旅をしてみたい場所はいろいろあれど、いざ足を運ぼうとすると、時間や都合に縛られていけなかったりします。それを知っているからこそ、現地を訪れずにその雰囲気や味わいを楽しめる情報に頼って、下調べをしてから行くかどうか決めてみたり、行った気になってみるのですが、VRが普及すればその”情報”の質がまた違ったものになりそうです。
今回の記事では、VR体感トラベル『日本驚嘆百景 白亜の要塞〜姫路城〜』をご紹介します。
配信日:10月13日
価格:500円(税込み)
プレイステーションVR専用タイトル
このソフトでは、VRを活かした360度写真を挟みながら、姫路城を巡ります。あくまで360度写真をベースにしたものなので、中を”歩く”という感覚はありませんが、ぐるぐると見回すだけでも、紙や映像といった平面の情報とは違ったものが得られます。
合間に解説が入るので、姫路城とはなんぞやという方も安心して閲覧できる親切な作りになっています。ただ城を眺めるだけでなく、史実に基づく解説や、何故このような城の構造になったかというのを、詳しく解説してくれます。
眺めていて楽しいコンテンツなので、億劫になりがちな歴史学習を促進する教材としての可能性も感じます。(プレイステーションVRが12歳以上対象なので、教材として使う場合には注意が必要になりそうですが。)
最初にこの姫路城を持ってきたということは、現存12天守(修復などを経つつも、現在でも創建時の天守が維持されている12の天守)を全てやってくれないかと期待しております。城って本当にいいものなんですよ!
弘前城、松本城、丸岡城、犬山城、彦根城、姫路城、備中松山城、松江城、丸亀城、宇和島城、松山城、高知城
360度写真で見る姫路城には、リアリティを感じる瞬間も多々あります。しかし、空気や手触り、古びた香りなど、現地に行かないと味わえないものもたくさんあって、それらに触れるために、やっぱり現地に行きたくなりました。幸い自分は日本に居ますから、姫路城に行く機会は作れそうです。
個人的には、なかなか現地に行く踏ん切りの付かない海外の文化遺産なども取り上げて欲しい!それを見て、より現地に行きたくなるのは間違いなさそうなんですが、これからVRが進化して、現地の空気や雰囲気まで再現できるようになれば、最終的に”VRで旅”で満足な時代が来るのでしょうか。楽しみです。