【ゴジセレ】『サムライスピリッツ零 SPECIAL』の残虐表現を振り返る

子供のころ、友人と古武道専門誌「月刊秘伝」を読みながら「自分が使うならどの武術が強いか?」という議論を定期的に繰り広げるも、一度も武術を習おうとしなかった「脳内最強武術は棒術派」のGoです。

今回は、EVO2017の開催日に突如として、PlayStation4 / PlayStation Vita 対応ソフトとして配信が発表された『サムライスピリッツ零 SPECIAL』の「一部の要素」について書いていきたいと思います。

タイトルを見て気づいたかたも多いかと思いますが、今回の記事は「ざんぎゃく」な表現が含まれますので、苦手なかたはご注意ください。

サムライスピリッツ零SPECIAL
発売日:アーケード版、ネオジオ版は発売中
PlayStation4 / PlayStation Vitaは今夏配信予定
ジャンル:対戦格闘
メーカー:SNK
備考:CERO:C(15才以上対象)

△今回の画像はアーケード版にて撮影。家庭用NEOGEO以来の移植となる本作は、後ほど記載する残虐表現を完全に移植した初の家庭用版となる予定です。

業務用NEOGEO最後の作品

『サムライスピリッツ零 SPECIAL』は、2003年10月10日に稼働した『サムライスピリッツ零』の続編として、2004年4月22日に業務用NEOGEO最後の作品として稼働した格闘ゲームです。開発は、後に『アルカナハート』シリーズを手がけることとなる、株式会社悠紀エンタープライズが担当しています。

△ゲームセンターなどでみかける業務用NEOGEOは、画像のMVS(Multi Video System)という基板に、ゲームのロムを差し込んで起動する。

本作は、前作にあたる『サムライスピリッツ零』のキャラクターバランスを調整したブラッシュアップ版ということもあり、対戦ゲームとしても評価が高いのですが、自分がアーケード版を購入したきっかけは、国内の格闘ゲームとしては異質な「残虐表現」が理由でした。
本作のタイトル名を検索すると一番に目に入るこの要素、テキストとしてご存知の方は多いかと思いますが、今回はアーケード版の画像を使用して、移植版に備え予習してみましょう。

すべてのキャラが武器を使って闘う真剣勝負ゆえの演出

まずは、「サムライスピリッツ」シリーズの演出について簡単に解説を。

シリーズ一作目となる『サムライスピリッツ』は1993年7月7日にアーケード版が稼働。全てのキャラクターが武器を使用して闘うという要素を取り入れた斬新な作品として登場しました。
そして、その武器を使った真剣勝負を演出する表現として誕生したのが、最終ラウンドの勝利を一部の武器攻撃で決めた際に、「タイムカウント付近に死」と表示され、「胴体が真っ二つになる」などの過激な演出です。

△画像は『サムライスピリッツ零 SPECIAL』での演出。このように真っ二つになった胴体あと、胴体のみが残り、さらに悲壮感が漂う作品もある。

シリーズが進むにつれ徐々に表現も強化され、シリーズ第四弾となる『サムライスピリッツ 天草降臨』では、「断末奥義」というシステムまで追加されました。(特定条件を満たした状態で最終ラウンドに勝利すると、一定確率で相手が「断末奥義よろめき状態」に突入。その状態で「22866+C」とコマンド入力をすることで、一部キャラでは、過激な演出が入ります。)

その後、3Dとなったシリーズでも真っ二つ演出は引き継がれていったのですが、その過激な表現は『サムライスピリッツ零』にて、残念ながら削除されることとなってしまいました。(その分、いろいろな新システムや、初代『サムライスピリッツ』の2年前にあたるストーリーなど、魅力的な要素もたくさんあります!)

しかし、『零』より約一年後に『サムライスピリッツ零SPECIAL(以下、零SP)』が稼働。前作で削除されていた真っ二つ演出が復活したのです。さらにシリーズ随一の過激な演出「絶命奥義」を追加した過去最大の斬り合いが始まりました。

パワーアップして復活した残虐表現

百聞は一見にしかず。
まずは、『零SP』におけるシリーズ定番の真っ二つ演出を見てみましょう。
演出の条件は、最終ラウンドの勝利を一部の武器攻撃で決めた際に「Aボタン」を長押しです。

△覇王丸の立ち強斬りのようにリーチの長い刀攻撃で起こりやすい横真っ二つ演出

このように、バッサリです。
さらに、攻撃方法や当たりどころによっては、縦にもバッサリ。
距離が近い場合は、自キャラが返り血を浴びる演出も加わります。

△覇王丸のジャンプ強斬りなど、縦にぶった斬るモーションの攻撃では、縦にバッサリ。

このような過激な演出に加え『零SP』では、以下の条件

・自身が勝利となる最終ラウンド(2先なら1ラウンド先取後)
・相手の体力が境地以下(体力バーの矢印より下。いわゆる瀕死状態)
・自身が怒り爆発状態(A+B+C同時押しで怒り爆発)

を満たすと発動可能ないわゆる即死技「絶命奥義」が解禁されます。
コマンドは全キャラ共通で214+CD同時押し。
キャラによっては、非常に残酷な演出が入るため一部では大人気となりました。そのキャラクターと過激な演出で最も有名だと勝手に思い込んでいる腐れ外道の絶命奥義を音を聞きながら動画でご覧下さい。

最後に遺品?を吐き出す演出もさることながら、腐れ外道のキャラクターボイスと、相手キャラの悲鳴、そしてなによりも捕食音が恐怖を駆り立てます。

このように、かなり残虐な演出ゆえ、本作ではアーケード版であっても店舗側が表現を選べるようなオプションが存在しています。それが下の画像にある「ざんぎゃくレベル」です。

「ざんぎゃくレベル」は、1〜3まで設定されており、数字が小さくなるほど以下のように残虐さが減少していきます。

ざんぎゃくレベル3
上記のような通常時の真っ二つ演出、絶命奥義など、すべての残虐表現が表示される。
ざんぎゃくレベル2
真っ二つ演出が削除。血しぶきが白色に変化。絶命奥義は血しぶきが白色に変化する以外はからわず。
ざんぎゃくレベル1
レベル2に加え、絶命奥義が、専用のシンプルな演出に変化。

△(画像左)ざんぎゃくレベル設定画面。(画像中央)が、ざんぎゃくレベル3、(画像右)がレベル2以下での表現。

下の動画はざんぎゃくレベルによる絶命奥義の演出の変化を比較しています。

比較画像と動画をみていただければわかる通り、かなり演出に差があります。
そして、この「ざんぎゃくレベル3」相当は家庭用ネオジオロムでも移植が見送られており、日本国内で家庭用を待ち続けていた人にとっては、約14年越しの悲願となったのです。

注目の絶命奥義

かなり前のことになりますがロムを購入したものの、正直あまり練習できていなかったタイトルなので、対戦面での知識には乏しく、まだ攻略を書ける状況ではありませんが、今のうちからコソ練して、メンバーを絶命フィニッシュできるよう準備にとりかかります。

では、最後に個人的に注目してほしい首斬り破沙羅の絶命奥義。中でも、最後の演出が過激な数キャラを動画にまとめましたので、こちらを見ながら、お別れとさせていただきます。

女性キャラでもシャルロットなどは首が縦になる、いわゆる生首的な演出なのですが、ナコルル&リムルル姉妹は動画のように、横向きでぐったりとした演出となります。

△ナコルル&リムルルの表情は、残虐レベルが4くらいありそうです。

しかし、そんなナコルルの絶命奥義も静かな怖さが漂う壮絶な内容です。

サムライたちの本気の死合を感じたそこのアナタ!
配信が開始されたら、ぜひダウンロードしてみてください。

でわでわ。

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レトロなアーケード格闘ゲームをこよなく愛するエンジョイ系格闘ゲーマー。家にはこだわりのアーケードゲームがコレクションされている。一方で、最新のスマホゲーを次々と遊んでおり、「ついつい課金」してしまう危ない癖を持つ。

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