【DOA6部活動報告書】第1回:『DEAD OR ALIVE 6』をはじめるまで無数の言い訳を使いこなしてきた

みなさま新年あけましておめでとうございます。マリー・ローズちゃんを心から愛する漢(おとこ)・浅葉です。

△マリー・ローズちゃんを愛する漢ゆえに、『DOA6』ももちろん発売日に購入しましたが……。

さて、私とゲーミングコミュニティ・ゴジラインの仲間たちは「なんか新しい格闘ゲームやりてえなあ」みたいなことを1ヶ月くらいお互いに言い合っていて、ついに先日『DEAD OR ALIVE 6』を始めました。思い付きを活動に移すのが遅いのがおれたち。

このゲームのプレイ体験というと、2年くらい前の発売日近辺にガチャガチャしたのが最後で、そのときは”サイドアタックつええな”みたいなことを言っていたような気がします。そしてそのやっていた時ですら、レバーとボタンを気分でガチャガチャするようなプレイだったわけですが、今回は「わたし、変わらなきゃ!」とキラキラした目で本作に打ち込むことにした次第です。

発売当初あまり遊ばなかった理由としては、プレイヤーマッチが未実装だったというのもありますが、これは言い訳です。「マリー・ローズちゃんが殴られるのを見ていられない。おれには『DEAD OR ALIVE Xtreme Venus Vacation』がある」みたいなのも言い訳です。本当はこのゲーム、当時チュートリアルを触ってみたところ、めっちゃ難しそうに感じたんですね。覚えること多そう……みたいな感じです。

▲いままではリプレイモードでスクショを撮影して保存してニヤニヤするためのゲームでした。誠に申し訳ありません。

▲充実したミッションモードを搭載する本作だが、こじらせた格闘ゲーマーである私はこれを見て「うわ、覚えること多い、やめとこ」みたいになるのでどうしようもない。

このゲームのチュートリアルはかなり盛りだくさんな内容で、コーエーテクモゲームスさんの手厚い初心者への配慮が盛り込まれています。ゲームレビューなんかでは「チュートリアルも充実していて初心者にもおすすめ」とか書かれるやつですね。ただ、我々のように”格闘ゲーム暦25年です”みたいなやつらはこじれ散らかしている人間も多く、手厚いチュートリアルであればあるほど「これ全部覚えるのか、しんどそうだな」みたいな反応を催してしまうのです。人として終わってますが、生理現象なので仕方がない。

そもそも私にとっての格闘ゲームとは、”手癖となった行動でそこそこ楽しめる”というジャンルです。基礎的な知識やテクニックさえ覚えてしまえば、たとえそれがアニメ原作のキャラゲーであっても1時間も遊べばそれなりにキャラクターを動かし、なかなか見栄えのいい動きができるんですね。よく遊ぶ2D格闘ゲームであればいわゆる中足波動拳とか、浮かせて適当にペシペシやって必殺技で締めるとか、25年くらい前に得た技術を使ったり組み合わせたりするだけでほどよく戦えるのが魅力だななんて思っているわけです。3Dゲームにおいてもこれは同様で、知識とかテクニックというと、昔めちゃくちゃにハマっていた『バーチャファイター2』あたりでフリーズしているのですが、打撃と投げの二択をかける、確定反撃を覚える、みたいなところは自分の中で3Dゲームを遊び始める時のコツのようなものになっています。

そこへいくと『DOA6』というのは、3D格闘ゲームの中でもかなり個性の強いタイトルで、”相手の攻撃を受け止めるホールド”を使った読み合いはめちゃくちゃ独特なものという印象があります。”通常の立ち回り中はもちろん、地上やられ中でもホールドを出せる”みたいなエアガイツ味のある知識を聞きかじってはいて、いやーなんか難しそう、覚えること多そう、そもそも相手の技覚えないとホールドとかできないじゃんとか思っていたわけですね。そのうえ、やっぱり3D格闘ゲームというと、相手の攻撃をしっかり覚えて的確な反撃を叩き込むとか、相手キャラクターの重量によって連続技を使い分けるとか面倒な要素ばかりが想像されます。新しいことを覚えて練習して上達するという流れを楽しいと思えていた青春時代はどこへみたいな感じですが、新しいこと覚えるのが大変=ゲームの醍醐味を楽しむまでに時間がかかるという印象だけでこのタイトルに向き合うことを避けていました。そしてこういう思い込みって厄介なもので、周りの人が「面白いよ」、「初心者にでも遊べるよ」と言ってもなかなか雪解けしないのです。

▲相手の攻撃を受け止める”ホールド”というシステムがDOAシリーズの醍醐味のひとつ。地上やられ中にも出せると聞き「安定コンボがないってこと!?相手の技覚えないと楽しめなさそう!難しすぎない!?」みたいな感想を抱いておりました。全面的に謝罪いたします。

そんな風にすらすらと当時のお気持ち文みたいなのを書けてしまう私ですが、ここ最近のステイホーム中、LINEグループ上の会話で「暇だな」、「ああ暇だな」、「なんか新しい格ゲーでもみんなで始めるか」みたいな会話を何十回も繰り返したのちに、ようやく重い腰をあげて『DOA6』をプレイし始めました。本当に長かった。そして自分がプレイする気になると周りにいる人を巻き込まずにはいられないわがままな性分なので「DOA6は基本無料版があるし、好きなキャラクターの使用権だけ買えば遊べるんですよ。神ゲー!」とかセールストークをぶちかましたのが先週のこと。何人かの初心者が釣れ、eスポーツから遠く離れたバトルが幕を開けました。その戦いの模様を、不定期連載的にお届けすることにします。

ちなみに今回は、チュートリアルをすっ飛ばして遊んでみることにしました。昔プレイしたから覚えているよねというものではなく、あまりにも分厚いチュートリアルをしているうちに、飽きやすいおれたちは辞めてしまうのではと考えたからです。

さて、新しい格闘ゲームを始める時、皆様はどういう風に上達を試みるでしょうか。「ゴジラインを読む」と答えた方は狂っている方だと思いますが、インターネットの海で攻略を探すというのは楽して勝ちたい人の基本ムーブのような気がしています。我々もまさにそうで”マリー・ローズ 攻略”とか調べていたのですが、このゲームも近代の格闘ゲームということで、発売日からアップデートが繰り返されており、現バージョンにあった攻略がどれか素人の我々にはわかりません。そのうえ、やはり本作には”キャラクターを愛でる勢”も存在していて、動画や画像を辿っていくと、対戦攻略ではなく、萌え要素にフィーチャーしたものや、写真教室的なものも出てきます。そして一見、対戦コンテンツとキャラ愛コンテンツの差がわからないんですよね。たとえばキャラランクかと思いきや”おれの推しランキング”だったりするわけです。わかる!わかるよその気持ち!おれも推しキャラランキングでSSSにマリーちゃんを置きたいもん。しかし、二つの道を歩める懐の広いゲームゆえに、求める情報にたどり着くのが大変なんですね。ゴジラインの盟友であるがちょさんもこれには頭を抱えておりました。

がちょ「このゲーム”攻略”探すの難しいな。親切に書いてくれている人もいるんだけど、新バージョンに対応したものかどうかわからん」

浅葉「我々ゴジラインも、格闘ゲームに新バージョンが出ても更新しないので、一部で格ゲーイナゴ軍団みたいに認識されてます」

がちょ「ゴジライン許せねえ。常に最新の攻略を掲載しろ。そして攻略はともかく、今もっと困ってることがあります」

浅葉「はい、なんでしょう」

がちょDOAキャラランクが出てこない……。おれが知りたいのはみんなの推しキャラランクではない

浅葉「キャラランクに頼ってプレイするのは悪って学校で習わなかったのか!?」

がちょ「あなた、キャラランク大好きでしょ。しかも最強キャラをあえて避け、3番目くらいに強いキャラ選んで、勝ったらプレイヤーの腕、負けたらキャラのせいっていう人として終わってるパターン好きですよね

浅葉「その節は誠に申し訳ありませんでした。ただ、おれは『DOA6』では、キャラランクの呪縛から解放された。DOA6はマリー・ローズちゃんとともに生きる。あなたも”好きなキャラ”見つけてください」

がちょ「やっぱキャラ愛で”不知火舞”でいくか」

浅葉「2Dゲームからのゲストキャラを選んで”楽”しようとしてるなあんた」

がちょ「3Dの舞は大好き。『KOF MAXIMUM IMPACT2』でめちゃくちゃ強かったからね」

△2D格闘ゲーム畑で育ったゴジラインのおっさんたちの中には、SNKゲームからのゲスト参戦キャラであるクーラや舞を使うプレイヤーも。飛び道具とかを出すたびに「『DOA6』から逃げるな」とか煽られています。

こうして、おれたちは誰一人チュートリアルを完遂せず『DOA6』を始めたわけですが、これが現時点でめちゃくちゃ面白い。コンボもわからず、立ち回りもしらず、チュートリアルをやっていないからシステムすらよくわかっていないのに、ボタンを押して技が出るのをぶつけあうだけで内なる何かが高まっていくのを感じるし、ステージによっては謎のフィールドギミックが炸裂して、ボタンを連打しているようなコンボから大爆発が起きたり、リングが割れたり、なんか謎の生物が追撃を加えたりしてめちゃくちゃになる。とても爽快だし、何より操作の感覚がとてもいい。前方に移動するダッシュと、後ろへの下がりがとてもスピーディで、特殊なテクニックを使わなくてもなんかわりと動いている感がある。そしてこんな偉そうなことを書いておいて、おれたちの初日のプレイときたらマジで以下のTwitterの通りで、本当になにもできていない。でもメチャクチャ興奮した。こんなレベルから始めても面白いと感じられるのって実はすごいのでは。

そして対戦の楽しさに気づくと、もっとこのゲームを知りたいと思うようになるわけで、チュートリアルへの興味も湧いてきたし、何より対戦相手をめちゃくちゃにする技とか連続技が知りたい。

そんなわけで、上達するかはわかりませんが、プレイの記録としてしばらくの間、ゴジラインDOA6部の活動報告をお届けします。

おもしろそう、おれにも私にもできそうという方は、まず基本無料版で本作を遊んでみてはいかがでしょうか。

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浅葉 たいが

浅葉 たいが

ゴジライン代表。ゲーム、アニメグッズのコレクター。格闘ゲーム、アドベンチャーゲーム、RPGをこよなく愛する。年間100本以上のゲームを自腹で買い、遊ぶ社壊人。ゲームメディア等で記事を書くこともあるが、その正体はインテリアデザイナー、家具屋。バンダイナムコエンターテインメント信者かつ、トライエース至上主義者。スマートフォン版『ストリートファイター4』日本チャンプという胡散臭い経歴を持つ。

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