【ゲームレビュー】kawaiiに惹かれて遊び始めた『CODE VEIN』にハマった

登場する女の子のkawaiiさに惹かれて購入した『CODE VEIN』を死にまくりながらクリアーしました。昨年、1年近い延期が発表された時は、大丈夫かこのゲームと思ったものですが、プレイしてみると”死にゲー”ならではの歯ごたえと、バンダイナムコエンターテインメントらしいキャラクターの立ったストーリーに飲み込まれ、下手くそながら3周が経過していました。

△筆者がこのゲームを買うことにしたのは、ミアchanにkawaiiを感じたから。紐がけしからんすぎる。

筆者はスタイリッシュなアクションを使いこなそうとすると死ぬ程度の腕前なので、1周目はゲーム前半で手に入れた両手剣を握りしめたままクリアーしたのですが、2周目、3周目と遊んでいるうちに余裕もでき、武器やスキルを変えて遊んでいると、ファーストプレイでは想像もしていなかった良さを感じてしまいました。『ダークソウル』インスパイアのゲームである事は間違いないのですが、それだけではない味わいもたくさんあるのです。今回の記事では、3周ほど遊んだ感想をゆるっと書いていこうと思います。

△一周めはほぼ大剣を握りしめたままクリアー。いろいろなスキルを使い分ける余裕などなかった。

▲充実のキャラクタークリエイト。おれは萌えキャラでいくぜ!

一味違う死にゲー

『CODE VEIN』はぶっちゃけてしまうと”『ダークソウル』ライク”な3Dアクションで、いわゆる死にゲーというやつです。敵の攻撃で受けるダメージが大きく、ちょっと気をぬくとボスにたどり着く前のエリアで力尽きてしまいます。育成とプレイヤーの工夫で敵を倒していく絶妙な難度が本作の醍醐味のひとつですが、本作のボスの攻撃は、パターンによっては非常に避けにくいものや、予兆が判別しにくいものが多いように感じました。つまり、わかっていても対処が困難な状況が存在するため、「綺麗にボスを倒す」ことを意識しない方が良さそうです。

△初見のネタ殺しもほどほどに酷く(褒め言葉)、死にゲーとしては歯ごたえアリ。

育成によってステータスを上昇させ、ブラッドコードと呼ばれる職業のようなものを道中で解放して、戦闘で役立つ練血(スキル)を習得する。そしてこのスキルを組み合わせて、ボスの理不尽な動きに対抗できる”ビルド”を組み立てるのが本作の主な攻略法になります。また、探索を共にする”バディ”に活躍してもらうのも大事です。バディがボスの攻撃を惹きつけている間に、プレイヤーキャラクターで強烈な技を叩き込むなどの動きを意識すれば、難度がぐっと下がります。もちろん、縛りプレイをするなら遊び方はこの限りではありませんが、プレイヤーキャラクターを育成してクリアーしていくスタイルで遊べばやや難しいゲームくらいに落ち着くと思われます。難しすぎる!と思っている方は、自分の動きを疑う前に、装備やスキル、時には同行しているパートナーを疑いましょう。おれはめちゃくそにこの手のゲームが下手ですが、この心持でクリアすることができました。ミアちゃんを連れているとクリアーできなかったのに……みたいなことがあるので、行き詰ったら萌えキャラへのこだわりを捨ててプレイしましょう。

△ボスの得意攻撃への耐性をスキルで積み、一気に押し切るのも攻略法のひとつ。

ブラッドコードと練血の組み合わせによるビルドは実に多彩です。剣、大剣、銃剣、斧槍、大鎚といった武器によってキャラクターの動きは大きく異なりますが、練血はそれ以上に動きの幅を広げてくれる要素なのです。通常攻撃特化のビルドもあれば、必殺技のように強力な練血をメインにしたビルドや、数分だけもの凄い強化を得られるビルドなども存在します。一周目の後半あたりから、ビルド育成に必要なポイントなどが余り始めるので、2周目では1周目以上にいろいろな戦い方を取ることができます。ちょっと残念なのは、この多彩なビルドの良さに気づくのが、ずいぶん後半になってからなんですね。ビルドを作るためには練血を習得していく必要があるのですが、これにかかるコストがかなり重めなのです。1周目は脇道にそれず楽しもうと言うことなのかもしれませんが、武器やブラッドコードを雑に選ぶと、冒険の難度がかなり高めになってしまいます。

難度の振れ幅が激しい探索

ボス戦よりも難度が高いと感じたのが、マップの探索。道中に登場する雑魚は不意打ちを仕掛けてくるものが多く緊張感たっぷり。入り組んだ構造の場所に配置されているアイテムなどもあり、発見の喜びも大きいです。どのマップも程よく広く、探索を楽しみつつプレイを進めることができましたと書きたいところですが、途中の”聖堂”と呼ばれるマップ、貴様は許さんぞ!この聖堂は、高低差を利用したギミックが多く、プレイしていてかなり心を削られました。ゲーム内に表示されるマップが高低差にほとんど対応していないので、ひたすらきつかった。このマップ自体、見た目からして『ダークソウル』的雰囲気に満ち溢れているのですが、それならもう少し上手にオマージュして欲しかったと思うのが正直な所です。この山場を乗り越えたらあとはそんなに難しくないマップばかりだったので、「まだこれが続くのか」という形ではなかったのが幸い。

△雑魚に取り囲まれて死ぬこと多数なのは死にゲーらしくて良い。

▲かなり迷ったマップがこちら。3周目でも若干迷子になったおれは真のアホなのかもしれない。

隠し通路や、ちょっと見づらい所に置かれたアイテム、開通すると一気に攻略が捗るショートカットなど、この手の探索型死にゲーではおなじみの要素も用意されているので、どのマップも篭れるようになると楽しさが増します。第1作としてはボリュームも申し分なく、ストーリーとは関係ない”深層の地図”というアイテムで解放する小さなマップの探索まで合わせると、大作と言って差し支えのないボリュームでした。それでも、もうちょっとと思うのは、あまりにも『ダークソウル』シリーズが良く出来ているからでしょう。
キャラクター、物語、世界設定に惹かれる

心臓を破損しない限りは不死の存在である吸血鬼(レムナント)たちは、”人の血”を吸わないと暴走してしまうという弱みを持っています。主人公たちは吸血鬼でありながら、暴走の恐怖に怯える吸血鬼と、吸血鬼のために利用される人間たちを救いたいと考え”人の血”と代替品となる”血涙”を探索することになります。その過程で、吸血鬼に関する”真実”と、自分たちが今生きている”理由”を知っていくことになります。さまざまな人物の”記憶”に触れることで明かされていく『CODE VEIN』の物語はとてもドラマティックです。

▲世界設定的なものがとても良いので、雰囲気良さそうだなあと思ったら是非プレイを。

筆者がこのゲームを買った理由は、キャラクターや雰囲気に惹かれたからですが、クリアーしてみてこの判断に間違いはなかったと感じています。いわゆる死にゲーは登場人物たちが”物語を語りすぎず、プレイヤーに解釈を任せる”スタンスをとっている作品が多いように感じますが『CODE VEIN』は”記憶”を掘り返していくと、どんどん新しい事実が明かされていきます。エンディングを見る頃には、謎めいた世界設定にも答えが示され、本作の描きたかったものがなんとなく見えてくるはず。個人的には、エンディング近辺の流れよりも、一人一人の登場人物たちが抱える過去に強く惹かれました。決して喜劇と言えるものではないのですが、そこにはしっかりとそのキャラクターの人となりが見えてくる描写がされているんですね。ただ、格好いい、可愛いだけではない登場人物たちばかりなので、一目惚れから入ればとても満足な時間を過ごすことができると思います。

▲探索中や、物語を進めることで手に入る”血英”を修復することで、他のキャラクターの記憶を垣間見ることができます。また、血英の修復に伴い、新しい練血を習得することができるので、物語の進行を楽しみつつ、キャラクターの強化にもつながるのです。

△白い髪の女の子は、本作において主人公のパートナー的立ち位置の”イオ”ちゃん。私服があまりにも無防備すぎる。

『CODE VEIN』のこれからにも期待

日本のゲームらしいいろいろな要素を含んだキャラクター&世界設定は非常に心地よく、日本のゲームを遊んできたプレイヤーには刺さるところも多いはず。最近のコンシューマーゲームは、海外をターゲットにした作品が多いものの、中には下手に海外ゲームらしい雰囲気を真似た結果、どこにも刺さらない作品も見かけます。しかし本作は、キャラクターと世界設定に芯を感じます。メディアミックスでこの物語を観たい!

武器やスキル、パートナーの強さ、不便でいまひとつ気分の乗らないオンライン共闘など、荒削りなところもあるものの、バンダイナムコエンターテインメントとSHIFTのタッグで、こうした骨太な死にゲーが出てきたのは嬉しい限り。ゲームバランスは壊そうと思えば壊せますが、それでもイージーと言えるゲームではなく、パートナーなしでの攻略や、レベルをあげずにどこまで戦えるかなど、縛りプレイの可能性も感じます。プレイヤー自身の上達と、プレイヤーのレベルに合わせて育成で強引に潜り抜けられる難度のさじ加減には素晴らしいものがあります。(オンラインについてはちょっとお粗末に感じるクオリティなので、もう遊びたくなる要素や、快適なマッチングを期待したいところ。現時点では、あくまで一人用の死にゲーであり、共闘はちょっと難度の高いところを助けてもらうシステムという印象です。ただ、トロフィーコンプリートを目指すと共闘と向き合わないといけないという弱点もあり。悩ましい。)

△バトル中の登場キャラクターたちがマスクをつける世界設定は渋くて良いのですが、せっかくの可愛い&格好いいキャラクターの顔がバトル中に隠れてしまうのはちょっと残念な気も。マスクのオンオフ機能が着くと個人的には嬉しいですね。

先に優れた死にゲーがあったからこそできた作品ではありますが、プレイしていると良いゲームを作ろうという意思がひしひしと感じられるので、応援したくなる作品ですね。UIなども死にゲーとしては申し分ないレベルに達していますし、この製作陣の次の作品があるのなら是非それもプレイしてみたい。本作にはDLCが用意されているので、まだまだ遊べそうな気配。ちょっと新しい死にゲーやっとくかという方、キャラクターに魅力を感じたという方、是非最後までプレイしてみてください。

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浅葉 たいが

浅葉 たいが

ゴジライン代表。ゲーム、アニメグッズのコレクター。格闘ゲーム、アドベンチャーゲーム、RPGをこよなく愛する。年間100本以上のゲームを自腹で買い、遊ぶ社壊人。ゲームメディア等で記事を書くこともあるが、その正体はインテリアデザイナー、家具屋。バンダイナムコエンターテインメント信者かつ、トライエース至上主義者。スマートフォン版『ストリートファイター4』日本チャンプという胡散臭い経歴を持つ。

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