【スト6】格闘ゲームに新風を吹き込んだ『REJECT FIGHT NIGHT』。平野プロデューサーに開催の経緯を聞いてみた

『ストリートファイター6』では、プロゲーマーx有名ストリーマーxVTuberのコラボ企画が話題沸騰中。
2023/06/09に配信された『REJECT FIGHT NIGHT』も実に盛況なイベントとなった。
FPSやIdentityVの印象が強いプロチームREJECTが格闘ゲーム部門を立ち上げ、ハイタニ氏とこく兄氏が加入したニュースは記憶に新しい。
そのREJECTが、『スト6』を使ったイベントとして企画した『REJECT FIGHT NIGHT』には豪華なキャストが多数参戦した。『スト6』のプロゲーマーだけでなく、他のジャンルのプロゲーマーや、ストリーマー、VTuberなどが、熱い戦いを見せる夢のイベントとなったのだ。
格闘ゲームといえば、勝敗に注目のいきがちなジャンルではあるが、本イベントでは、ストリーマーやVTuberの方々の格闘ゲームに対する取り組みかたや上達の過程が多くの共感を集めていた。格闘ゲーマー側からは、プレイヤーが臨時の「コーチ」として参加するなどユニークな動きも多く見られた。こうした普段では見られないさまざまなシーンが詰め込まれた『REJECT FIGHT NIGHT』の裏には、企画陣の挑戦的な発想と、細やかな配慮があったことは疑いようもないだろう。

本記事では、そのイベントの結果と、プロデューサーへのインタビューを掲載する。

豪華すぎる参加メンバー

大会に参加したのは以下の4チーム。(敬称略)

TEAM A-
関優太 ZetaDivision所属の国内屈指のストリーマー。マノンを使用。
SPYGEA 元FPSプロのストリーマー。とても背が高い。モダンザンギを使用。
ときど ストリートファイターVで最強の座を手にしたプロゲーマー。ルークを使用。
-TEAM B-
乾伸一郎 フリーで活動する忍者VTuber。声がかっこよく歌が超上手いので必聴。キンバリーを使用。
obo CrazyRaccoon所属。Apexメインで配信をしており今作ではFPSに最も近いモダン本田を使用。
ハイタニ REJECT所属。他キャラ使いでメインはケンぽいが本イベントではブランカを使用。

-TEAM C-
けんき 父の背中所属。ハンマーヘッドシャーク。本作ではリュウを使用。
赤見かるび フリーで活動するVTuber。スト鯖RUSTで一躍大人気に。本作ではモダンマリーザを使用。
ウメハラ 格闘ゲーム界の生きる伝説。説明不要。ケンを使用。-TEAM D-
sasatikk フリーで活動するストリーマー。格闘ゲームもめちゃくちゃ強く今作ではJPを使用。
SHAKA FPSを中心に幅広く配信し一緒に見る系が楽しい。マリーザを使用。
こく兄 REJECT所属。ストリーマー界に格闘ゲームを広めた偉い人。本イベントでは本田を使用。

大混戦となった大会結果

稼働一週間目で行われた企画系イベントなので結果は蛇足だが、大会はTEAM Bの乾伸一郎さん、Oboさん、ハイタニさんチームが優勝。中でも乾伸一朗さんのキンバリーは実にキレのいい動きをしており、とても一週間で仕上げたとは思えない強さを見せつけた。その他にも格闘ゲーム初心者の赤見かるびさんが見せたモダンマリーザの成長記録や、初・中級者帯で圧倒的な強さを見せたoboさんのモダン本田なども大きな見所となった。

プロデューサー平野氏インタビュー

REJECTの平野氏に『REJECT FIGHT NIGHT』のことを尋ねた。

Q1、REJECT FIGHT NIGHTを開催することになった経緯についてお聞かせください。

平野:REJECTはSFLへの参画を志して4月に格闘ゲーム部門を設立しています。
これからお世話になるFGCに対して自分たちになにかできないかと考えた結果、下記の目的に沿って企画を考えました。

1・『スト6』の魅力をストリーマー / コミュニティに伝える
2・格ゲーマーの魅力をコミュニティに知ってもらう
3・より多くの人にスト6をプレイしてもらう

これら3つの要素を満たしつつストリーマー / コミュニティのみなさまに楽しんでいただける企画として、REJECT FIGHT NIGHTは現在の形になりました。

Q2、出場メンバーはどのように決まったのでしょうか。何名か選考の理由についてお聞かせください。

平野:基本的に、これまで格ゲーに関して何かしらの発信をしている方からお声がけさせていただきました。
その上で、チーム間で大きな実力の乖離がなくすること・見ていて面白い組み合わせにすることを意識してチームを編成しています。

赤見かるびさんに関しては、スト5の配信をされていたこと・これまでの発信を見て格ゲーコミュニティに受け入れられやすいパーソナリティだと感じたのでお声がけした形です。
結果的にウメハラさんやけんきさん・Shutoさんとのコミュニケーションをみなさまに楽しんでいただけたので、本当にご参加いただけて良かったと思っています。

△練習から本大会通して最も注目選手だったであろう赤見かるび選手のモダンマリーザ。プロゲーマーShuto氏のコーチングもあり、釈迦さんのマリーザからラウンドを奪うまでに成長した。


Q3、イベント中の雰囲気、印象に残った試合、やりとりについてお聞かせください。

平野もともとのコーチ陣だけでなく、界隈の格ゲーマーのみなさまが一体となってストリーマーのみなさまに格ゲーを教えていたのが印象的でした。
本気で勝たせようという気持ちが感じられて、大会にまっすぐ向き合っていただけたことが嬉しかったです。
こうした動きは本当にありがたいですし、今後も格ゲー界全体を巻き込んだ企画を打っていきたいと考えています。
特に印象に残ったのは、乾伸一郎さんと関優太さんの試合です。
乾さんはもともと別のタイトルもプレイしていたので、今回お呼びしたストリーマーの中だと格ゲーの経験がかなり豊富な方です。
そんな乾さんを本番で関さんが撃破しそうになる展開は、見ていて胸が熱くなりました!
こういったドラマが生まれやすいのも格ゲーの魅力の一つだと思うので、今後も今回のような取り組みを継続していきたいです。

△乾伸一朗さんのキンバリーvs関裕太さんのマノン。関さんのマノンの確かな練習量が垣間見えた一戦となった。

Q4、今後、格闘ゲームでイベントを行う可能性についてお聞かせください。ストリートファイター以外のタイトルについてはいかがでしょう。

平野:もちろん、REJECT FIGHT NIGHT2を含めて今後も積極的にイベントを開催したいと考えています。
『スト6』以外のタイトルでの開催の可能性もないわけではありませんが、当面は『スト6』に注力していきます。

Q5、チームのファンの方々にメッセージをお願いします。

平野:REJECT FIGHT NIGHTをご覧いただいた皆様、本当にありがとうございました!
今後もイベントを継続していきたいと考えていますが、そのためにはみなさまのご声援が欠かせません。
REJECT FIGHT NIGHTを少しでも楽しんでいただけましたら、
@RC_REJECT

@TAKA_3desu
のフォローを何卒お願いいたします!

こういった機会を経てストリーマーやVTuberなど垣根を超えてプレイヤーが参入してきており、これまでにはない盛り上がりを見せているストリートファイター6。REJECTはハイタニ氏、こく兄氏を中心に初心者向けスト6動画を定期更新しているので気になる方はチェックしておこう。

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ナカジマ(コイチ)

ナカジマ(コイチ)

twitter ID:@koichinko
あらゆる格闘ゲームを雑然と遊ぶ浅葉の悪友。
『ギルティギア』シリーズ等、アークシステムワークスの作品では有名プレイヤーとして名を馳せる。密かに、第三回TOPANGAチャリティーカップ『スーパーストリートファイター4』で優勝という実績も。
ソニーコンピューターエンターテイメント主催のイベント”闘神激突”では、格闘ゲームの強いおっさん”闘神”として、『ギルティギアイグザードサイン』で鮮やかなネタ殺しを披露した。

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