『ポケモンGO』で、どちらが先に142匹を集めるか。
東京在住のミズシナと競うことを決めたものの、週末まで徳島に留まることを選んだおれは焦っていた。
東京にはポケストップの数が多いため、たまごの回収が簡単で、ピカチュウ、ミニリュウなど、巣が見つかっているポケモンも増えている。
東京なら、ポケモンを容易に進化させることができてしまうので、それだけで図鑑の数に差をつけられてしまう。加えて、最近ではグレーなのかブラックなのか不明だけれども、ポケモンの出現した位置がわかるツールまで出現しており、これを活用されたとすると、普通に闘っていては勝ち目が薄い。
都内に住むミズシナと戦うには、活動できる仕事あがりの20時〜26時を、最大限に活用する必要がある。
一日のタイムスケジュールを見直したおれは、食事から改革を始めることにした。
まず、自宅に電話して、奥さんを説得しなければならない。
おれ「今夜は外食しよう」
嫁「何食べに行くの?」
おれ「中華料理か、スタバか、公園でサンドイッチ」
嫁「中華はともかく、スタバと公園はなんなの」
おれ「どちらもポケストップにアクセスできる。さっき調べた」
嫁「何歳だっけ」
おれ「少年の心を失わない34歳」
東京から徳島に帰ってきてはや2年。
美味しい店もだいたいわかってきて、最近の外食でいく場所はある程度決まってきていた。
しかし、今日からはしばらく、ポケストップにアクセスできる場所で食事をすることにした。
そこで、食事を待つ間、しあわせタマゴを使いポケモンを待ち、同時にポッポを進化させる作業に勤しむ。
タイム イズ マネー。時間は二度と戻らないのだ。
今後食べログに、”ポケストップ同時アクセス可能です”と増える日がきてほしい。
敵はミズシナだけかと思ったら、そうでもなさそうな気配も漂ってきた。
石器時代からカイリュー使いだった男の世田谷公園攻略&レポート(chomoshのブログ)
こんな狂ったブログを書いているカードゲーマー・ちょもす氏も侮れない。
この人もミズシナと同じく、「あれ、浅葉さんまだ142匹いないんですか」とか襲い掛かってくるであろうサイコパス因子の持ち主なので、おれも気持ちを緩めるわけにはいかない。
そんな甘えない男であるおれに天も心を許したのか、昨日はオムナイトとピカチュウをゲットできた。都内では巣があるピカチュウですが、徳島ではいまのところ巣が未確認。
これは幸先がいい!
おれ「ピカチュウ2匹ゲット。徳島VS東京という、圧倒的不利な状況で戦うおれ、完全に主人公”サトシ”ってことなんだよなあ」
嫁「やってることはロケット団だけどね」
昔、TVアニメ『ポケットモンスター』を見ていた頃、ロケット団を小馬鹿にしていたけれど。
今なら彼らの気持ちが痛いほどにわかる。
彼らも求めるポケモンのために、必死だったのだ。
心を成長させるゲーム『ポケモンGO』に感謝。
今日も、深夜の徳島を疾走します。