【プレイレポート】年間100本ゲームを買うオタクが勝手に選ぶ、2017年の「神ゲー」(家庭用ハード編)

今回の記事では、年間100本以上ゲームを買ってしまうオタクである浅葉が、2017年度に発売された家庭用ハードのゲームから、「神ゲー」を勝手に決め、勝手にご紹介いたします。今年は久々に、ゲームする時間が足りないと思わされるほど豊作でした。面白いと感じたゲームのほとんどが、時間泥棒で、奥深いやりこみ要素を備えていたからです。

明らかに「神ゲー」な5作品

ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』には度肝を抜かれました。本作は、広大なフィールドを駆け回り冒険する「オープンワールド」タイプの作品ですが、『ゼルダ』でこれをやるという情報が出た時は、大丈夫だろうかと思ったものです。オープンワールドと言うとやはり、海外の超大作ゲームが頭に浮かび、自由度と骨太なやりこみ、プレイヤーによって変わる難度といった要素が、『ゼルダ』というコンテンツにに合うのだろうかと思ったりもしたのです。しかし、こうした心配は全くの杞憂で、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』は、絶妙なバランスを軸とし。節々にゼルダらしさを残したゲームでした。ここでこうすれば、何かが起きそうだという発想の上をいくように設計されたギミックやオブジェクトには、驚かされてばかりでした。本作については、いろいろなプレイレポートや記事が既に雑誌やネットに出ているので、詳しいことは割愛しますが、数年に一度あるレベルの「遊んでおかないと勿体ない」ゲームです。

△『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』は、本当にとてつもない作品です。このゲームに追いつくようなゲームがでてくるのは、数年後になりそうだと感じるくらい、凄まじい発想力と作りこみを感じます。

ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』は、プレイステーション4とニンテンドー3DS、両ハードで遊びました。ニンテンドー3DS版から遊んだのですが、スーパーファミコン時代の『ドラクエ』の表現と新しい物語が混ざり合う新作として、とても楽しく遊ぶことができました。スキルを軸にしたやりこみ要素は奥深く、そのやりこみに値するボスも用意されていて、とても充実した時間を過ごすことができました。一通り3DS版を遊んで、プレイステーション4版を始めてみたら、最新の表現に度肝を抜かれました。3DSでは、昔ながらの『ドラクエ』表現で描かれていた建物やフィールドが、PS4版ではこれ以上ないほど最新の表現でとても瑞々しく描かれているのです。『ドラクエ』はかつて、想像を楽しむゲームでした。シンプルなグラフィックや言い回しの中に、自分の想像力を足して世界を構築していくという楽しみがあったのです。しかし、プレイステーション4版の『ドラクエ11』では、これ以上ない表現で、世界を見せてくれます。これはこれで、良いものだなあと思いました。

△PS4版の『ドラクエXI』はまさに、「懐かしくも新しい」超大作。グラフィックにも圧倒されました。

『ニーア オートマタ』は、「雰囲気」がとても良いゲームでした。抽象的な表現ですが、この作品のいろいろな表現が、心を揺さぶり続けたのです。要素を細かく分けていくと、どこかで触れたことのある手触りをしているものが多いのですが、それを絶妙なバランスで組み合わせオープンワールドゲームとして完成させています。格好良くて、愛おしくて、切ない物語とキャラクターたちからは、目が離せませんでした。ところどころに、ヨコオタロウさんの遊び心が垣間見えたのも良かったです。ふっと気をそらされたところに、じんとくるドラマが飛び込んでくる、ずるい!設定資料集や、CDも楽しませてもらいました。

△浅葉の奥さんも大絶賛の『ニーア オートマタ』。トロフィーがゲーム内で「購入」できるなど、ユニークな仕掛けも素晴らしいです。

オープンワールド型のゲームが特別好きというわけではないのですが、『Horizon Zero Dawn』もがっつり遊んだタイトルのひとつです。この作品は「狩り」のためにできることがたくさん用意されており、あらゆる手を尽くして敵を倒すという工程がとても楽しいゲームでした。発売前は、「狩りゲー」というイメージが先行する一方で、マルチプレイがないという点を心配したのですが、本作は「一人での狩り」を突き詰めた作品だったのです。プレイヤー自身の腕前、考え方が徐々に成長していくのを実感できる素晴らしいゲームです。世界観やグラフィックなど、プレイヤーを引き込む要素もとてもクオリティが高く、ついついスクリーンショットを楽しんでしまう作品でもありました。

『仁王』も忘れてはいけません。和風『ダークソウル』と思いつつ購入したのですが、ゲームの方向性としてはやや違っているように感じました。個人的に、『ダークソウル』は世界観とボス戦が楽しいゲームだったのですが、『仁王』は育成と雑魚戦が楽しいゲームでした。難しさの質としては『NINJA GAIDEN』の理不尽さと似ていて、対策を知らないと一気に押し込まれるタイプのもので、それをトライ&エラーで駆け抜けた時の爽快感はたまらないものがあります。青い目のサムライ・ウイリアムもとても良かった。

△『仁王』は追加DLCもあり、一年を通して遊べたタイトルのひとつです。個人的な好みですが、次回作はもうちょっと分厚くストーリーをやってくれると嬉しいです。

以上のタイトルについては超有名タイトルなので、遊んだことのある人も多いはず。これらの作品のプレイレポートを掲載するつもりではいたのですが、これもう書くまでもなく神ゲーじゃんと怠慢をキメていた2017年にとても猛省しております。追って、これらの作品のプレイレポートを公開する予定ですが、迷うことなく今買って、プレイを始めても後悔することはまずありません。未プレイの作品があれば、今すぐやりましょう!

2017年の「神ゲー」はまだあります

『俺達の世界わ終っている。』は強く推したいソフトです。このゲームの圧倒的なボリュームと、楽しさへの徹底したこだわりに驚かされ、作った人に話を聞いてみたくなったので、インタビュー(記事はこちら)をとらせていただきました。ディレクターの森田さんのお話は、こういう人でなければ、このゲームは作れないと確信するほど、情熱に満ちたものでした。未プレイの人がいたら、何がなんでも遊んで欲しいタイトル!

【プレイレポート】『俺達の世界わ終っている。』が変態的に面白いゲームだった

△超ボリュームの超濃厚エンターテイメント 『俺達の世界わ終っている。』は、もっともっと多くの人に知ってほしい神ゲーです。

『GOD WARS ~時をこえて~』は、『タクティクスオウガ』へのリスペクトを色濃く感じさせてくれる素晴らしい作品でした。『タクティクスオウガ』ファンが遊べば、どこか懐かしい気持ちになるはず。発売時にクリアーした時は、もう少しボリュームが欲しかったと思ったのですが、なんとこの冬大型アップデートで「黄泉の迷宮」なる追加コンテンツが増えるのです。名前からして、『タクティクスオウガ』の死者の宮殿っぽいの雰囲気ですが、やり込み要素としてめちゃくちゃ期待しております。また、この作品は箕星太朗氏のデザインした美しいキャラクターと、「日本の神話」をモチーフにしたストーリーも見どころの一つです。本作では、タクティクスRPGというところに軸を据えたためか、ストーリーの分量はややあっさりとしていますが、次回作の構想もあるそうなので、まだまだこの世界観のお話をみたいですね。

【プレイレポート】神ゲー『GOD WARS ~時をこえて~』がマジで神ゲーだった

△『GOD WARS ~時をこえて~』は、今冬配信の大型アップデートも楽しみです。箕星太朗氏のデザインしたキャラクターがあまりにカワイイので、さらなるメディアミックスを期待したい作品です。

『The Lost Child』は、やや荒削りなところはあるものの、面白さがそれらを帳消しにしてくれる作品でした。がっつりと探索、育成、蒐集要素を盛り込んだダンジョンRPGだったのです。『エルシャダイ』とほのかにリンクする世界観も、楽しく眺めることができました。先に挙げた『GOD WARS ~時をこえて~』と同じく、角川ゲームズの作品ですが、この会社の作品は最近面白く、挑戦的なものが多いですね。

【プレイレポート】「そんなダンジョンRPGで大丈夫か」『The Lost Child』「大丈夫だ、問題ない」

△骨太なダンジョンRPGとして楽しめた『The Lost Child』。このゲームと、『GOD WARS ~時をこえて~』は、やりこみを促進するために、アイテムデータなどが世に出てほしいところです。

『ファイナルファンタジーXIIザ ゾディアック エイジ』 は、超やりこみゲーがPS4向けに超進化して現れた作品です。4倍速モードと、強くてニューゲームなる超神システムが追加され、おれたちのやりこみを阻むものは何もなくなりました。オリジナル版発売当時は、すべての家庭用RPGを過去にするレベルのやりこみ要素に驚かされ、そのバージョンアップ版である『ファイナルファンタジーXII インターナショナル ザ ゾディアック ジョブシステム』でもさらにプレイ意欲を掻き立てられ、PS4でもまた同じようなやりこみをして超楽しいと思わせてくれるのです。

△PS4版でも、ザイテングラート等をとるための「乱数調整」が発見されています。公式なのか非公式なのか、グレーなのかホワイトなのかわかりませんが、個人的にはたまらない仕様です。

『Miitopia』は、RPGだからとりあえず、ということで買ってみたのですが、「Miiを見守り、冒険させる」というゲームコンセプトが妄想加速装置としてとんでもなく有能でドハマり。普段あまりMiiに興味のない自分が、いろんな人のMiiが気になるようになり、すれ違い通信にもわくわくさせられる日々を過ごしました。あまり周りにやっている人がいなかったので、ソフトをまわりに買って、配ったほど大好きな作品です。

浅葉、2017年を振り返る

2017年は例年よりも、RPGをたくさん遊んだような気がします。もともと、このジャンルは大好きなのですが、今年は絶え間なく何かの作品を遊んでいて、充実を通り超えて時間の足りなさを感じた一年でした。上に紹介したもの以外にもたくさんハマった作品があって、ニンテンドー3DSの『Ever Oasis 精霊とタネビトの蜃気楼』『アライアンス・アライブ』も、まったりと遊ばせてもらいました。この2作品は、SFC時代の古き良きRPGを知る人であれば、何かしら刺さるものがあるはず。
リメイク系の作品もとても充実していて、ニンテンドーSwitchでは、『聖剣伝説コレクション』『ウルトラストリートファイターII ザ・ファイナルチャレンジャーズ』にがっつりと時間をもっていかれました。『スターオーシャン3』と『スターオーシャン4』がプレイステーション4で遊べるようになったのもうれしい限りです。
あとは、個人的に超ファンである『信長の野望』シリーズと『三國志』シリーズがニンテンドーSwitchで出てしまったのも、時間泥棒すぎるので大変です。携帯機で遊ぶには小さすぎるし、大画面で常に遊び続けるのも奥さんには悪いという問題点を、ほどよい大きさの携帯機にもなり、TVにも出力できるニンテンドーSwitchという魔法のハードが解決してしまったのです。恐るべし、任天堂。ありがとう、任天堂。『ディスガイア』シリーズなんかも、Switchだと、「寝る前にちょっとやるか」と始めてしまった結果、朝になることが多かったです。
このほかにも、とにかくたくさんの面白い作品に出会えた一年でした、全部挙げていくときりがないので、ここで締めさせていただきます。次の記事は、年明けの公開になりますが、2017年のスマートフォンゲームとアーケードゲームから、勝手に「神ゲー」を選ぶという企画でお届けします。

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浅葉 たいが

浅葉 たいが

ゴジライン代表。ゲーム、アニメグッズのコレクター。格闘ゲーム、アドベンチャーゲーム、RPGをこよなく愛する。年間100本以上のゲームを自腹で買い、遊ぶ社壊人。ゲームメディア等で記事を書くこともあるが、その正体はインテリアデザイナー、家具屋。バンダイナムコエンターテインメント信者かつ、トライエース至上主義者。スマートフォン版『ストリートファイター4』日本チャンプという胡散臭い経歴を持つ。

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