者わかってるね(ビシッ)」と大絶賛でした。

ちなみに、マルチモードを開放するにはストーリーを1話クリアーする必要がありますが、チュートリアルと同じですぐ終わるので問題ないでしょう。

△マルチは最初から25キャラが使用可能で、キャラ出しが必要なのは26キャラ中1キャラ(カール大帝)のみ。これだよこれ、俺たちが求めていたものは!

マルチとシングルは別システム

本作で潔いと思ったのが、シングルモードとマルチモードではシステムがガラリと変わるということです。宝具ゲージの溜めかたがまったく違ったり、セクターの制圧もなかったりとマルチとシングルはまったくの別ゲーです。ちなみに、驚くことにマルチの宝具ゲージの溜め方は説明書に書かれていません。途中で仕様変更した可能性も無きにしも非ずですが、ナイスな仕様に感謝です。

△例にあげるとストーリーモード限定でボタン連打勝負のシステムがあります。対戦では嫌われやすいシステムだけにこの判断はかなり英断と言いたい。

やり込み要素たっぷりの一人用モード

一人用モードでは無双系ゲームのように敵を狩り倒しつつセクターと呼ばれるポイントを制圧していくのが基本です。最初のうちはとにかくザコをサクサク倒せる上にコンボ数も伸びまくるのが気持ちよくてそれだけで楽しさを味わえます。もちろん、ぬるい難易度じゃ我慢できない人もご安心を。要所要所でサブミッションなどが発生し、クリアーには必要ないもののおいしい報酬が得られるので、いかにクリアーを目指しつつサブミッションも同時に達成させられるかが腕の見せ所となるでしょう。

△一人用モードではザコをばっさばっさとまとめて倒し続けるので爽快感抜群!ハイスピードアクションが好きな人ならハマルはず!

ストーリーモードでは新主人公“シャルルマーニュ”を中心にオリジナルストーリーが展開されます。本筋のストーリー以外にも各キャラクターごとに絆上げによる親愛イベントなどもあるので、原作ファンにはたまらないでしょう。正直なところ自分は原作『Fate』をほとんど知らないためストーリーを評価する段階には至っていませんが、玉藻ちゃんが可愛すぎることだけは理解できたので満足です。

△玉藻ちゃんと会話をしてると脳がとろけちまいそうです。

△絆を上げると玉藻ちゃんがFOX婦警服をプレゼントしてくれました。嫁との絆はしっかりと上げておきましょう。

ストーリーモードもそこそこのボリュームがありますが、終わった後もエキストラバトルなる高難度モードが搭載されているのでずっと一人用を楽しみたいかたも納得の設計です。入手した強化アイテム(礼装など)はこれらのクエストをクリアーするのに役立つと思われるのでレシピ発掘や強インストールスキル集めがやりこみ要素となりそうです。

△エキストラバトルの解放にはストーリモードの進行が必要です。最高難度のクエストは必要Lvもかなり高いため、Lv上げと装備の育成などが重要となるでしょう。


 

プレイしたゴジラインメンバーから満場一致の神ゲー評価が出た本作。

アクティヴスキルをパなしてるだけでライトに遊べるので、アクションゲーム初心者でも楽しめる作品となっているのではないでしょうか。最初は「死ぬゲームはいいゲーム」の持論を撤回したくなりそうなほどの理不尽な死を味わってキレそうになってましたが、慣れてくると自分が理不尽な死を敵に押し付けてエクスタシーを感じるまでには成長しました。やはり「死ぬゲームはいいゲーム」と言わざるを得ませんね。

今もっとも熱い死にゲー『Fate/EXTELLA LINK』。みなさまも脳汁ダボダボなエクスタシーを味わってみてはいかがでしょうか。

▽キャラの各攻略ページリンク
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がちょ

フレームの神と呼ばれた男。
この男が作ったフレーム表は数知れず。
持ち前の調べもの力を活かして、キャラゲーの発売初日に永久コンボをひっさげて現れることも珍しくない。
「走ってきて無敵技しか打たない」と言われるほどの力強いプレイスタイルは、ゴジラインでも異彩を放っている。

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