ついにパッケージ化!『G-MODEアーカイブス+ 探偵・癸生川凌介事件譚 コレクション』がTGSに出展。G-MODEのキーマン・竹下功一氏のコメントもお届け!【TGS2025】

2025年9月25日から28日(25日、26日はビジネスデー)にかけて開催中の東京ゲームショウ2025に『探偵・癸生川凌介事件譚 コレクション 前編』、『探偵・癸生川凌介事件譚 コレクション 後編』が試遊展示された。同作に収録されている「探偵・癸生川凌介事件譚」シリーズはいまや”ガラケー”とも呼ばれる、携帯電話向けアプリとして人気を博したシリーズだ。

G-MODEは1作目から次々とこのシリーズをニンテンドーSwitchやSteamへと移植してきた。前後編でリリースされる『探偵・癸生川凌介事件譚 コレクション』はその集大成ともいえるプロジェクトで、いよいよファンの多くが待ち望んだパッケージ版として発売されるのだ。筆者も、シリーズのファンの方も、ダウンロード版を遊んできているプレイヤーが多そうな本作だが、パッケージ版となるとコレクション魂がうずく方も多いのでは。あの「癸生川凌介事件譚」が復活して、そのうえパッケージ版まで出るなんて。すごすぎるG-MODE!

▲TGS2025ハピネットブース「ハピネットゲームフェス!in TGS2025」にて、G-MODEは『G-MODEアーカイブス+ 探偵・癸生川凌介事件譚 コレクション』と『デジプラコレクション まるごと鉄道!デラックス』の試遊を展示。

『探偵・癸生川凌介事件譚 コレクション』には前後編ともに、番外編アプリと電子書籍が先行収録される。番外編アプリと電子書籍はダウンロード版でも後日発売予定とのことだが、パッケージ版を購入すれば、ひと足さきにこれらの作品を楽しめるというわけだ。

また、『探偵・癸生川凌介事件譚 コレクション』の前編と後編をセットにしたコンプリートセットも発売予定。こちらはいわゆる限定版ともいえる商品で、2つのパッケージや各種特典を収録できる特装箱が付属。特典としては、シリーズの楽曲を収録したサウンドトラック、電子書籍版を実物の書籍として復刻した小説 探偵・癸生川凌介事件譚、そして癸生川探偵事務所 手帳+スケジュールシールがついてくる。ファンとしてはこちらが欲しい……という方も多いはず。今後店舗特典なども発表されていくので、詳しくはG-MODEのXアカウントや公式サイト(外部リンク)をチェックしておこう。

東京ゲームショウに出展されていた試遊版では、前編・後編を遊ぶことが可能で、ダウンロード版がまだ発売されていない番外編アプリや電子書籍も確認することができた。『探偵・癸生川凌介事件譚 コレクション』の前編・後編ともに「ひとつのソフト」として扱われており、これらのソフトの起動後に、どの物語をプレイするか選べるようになっていた。ダウンロード版で個別に買っていたという方も、すっきりと整理された保存用として本作を手にとる価値は十分にあるだろう。

G-MODE プロデューサー
竹下功一 氏にエンカウント!


TGS2025の会場で、G-MODE取締役・プロデューサーの竹下功一氏にエンカウントしたので、特別にコメントをいただいた。短い時間ではあったが、G-MODEさんの懐の広さとユーザーへの想いを感じるひと時となった。(Xアカウントは@takexxxx

●interviewee

竹下功一氏 氏:G-MODE 取締役・プロデューサー。『OU』、『GMODEアーカイブス』シリーズ、『みんなで空気読み。』シリーズなどを手掛ける。

——パッケージ版『探偵・癸生川凌介事件譚 コレクション』の試遊がいよいよお披露目となりました。いちファンとして嬉しいです。

竹下:ありがとうございます。我々としても感慨深いですね。最初の頃はVol.10の「永劫会事件」まで移植を走れたらいいなと考えていて、気づけば皆さんの応援もあってこの区切りを超えていたんです。早い段階から、いつかはまとめてパッケージにという思いはありましたが、現実味が出てきたのは本当に皆さんのおかげですね。ダウンロード版を買っていただいた方からもパッケージ版を求める声が多かったんですよね。結構、うちはユーザーさんの声にも敏感なんですよ(笑)嬉しいなあーって。

——パッケージ版のイラストは『逆転裁判』シリーズなどを手掛ける岩元辰郎先生ですよね。

竹下:そうなんですよ!パッケージのメインビジュアルは、イラストレーター・岩元辰郎さんの描き下ろしです。発表したときも反響をいただきましたが、我々もサンプルを見て感動しています。前後編それぞれのパッケージも見応えがありますし、並べるとひとつの絵になるようなデザインになっています。両方買われる方は、ぜひ真横に並べてみてください。限定版のデザインについてももちろんこだわっています。開封するときに高揚感のあるものを目指しているので、期待していてください。

▲パッケージはなんと岩元辰郎先生の描き下ろし。しかも、並べることで一枚の絵のように鑑賞できるデザイン。

——G-MODEさんというと、正直かなりニッチなゲームも復刻されていますよね。そういったニッチなタイトルをG-MODEさんの移植で知って、こんな面白いものがあったんだと驚くことがあります。こういうタイトル選びにも、ユーザーさんの声は反映されているんでしょうか。

竹下:まず、G-MODEのライフワークとして、携帯電話のゲームを現行の環境で遊んでもらうこと、それを保存へと繋げることというのがあります。これはかつて携帯電話ゲームの制作に携わっていたからというのもあるんですが、当時のゲームを現在へ接続することは希少な取り組みという自負もあるんです。という、会社としての姿勢もありつつ、ユーザーさんの声を重視、いや、最重視しているといっていいかもしれません。いただいたリクエストは全部見ていますよ。もちろん、いろいろ事情で実現できないものもありますが、皆さんの声を叶えたいという気持ちは強いです。

——権利の所在などいろいろな問題もありますものね。でも、それにしても、G-MODEさんは、そうした諸問題を乗り越えつつやっているような印象があります。「えー、このタイトル出せるの!?」と驚かされることが何度もありました。アトラスさんのゲームが色々とG-MODEのタイトルとして出てきてびっくりしていたのですが、『ステラデウス 漆黒の精霊』まで出てきてもう一度驚きました(笑)楽しくプレイさせていただきました。

竹下:そう言っていただけると嬉しいですね。確かに、たまに「これどうしよう」と考えさせられる事態になったりもしますね。でも、プロデューサーとしては、今まで誰も手を出そうとしなかったところに進んでみたら、想像もしない良いことが起こることが多いのかなと思っています。協力してくれる方が現れたり、有益なアドバイスをいただいたことも少なくないんですよ。

——今後もG-MODEさんは色々な作品を出していくと思いますが、ゲームファンの方々にメッセージをお願いします。

竹下:携帯電話時代の移植作品については、これからも皆さんの期待に応えつつ、時に驚いてもらえるようなものを提供していきたいと思っています。そろそろネタ切れするのではと思っている方もいるかもしれませんが、ネタはまだまだありますし、要望をいただいているのもまだまだあります。そして、ジー・モードからの新作として世に送り出した『OU』や、多くの方に愛していただいている『みんなで空気読み』も大事に育てていきたいですね。移植作も新作も、遊んでもらった感想をいただけるとすごく嬉しいです。

——『OU』!ぜひまた記事で紹介させてください!今日はお忙しいところ、ありがとうございました。

https://twitter.com/GmodePR/status/1968511006801543503

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