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【プレイレポート】神ゲー『GOD WARS ~時をこえて~』がマジで神ゲーだった

      2017/07/03

キャラクターがあまりにもkawaiiので購入したシミュレーションRPG『GOD WARS ~時をこえて~』をクリアーしました。ヒロインのカグヤちゃんの愛らしさだけでプレイレポートが書けるわいと思っていたのですが、いざ遊んでみるとその骨太な作りに驚きました。
体験版の時点では、光るところはあるものの、操作性などの面で残念なところもあったのですが、製品版ではそれが嘘であったかのような遊び心地になっていました。プレイが快適になったことで、この作品の本来の魅力であった「育成」が際立ち、「プレイヤーの遊び方によってバトルの難度が大幅に変化する」といった、どこか懐かしいタクティクス系RPGの香りを醸し出す作品になっています。今回の記事では、本作の魅力をざっくりと書いてみたいと思います。

『GOD WARS ~時をこえて~』
発売日:2017年6月22日
プラットフォーム:プレイステーション4、プレイステーションVita

ジャンル:シミュレーションRPG
価格:パッケージ版:6,800円+税、ダウンロード版:5800円+税
CERO: B
発売元:KADOKAWA GAMES

△地形や高低差を活かして戦うタイプのシミュレーションRPGとなっています。

△右側が本作のヒロインのカグヤさん。キャラクターデザインは箕星太朗さん。

「育成」によって、ゲームの難度が大きく変化する

本作には、様々な「職業」が用意されています。バトルに参戦するキャラクターは、装備可能アイテムやパラメーターが変化する主職業と、スキルを追加することができる副職業を設定することができます。職業ごとに用意されたスキルは400種類以上。範囲攻撃や状態異常を誘発する攻撃、パーティの強化、”おとり”役を生成する術など、多彩なスキルが用意されており、主職業+副職業+キャラクターごとに設定された固有職業の3つのスキルを使うことができるため、この組み合わせだけでも膨大な戦術が生まれます。育成だけでゲームを美味しく遊べてしまうおれのような人種、ダンジョンRPGマニアの人は、もうここだけでニコニコできるはずです。

△職業を組み合わせることで、キャラクターの強みを様々に変化させることができます。装備の種類も膨大で、中には特殊な能力を持つものも。レベルは飾りと言わんばかりの充実した育成が楽しめます。

△職業ごとに用意された”スキル”は、「ジョブポイント」を使って習得することができます。スキルはツリー状に配置されており、強力なものは、他のスキルの習得が解放条件となっています。

ゲームの難度は、この「育成」によって大きく変化します。序盤からキャラクターレベルや職業レベルはガンガン上げられるため、サクサク進みたいのであればがっつりと育成してしまうのも一つの楽しみ方です。本作には、ゲームの機能として難易度度設定がありますが、「育成」をがっつりと進めれば、「難しい」でもそう苦労することはありませんし、むしろバトルバランスを置き去りにするレベルまでキャラクターを強くすることも可能です。ちょっと工夫すれば、「育成」をオートで進めることもできるので、時間がかかりすぎるというストレスもありません。育成にランダム要素が絡む余地がないのも個人的には好みです。レベルが上がるたびに「いくつステータスが上がったか」を確認するほどおれはもう若くないのかもしれません。
一方で、難度「普通」でも、スキルが揃っていなければ苦労するステージなども多数用意されています。この前提のもと、「どう楽しむか」をプレイヤーで決められるのが、本作の素晴らしいところだと思います。(「難しい」はもう少し難しくても良かったかもしれません)

△オートで育成を進める場合は、「岩」が敵として登場するステージがオススメ。「岩」以外の敵を倒して、「岩」から距離を離した状態でAIを「ヒーラー」にすることで放置育成が可能となります。某伝説のタクティクスRPG的な小ネタなので、意図的に入れたものだと想像できます。

歯ごたえのあるバトルを楽しみたいという人は、「依頼」と呼ばれるサブクエストを周回するのはほどほどに、どんどん本編ストーリーを進めると、「タクティクスRPG」ならではの頭脳戦を楽しむことができます。おれは、サブクエストの周回を後回しにして本編に挑んだので、時にはなかなか厳しい戦いになりました。ステータス強化スキルと、状態異常誘発スキル、そして「けがれ」と言われる、敵からのヘイト値をコントロールする戦術で乗り切りましたが、今思えばこの進め方こそが、『GODWARS』における適正な難度を楽しむための方法だったのかもしれません。

△「けがれ」は、攻撃や回復といった攻撃を行うことで蓄積されていきます。「けがれ」の数値が高いキャラクターは、敵から狙われやすくなります。この仕様を活かして、「おとり」の役割をするキャラクターなどを戦いの中で能動的に作り出すことができます。「けがれ」をコントロールするスキルなども存在するので、うまく使いこなせば、強敵との戦闘もぐっと楽になります。

主に本作は、バトルの面白さを軸にした作品で、操作性なども大変良いです。最初に書きましたが、体験版とは別物です。イベントスキップなどもサクサクですし、演出をカットすればバトルがめちゃくちゃスピーディになります。

古代日本に興味がわくかもしれない

本作の物語は、古代日本を舞台に、古事記とお伽話を融合させたものとなっています。おとぎ話的なところは、カグヤ、キンタロウ、ウラシマといったプレイアブルキャラクターたちの名前から想像していただければと思います。古事記的なところでは、オオクニヌシやツクヨミ、スサノオなどにスポットが当たっています。物語の流れは本作オリジナルのものになっていますが、キャラクターや世界観は、出典元から引っ張ってきたものも多いため、古代日本という時代に憧れを感じる人には刺さるものもあるはずです。

△イベントシーンは数こそ多くありませんが、カグヤさんはいつだって超kawaiiです。

物語の流れや雰囲気は、幅広い年齢層を意識したものになっていますが、ときどきグサりとくる台詞まわしもあります。もう少しだけ登場人物の背景を知りたかったと思うところで話が進んでいくのは、狙ったのかどうかは不明ですが、この塩梅がなかなか絶妙に、この時代の知識を得たいという欲求をかきたててくれます。
ゲームの中には、歴史に興味を持つためのトリガーのような役割を果たしてくれる作品があります。本作もまた、トリガーとして十分に魅力あるものになっています。
個人的には、箕星 太朗さんがデザインしたキャラクターたちが出るRPGというだけで幸せなのですが、冒頭にも書いたようにとにかくカグヤが可愛い!イベントシーンも力が入っていますし、見せ場で登場するアニメーションにも制作陣の愛を感じます。人気が出て、フィギュア化くらいまでいってほしいと強く願っております。

『GOD WARS』は神ゲーなのか

『GODWARS』は優れたシミュレーションRPGです。海外レビューでも本作は概ね好評で、おれもシミュレーションRPG好きとして、いろいろなツボに刺さりまくり、大変満足な時間を過ごすことができました。これはシミュレ−ションRPGが好きで、わかっている人が作った作品に間違いありません。

ただ、ここまでツボを押されると、どうしてもシミュレーションRPGゲーマーが大好きな某タクティクスRPGの話をしたくなります。懐古趣味なのかもしれませんが、このジャンルだけは、未だにいろいろな作品を遊んでも、あの某『タクティクスオウガ』的な話をしたくなるのです。

△このゲーム画面を見て、某『タクティクスオウガ』の話をしないわけにはいかないのだ!

あの神ゲーから20年、リメイク版も楽しんだプレイヤーも多いはず。おれは、あの作品のように、物語の深い掘り下げと、ついついのめり込んでしまうやり込みのバランスを併せ持つ「新作」を待ち望んでいます。
いろいろなシミュレーションゲームの新作を遊びました。近しいものを感じる作品も、新しさを感じる作品も、意外な方向性ではあるものの面白い作品もありました。あまり話題にはなりませんでしたが、角川ゲームス『NAtURAL DOCtRINE( ナチュラル ドクトリン)』のように尖った面白さを持つ作品にも出会いました。しかし、このジャンルの作品を遊んで、「面白いなあ」と思うたびに、自分はいつも某タクティクスオウガ的なものが頭に浮かんで、あれを遊びたくなるのです。

△ウルトラ余談ですが、女性キャラクターの服装も本作の見どころの一つです。縛られているようなモチーフは、ある特定の嗜好を持つ人には大変素晴らしいデザインかと。

そんなおれが、本作を遊び終えた時には、「この作品の次回作を遊んでみたい」と思いました。高低差を活かした戦略や、「育成」によって変化するゲームバランス、埋もれた財宝など、本作の要素を一つ一つ見ていくと、もうそれはいろいろと『タクティクスオウガ』なんですが、それでいて随所に新しさがあることにものすごい可能性を感じます。
キャラクターの可愛らしさもそうですし、状態異常に重きを置いた戦闘バランスもそう、種類は少ないものの大型ボスとの戦闘も楽しい。気の早すぎる話ですが、この作品の次は、より「懐かしくも新しい」ものになる予感がするのです。(本作は、発売後にもDLCが予定されているようなので、これから進化する可能性も十分にあります。個人的には、クリア後に遊べるがっつりとしたやりこみコンテンツが欲しいですね。ボリュームは充分すぎるくらいあるんですが、それでも俺はクリアー後にがっつりと遊びたい!死者の宮殿みたいなのをください!

「好きなシミュレーションゲームは」という質問への答えは、やっぱり思い入れが強すぎて変わりそうにありませんが、「最近の作品なら、『GODWARS』もすごく良かったよ」と言ってみたいですね。大変あっぱれな作品ですので、是非、遊んでみてくださいね。

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浅葉 たいが

浅葉 たいが

ゴジライン代表。ゲーム、アニメグッズのコレクター。格闘ゲーム、アドベンチャーゲーム、RPGをこよなく愛する。年間100本以上のゲームを自腹で買い、遊ぶ社壊人。ゲームメディア等で記事を書くこともあるが、その正体はインテリアデザイナー、家具屋。バンダイナムコエンターテインメント信者かつ、トライエース至上主義者。スマートフォン版『ストリートファイター4』日本チャンプという胡散臭い経歴を持つ。

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