【DOA6部活動報告書】第2回:重量別コンボを置き去りにする男たち

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そこでは奇声を発しながら『DOA6』の対戦が行われているが、3日目にしてまるで上達する気配はない。
飛び交うネタ殺しとワンパターンな戦術の数々。そろそろ次のステップへと進むときがきたのかもしれない。
相手が空中に浮いたらPとかKを連打して、たまに最終段とかが空振りする対戦を夜中まで続けてきたおれたちは「そろそろコンボ(連続技)でも覚えるか」みたいな感じになってきた。

我々も格闘ゲーマーの端くれの端くれの端くれ、強くなりたいという欲望はある。

▲マニュアルもチュートリアルも読まない我々のコンボ(連続技)ときたら4ヒットとかして終わる有様。そろそろ何とかしないといけない。

ただそうすると問題になるのは、3D格闘ゲームである本作は、「キャラクターの重量ごとにコンボが変わる」作品だろうということだ。我々はあまりにもゆとり格闘ゲーマーなので、2D格闘ゲームにもわけ知り顔で「キャラクターのやられ判定を統一しろ」とか思っているやつらばかり。重量別とかキャラクター別のコンボを覚えているうちに飽きて引退するやつも出てくる可能性がある。

浅葉「重量別のコンボ大変そうだな。かろうじて見つけた攻略サイトを見る限り、やはり何パターンかあるらしい」

がちょ「キャラによってはそんなに区別しなくてもいいらしいよ。それに妥協すれば共通コンボもあるんじゃないの」

浅葉「格闘ゲーマーとして”共通コンボ”だけで戦うのはちょっとこう”浅くね”?」

がちょ「あんたが深いところを見たことないんだが……」

「格闘ゲーマー意識だけ高くて覚える気も練習する気も大してないやつランキング」があれば、おれは結構いい線にいく自信がある。キャラランクを語る際は難しいテクニック前提で理論値大好き。でも自分は簡単なキャラクターが大好き!マジ生きていてすみません。

そんな経緯もあり、俺たちは一足作に『DOA6』を遊んでいる”どりでん氏”に話を聞くことにした。氏は『鉄拳』シリーズを愛するプレイヤーで、たまにゴジラインに攻略記事を寄稿してくれている。昨年はギャラのかわりに「鳴門金時」を送った。彼はゴジラインのメンバーとしては珍しく、トレモ大好きかつ堅実なプレイを得意とする。

浅葉「DOA6のコンボ覚えるの大変そうなんですが。どりでんさん覚えてるの?」

どりでん「ああ、重量とかありますもんね。でもこのゲーム、多くの人類が女キャラしか使わないんで女キャラ用のコンボだけ覚えれば戦えます

浅葉「名探偵コナンか?」

どりでん「我々の中だと、男キャラ使いたいみたいなやついないでしょ。今あなたたち誰使ってるんですか」

浅葉「マリーちゃん、ニコちゃん、不知火舞ちゃん、クーラちゃんです……。でもオンライン対戦で見知らぬ人と対戦してて、男キャラ出てきたらどうするんですか」

どりでん不幸な事故だと思って諦めてください。バイマンとかきたら”おしまい”です」

浅葉「おしまい」

こうしてキャラクターおよび重量別のコンボを覚えることを放棄したおれは”トレーニングモード”を立ち上げることにした。最近ではさまざまな格闘ゲームに実装されている練習用のこのモードだが『DOA6』のもさまざまな練習ができる充実したものとなっている。連続技の練習はもちろん、CPUの動きや攻撃中のホールドポイントを指定することもできる。うまく使えば百人力のモードである。

▲ついにおれは「トレーニングモード」を立ち上げた。

まず覚えるのは、対戦で比較的よくあたる技からのコンボだ。プレイをはじめて初日にマリーちゃんの強みとして教わった「3+PK→K派生」がヒットした場合などに追撃として使っている214+Pで浮かせたあとの流れ。ここは今わけもわからずPPPを連打しているところだが、おそらくもっといいコンボがあるはず。インターネットと動画を漁ってみたところ見つけたコンボを試した中で、比較的難度とダメージのバランスがとれているものをメモ帳にコピー&ペーストしていく。自分で調べるのが格闘ゲームの楽しみのひとつという声もあるだろうが、今の目的は同じ時期に始めたゴジラインの仲間、いや敵を倒すための力を手に入れることにある。

そして軽量女性キャラクター向けのコンボとして使うことにしたのが以下のレシピだ。(おれは『DOA6』業界の表記ルールとかもしらないので、書き方違うぞとかあれば教えてくれると嬉しいです。)

214Por8Kなどで浮かせた場合→【3P・P】→背向け状態H+K→【背向け状態P・P・6P・K】or【背向け状態K・K・K】
※【】内は派生技のくくり

格闘ゲームをあまりやらない人からすると呪文のようなコンボだが、難度とダメージのバランスがとれているような気がする。このコンボの便利っぽいところは、他の浮かし技である8Kなどからでも決められるところ。しかも【背向け状態K・K・K】にすれば男キャラクターにも決まってくれるようだ。攻略サイトとかを見ているといろいろなコンボが書いてあるが、「よく使う浮かせ技」と「相手キャラクターを絞る」だけで意外とすっきりするということがわかった。これはネットの書き方が悪いとかそういうことではなく、おれの先入観が全面的に悪かった。例外などもあるようだが、それは後程覚えていく。

このゲーム、意外と簡単なのかもしれないとか調子にのっていろいろコンボ練習をしたところ、みるみると強くなっているかのような感覚に陥る。まだ壁コンボの仕組みとかなんにもわかっていないにも関わらずだ。

浅葉「DOA6、仕上がってきたわ」

がちょ「奇遇ですね。僕もです」

こうしておれたちは今日も対戦を始める。格闘ゲーマーの”仕上がった”は大抵の場合、少し新たな技や戦術を覚えただけで発せられることが多く、あまりにも信用ならないことをお伝えしておく。

▲ちなみに昨日は基本無料版で使えるヒトミを使ってDOA6部へと加入してくれたメンバーが!あまりにパワフルな技の数々に味をしめてアトリエコラボコスチュームを買って暴れ散らかしていました。

(前回『DOA6』部の活動報告書を掲載したところ、大変暖かい反応をいただきました。読んでくれた方々、本当にありがとうございます。めちゃ親切な方も多く「わからないことがあったら聞いてください」とか言っていただくことも感無量です。ただ、そう言ってくれる人のプロフィールを見てみるといわゆるめっちゃ強い人もいたりして大変恐縮です。ちなみに今の我々は初心者どころか、質問することがわからない、わからないことがなんなのかわからないみたいな状態なので、1日でも早く成長できるよう頑張ります!)

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浅葉 たいが

浅葉 たいが

ゴジライン代表。ゲーム、アニメグッズのコレクター。格闘ゲーム、アドベンチャーゲーム、RPGをこよなく愛する。年間100本以上のゲームを自腹で買い、遊ぶ社壊人。ゲームメディア等で記事を書くこともあるが、その正体はインテリアデザイナー、家具屋。バンダイナムコエンターテインメント信者かつ、トライエース至上主義者。スマートフォン版『ストリートファイター4』日本チャンプという胡散臭い経歴を持つ。

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