2026年春、『やがて散りゆく鏡の花へ』がNintendo Switchで発売予定!フルボイス化&追加シナリオでさらに世界が深まるそうです【TGS2025】

2025年9月25日から28日(25日、26日はビジネスデー)にかけて開催中された東京ゲームショウ2025にて、『やがて散りゆく鏡の花へ』Switch版制作決定スペシャルステージが開催された。
登壇したのは、プロデューサーの皮商人49 氏、主題歌作曲を手がけた来兎さん、作中で明代芽唯役を務め、主題歌の歌唱も手がけた阿部里果さんが登壇した。

『やがて散りゆく鏡の花へ』(通称『やがてち』)は2025年6月にSteam版が発売された工画堂スタジオの最新作。ジャンルは和風伝奇アドベンチャーで、人と霊魔と呼ばれる超常の存在との戦いを描く作品となっている

関連記事:【レビュー】短編だが心を打つ『やがて散りゆく鏡の花へ』。工画堂スタジオが送る凝縮された物語の魅力とは

『やがてち』については弊サイトのレビューでも紹介したが、ロープライスの作品ということもあって、ボイスのない作品として発売された。その後、同作のキャラクターのASMR作品が豪華声優陣を起用して発売されたことから、ゲームのフルボイス化を望む声が多く寄せられたという。こうしたユーザーの声に応える形で、フルボイス化と、遊べるプラットフォームの拡張という動きに繋がったのだそうだ。

また、フルボイス化だけではなく、新規エピローグシナリオの追加も行われるとのこと。追加エピローグシナリオは、Steam版では有料のDLCとして配信されるそうだが、各ヒロインの新たな魅力を見られるものになりそうだ。

▲左から来兎さん、阿部里果さん、皮商人49氏。

▲工画堂スタジオの皮商人49氏は、本作のプロデューサーであり、シナリオの制作なども手がけている。略して「かわしょう」と呼んでもらいたいとのこと。

ステージでは、阿部里果さんと来兎さんが本作の制作秘話も語ってくれた。
阿部さんからは「おひねくれになられている」と感じたキャラクター・明代芽唯を演じる上で意識したポイントなどが語られた。ひねくれる過程がしっかりとあり、強そうに見えても危うさがある部分などに注目してキャラクターを作り上げていったようだ。また、なにより芽唯に「幸せになってほしい」という想いもあったそうだ。ASMR作品や追加エピソードでは、芽唯の新しい一面も描かれるそう。ちなみに、追加エピソードでは、本編では見られない芽唯の意外な表情も見られるとのことだ。

主題歌『鏡の花の咲く月夜』については、来兎さんが阿部さんのストレートに伝わる声質からインスピレーションを受け、強く響く音を目指して制作したとのこと。和風伝奇という不思議な出来事が混ざり合う不思議な雰囲気を見事に表現した楽曲となっているので、音の響きや歌詞などに注目しつつ、じっくりと聞いてみてほしい。

▲主題歌『鏡の花の咲く月夜』は好評配信中。

▲新規エピローグシナリオは、Steam版では有料のDLCとして発売されるそうだ。

イベントの後半では、水月さとりを演じる長谷川育美さんから、Switch版の制作発表を祝うメッセージも届けられた。
なお、水無月さとりは、「覚」と「悟」という2つの人格を持つキャラクターとなっており、フルボイス化にあたってはどのような演じ分けが行われるのかいまから気になるところだ。『やがて散りゆく鏡の花へ』からの派生作品として発売されているASMR作品でも、二人の「さとり」の見事な演じ分けを見ることができるが、ゲーム版はシリアスなシーンが多いためまた違った雰囲気を楽しめるはず。

登壇した阿部里果さんは『やがてち』を、いろいろな入り口のある作品と語っていた。まさにその通り、既に発売されているSteam版はもちろん、キャラクター別のASMR作品からでも入っていくことができる。ASMR作品はキャラクターの魅力を強調した、いわゆるギャルゲーの恋愛パート的なシーンを描くものなので、『やがてち』を未プレイでも楽しめるようになっているのが面白いところだ。なお、このASMR版も人気沸騰中のようで、早くも第二弾の制作が決定したという。

Nintendo Switch版『やがて散りゆく鏡の花へ』は2026年春に発売されるので、ここでもまた新しい”入り口”が増えることになる。興味のある方は工画堂スタジオの公式Xなどをフォローし、続報を待とう。また、Steam版でも後にフルボイス化のアップデートが行われるので、内容が気になる方はこちらを先に遊んでみるのもいいだろう。

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