最近、パッドでも格闘ゲームができるようになってきた浅葉です。
今回の記事では、『MARVEL VS. CAPCOM: INFINITE』(マーベル VS. カプコン:
発売日:2017年9月23日
プラットフォーム:プレイステーション4、Xbox One、PC
ジャンル:ファイティングアクション
価格:<PlayStation®4>[パッケージ版]■価格:6,990円+税[デジタル版]■価格:6,472円+税
<XboxOne>[デジタル版]■価格:6,481円+税
<PC>[デジタル版]■価格:6,472円+税
(【デラックス・エディション】※デジタル版のみ<PlayStation®4>■価格:9,250円+税<XboxOne>■価格:9,259円+税<PC>■価格:9,250円+税)
発売元:カプコン
MARVELサイドからは、映画などでおなじみのキャプテンアメリカ、アイアンマン、ホークアイなどが参戦します。今作からの新キャラクターとして、ガモーラやキャプテン・マーベルなども追加されました。
CAPCOMサイドからは、リュウや春麗、ロックマンX、ダンテなどが参戦。新キャラクターとしては『ヴァンパイア』シリーズで人気の高いジェダが参戦しています。
格闘ゲームらしからぬ「ストーリーモード」
まず、本作の優れた点としてあげておきたいのが、イベントなどが盛りだくさんのストーリーモード。「VS」シリーズは、「対戦」に重きを置いた格闘ゲームですが、本作ではオリジナルの展開が見られる「ストーリーモード」もしっかりと作りこまれています。もともと「VS」シリーズはMARVELとCAPCOMキャラクターが共演するお祭り的なゲームなので、ストーリーの方もあっさりまとめてくるのかと思っていたのですが、起伏のあるストーリー、ヒーローたちに用意された見せ場など、見どころたっぷりのものになっています。
ストーリーモードは、イベントの合間にバトルが挟まれる形式で進んでいきます。格闘ゲームの面白さをかじりつつ、ストーリーを楽しめるという構造になっているので、格闘ゲームに慣れていない方は、このモードから遊ぶのも良さそうです。格闘ゲーマーからすると、序盤のバトルは若干退屈に感じるかもしれませんが、中盤からはさまざまなルールのバトルが楽しめるため、飽きが来るよりもはやく、エンディングまでたどり着けるはずです。(敗北すれば、難度を調整することが可能なので、格闘ゲームに慣れていない方でも、何度かプレイすれば苦戦しているステージもクリアーできる塩梅になっています。)
ヒ−ローとヴィラン(悪役)が激しくぶつかりあう2つの世界。「マーベル・ユニバース」と「カプコン・ユニバース」。
ある日突然、2つの世界が融合した。
それらはすべて、「ウルトロンΣ(シグマ)」によるものだった。ウルトロンΣ・・・
マーベル・ユニバースのヴィラン「ウルトロン」と、カプコン・ユニバースのレプリロイド「シグマ」が有効して誕生した究極の存在だ。
ウルトロンΣは、「インフィニティ・ストーン」の力を使い、マーベルとカプコン、2つのユニバースを融合し、まったく新しいユニバースを作り出してしまったのだ。急に融合された世界は、パニックと混乱が広がり、世界は絶望につつまれた。その中でも2つのユニバースから集まったヒーローたちは、新たな連携を築き、共にウルトロンΣの野望を阻止すべく立ち上がる。
だが、ウルトロンΣの力は巨大かつ絶大だ。
倒すには、無限の力が秘めているとされるインフィニティ・ストーンを探し出すしかない。
厳しい状況に置かれたヒーローたちは、インフィニティ・ストーンへと導ける唯一の存在、悪名高き宇宙の帝王「サノス」…狂えるタイタン人とも呼ばれる男に助けを求めるのだった。(公式サイトより抜粋)
ストーリーモードでは、今後DLCキャラクターとして登場することが予定されている、ブラックパンサーやモンスターハンターらの姿も見ることができます。モンスターハンターは、他のシリーズとはまた違った色気を感じる描写がされているので、『モンハン』ファンなら必見です。
どこからでも「始まる」新感覚バトル
本作は2人1組のチームを操作して戦うタイプの格闘ゲームになっており、連続技なども一見長めなので、格闘ゲームの中でも難しい部類の作品に見えますが、一部キャラクターを除けば基本的な操作はかなり簡単です。どちらかというと、自由度が極めて高く、簡単な操作の組み合わせで、いろいろな行動を起こすことができるタイプのゲームです。下段、中段はもちろん、投げからも大ダメージを見込めたりもするので、攻めがとにかく楽しい!ラウンド開始直後の立ち回りでも派手な技が飛び交うため、バトルの爽快感も高めです。
ただでさえ激しい攻めに、本作ならではの「アクティブスイッチ」という控えのキャラクターと瞬時に交代するシステムが加わることで、良い意味でのハチャメチャ感がさらに向上しています。アクティブスイッチは、ほとんどの行動中に繰り出せるようになっているため、アイアンマンがレーザーを放っている間に控えのキャラクターを登場させ、レーザーと同時にラッシュをかけるということも可能なのです。しかも、このアクティブスイッチは、使用条件がかなり緩いため、実際の試合では、かなりの頻度でこの行動が飛びかうことになります。
本作のオリジナル要素である「インフィニティ・ストーン」も、バトルをより熱くしてくれる要素となっています。本作では、キャラクターを決定後に、6種類の「インフィニティ・ストーン」(以下ストーン)から1つを選択してからバトルスタートとなります。選んだストーンによって、いつでも発動可能な特殊能力「インフィニティ・サージ」と、画面下部にあるストーンゲージを溜めることで発動可能な「インフィニティ・ストーム」の性能が変化します。ストーンの選択により、動きの幅を増やしたり、弱点を補ったりする「戦略」が生まれるのです。
どのインフィニティ・ストーンを選ぶかというのは、本作のやりこみを続けているプレイヤーの間でも議論が分かれており、使いやすい「リアリティ」を選ぶプレイヤーもいれば、やや使いどころが難しいものの、型にはまれば絶大な強さを発揮する「ソウル」や「スペース」を選ぶプレイヤーも増えてきています。
一見複雑に見えるものの、敷居は低め
先述したようにひとつひとつの操作が簡単なため、格闘ゲーム経験者であれば意外とすんなり動かせるようになっています。めちゃくちゃ頑張った連続技が減るのは当たり前として、それほど頑張っていない連続技でもかなりのダメージをたたき出してくれるので、とりあえず「武器」となる行動をざっくりと覚えれば、楽しい対戦を楽しむことができるのです。また、VSシリーズの最新作ということで、過去のシリーズを遊んでいたプレイヤーに有利に感じるかもしれませんが、本作の自由度の高さは、新規プレイヤーにも優しく作られています。こんなことができたらいいなという『ドラえもん』的発想が噛み合い、とんでもない戦術が生まれることも珍しくありません。
また、本作は「勝ち筋」が理解しやすい作品なので、格闘ゲーム初心者の方でも「コツ」さえつかめば、楽しく上達していくことができそうです。格闘ゲームを遊ぶうえで、経験がものをいう「攻め込むまでの立ち回り」を簡略化できるような技やシステムが多いため、中級者までの上達の過程で座学に直面することが少ないのです。筆者の友人の中にも、格闘ゲーム未経験で本作を購入したプレイヤーがいるのですが、ガチャガチャと楽しそうに遊びつつ、上達していっています。
ゴジラインの身内で対戦した限りでは、有線接続のゲーム環境であれば、オンライン対戦も非常に快適でした。発売されたばかりのこの時期は、いろいろな「新しさ」が戦いの中でぶつかりあうため、とても楽しい時期となっております。ハチャメチャなバトルを楽しみたいという人は、お早めに!