【聖地巡礼】『Root Film ルートフィルム』&『√Letter ルートレター』ご縁の国島根を歩く舞台探訪

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4日目午前:
松江城~玉作湯神社


次の日は早朝から松江市内を徒歩で歩き、ゲーム内に登場する道路などを写真に収めてからなにわ一水さんで朝食。ここでもパリパリと割るタイプの干しわかめが登場。チェックアウトしたあとは松江城とその近辺を散策することにした。この周辺には『√Letter』の舞台が集中しているのだ。
松江城は江戸時代以前に建設され、現代まで保存されている天守である現存12天守のひとつに数えられる。場内は登れるようになっており、上階からは市街地が一望できる。城の階段というと急なものを想像していたが、松江城の階段は意外と優しかった。
城を出たあとは歩いて小泉八雲記念館へ。小泉八雲記念館は2016年にリニューアルされており、ゲーム内に登場するものとは内装が大きく変化している。記念館では小泉八雲の生涯について詳しく知ることができ、多くの著作と、出版当時のデザインなどを鑑賞することができた。わかりやすくすらすらと情報として入ってくる館内の展示物や説明文を観ていると、俄然小泉八雲に興味が湧いてきて、何冊か本を買ってしまった。著作を読んだのは随分前のことで、内容についてほとんど覚えていなかったので、これからまた読み直していきたい。

観光案内所(RL)


松江城・城山公園(RL)


松江城天守(RL)



松江城(RF)


小泉八雲記念館(RL)


松江歴史資料館(RL)


松江の通り(RF)


松江城周辺の探訪を終え、車で『Root Film』の舞台である普門院へ。ここは約400年前、松江藩の初代藩主である堀尾吉晴公が松江城を建てた際に作られた寺院だそう。ひっそりとした寺院だが、美しい庭園と1801年に建てられたという細川三斎流の茶室を併せ持つのが特徴。今回の舞台探訪では、時間の都合上、お参りと撮影だけになってしまったので、次回は茶室にも訪れたい。後で公式サイトを覗いてみたら、ここの山門にはいつの頃からか天井に足跡が浮かび上がり、幽霊の足跡ということで噂になっているそう。これも次回確認したい。

普門院(RF)


『√Letter』でキーアイテムである願い石を作る玉作湯神社では、それを追体験することに。願い石は社務所で願いを込める石と巾着のセットを購入して、神社内の水でその石を清めて願いを込めることで完成する。。僕は島根旅を通じて、ひたすら同じことを祈願してみた。玉造温泉の近くで少し遅めの昼食を食べようと思っていたのだが、昼の2時を過ぎたあたりでお店はほとんど閉店状態。立ち飲みのできる酒屋さんで甘酒とぶどうジュースをテイクアウトして玉造温泉を後にした。車で来ているから、お酒が飲めないのが悔やまれる。今度来たときはちゃんと宿泊してみよう。

玉作湯神社(RL)


玉造温泉周辺(RL)


4日目午後
黄泉比良坂


この日の宿泊先方面に、舞台探訪の目的地のひとつである黄泉比良坂がある。僕の場合はアニメ、ゲーム、漫画などで培われた印象がほとんどだが、黄泉比良坂という単語にゾクっとする。『ペルソナ』や『聖闘士星矢』の影響ですね。島根に実際に黄泉比良坂があると知ったのは『Root Film』のおかげ。松江駅付近から車で30分くらい。山奥にあるものなのかなと想像したが、以外とあっさり到着して拍子抜けしたけれど、着いたのが夕暮れ時ということもあって想像以上にぞくっとするスポットだった。現地にあるのは鳥居と、小さな池、ちょっとした勾配の坂。そして古事記の神話にも出てくるやまももの木が植えられている。あとは、亡くなった人への手紙を投函する天国のポスト。これはロータリークラブの方が黄泉比良坂の神話に引っ掛けて設置したものらしい。そんな後付けの要素をみるとちょっと心が休まった。そしてなんと黄泉比良坂の手前にある社務所では、黄泉比良坂の御朱印を得られると書かれている。しかし僕がついた頃には受付時間を過ぎており、これは翌日再訪することにした。

黄泉比良坂(RF)


この日宿泊したのは紅葉館というお寺に併設されたお宿。旅館飯を繰り返すのは胃腸的に厳しそうだったので、精進料理が食べられるということでとってみた宿だが、ここの料理の味付けときたら、精進料理とは思えないほど豊かで頗る良かった。女将さんたちも優しく、料理の素材などについて尋ねると、ものすごく丁寧に、面白く教えてくれる。この宿は清水寺に併設された宿で、歴史ある施設らしい。歴史あるという言い方をすると、ちょっと埃っぽいものを想像するかもしれないが、この宿は清掃も行き届いており、予約制の貸切風呂なども清潔で快適だ。また来たくなる宿であり、この記事を読んでくれている人にも是非訪ねてほしい場所である。清水寺も大変に素晴らしくて、翌日の朝散歩してみたが心が洗われるような空間だった。結構階段を登るので、朝から少し汗をかいてしまったが、それも心洗われるような体験だった。ちなみにこの紅葉館では、事前に申し込んでおけばお寺の座禅や写経を体験できたりもするようだが、僕は漫画的な修行の光景を想像してパスしてしまった。もう少し年をとって、正座が苦にならなくなったらこちらも申し込んでみたい。

▲紅葉館

▲紅葉館の精進料理。精進料理とは思えない多彩な味付けで、かえって贅沢な気分に。女将さんを始めとする宿の方々も暖かく迎えてくれた。島根に行くという方がいたら、この宿も強くオススメしたい。

次のページでは美保関周辺の舞台探訪を掲載

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浅葉 たいが

浅葉 たいが

ゴジライン代表。ゲーム、アニメグッズのコレクター。格闘ゲーム、アドベンチャーゲーム、RPGをこよなく愛する。年間100本以上のゲームを自腹で買い、遊ぶ社壊人。ゲームメディア等で記事を書くこともあるが、その正体はインテリアデザイナー、家具屋。バンダイナムコエンターテインメント信者かつ、トライエース至上主義者。スマートフォン版『ストリートファイター4』日本チャンプという胡散臭い経歴を持つ。

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