末端ゲームブロガーの浅葉・35歳です。
今回の記事では、2016年12月8日に配信が開始された、ニンテンドー3DS用ソフト『めがみめぐり』のプレイレポートをお届けします。
この作品、基本無料なので、プレイレポートを観るよりも、とりあえず遊んでみることをお勧めします。
しかし、ギャルゲーだろ、おれはそんな軟派なものはやらんという方もいると思うので、野蛮人の読者が多いというこのゴジラインにプレイレポートを掲載します。
『ストリートファイター5』が好きなみなさま、『めがみめぐり』もカプコンの作品なんですよ!
本作の目的は、ヒロインの”ツクモ”と一緒に日本各地を旅しながら、彼女を育て、一人前のめがみにしてあげることです。日本各地の旅は、”鉄道”を使ったものとして盛り込まれており、サイコロを振って出た目の分だけ進み、駅のマスに止まるとイベントが発生するという仕組みになっています。
一人前のめがみにするというと非常に抽象的ですが、「言葉を覚えさせたり、さまざまなミニゲームなどをこなすことで、ツクモの能力を上げる」、これが本作の育成要素に当たります。ツクモには、こんじょう、つよさ、かしこさ、やさしさ、うつくしさという、5つのパラメーターが用意されています。これらのパラメーターを上昇させることで、一人前のめがみになるための試験「神格試験」の通過を目指すのです。神格試験は、”段位”ごとに受ける必要があり、序盤のものはそれほど要求パラメーターも高くありませんが、後半のものは合格ラインがかなりシビアになってきます。
この育成パートをのんびりとこなしながら、神格試験に合格できそうだなと思ったら先に進むというのが本作の基本的なプレイサイクルになっています。基本無料のゲームにありがちなスタミナ制もなく、何度でもサイコロを振ることができるのも嬉しいところです。
言葉の学習と
めがみスピークエンジン
ツクモは、プレイヤーが教えた言葉を学習していきます。「あなたの好きな食べものは」といった質問などを通じて、プレイヤーと紐付けた形で学習することが多いので、プレイ時間が長くなればなるほど、つくもに対する愛着が湧いてきます。
また、教えた言葉は、東芝とカプコンが共同開発した「めがみスピークエンジン」で実際にツクモが喋ってくれるようになります。めがみスピークエンジンは、肉声に近い音声合成を目指してつくられており、読み方だけでなくイントネーションまで指定することが可能です。
こういったゲームの流れについては、公式サイトに詳しく書かれています。そちらを観てプレイするかどうかを決めるのもアリですが、なんぜ基本無料なので、ツクモが可愛い。ニンテンドー3DSも持っているという人は、さくっとダウンロードして遊んでみてください。ゲームとしては、人を選ばないほど簡単で、遊びやすいものになっています。ぶっちゃけゲーム性とかは、箕星 太朗先生の描く女の子が見られればなんでもいいような気もしますが、変化球の得意なカプコンならではの遊び心も随所に見られます。また、基本無料型のゲームというと”課金”を心配する方も多いと思いますが、本作の課金は着せ替え可能な”衣装”に集中しているので、ストーリーを楽しむ場合は気軽に遊ぶことができます。
本作の課金要素は、旅を便利にしたり、衣装の入手に使うことになる”宝玉(1つ90円)”を買う仕組みになっています。旅を便利にする宝玉の機能としては、”もののけ”と呼ばれる敵とのバトルでのコンティニューや、サイコロの目を操作する際などに使う”お賽銭”への変換などが挙げられますが、これらを活用しなくてもゲームを楽しむことは十分に可能です。
主な課金要素となっているのは、”高級つづら”という、つくもの衣装が出現するガチャ的な要素です。高級つづらを開けるには、お賽銭か宝玉が必要で、開けると高級つづらでしか出現しない衣装9種類の入手権利が得られます。
この入手権利を得た状態で、”シャッフル”コマンドを実行すると、衣装がカード状になって裏返ります。その後、そのカードのから一枚を選ぶことで、伏せられていた衣装を入手できるという仕組みです。1回の抽選では1つしか衣装を入手できませんが、ここからさらに宝玉を使うことで、他の伏せられているカードをめくることができます。
1回高級つづらを開けるのに宝玉5個(約450円)、追加で開ける場合は宝玉をさらに5つ消費します。最初の9種類の衣装が表示された時点で、欲しい衣装がなければそこで止め、欲しい衣装があればそのままカードをめくり続けるという方針でプレイするのがオススメですが、期間限定の衣装などはかなり確率が渋めになっています。
課金する、しないに関わらず、ゲーム進行のテンポはかなりゆっくりとしているので、とりあえずニンテンドー3DSの中にインストールするという遊び方が良さそうです。交通系ICカードとの連動要素があるので、電車によく乗るという方は、毎日の生活のアクセントにもなるはずです。とにかくLive2Dで動くツクモがかわいらしく、衣装や髪形が変わるたびに新鮮な驚きがあります。インターネット上でも話題ですが、なんでも覚える勢いで言葉を学習していくのも楽しい要素です。個人的な利用の範囲内なら誰にも怒られないと思うので、新感覚のコミュニケーションをお楽しみください。
本作は、ニンテンドー3DSシリーズ史上初めてとなる、交通系ICカードとの連動を実現しています。交通系ICカードに記録された乗車履歴や買い物情報によってツクモとの会話が発生し、アイテムを入手できることもあります。交通系ICカード10種に対応し、実在する9000駅以上の駅がゲーム内に登場します。
自分はまだ遊び始めたばかりですが、衣装集めに情熱を燃やしつつ、せっかくなので交通系ICカード連動を楽しんでみるつもりです。皆様も、ゲームというよりは、日常を少し楽しくするソフトのようなイメージで遊んでみてはいかがでしょうか。
既に10000円以上高級つづらに突っ込んでいるのですが、サンタ服を見かけたことがないのでキレそうではありますが、きっとなんとかなるでしょう。