2D爽快アクション×MMORPGがスマホで!
1983年に発売したファミコンでゲーム人生をスタートし、PCエンジン、スーパーファミコン、そしてニンテンドー64と幼少期は生粋のRPG、アクションゲーム好きとして過ごし、ネットゲーム全盛期の2000年代はほとんどMMOタイプのゲームはプレイせず、格闘ゲームとアニメばかりに時間を費やしていたゴジライン新メンバーの小鳥遊さんです。
ちなみにマイフェイバリットタイトルは、『スーパーマリオブラザース3』と『ロックマン』シリーズと、ベーシックなアクションゲームが大好き。
というわけで、そんなアクションゲーム好きなゴジラインメンバーが、2017年9月末にスマートフォンで配信を開始したコロプラの『PaniPani-パラレルニクスパンドラナイト-』(以下、『パニパニ』)を1週間ほどプレイしたので、今回はこの作品についての魅力を紹介したいと思います。
『PaniPani-パラレルニクスパンドラナイト-』公式サイト
◆『パニパニ』にハマった3つのポイント
・軽快な横スクロール2Dアクション
・中毒性が高いカプセルシステムに注目
・キャラクターたちの関係性が魅力的
このタイトル、かんたんに言ってしまうと「横スクロールアクション型MMORPG」というジャンルでしょうか。
各地の掲示板や登場人物から受けるミッションをこなしてストーリーを読み進め、出現する敵を撃破して武器防具、そしてプレイヤーが操るキャラクターを強化していきます。これが『パニパニ』の基本のゲームサイクルとなります。
※MMORPG(マッシブリー・マルチプレイヤー・オンライン・ロール・プレイング・ゲーム)……「大規模多人数同時参加型オンラインRPG」を指すゲーム用語で、ひとつの広大な世界に多数のプレイヤーが参加するロールプレイングゲーム。
そしてMMORPGと言うからには、世界中のプレイヤーたちも同じフィールドに存在しています。いわゆるエーテルと呼ばれる経験値のようなものを稼ぎやすい“狩場”には人がわんさかいますし、拠点となる町の掲示板には混雑していたりと、まさにオンラインゲームならではのシーンが常に展開されます。
※MORPG(マルチプレイヤーオンラインロールプレイングゲーム)……「複数プレイヤー参加型オンラインRPG」と呼ばれるもので、待ち合わせルームに集合して限定的な人数で遊ぶロールプレイングゲームを指す。
アクションゲーマーも納得の軽快な操作性
このタイトルのもっとも特徴的なポイントが、その軽快なアクション性でしょう。リリース元のコロプラは『白猫プロジェクト』でつちかったスマートフォン用アクションゲームの経験か、片手でも違和感なく、そして自在にキャラを動かせるのが魅力です。
スワイプで移動、フリックでジャンプと前後転、タップで武器を使った攻撃と、コントローラーを使ったアクションのごとく、自在にフィールドを動き回れます。
公式ムービーでも軽快にキャラを動かせていることがわかります。もちろん、激しいコンボ、連携を展開するほど操作も忙しくなりますが、すなわち頑張れば頑張るほどカッコ良い動きができるということ。
格闘ゲーム、アクションゲームが得意な人は、間違いなくアクション面を楽しめるはず。
また、アクションゲームが苦手な人用に、攻撃を自動で行ってくれるオートマティックモードも搭載。ゲームスタート時はこの設定がONになっているので、自分でコンボを繋げたいなど操作の自由度をアップさせたいときはマニュアルに切り替えると良いでしょう。
2Dの広大なフィールドが広がっている
『パニパニ』の世界はすべて2Dの横スクロールフィールドで表現されています。エリアの切り替わりはなく(ダンジョンなど特別な空間だけ)、拠点となる街も敵が出現するバトルフィールドもシームレスにつながっています。
フィールド内には今すぐは行けなさそうなポイントなども見え隠れしたりしていて、「もうちょっと進んだらいけるんだろうな~」的な冒険心も芽生えてくる仕掛けも満載。
前述の操作性の良さも含めて、昔懐かしの2Dアクションも感じることができるはずです。
中毒性が高くエッジが効いたカプセルシステム
この『パニパニ』を象徴するのがカプセルシステム。カプセルは基本的にキャラクターの強化につながるシステムで、敵を撃破することで獲得できるエーテルを集めて解放していきます。
そしてカプセルにはアイテム、パニー(お金)、スキル、そして貴重なSカプセルとキャラカプセルの5種類が存在。キャラや武器が登場する可能性のあるSカプセル、キャラカプセルを求めて狩りをするのが、『パニパニ』の主なプレイ目的となります。
◆カプセルの種類
アイテム……装備の素材を入手
パニー(お金)……買い物に必要な通貨
スキル……キャラのスキルを入手
Sカプセル……武器レシピorキャラを入手
キャラ……キャラを入手
カプセルが唯一の課金ポイント
入手したエーテルは、基本的に1番古いカプセルひとつに自動で溜まっていく。カプセル解放分のエーテルが溜まったら2番目のカプセルに充填されていくシステム。
カプセルには保管の時間制限(キャラとSは3時間、他は6時間)があり、場合によっては50や100個近く溜まってしまう。それゆえ新しく入手したカプセルを開けるのは厳しくなります。
それを解決するのがカプセルチケット、もしくは課金アイテムの超宝石。これらを利用すれば一気に複数のカプセルにエーテルを充填できるようになるので、一気に何十個ものカプセルを解放できます。
目的のSカプセルやキャラカプセルを逃したくない……ってときに「Let’s 課金!」てな感じなわけですね。お金が無限(ほぼ)ある石油王は、めちゃくちゃ爽快にカプセルを開けられて楽しそうな予感。
個人的に『パニパニ』唯一の不満点がこのカプセルシステムでした。だって……
Sかキャラカプセルを開けたい
↓
アイテムやパニーカプセルが溜まって課金しないと開けれない
↓
時間経過するとカプセルが消滅する
という感じで、課金をある程度ケチる前提ならば時間経過ですべてのカプセルを処分した後に、キャラカプセルが確定するデイリークエストをプレイしないと安定して目的のカプセルを入手できないわけで。要は遊びたいタイミングで遊べない、ってことにつながってしまっていたわけです。
最新バージョンではカプセル問題が改善
さすがに特定の時間のプレイ率低下が影響、判明したのか、さっそくこのカプセルシステムに改善が入ったのは英断でした。
具体的にはデイリークエストとサブクエストクリアで入手したSカプセル、キャラカプセルは、消滅時間が3時間から3日に変更。要はクエストで入手したS&キャラカプセルは無駄にならなくなったと言うわけで、プレイ時間の強制問題も含め、かなり解決されたと言っても過言ではないでしょう。
デイリークエストが更新される16時ごろを狙ってカプセル未所持の状態にしておけば、キャラとSカプセルをまとめられるわけです。リリース当初はデイリークエストのカプセルを少しでも楽にゲットするために、完全に朝10時から16時まではプレイしないスタイルでしたからね(笑)。
キャラ&ストーリーも必見
『パニパニ』をプレイし続ける動機付けでもうひとつの魅力的な要素がキャラとストーリー。現実世界の住人であるソルとスピカをはじめとした学生たちが、とある事件に巻き込まれて異世界に飛ばされてしまう、いわゆる「異世界もの」です。
得体の知れない敵に対抗するメインストーリー、個性あふれるキャラ同士の関係性をピックアップしたサブストーリーどちらも充実していて、先が気になってやめるタイミングをこれまた見失いがちになります。
またそのキャラを自らの手で操作するアクションゲームという部分も相乗効果になり、よりキャラに愛着が湧いてくるというのもポイントですね。
装備によって見た目が変わる!
『パニパニ』で私がワクワクするのが、装備によって見た目が大きく変化すること。もちろん、装備防具によって防御力に変化があるので高難度ダンジョンに挑むときは最適装備にするのですが、ファッションショー的に着替えるだけでも結構楽しかったりします。
頭と身体の2種類があるので、いろいろな組み合わせをさまざまなキャラクターで試すだけでもワクワクします。この装備の変化は装備画面だけでなく、ストーリーの会話シーンやアクションシーンでも反映されるのでこだわりがいがありますよ。
ベーシックなRPGの達成感がある
そんな感じで『パニパニ』について語ってみましたが如何でしたでしょうか。オートプレイなどがなく、素材を集めるためにいわゆるハムスターのごとく敵を倒す必要があるため、スマートフォンのタイトルにしては比較的プレイが重く、ながらプレイが難しいゆえ、人によって向き不向きがあるかもしれません。
ですが、それを補って余りあるアクション性と魅力的な世界観があるため、ネットゲームが好きなひとはどっぷりハマってしまう可能性は大。スマートフォンなのでいつでもプレイできる、というのも利点ですね。
敵を狩って装備を揃えてキャラを強化し、高難度ダンジョンをクリアするというベーシックなRPGの爽快感、達成感を得られる『パニパニ』。操作性に関しては満足度が高い、高品質のアクションRPGだと思いますので、周りの友達を誘って一緒にプレイしてみてはいかがでしょうか。
それでは『パニパニ』の世界でお会いましょう。
『PaniPani-パラレルニクスパンドラナイト-』公式サイト
goziline
様々なジャンルのゲームを大人気なく遊びます。
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