ここ10年で最高の、いや並外れて素晴らしい”格闘ゲームeスポーツ元年”の到来言えるほど、『ストリートファイター6』が人気を博しています。
今まで何度eスポーツ元年を繰り返してきただろう……。
『スト6』のプロゲーマーがバチバチと戦う大会の配信はもちろん、ストリーマーが集うイベントも大盛況。配信の視聴者数とかとんでもないことになってます。ゴジラインもPVが伸びている。
▲なんと『スト6』プレイヤー層は、20代が多いデータとなっているとか。リアルイベントの来場者にも女性が多くみられ、新しい層にリーチできているのがわかる。(RAGE STREET FIGHTERより)
現在、日本においては【プレイヤー参入→配信者参入→企業参入】という流れがうまくループしているように見えています。
これはまさに「eスポーツ無限コンボ」と言えるでしょう。
①プレイヤー:『スト6』が面白すぎて、プレイヤー数が続々と増える!→ゲームの面白さが高評価!人が人を呼び、その人がまた人を呼ぶ、初心者、中級者も相手に困らない対戦環境に。
②配信者:ストリーマー、VTuberも参戦!→話題に敏感な配信者たちのアンテナにかかり、多くが『スト6』に参入し、ハマる。配信者をハブとして、さらなる話題、新規プレイヤーの拡大につながる。
③企業:イベントを企画する企業やチームがどんどんと参入!→人が集まるところに企業あり。参加しやすい大会、見て楽しめるイベントが多数企画され、配信も増えて動画勢もにっこり。
※(イベント、大会の評判を受けて、人が増えてループしていく)
さまざまな要因が絡みあって良い循環を生み出し、すべての事柄で良い風が吹いているような気がします。カプコンのプロモーションの妙という部分もありますが、発売後の『スト6』の広がりは案件依存ではなく、ゲームの魅力あってのものだと感じます。レジェンドIPたる『ストリートファイター』というのもあるでしょうが、シリーズでも今回ほど新規に刺さった作品は珍しいのでは。プロゲーマーのような「強い」プレイはもちろん、ストリーマーのような「楽しい」プレイを発信する層にも注目が集まっています。その楽しい配信を元にプレイヤーや興味を持つ方が増える。格闘ゲームの対戦は、人が多いとすげえ面白いですから。ランクマッチとかもついついムキになってやってしまうし、プレイヤーマッチで交流するのも楽しいですよね。
今回の記事では、筆者の視点から②の各業界との架け橋、キーマンとなるVTuber、ストリーマーでアツいプレイヤーたちを紹介していきます!+界隈でよく見かけるプロゲーマーたちも。格ゲーやってる人はみんなライバルだけど仲間!プレイ内容、配信やステイタスなどチェックしてみましょう。(敬称略、2024年3月31日時点の情報。)
◾️マスター帯以上のプレイヤー。:他ジャンルなどでも活躍し、格ゲーでも存在感を出す実力派。
・たいじ https://www.openrec.tv/user/Yaritaiji
REVIZE所属。『スプラトゥーン』や、『実況パワフルプロ野球』などで活躍していたストリーマー。レジェンドクラスとも立ち会えるレベルでJPを使いこなし、ストリーマー界隈でトップクラスに君臨する。対空の使い分け、ラヴーシュカ力、アドリブでのコンボ拾い、押し引きと細かなテクニックもできるプレイヤーとなっている。※スト6使用キャラ:クラシック JP
・ドンピシャ https://www.twitch.tv/sanninshow_3ns
人気ゲーム実況者グループの「三人称」の一人で、ガイル使いの集まりであるガイル村に属する。正確無比なレバーレス操作でのソニックサマーの飛ば落とに加え、虚を突くラッシュ攻めも取り入れた純正6ガイルでの仕上がりを見せている。※スト6使用キャラ:クラシック ガイル
・葛葉 https://www.youtube.com/@Kuzuha
にじさんじ所属VTuber。男性VTuberとしてトップクラスの人気を誇る吸血鬼。様々ジャンルのゲームを配信しているが、『スト5』も嗜んでいたので6にも素早く順応。奔放な性格ままのプレイスタイルで、自由なタイミングで繰り出されるラッシュ~インパクトを絡めた連係”レールガン”はいつでも大物を喰らう破壊力を秘める。※スト6使用キャラ:クラシック ルーク
・SHAKA https://www.twitch.tv/fps_shaka
FPSの元プロゲーマーで、超人気ストリーマーとして各方面で活躍。幅広いジャンルで培ったゲームテクニックと、豊富な配信経験からくる含蓄あるトークが魅力。盤面を見る力から、端へ追い詰めたときの圧力の掛け方や、シミーの仕掛けどころなどの読み合いに優れる場面が多い。※スト6使用キャラ:クラシック マリーザ
・律可 https://www.youtube.com/@rikka
ホロスターズ所属VTuber。イベント「獅白杯」に出場すべく、同事務所のマスター蠱毒(荒咬オウガ、アルランディス、影山シエン)を蹴散らして出場枠をもぎ取った猛者。堅実な対空での撃墜率が高く、ルークの安定した立ち回り力を存分に発揮している。※スト6使用キャラ:クラシック ルーク
・天鬼ぷるる https://www.twitch.tv/amakipururu
REJECT所属VTuber。世界を明るくするために配信する天使と悪魔のハーフ。とにかく声がでかい(あの「ヌキ」さん並!?)。元気なのは良いことで、見てるものを笑顔にさせる力を持つ。無理をしない風破刃ストックからの攻め展開と、オート対空といえる精度の対空には目を見張るものがある。※スト6使用キャラ:モダン ジュリ
・如月れん https://www.twitch.tv/ren_kisaragi__
ぶいすぽっ!所属VTuber。シューティングゲームが売りの事務所ながら、格ゲーに挑戦。パッドからレバーレスに切り替え、練度を感じる安定したコンボを決めつつ、ラッシュ止めなどにも意識を割ける万能型。ガイル村かJP村か、揺れる乙女心はどこにゆくのか。※スト6使用キャラ:クラシック JP
・飛良ひかり https://www.youtube.com/@Hikari_Hira
ななしいんく所属VTuber。ボタンに不具合のあるヴィンテージものの古いパッドを使用しながらも、ランクに果敢に挑んで、結局マスターまで辿り着いたある意味テクニシャン。新品のパッドに切り替え、今は快適にMRを回している。起き攻めの技重ねは徹底しており、ダウンを奪ったあとの破壊力は抜群だ。※スト6使用キャラ:モダン マリーザ
◾️新進気鋭、成長枠:伸びしろがある、ボリューム層のランクにいる配信者たち。プレイや悩み、成長にもっとも共感が持てる層。
・赤見かるび https://www.twitch.tv/akamikarubi
おにくの国のお姫様VTuber。あの”梅原大吾”をウメちゃんと軽く呼べるでかい器の持ち主。覚えたことをすぐ忘れがちだが、ゆっくり確実にランクをあげている努力の姫でもある。手癖のファランクスの対の動きをできればマスターも見える‥か!?※スト6使用キャラ:モダン マリーザ
・壱百満天原サロメ https://www.youtube.com/@HyakumantenbaraSalome
にじさんじ所属VTuber。お嬢様風情ながら、アーケードコントローラー&クラシック操作。レバーをぐるぐる回し、格ゲーおじもにっこりの装備で配信をしている。相手の攻撃を耐えつつもSA3で逆転をねらうプロレススタイルと、たまに飛び出す少しお下品なお叫びがお視聴者にもお好評。※スト6使用キャラ:クラシック ザンギエフ
・獅白ぼたん https://www.youtube.com/@shishirobotan
ホロライブ所属VTuber。『スト6』から格ゲーを始めた成長枠。アイドル事務所に所属しながらも、自身で格ゲー大会を企画するまでにハマった格ゲー適性を持つ。Outfit 3衣装が気に入ったリリーちゃんで、丁寧な風ためから日々練習中。大会では連敗が続いていたが、先日のイベントでついに初勝利をあげて、咆哮した。※スト6使用キャラ:モダン リリー
・渋谷ハル https://www.youtube.com/@ShibuyaHAL
Neo-Porte所属。『APEX』など、複数のタイトルで大規模なイベント「VTuber最協決定戦」を主催・運営しており、各業界から一目置かれている。最近『スト6』を始めた新規参入組。『スト6』もすぐにでもダイヤモンドに上がりそうな勢いで上達していて、今後の動向にも要注目か。※スト6使用キャラ:モダン ラシード
◾️ プロゲーマー、実況解説者:コーチングや、大規模イベント、大会を盛り上げるのに欠かせない存在。
・どぐら https://www.twitch.tv/ikoma_dogura
Crazy Raccoon所属。関西の強豪として名を知られていた古豪格ゲーマー。軽快なノリ&トークと、豊富な人脈を活かして各業界をつなぐキーマンと言える人物。プレイはインパクトや対空でいじられるところはあるが、ちゃんとした実力も兼ね備える。最近はとんでもねえキャラを紹介する「クソキャラ列伝」動画も人気コンテンツとして確立した。
・ハイタニ https://www.twitch.tv/haitani0904
格ゲー5神、たつや。クレイジーラスカルの異名を持つ凶暴なスタイルで頂点に立った男。近年はストリーマーとして、ちょっと不思議かつ素朴なキャラクターで各界隈に知られる存在となりつつある。丁寧なコーチングに定評があり、弟子たちは「ハイタニ一門」と呼ばれるほどの大きな組織になってている
・小路KOG https://www.youtube.com/@kog4586
AMATERASU所属。ホロライブ所属のアイドル・角巻わために出会い、突如VTuberにどハマりしたマルチゲーマー。自身もVTuberとして活動をはじめた漢。多数のキャラクターを使いこなしつつ、コーチングを精力的にこなす。個人VTuberとも交流が多く、新たなVTuberとの出会い、交流のきっかけを作っている。
・ハメコ。 https://www.twitch.tv/hameko
吉本興業 FGC commentator。各社での公式解説でお馴染みの解説者。フレームを元にした膨大な知識から『ストリートファイター』『鉄拳』どちらも丁寧な駆け引きを解説していく、いまもっともeで忙しい男なのかもしれない。いにしえの鉄拳レジェンドプレイヤーでもあったりする。
・大和周平 https://www.youtube.com/@APEXMASTERS-li5ce
株式会社ODYSSEY所属の実況者。『スト6』自動実況機能でお馴染みのアールさんの弟子で、格ゲーはもちろん他ジャンルのゲームイベントの実況も数多くこなす実力派。淡々とした静かな実況からの盛り上がりどころの一声の抑揚が大きく、モニター前でも臨場感を加速させてくれる。
◾️ チーム、企業:さまざまな大会、イベントを開催していただけるありがてえ企業様。
・Crazy Raccoon https://crazyraccoon.jp
『ゲーマーをかっこよく魅せる』という目標のもと活動を行っている超人気ゲーミングチーム。FPSで活躍するプレイヤー、インフルエンサーとしてもトップレベルの選手を多く擁する。『スト6』ではCRカップを開催。
・REJECT https://reject.jp
『スト6』発売直後からいきなりイベント「REJECT FIGHT NIGHT」を組み、存在感をアピールしたeスポーツチーム。格ゲー5神のときど、ハイタニ。「そういうゲームじゃねえから」でお馴染みの売れかけ・こく兄などが所属している。(参考記事:https://goziline.com/archives/53750)
・RAGE https://rage-esports.jp
CyberZ、エイベックス、テレビ朝日で協業し運営するeスポーツイベント。最近「RAGE STREET FIGHTER」を開催、格ゲーでは珍しいプレイヤーにセコンドをつける試みを取り入れ、大成功を収めた。
★おまけ: 界隈、知ってるとためになるかも? な用語たち。
e(いー):eスポーツの略。eスポーツは「エレクトロニック・スポーツ」の略。おもにビデオゲームをスポーツ競技として捉えたもの。
V(ゔい):VTuberの略。VTuberは「バーチャルYouTuber」の略。おもにアバターを使ってネット上で活動している配信者のこと。
王(おう):背水の逆転劇などの伝説を築いた”リビングレジェンド”。プロ格闘ゲーマーBeast・ウメハラこと梅原大吾。格ゲー勢からたまにそう呼ばれることから次第に伝染し、ストリーマーやVTuberにも呼ばれるようになったとか。コーチングでは知り合いのプロを鶴の一声で招集する(梅の一声)。
おじ:おじさんのこと。属性+おじで、ベテランに近い経験的意味合いか、年齢的な意味で使われる。
格ゲー5神:その昔、格ゲーの一部界隈で崇められた優れたプレイヤー5人を称してこう呼ばれていたことがある。ウメハラ、ヌキ、ときど、sako、ハイタニを指す。
コーチング:テクニック向上のための気づきを与えること、ゲーム的には直接答えを教えることもある。格ゲーへの新規参入者が増え、秘伝のタレのようなわかりづらい技術を、格ゲーおじが伝承していく場面が増えた。教える様子も配信されるようになり、プロとストリーマーの師弟関係ができあがったりして、より成長、関係性の変化を楽しめる一大コンテンツになった。
スクリム:主にFPSの大会、イベントなどで本番前に行われる模擬戦で、格ゲーイベントにも導入され始めた。1発勝負ではなく、複数回マッチを行うことで、試合振り返りや新たな対策、戦術の教えがあったりして、イベント当日の大きなドラマを生む、小さなきっかけとなることもある。
ストリーマー:ゲーム実況、雑談、ライブ、等をさまざまなプラットフォームで配信して生計を立てている者のこと。
ハイタニ一門(いちもん):ハイタニにコーチングを受けた弟子たちの総称。上記にピックアップした天鬼ぷるる、飛良ひかり以外にも、ありけん、XQQ、おぼ、Zerost、よしなま、Riddle高木 達が名を連ねる最大勢力? のひとつ。
マゴさん:魚群所属のプロゲーマー・マゴ氏のこと。格ゲー界のアイドルは、どこでも人気者である。2D神。(24年春から魚群解散によりVARREL所属に)
村(むら):人数があまり多くない、特定の使い手集団を用いて使っていた自虐的用語。だったが最近は発展してきて街になっているところもある。スト6のガイルたちが集うクラブ ガイル村こと「Guilevillage」は、少し意味合いが異なる。
ライン越え(ごえ):一般常識の線引きを越えること。危険な発言、行動が多かった時代を忘れられない格ゲーおじが、たまにとってしまいそうになる。だいたいは良識ある配信者やコメントに事前に止められたりで、なんだかんだ行儀は良いと思われている。
⬜︎まとめ
最近の大きなイベント絡みで出演した人を優先してピックアップしましたが、あまりに配信者の海は広大です。大会、コラボレーション配信やイベントをいろいろ眺めるのも楽しいですよ!格闘ゲーマー、ストリーマー、VTuber、プロゲーマー、それぞれと今までに無かった新しい出会いが見つけられたら幸いです!
(VTuberとは? という方は過去の記事も参考にしてください:https://goziline.com/archives/42414)
&ぅP
(担当アイドルは、天海春香、双葉杏、二階堂千鶴、大崎甘奈)
格闘ゲーム的な記事の編集もこなせるので雑用を押し付けられがち。VTuberにもハマっている
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