【レポート】“ボードゲームステーション蒲田店”がオープン!インディーズも盛んなボードゲームがいま熱い!

2018年11月1日(木)にボードゲーム専門店“ボードゲームステーション蒲田店”がオープン。トレーディングカード専門店“ホビーステーション”の姉妹店となる本店では、古今東西のインディーズ(同人版)を含めた多種多様なボードゲームを取り扱っている。

ボード―ゲームと言えば“モノポリー”のイメージしかない筆者だが、お店を覗くと実に多くのボードゲームがあり圧倒されてしまった。そこで気になるのが、「なぜ今ボードゲームなのか」というところ。インタビューしていくなかで、ボードゲームが持つ魅力やその未来など実に興味深い話を聞けたので紹介していこう。

▲ボードゲームだからとボードがあると思うなかれ!なかには宅配ピザをイメージしたゲームもあったりと本当に多種多様なボードゲームがあります!

ボードゲームステーション蒲田店

住所:〒144-0051 東京都大田区西蒲田7丁目49-10 ナヲミビル2階
電話:03-6428-7525
営業時間:
平日  15時~23時
土   12時~21時
日・祝 12時~20時

▲蒲田駅西口のサンロード通りアーケード(商店街)のなかにあるナヲミビル2階。この看板が目印。

ボードゲームが敷き詰められた店内

店内には500種ものボードゲームが揃っており、見渡す限りボードゲームで埋め尽くされている。商品の7割はボードゲームの本場である海外製品だがちゃんと日本語化されたものが販売されているのでご安心を。値段は2000円ほどの小型のものから10000円の大型のものまで実にさまざまな価格帯の商品が揃っており、パッケージを見てるだけでも楽しめるはず!

▲ボードゲームに特化しているため、凄まじい数のボードゲームが。コンセプトごとに並んでおり、新商品、ベストセラー、インディーズ作品など様々な作品が置いてあります。

▲オープン日には、社会人から学生まで幅広い年齢のお客さんが訪れていました。

▲お客さんの注目が集まっていたインディーズゲームのコーナー。アイデア勝負の世界ゆえにインディーズ作品でも力作が生まれます!

▲一部の商品はどんな商品なのかイメージしやすいように遊ぶ形で陳列されています。『AZUL』はドイツ年間ゲーム大賞2018の大賞を取った話題作。

気になったボードゲーム紹介

ここでは店内で筆者が気になったボードゲームをいくつか紹介していきましょう。

SCYTHE(サイズ -大鎌戦役-)完全日本語版

▲今回陳列されたゲームでもっともお高かいと思われるボードゲーム。徹底的に造り込まれたゲーム性がウリで、拡張3部作がでるほどの人気作だ。

会話型心理ゲーム 人狼 SUPER DX

▲心理戦ゲームとして一世を風靡した『人狼』。会話から村人に化けた人狼を推理する。

HANABI(花火)

▲NHKの“特選!エンタ”で紹介されて、いっきに火がついた多人数協力型ゲーム。お一人様一点限りだそうなのでお早めに。

COBRA PARTY

▲『COBRA PARTY』は寺沢武一先生のツイートをきっかけに企画された作品。なんと原作者完全監修です。名言の多い作品だけに気になります(笑)

https://twitter.com/buichi_terasawa/status/916333079467139073

友達と遊べるプレイルーム

お店の奥にはプレイルームも用意されているので、友達と一緒に遊びたいときなどに使ってみよう。プレイルームの席料を払えばオーケー。ボードゲームをしたくなったが家に集まるスペースはないといったときなどに寄ってみよう。また、複数のボードゲームを無料貸し出ししているので、色んなボードゲームを遊んでみたいといったニーズにも応えてます。

▲最大で8人用卓まであるなど大人数にも対応できるプレイルーム。

▲無料で色んなボードゲームも貸し出しているので、持参しなくとも様々なボードゲームを遊べるのだ。

【プレイルーム料金表】
平日(お1人様ごとの料金となります)
 終日 1人200円(税込)
土日祝(1卓の料金となります)
 終日 4人用卓:2000円(税込)
 終日 6人用卓:2500円(税込)
 終日 8人用卓:3000円(税込)
※人数は上限となり、上限を超える人数での利用はできません。

イベントも開催予定

イベントも企画されており、毎週月~金開催のイベントや週末に特別イベントがあったりするので公式サイトの“お知らせ・イベント”ページからチェックしておこう。

▶ボードゲームステーション公式サイトイベントページ

大人気ゲーム『ラブレター』のゲームデザイナーであるカナイセイジ氏と『レッドドラゴン・イン』を遊べるイベントが11月11日(日)に企画されている。日本ボードゲーム界の寵児であるカナイセイジ氏と遊べる貴重な機会なので興味のあるかたは是非とも参加してみてほしい。

ラブレター

シリーズ累計200万個を突破した『ラブレター』。運と読みの要素がバランスよく設定されたシンプルなルールが評価され、日本ボードゲーム大賞 “投票部門”大賞、ドイツゲーム大賞2014で4位に入賞(日本人初の受賞)など輝かしい受賞歴を持っている。

▲カナイセイジ氏が翻訳した『レッドラゴン・イン』を本人といっしょに遊べる貴重なイベント。また、当日参加者と当日にカナイセイジ氏がデザイン・翻訳したゲーム購入者にはサイン会も実施している。

▶カナイセイジ氏と「レッドドラゴン・イン」を楽しもう!イベント概要

店舗インタビュー

ボードゲームで人と人のつながりを作る

ー出店した経緯などを教えてください

アプリゲームやSNSだったりの繋がりが増えてきているなかで、人と人が集まる機会というのがどんどん貴重になってきていると感じていて、その橋渡しをしたい、ボードゲームを通じてできるんじゃないかというのが大きな理由です。

弊社はアナログゲーム専門店の“ロール&ロールステーション”というのも営業しているのですが、ボードゲームをもっと身近なものにしたいという気持ちがあり、屋号を変えて今回の“ボードゲームステーション”を作らせていただきました。ボードゲームに特化させて、ボードゲームに触れていなかったライト寄りなユーザーさんにも触れていただきというのがコンセプトのひとつです。より気軽に遊べて、みんなで遊べる場所を作りたいという気持ちで作ってます。実際に触れてみると楽しいけど触れる機会が少ないってものはいっぱいあると思うので、その機会の一端となっていただければ嬉しいですね。

日本だと住宅事情の関係で大人四人が遊ぶ部屋というのもなかなかないじゃないですか。そういうのもあって、プレイルームも併設してます。全然知らない人とでもコンテンツを通じて仲良くなれると思うのがボードゲームのいいところですね。できるだけ居心地がいいお店を作ったつもりですが、まだまだ至らない点もあると思うのでそこはお客様と共に作り上げていきたいと思っています。

注目される日本ボードゲーム界

ーなぜ、いまボードゲームなのでしょうか

ボードゲームというのはヨーロッパが本場で街の本屋にボードゲームコーナーが併設されてたりするぐらい盛んなんです。しかし、最近は日本の市場も注目されていて、ゲームマーケット(※)なども参加者が多いですし、インディーズのボードゲームもたくさん出展されているんですよ。例えば、本店でイベントを行うカナイセイジさんも最初はコミックマーケットでインディーズ作品を出してます。代表作『ラブレター』も元々はインディーズ作品で弊社が製品化を携わらせていただきシリーズ累計200万個の大人気作となりました。実際にカードを使ったコンパクトなボードゲームは日本が主流だったのですが、それが世界的にも流行したりと、日本のクリエイターが注目されている流れがあります

※ゲームマーケット:国内最大規模のアナログゲームイベント。年々参加者が増えており最近では1日の参加者1万人を突破している。

また、昔は30代ぐらいの男性が主流だったんですが、最近では『人狼』などの流行りもあって若い女性のプレイヤーも増えたりしています。このボードゲームの波を少しでもお手伝いできたらというのがコンセプトのひとつです。なので、ご来店していただけますと幸いです(笑)


 
まだまだボードゲーム市場としては成熟途中の日本。しかし、アナログゲームへの注目度は年々上がってきており、これからボードゲームを楽しむ層は拡大していくであろうことが予想される。今注目の業界と言えるだろう。

お正月やクリスマスに家族と遊ぶゲーム探しや友人とボードゲームがしたい衝動に駆られたら、ふらっと“ボードゲームステーション蒲田店”に寄ってみてはいかがだろうか。あなたの望むボードゲームがきっとあるはずだ!

▶ボードゲームステーション公式サイト

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