記事の方が『KOF』で盛り上がっているうちに、一人映画をキメてきたさいとうです。
本日8月26日から全国の映画館で上映されるアニメーション映画『君の名は。』を公開初日に観てきました。
眠っている間に意識が入れ替わってしまう男の子と女の子を描いた、青春真っ盛りの作品です。
本作品を手掛ける新海誠監督といえば、出世作となった『ほしのこえ』から続く背景美術の美しさが特徴ですが、ひとつ前の『言の葉の庭』では”雨”を巧みに演出に取り入れ、その映像美には磨きがかかっていました。
そんな感じで綺麗な映像を堪能してこよう、みたいなテンションで映画館まで行ったのですが、本編が始まってみて本気でびっくり。もちろんこれまで以上に磨き上げられた映像だけでなく、物語のテンポ、キャラクターの演技、笑いあり、青春あり、衝撃の展開ありの、一本の映画として見て、めちゃくちゃ完成度の高い作品だったのです。新海監督の持ち味とも言える楽曲と共に流れるオープニング映像で一気に映画の世界に引き込まれ、途中で中だるみすることもなく、最後までわくわく、はらはら、そして感動が続きました。スタッフロールの最中には、心の中で万雷の拍手を送っていました。
かつで『秒速5センチメートル』を観て、心に深い傷を負った方もいるのではないでしょうか。かくいう僕もその一人です。しかし、本作を見て(テイルズの記事で使った表現の二番煎じになってしまいますが)新海監督の作品を観る時に思わず身構えてしまっていた、そんな”呪い”がぱっと解けていくようでした。『あの花』や『ここさけ』も手掛けた田中将賀さんデザインのキャラクターたちが見せる豊かな表情が、そんな不安を軽くすっ飛ばしてくれます。僕のように『秒速』で心を痛めてしまった方にこそ、本作を劇場で見て欲しい。後悔はさせません、万人に胸を張って「絶対観た方がいいよ、面白いから!」とオススメできる、そんな映画でした。
……普段オススメ記事ばっかり書いてるから、日刊では違うテンションで行こうと思ったのに、映画が面白すぎたせいでいつものノリの紹介になってしまいました。いや、本当に面白かったんです!ブラボーです!
さいとう
多人数よりも一人用のゲームを好み、体験やストーリーを重視しては無駄にウンウンと頷く。
でも面白ければジャンル問わず何でも触ってみるタイプ。
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