【ゲームレビュー】こういうのが「また」遊びたかったんです!アクションRPG×ハクスラ『Bloodstained: Ritual of the Night』

『Bloodstained: Ritual of the Night』(ブラッドステインド:リチュアル・オブ・ザ・ナイト)が面白すぎて本サイトの更新ができない状態に陥っていた浅葉です。なんて自由なサイトなんだ。ほかのメンバーもなんか忙しいみたいです(絶対嘘だろ)

▲『月下の夜想曲』を遊んだという方ならすぐに楽しめる『Bloodstained: Ritual of the Night』。

△世界設定はゴシックホラー風であり、ほのかに『ドラキュラ』的でもあります。サウンドはなんと『悪魔城ドラキュラ』シリーズでも知られる山根ミチルさんと、近年の『ロックマン』シリーズの楽曲を手掛けた山田一法さん。最高です。

この作品はクラウドファンディングで制作資金が募られた作品で、”五十嵐孝司氏が作る横スクロール探索型アクションRPG”です。もうそれって1997年にプレイステーション用ソフトとして発売された至高の横スクロールアクション『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』的な何かなのでは!?というわけですよね。『Bloodstained』のクラウドファンディングでもその気配を隠すことがなく”IGAヴァニア”の空気を前面に押し出していましたし、この作品のターゲットはおれだなと頷いたのも懐かしい記憶。クラウドファンディングの開始から約4年、ついに遊べる日がやってきた!と完全超ポジティブ野郎でいた時期も長かったのですが、正直な話をすると、この遊べる日が近づくにつれて、マリッジブルーみたいな状態だったんですよ。待っただけ期待が膨らんで裏切られた時のショックも大きいし、そもそも20年以上も前のゲームの面白さって、今に持ってきても大丈夫なのとか心配したり。クラウドファンディングから4年も経過してるから、作るのは相当に苦戦しているだろうしクオリティは大丈夫なのとか。しかも直前で日本だけ発売延期が発表されたり、発売日数日前にはなぜかトロフィーの同期がとれてないとか情報が流れて、このゲームホンマに大丈夫なんか感も。ちょっと遊んでイマイチだったらおれは違うゲームをやっちまうぜとか思ってましたが、遊んでみたら高速で秘剣・掌返しを発動してました。この神ゲー、遊んでないとかマジ!?学生時代にプレイした『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』の時は、ただでさえ低い学力が消失するくらいハマりましたが、今回もいろいろな予定を消失させつつ本作を遊んでいました。

▲序盤でマップ表示を確認してるだけでニヤニヤする『月下の夜想曲』っぷり。超速で手のひらを返し、「やっぱり『月下の夜想曲』なんだよなあー。『Bloodstained: Ritual of the Night』買ってないやつおる?」みたいな気分になってました。

本作でプレイヤーは主人公である”ミリアム”を操作し、広大な”城”を探索することになります。道中の雑魚やボスを倒しつつ先へと進んでいくのですが、いわゆるアクションRPG的な難度になっているのが最大の特徴。シビアなアクションを求められるシーンも少なく、強敵に対しても育成や装備品を見直すというRPG的対策で勝ちにいけます。ギリギリジャンプとか、フレーム回避とか、そういうのは普通に遊ぶ限りではいらないんです。筆者はアクションが絶望的に下手(某スーパーマリオも手こずる程度の腕前)なのですが、本作は育成とポーションがぶのみでごり押し気味にクリアーしました。(それでは満足できない人のために、ゲーム難度設定も用意されていますからマゾの人もご安心を。)

探索中には、さまざまな武器が手に入るため、好みの戦闘スタイルで攻略するも良し、いわゆる”強武器”に頼って強引に進むのも良いでしょう。また、敵を倒した際に稀にドロップするシャード”と呼ばれる装飾品を入手すると、特殊な能力をミリアムに付与できます。シャードの能力は、攻撃手段として使えるものもあれば、常時発動する”パッシブスキル”的なものも用意されています。ボタンを押してから画面に反映されるレスポンスも小気味よく、新しい武器やシャードを手に入れると強い弱い、使える使えない関わらずお試ししてみたくなります。必殺技コマンド的なものも用意されており、冒険の途中でTIPS的にそのコマンドを知る案内板が用意されていたりするのですが、手にした瞬間からガチャガチャと当てずっぽうでコマンドを入力して「何か見たことない出た!」みたいなのも楽しいです。
装備やシャードを集めていると、ステージをクリアしたとか探索を終えてる終えてないとかはどうでもよくなってきて、とにかく敵を求めてバーサーカーのように迷宮上をウロウロしはじめます。種類も膨大で、ハクスラとしての面白さももちろんあり。素材を集めてアイテムをクラフトするなんていうさらなる沼に引きずり込む要素もある!シャードは複数回入手することで、シャードのレベルを上げることにもつながるので、1回ドロップして終わりじゃないのも素晴らしい。あと、探索を終えると簡単に書きましたが、そもそもマップはめちゃくちゃ広大ですし、隠し部屋ライクなものも多いので、これだけでも随分と遊べます。今後の追加コンテンツも予定されているようなので、まだまだ遊べそうなのも嬉しいところですね。

▲雑魚敵は稀にシャードを落とすので、シャードを求めて敵を狩り続けるというハクスラ的要素も存在する。ボスからは確定ドロップとなっているものの、どれも強敵揃い。

▲特殊なシャードの能力を使って先に進む場面もある。

随分と待った作品ですが、その分面白さは抜群。メーカーの元で作られたゲームとは毛色が違うため粗もあったりはするのですが、そのマイナスを唱えてプレイしないのは勿体ない。発売が日本では遅くたって、トロフィーの同期がとれていなくたっていいんです。「すげえ面白い!」と思ったらそのゲームはもう満点でいいじゃないか、そんなことを考えつつ、今夜も新しい難度で始めた本作をもそもそと遊ぶのです。そうそう、本作、パッケージ版の早期購入特典としてゲーム内サウンドを詰め込んだサントラが入手できます。こちら超・良いので、入手できそうな方は是非お早めに。

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浅葉 たいが

浅葉 たいが

ゴジライン代表。ゲーム、アニメグッズのコレクター。格闘ゲーム、アドベンチャーゲーム、RPGをこよなく愛する。年間100本以上のゲームを自腹で買い、遊ぶ社壊人。ゲームメディア等で記事を書くこともあるが、その正体はインテリアデザイナー、家具屋。バンダイナムコエンターテインメント信者かつ、トライエース至上主義者。スマートフォン版『ストリートファイター4』日本チャンプという胡散臭い経歴を持つ。

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