【特別企画】アホほどゲーム好きのおっさんたちが選ぶ、2018年の神ゲーたち【Goziline】

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2018年、最高に楽しんだ国内タイトル


――浅葉さん、ニシゾノさん、海外ゲーム以外で共通しているものに『JUDGE EYES:死神の遺言』がありますね。自分はまだ未プレイなんで、ネタバレしないように感想をお願いします(笑)

『JUDGE EYES:死神の遺言』

プレイステーション4

ニシゾノこのゲーム、ネタゲーとしての面白さはすごいんだけど、それ以上にシナリオが良いんですよ。先が気になる作りをしてるし、展開も面白い。発売前は、ネタゲーとして買おうと思って予約してたんだけど、遊び始めるともう止まらなくなってしまって、浅葉にも「はやくクリアーしろ」とか電話したよね(笑)遊んでない人、この正月に是非プレイしてほしい。

浅葉:夜中の3時くらいにかかってきた記憶ある(笑)ネタゲー的なところもあるんだけど、硬派な面白さもちゃんとあるんだよね。木村拓哉さんのドラマとかを結構見てきた自分は、プレイしていてとても感慨深かったな。「こんなことさせちゃっていいの!?」という体験の連続だった。僕みたいな30半ばすぎた人って、思春期に見た木村拓哉さんの演じる格好いいキャラクターが頭の中にあったりするんだけど、それをなぞることもできるし、めちゃくちゃ崩した方向にも行くことができる。良くこのゲーム制作OK出たなと思うけど、遊んで、より木村拓哉さんを好きになる人が増えるんじゃないかな。

ニシゾノ:今年遊んだゲームで、一番人にオススメしたいゲームかもしれんね。SNSとか見てると、ネタっぽいシーンが上がってることが多いんだけど、それだけじゃないんですよとかなり声を大にして言いたい(笑)ドラマ化しても成功するんじゃないかなーと思うほど、話がよかったね。できれば、もう何作品かこういうの出してみてほしい。

浅葉あと、このゲームで漢気に溢れているのは、制限があるものの、PS4のスクリーンショットやブロードキャストに対応していることだね。おれのプレイスタイルを見てくれと言わんばかりに、プレイヤーが発信できる。ゲームのスクリーンショットやブロードキャストって、ゲーム側で禁止区域を設けたり、時には全面禁止にしたりできるんですよ。このゲームは、木村拓哉さんをモチーフにしているから、全面禁止なのではと思っていたんだけど、ストーリーの序盤は解放されてるんだよね。その部分があったからこそ、SNSとかで面白さが拡散したんじゃないかな。徐々に制限も解除してたりするみたいだし、セガ頑張ってるなあって。

――ネタバレしない配慮、ありがとうございます(笑)今日一番恐れてたのが、このゲームのネタバレだったんですよ。記事には載せないにしても、会話の流れでなんか飛んできそうだなって(笑)では、次は『ドラゴンクエストビルダーズ2』、これはどうでしょう。二人とも選んでいたことに、一番驚いたソフトですね。私は今、このゲームにハマってるんですけど、二人が遊んでいるイメージがあまりなくて(笑)

浅葉:おれとニシゾノは、『ドラクエ』大好きだからね(笑)『Minecraft』系のゲームは結構やるんだけど、そこまで続かずにいろいろな作品をふらふらしてるから、遊んでるイメージがないのかも。『ビルダーズ』シリーズには、一応、ストーリ-を見終えるという区切りがあるから、自分としては遊びやすい。前作は、こういうクラフト系のゲームに慣れていない人へのチュートリアル色が強めで、与えられた課題を達成していく部分が多かったんだけど、今回は自由度が大幅に増したから、もっと遊びたいという人にも応えてくれるんじゃないかな。操作やテンポの面でも遊びやすくなってるのも嬉しかったね。

ニシゾノ:進行不能バグが話題になったけど、そんなのどうでもいいくらいゲームが面白い。自分がバグで進行不能になったら騒いでたのかもしれないけど(笑)『ビルダーズ』って、『ドラクエ』の世界設定をベースにしてるんだけど、この選択は大正解だと思う。頭の中にはファミコン時代の『ドラクエ』の角張った街や風景があるから、『ビルダーズ』のドラクエ描写に違和感がないし、懐かしさを感じつつ、今の時代の表現に驚ける。しかも『ビルダーズ2』は、『ドラクエ2』の”シドー”にスポットが当てられてるんですよ。おれの中でシドーは、巨大ドラキーくらいの位置づけだったんだけど、『ビルダーズ2』を遊んでから、『ドラクエ2』をまた遊びなおしているからね(笑)

浅葉:『ドラクエ2』を遊びなおしたくなる気持ち、めちゃくちゃわかる。シドーに会いたい(笑)

――私は、街を歩いていると、ブロックの使い方でこういうのを作れないかなと想像するようになっています。

ニシゾノ:その気持ちもすごくわかる。このゲーム、モノづくりをしている感があるんだよね。大人以外にも、是非遊んでほしいね。教育にいいゲームな気がする。おれは、友達の息子にこのゲームをプレゼントしたよ(笑)

浅葉:そういえば、このゲーム、いつも通りゲオで購入したんだけど、その時に「攻略本もセットでいかがですか」って初めていわれたんよ。ゲオって、攻略本を売り始めたんだなあと。前から売ってたのかもしれないけど、地元のゲオでは初めての経験だったから、びっくりしたよ(笑)

ニシゾノ:おれはゲオで攻略本置いてるの見たことないなあ。攻略本が売れない時代でもあるから、いろいろ工夫してるのかもね。

2018年のアドベンチャーゲーム


――次は、『√Letter ルートレター Last Answer』の話をしましょうか。このセレクトが、浅葉さんらしいなと思いました(笑)変わったゲーム、大好きですもんね。

『√Letter ルートレター Last Answer』
プレイステーション4、プレイステーションVita、ニンテンドーSwitch

浅葉:最高だよこのゲームは。『√Letter ルートレター』はジャンルとしてはミステリーとされているんだけど、シナリオの勢いがとんでもない作品で、主人公が自分を「マックス」と称していたり、他人の秘密を「マックスモードだ!」とか言いながら暴きにかかったり、姉妹にはUFOや呪いみたいな話もでてきて、あるシナリオではカラスが頭にぶっ刺さってお亡くなりになるシーンが描かれたりするもんで、このゲームをバカゲーと思っている人のほうが多いはずなんだよ。真面目な人は、こんなのはミステリーじゃないと怒ってたりする。オリジナル版を遊んだときは、これは制作側が狙って作ったのか、それとも、事故ってこんなバカゲーが出来たのか気になってたんだけど、『√Letter ルートレター Last Answer』はやりきりにきてる。お前らがバカバカいうなら、ホンモノのバカゲーを見せてやるみたいな気概を感じる。おれとかもう「すんません」って思いながら遊んでいたよ。

ニシゾノ:オリジナル版のシナリオそのままで実写化しちゃったんだよね。眉間にカラスが刺さって死ぬというシーンがあるんだけど、それも完全再現。バカゲーとして上から目線でみていた自分が恥ずかしくなる作品。全エンディングを見たあとに追加される、新エピソードもぶっ飛んでてよかった。ロボとか出てくるからね。このゲームの存在自体がミステリーだよ。ハリウッド映画化が決まったというニュースも見たけど、もうこれはいくところまでいってほしい。どこまでも見続けるぞ!

浅葉:実写版のキャストの方々も良かったんだよね。シナリオとしてはバカゲー要素が強いのに、キャストがとても魅力的なんですよ。この作品で知る人ばっかりだったんだけど、みんなすごく味のある表情をしてる。あと、作品の舞台が島根なんだけど、実写になったことでより島根の魅力が伝わってくるようになったね。このゲームを片手に、島根に遊びにいってみたいよ。ところどころ、島根が舞台なのに、背景が東京都のものになったりしてびっくりするけど(笑)ここは島根だ!みたいなノリで背景が表示されるんだけど、よくみると「神田」とか書いてあって、神保町やんけ!みたいな(笑)勢いだけで畳みかけてくるね。

ニシゾノ:メイキングインタビューとか見てみたいね。楽しそう。オリジナル版を遊んだ人は、これもプレイしてみてほしい。1ルートクリアーすると、章ごとスキップできるようになるから、周回も快適だし。あと、このゲーム、ちゃんとオリジナル版も収録されているんだよね。今作から追加された新エピソードも、オリジナル版と同じ、2DCGで楽しめる。そう考えたらお得だね。

▲『√Letter ルートレター Last Answer』より。実写版のキャスト、とても魅力的だと思います。

▲『√Letter ルートレター Last Answer』より。よく見ると「神田」の文字が(笑)

――アドベンチャーゲームでは、浅葉さんは『ワールドエンド・シンドローム』も推していましたね。他のメディアの記事でも見ました。

『ワールドエンド・シンドローム』
プレイステーション4、ニンテンドーSwitch

浅葉:メインのシナリオは、いわゆる「黄泉がえり」的なもので、登場人物の中に一人、生き返ってきている人がいて、それは誰なのかという謎を追いかけるものなんだよね。おれはこの謎の核心に迫る過程よりも、物語のスパイス的なヒロインたちのちょっとした秘密とか、街のちょっと怪しい感じとかが気に入ってる。そういうちょっとひっかかる部分が、グラフィックとして実に美しく描かれているんですよ。背景の一部分が、ちょろっとアニメーションしたりするのも風情があって良かった。ただ、ほかのレビューでも書いたけれど、システム面はちょっと残念。プレイヤーが任意でセーブできるポイントが少なくて、共通ルートを通って遊ぶゲームだけに、テンポが悪い。このゲームはアークシステムワークスから発売されている作品なんだけど、同じ発売元の『ダイダロス』も、オートセーブしかセーブ方法がないゲームで、これも残念だった。『ワールドエンド・シンドローム』のほうは、システムとかセーブを、今風のゲームに合わせれば、もっと評価を受けたんじゃないかなと思う。

ピカチュウとイーブイにやられた大人たち


――『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ』、『ポケットモンスター Let’s Go! イーブイ』。ニシゾノさん、シューターで人を撃ってニヤニヤしてそうな人なのに、なんでこんなかわいいゲームを(笑)

『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ』
『ポケットモンスター Let’s Go! イーブイ』
ニンテンドーSwitch

浅葉:ピカチュウが可愛いんだよとか言ってたな。

ニシゾノピカチュウは可愛いでしょうが。あとね、イーブイも可愛い。だから両方遊んだ。イーブイはピカチュウと同じ立ち位置にいけるのかとか言っている意見を見たんだけど、両方可愛いんです。おれはね、このゲームを遊んで、人の心を取り戻したよ。キルをとるだけがゲームじゃないんだ。

浅葉:ウチの奥さんもハマってたわ。当時『ブラックリスト』のシーズン5を見て興奮してた時期にプレイしてたから、ピカチュウにグラサンとスーツを着せて遊んでたよ。

ニシゾノ:このゲームのポケモン、ちょっとあざとすぎるくらいに可愛いんだよ。あと、ゲーム内容としては、初代『ポケモン』のリメイクになるんだけど、グラフィックやシステムは一新されてるから、懐かしさを感じつつも驚かされるんだよね。ゲームボーイのドット絵の時代にいろいろ想像して遊んでいたゲームが、これだけはっきりしたグラフィックで描かれていると、子供の頃の答え合わせをしてるような感覚になる。あと、ポケモンのサイズ感なんかもわかりやすくなってて、こいつこんなでかかったのかとか驚いてたね。あなたがたもやりなさい。

浅葉:僕はやりましたよ(笑)そして面白いと思います。ピカチュウだって可愛いよ。

2018年の格闘ゲーム


――格闘ゲームでは『ミリオンアーサー アルカナブラッド』『ブレードストレンジャーズ』、あと『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』が入っていますね。『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』は格闘ゲームとはちょっとくくりが違うかもしれませんが、ここでコメントをお願いします。

浅葉:『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』は、プレイヤーを楽しませようという気持ちが詰まってて、遊んでいて感謝の気持ちが湧いてくる(笑)おれ、『スマブラ』は全然うまくなくて、久々に遊んだんですよ。そこで対戦したのは、普段格闘ゲームをやらない人たちがほとんどなんだけど、ワ―キャー言いながら遊んで、あーなんかこういうのいいなあと感激してしまった。格闘ゲームをやってるとさ、「何から練習すればいいのかな、どうすれば勝てるのかな、コンボは、ハメは、強キャラは」ってなるんだけど、そこからスタートしなくても「大乱闘」が楽しいんだよね。そのうえで、e-sports的な遊び方である、タイマンもひとつの遊び方として用意されていて、そこにいくといろいろなテクニックや、コンボ、対策みたいなものが必要になるっていうのも面白いよね。

ニシゾノ:最初に遊んだときは、操作も地味に難しいなと思ったんだよね。入力の加減とかを間違うと、違う技が出ちゃうし、入力自体はシンプルだけど、思ったとおりにキャラを動かそうとすると結構繊細なんですよ。戦闘に関するチュートリアルみたいなものもないから、不親切だなあとおもったりもしたんだけど、今思うと、最初に説明書的に詰め込まれるよりは、遊んでみて「自分で探す」というのも今の時代に合っているのかなと思った。ネットでちょっと検索すれば、いろいろな情報があるからね。もし最初に、細かいチュートリアルがあったら、「大乱闘」までの敷居がちょっと上がりすぎるかもしれない。

浅葉:CPUとかめちゃ強く感じて、これくらい倒せるようになったら対人戦が楽しいよというラインなのかなと思っていたんだけど、ちょっと弱くなったのかな今は(笑)でも、昔の格闘ゲームって、CPUをある程度倒せたら、対戦が楽しめるっていうのが目安になってた気がする。『ストリートファイターⅡ』にコイン入れて、ステージ1で負けちゃうくらいだと、対戦でもボコボコにされること多いもんね。

ニシゾノ:おれは今初心者をちょっと抜けたくらいのところで、タイマンなんかも教えてもらいながら遊んでるんだけど、そろそろ強キャラが気になってきたよ(笑)あと、上手い人の中には、キーコンフィグをしっかりやっている人が多いね。ゲームキューブコントローラーに差し替えたいんだけど、接続タップが品薄なのが悲しいです(笑)早く再販してほしい!

――『ミリオンアーサー アルカナブラッド』は、ゴジラインで記事をやっているタイトルですよね。

『ミリオンアーサー アルカナブラッド』
プレイステーション4

浅葉:ゴジラインとして、本格的にメーカーの手伝いをしたタイトルのひとつだけど、この作品は本当に面白いと思う。空中ダッシュがあって、コンボがなかなか派手なゲームなんだけど、やってみるとすごく簡単なんですよ。この簡単っていうのは、格闘ゲームに慣れてる人の感覚なんだけど、経験者なら絶対すぐ楽しさがわかるはず。あとね、このゲームは、スクウェア・エニックス初の2D格闘ゲームというところが、とてもエモい。

ニシゾノ:覚えたての言葉みたくエモいを使うのやめてください(笑)

浅葉:いやね、あれだけいろいろなジャンルのゲームを出しているスクウェア・エニックスが、2D格闘ゲームを出してなかったんですよ。それが、2017年になってようやくアーケードとしてこのジャンルに挑戦して、家庭用ではさらにそれを大きくしたものが発売されたんです。この作品のキーマンは、スクウェア・エニックスの琢磨尚文プロデューサーなんだけど、この人の格闘ゲーム愛がなければおそらく成立しなかったプロジェクトなんですよ。アーケード版が稼働したあとも、自分でコインを入れて対戦して、大会があれば積極的に駆け付けてってやってるのを見てると、とても応援したくなる。格闘ゲームファンと話してるときに「F式が~」みたいな話をしてるプロデューサー、なかなかいないと思うよ。ガイアの夜明けだよ。

ニシゾノ:大会の現場は観たとき、確かにコミュニティの熱を感じて、ちょっと感動した。ユーザーの質問に律義に答えてて、真摯なプロデューサーだなと思ったよ。『聖剣伝説3』のリースとか、『THE KING OF FIGHTERS XIV』の八神庵がコラボで出ているっていうのもすごいよね。ゲームの画面から、お祭り感が漂ってくるもん。ただ、家庭用から追加された新キャラはみんな魅力的なんだけど、ちょっと上級者向けなのかなという性能なんだよね。そこだけ、もうちょっとはっちゃけてもよかったのかなと思うけど。

浅葉:格闘ゲームだから、今後バランス調整とかが入る可能性もあるし、新キャラはそれに期待だね。ただ、格闘ゲームの調整って難しいよねえ。強くしすぎると他キャラ使いからするともやっとするし、強すぎるからって下げられると使ってる人が萎えちゃうし。どうすればいいのかおれにはわからん(笑)

――『ブレードストレンジャーズ』は、ニシゾノさん随分長く遊んでましたよね。今でもたまにやっているとか?

『ブレードストレンジャーズ』
プレイステーション4

ニシゾノ『ブレードストレンジャーズ』は、格闘ゲームあんまりやらない人たちと遊べたゲームだから入れた。このゲーム、必殺技コマンドが方向キー1方向とボタンの組み合わせで、操作の敷居が低いんだよね。で、こういう操作の敷居が低いゲームって、立ち回りの部分がおおざっぱだったりするんだけど、このゲームは結構しっかり戦略を立てて遊べる。一部とんでもないキャラクターもいるんだけど、基本的には駆け引きが楽しいゲームなんだよ。それで、いろんな人とカチャカチャ遊べたのが嬉しかったなーと。オンライン対戦の連戦がしにくいとか弱点もあるんだけど、オフラインで対戦する分にはレスポンスも良かったよ。このゲームは、可能性をすごく感じるんだよね。格闘ゲームって、やっぱり難しい部分多いじゃない。それをどう丸めつつ、面白さを残すかっていう答えにちょっと近い気がする。実際、一緒にやってる友達は、うまくなってく喜びとかを感じているんだよね。「新しいキャラ練習してきたわ」とか言われたとき、感激したよ(笑)ガチの格闘ゲーマーでも楽しいけど、格闘ゲームを広めるためのいいソフトだと思う。友達誘ってあそんでみてほしい。

浅葉:なるほど。確かに戦略性は高そうだなって遊んでて思ったよ。オンライン対戦を少し遊んで離れてしまったんだけど、またやってみたいな。このゲームは、説明書が良かったよね。今時珍しい、分厚い紙の説明書がついてた。

ニシゾノ:そうそう。このゲームって、ものすごくリーズナブルなんですよ。フルプライスの半額くらいの定価なんだよ。だから、グラフィックとか演出はそれなりなんだけど、その制作規模の中で、良いものを作ろうとしたんじゃないかなあ。今年はいろいろ格闘ゲームが出たけど、『ストリートファイターⅤアーケードエディション』も良かったね。プレイするのも楽しかったし、プロツアーを見るのも楽しかった。

浅葉:『ストリートファイターⅤ』、来年の新キャラも楽しみだね。そろそろ相撲の出番だと思うんだけど。『バキ道』に宿禰っていうめちゃ格好いい相撲キャラいるから、今年出すしかないと思います。

ダンジョンRPGの名作たち


――ニシゾノさんは『世界樹の迷宮X』。最大難度で遊んでましたよね。

ニシゾノ『世界樹の迷宮X』は楽しかった。最大難度で遊んだんだけど、ところどころニヤっとできる理不尽さがあって、クリアしたときはメチャクチャ高まった。おれ、最近は『世界樹の迷宮』シリーズのマップを書くのがつらくなってきたんですよ(笑)マップを書くことってこのゲームの醍醐味の一つなんだろうけど、おれのようなおっさんゲーマーからしたら、昔やった作業を最新ハードでやってる感も強くて(笑)でも、『世界樹の迷宮クロス』は、オートマッピング機能をオンにすれば、マップを書くことにあまり気を取られないからするする遊べた。これは好みの問題だろうけど、設定次第で選べるのは良いね。あと、家庭用では今年発売になった『ダーケストダンジョン』も良かったよ。

浅葉『世界樹の迷宮X』は、「クリアしとらんやつ、おる!?」ってチャット飛んできたの思い出したわ。自分も最大難度はクリアしたんだけど、古き良きダンジョンRPGの理不尽さを噛みしめた(笑)『ダーケストダンジョン』も最高。

ニシゾノ:おれは家庭用ではじめてプレイしたんだけど、このゲームもハードな難度がたまらなかった。チュートリアルとか驚くほどあっさりとしてて、そのあと殺伐とした世界に放り込まれるから、このゲームの面白さがわかる人、どれだけいるんだろうと思いながらプレイできるのがいいところ(笑)ゲームのルールがわかってくると一気に楽しくなる。ちょっと難度の高いダンジョンRPGとか、シミュレーションRPGが好きな人にオススメしたいね。この2つの作品に共通してるのは、ただ理不尽に難しいってわけじゃなくて、いくつかあるうちの解法のひとつを達成すれば、道が開けるってところなんだよね。

『ダーケストダンジョン』
プレイステーション4、プレイステーションVita、ニンテンドーSwitch

――ダンジョンRPGは、二人とも大好きですよね。今年発売された他のダンジョンRPGはいかがですか?

浅葉『神獄塔 メアリスケルター2』は、1のリメイク版も遊べるお得なゲームだった。ヒロインたちがめちゃくちゃ可愛らしいんだけど、ゲーム難度のほうはなかなかハード。ただ、このゲームの難度は、エンカウントする敵の数やギミックや突然発生するナイトメアっていう妨害モンスターとの戦闘に寄ってるから、人によってはストレスを感じるかも。準備とかしててもね、無理なときがあるんですよわりと(笑)ハクスラ的な要素もあるんだけど、ランダムで付く能力を厳選したり、マップでの「栽培」みたいな要素が絡むから、そこも好み分かれるのかな。おれは、ダンジョンRPGとして楽しんだというよりはストーリーに惹かれたかな。ダークファンタジーしてて良いですよ。1を遊んでなくても、この作品から遊べるし、むしろ時系列としては2→1だから、この流れのまま遊ぶといいかも。

『神獄塔 メアリスケルター2』
プレイステーション4

ニシゾノ『ペルソナQ2 ニュー シネマ ラビリンス』は、前作のパワーアップ版的な立ち位置なのかな。オールスターゲームだからゆるゆる遊べるんだけど、シナリオの細かい部分で、出典元との整合性がとれてなかったのが気になったかな。一応、パッチで修正されたりもしてるみたいだけど。ただ、『ペルソナ』からの派生ゲームって、個人的にもシナリオでやや気になるところがあったりするんで、自分の場合はダンジョンRPGとして割り切って遊んでますね。ダンジョンRPGとしてみるなら、かなり楽しめる。アトラスゲーにしてはちょっとヌルいかなと思って遊んでたけど、途中何カ所かで強烈なパンチをもらった(笑)

浅葉:ダンジョンRPGでいうと、Xbox Oneで遊んだ『Infinite Adventures 無限の冒険』が良かった。シンプルだけど面白いんだよね。戦闘や育成では『世界樹の迷宮』を意識したような要素もあって、ここは今風だね。全編英語なんだけど、ダンジョンRPGのいろはがわかっている人はなんとなくプレイできるはず。一通りのコンテンツのクリア時間は30時間くらいかな。エンドコンテンツがもっと充実してたら、より面白かったかも。

ニシゾノ:全編英語ってことでちょっと敬遠してたけど、やってみよう。おれ、全然英語わからないけど大丈夫?

浅葉:大丈夫!たぶん(笑)

国産RPGを語る


――2018年の国産RPGはいかがでしたか?二人とも、RPG大好きなので、いろいろ遊んでそうだなと。

ニシゾノ:リメイク作品が多かった印象あるね。『ラストレムナント リマスタード』『エンド オブ エタニティ』がプレイステーション4で出てくれたのはありがたすぎる。あと、『サガ スカーレット グレイス 緋色の野望』も神ゲーですね。

『ラストレムナント リマスタード』
プレイステーション4

浅葉:おれとこの人、RPGの好み同じだから、おれも同じ感想(笑)『ラストレムナント』は、『ロマンシング サガ』の延長戦上にある作品だと自分は思ってるんで、是非遊んでほしい。当時めちゃくちゃ斬新だったバトルシステムは、今遊んでも新鮮だよ。技の閃きとか、武器の素材集めとか、『ロマサガ』的な要素も多くて、国と国の争いや”レムナント”という世界の神様的な存在が絡む物語も面白いよ。PC版は300時間くらい遊んだ気がする(笑)『サガ スカーレット グレイス 緋色の野望』は、発売されてからずっとSwitchで遊んでるけど、これも最高ですな。スマートフォンゲームの『ロマンシング サガ リ・ユニバース』が今大ヒット中じゃないですか。で、あれにハマってる人とか、懐かしさを感じる人は、たぶん『サガスカ』も合いますよ。

ニシゾノ:国産RPGは、『二ノ国II レヴァナントキングダム』も良かったね。探索は、遊びなれた昔ながらのRPG、戦闘はかなり爽快なアクションってゲームなんだけど、長く楽しめた。『テイルズ オブ』シリーズとか『スターオーシャン』シリーズが好きな人は、戦闘楽しいんじゃないかな。DLCがなかなかでなくてどうなるのかと思ってたけど、最近ようやく出た(笑)

次ページでは、10本じゃ足りないからまだまだ語ります

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