本記事は、『ミリオンアーサー アルカナブラッド』をきっかけに格闘ゲームを始めたプレイヤーに向けたビギナーガイド第一回として、「格闘ゲームのルール」というテーマで届けします。まずは、本作を遊び始めて、CPU戦や対人戦である以下の画面を見てみましょう。
この連載では、格闘ゲームビギナーの方にただ読んでいただき、なんとなくわかったつもりになってもらうことを目標にしてみます。
◆戦闘画面の見方
【1】残り時間……0になると試合終了。0になった場合は、体力が多いほうが判定勝ち。
【2】体力ゲージ……キャラの残り体力を表すゲージ。0になると敗北となる。
【3】サポート騎士……選んだ騎士と現在所持しているコスト。時間とともに回復する
【4】因子ゲージ……強力な行動を使う際に必要となるゲージ。攻撃をヒット、ガード、または相手の攻撃を受けることなどで溜まる。
より詳しいシステム解説は以下のページへ
【MAAB】今夜知っておきたい『アルブラ』システム講座【ミリオンアーサー アルカナブラッド】
数にすると4つですが、遊び始めたばかりの頃は、これらのゲージすべてを意識して戦うことはとても難しいはず。そこで、まずゲームに慣れないうちは、「体力ゲージ」に注目するのをゴジラインではオススメしています。「制限時間内に相手の体力をゼロにする」というのが、格闘ゲームのもっとも重要なルールかつ、上達するためのシンプルな考え方だからです。
対戦格闘ゲームの勝利条件は、
・タイムアップになる前に、相手の体力を0にする
・タイムアップ時に、相手よりも残り体力が多い
この2つです。非常にシンプルなこの条件を満たせば、”勝ち”とみなされるのです。
初期設定の状態だと、2ラウンド、この条件を満たせば、”試合に勝ち”となります。
この条件を満たすためのプレイが、美しいとか荒々しいとかは問われません。対人戦においては、技術点というものは存在しないのです。
相手の体力をできるだけ奪い、自分の体力はできるだけ奪われないように闘う。これが、格闘ゲームで勝つための基本的な考え方です。
以降の記事で紹介するかけひきやテクニック、知識、それらは全て、この目的を達するためのものなのです。
もちろん、魅せるためのプレイや、CPU戦相手の稼ぎなど、格闘ゲームには勝つこと以外に楽しい要素はたくさんあります。このビギナーガイドの連載では、そうした楽しさも交えつつ、ゆるっと進めてまいりますので、しばらくの間お付き合いください。
1990年代に、格闘ゲームをやっていた方なら、「待ち」、「ハメ」といった言葉を聞いたり、使ったりしたことのある人も多いはず。「待ち」は、相手の行動を誘って対処するプレイスタイルをあらわすスラングで、飛び道具を連発して、ジャンプしてくる相手を迎撃する戦術などが代表的です。「ハメ」は、脱出困難な攻めをあらわすスラングで、打撃をガードさせてから、すぐさま投げるという連携などが有名でした。
1990年代ゲーセンでは、こうした尖った戦術が、悪とみなされることも少なくありませんでした。しかし、現在の多くの格闘ゲームでは、安易に強い行動が行なえないような設計になっています。現在のゲーミングシーンでは、ゲーム内でできうる全ての技や戦術を使って、自由に闘い、勝敗を決めるのが当たり前になってきています。負けたときに、「卑怯な戦術」と断じるのではなく、真似してみよう、対策を練ってみようと考える柔軟な気持ちで遊んでみるといいかもしれません。
▶ビギナーガイド02.ガードの揺さぶりを意識しよう
▶ビギナーガイド04.立ち回りのセオリー(地上・対空編)
▶ビギナーガイド05.立ち回りのセオリー(空中からの接近編)