【読み物】『Fighting of Double Dragon 2023』対戦記02.復讐に燃える男が見つけた答え!それは「究極防御」

前回の記事でSPEEDが終わらせたかに見えた『Fighting of Double Dragon 2023』だったが、まだオワ田は諦めていなかった。
10:0ともいえる敗北から、不死鳥のように蘇ってきたのだ。

△オワ田から突然「今日何時からいけます?」という怪LINEが着弾した。これは戦いの合図だ。

オワ田の負けん気とやる気は認めたいと思う。しかし、彼が見つけたという「答え」をおれたちは疑っていた。
格闘ゲームコミュニティの歴史において、何度も何度も繰り返されてきた悲劇がある。相性の悪いキャラを使いボコボコに負けたプレイヤーが、「今日は対策してきた」と凛々しく再戦に臨み、努力も空しくはねのけられる光景をおれたちは何度も見てきたのだ。実力の差以上に、キャラ差は埋まりにくい。
絶大な強さを誇るスクリュウの前に、一夜の努力ごときで勝利を掴もうとするのは傲慢と言ってもいいだろう。
これは理解らせる(わからせる)必要がある。

究極防御

オワ田:浅葉さん、ナカジマさん、このゲームの主人公が誰か知ってます?

浅葉主人公?SPEEDでしょ。

ナカジマ:SPEEDしかいねえ。

オワ田:「くにお」ってとこ、今から見せますよ。

ナカジマ:スクリュウにはスクリュウしかない。そしてSPEEDを選ばれたら同キャラを選べないこのゲームでは、ALEX(くにお)しかない。そう来るとは思ってましたよ。

△SPEEDvsくにお。スクリュウを持つもの同士の戦いが幕を開けた。

オワ田の選んだキャラはALEX(くにお)。
やはりスクリュウにはスクリュウというわけだ。
しかし、昨日の戦いでこの組み合わせは検証済み。試合の肝となるのは、相手のスクリュウに被弾しないように動き、自分のスクリュウを当てること。体力リードを先に奪った側が、タイムアップ狙いの動きに切り替え、追いかけてくる相手をローリスクにいなしつづけるという流れになるのがこの戦いの流れだ。しかし、お互いにスクリュウを持つとはいえ、SPEEDのほうが機動力に優れ、ALEX側はミスをしやすいというハンデがある。オワ田は、そのハンデを跳ね返す何かを用意しているのだろうか。

試合の立ち上がりは実に静かだ。お互いが様子見のスクリュウを繰り出しながら動き回る。
昨日も見たこの光景。しかし明らかに不利なのはアレックスに見えるが……。

パチン。

アレックスのスクリュウがカスり、ナカジマの操るSPEEDの体力が僅かに減少する。

オワ田勝ったァァァァ!!!!!!!!!!!

ナカジマ:は?いやいや、あなたタイムアップまで逃げ切れるんですか?そのキャラの機動力で。

オワ田逃げはしませんよ。守護(まも)ります。

△スクリュウが1回ヒットしただけで、勝利宣言をするオワ田。

キャラクターの速度差の問題で、ALEX側はリードを守り切るのが難しいはず……。そう思っていた時、

オワ田が、ALEXが、空中で謎のモーションを取り、静止している。
地上のガードモーションを横に傾けたような謎のポーズで、空中に静止するALEX。
ナカジマがスクリュウを仕掛けるが、謎のポーズにすべて防がれている。
このゲームに存在しないはずの空中ガード
が、ナカジマの、SPEEDの攻撃を無効化している。

△????????????????????????????????????!?

△オワ田の操るALEXは、空中で静止し続けている。そして、あるはずのない空中ガードを繰り出している。

浅葉:これは……。

オワ田:勝ちたい意思に導かれて見つけた、”究極の防御”(アルティメットガード)ですよ。ガードをおしっぱなしにしてスクリュウを出したとき、直後に攻撃を受けると存在しないはずの”空中ガード”が発生するんですよ。そしてガードを押しっぱなしにすると、この空中ガードを継続できる。

ナカジマ:なんかごちゃごちゃテクっぽく語ってるけど、これはバグですよね。

オワ田:卑怯とは言うまいね?受け入れられない現象をすぐ”バグ”って呼ぶの、よくないですよ。ネガキャンはやめてください。”隠された仕様”かもしれないでしょ。そう、これは隠された仕様なんです。

真の主人公

オワ田の操るALEXが、今夜を支配した。
ナカジマの4連敗を見届け、おれは目を伏せた。そこに、勝者の声が響く。

オワ田:浅葉さん、ナカジマさん、この結果を受けて言う事はありますか。僕は昨日の敗北の後、二人に謝りましたが……。

浅葉:誠に申し訳ありませんでした。オワ田さんが「今日は」最強です。

ナカジマ:誠に申し訳ありませんでした。昨日の負けから、この隠された仕様に辿り着いてくるの、さすがに予想外だった。

オワ田敗北は人を強くするんです。

ナカジマ:オワ田の編み出した究極防御に、ガードを一定時間継続すると投げられなくなる隠された仕様が合わさって、さらなるシナジーを生み出してるのもヤバイ。かといって空中ガードを確認して、即投げに行くと、スクリュウで狩られる。なんで任意で解除できるんだよあれ。

オワ田:僕の問いかけの意味まだわかりませんか。それは、このゲームの主人公が「くにお」だからですよ。

浅葉:そのうえ、このゲームなぜか同じ体力でタイムアップすると必ず1P側が勝つ隠された仕様もあるから、1Pのくにおが最強なのかもしれん。許されていいのかこんなキャラが。

オワ田主人公、なんでねぇ。

完全に気持ちよくなっているオワ田。敗北の味が口中に広がっていく。

オワ田:じゃあ、僕は今日はこれくらいで落ちるんで、また対戦するときは呼んでくださいよ。「対戦お願いします」ってね。

浅葉ナカジマ:……。

おれたちは、負けたのだ。昨日の時点で勝ち逃げしておけば、あのあともう少し調べものをしておけば。
最強キャラを見つけたと浮かれていなければ。
さまざまな後悔が押し寄せてくる。
キャラランクは一朝一夕にしてならず。胸に刻むことにした。

隠された仕様を武器とする試み

負けを認められないおれたちは、今までの戦いで何度か目視できた「隠された仕様」に再注目してみることにした。あらゆる要素を勝つための武器として利用する。おれたちがやっているのはeスポーツではない、闘争なのだ。健全だとか卑怯だとかよりも、勝つか、負けるか、そういう世界なのだ。そしてオワ田は、シビアに、戦いにおいて勝ちを追求してきた。

浅葉:オワ田の見つけた究極防御を崩すためには、もうまともなやり方じゃ無理。ジャック・ハンマー倒すのにまともにやっても勝てない。

ナカジマ:戦いの中で見つけた隠された仕様は、ガードを一定時間行うと投げられなくなるってやつと、巨人化か。あと体力が五分なら必ず1P側が勝つってやつ。このゲーム短時間でいろいろ見つかりすぎだろと思ったけど、隠された仕様なら仕方ないな。そもそもおまけソフトだしな。

昨日までに発見された隠された仕様


同体力1P勝利ルール……タイムアップ時に同体力だった場合、問答無用で1P側がそのラウンドの勝者となる。

ガード時投げ無敵付与……ガードを長時間継続していると、突如投げられ判定が消失することがある。ガードを継続する限り投げられ判定は消失するため、ガードブレイクで崩すしかなくなるが、このゲームに存在する技のほとんどはガードブレイク値が低め。なのに、ALEXのスクリューのガードブレイク値は鬼のように高い。

空中ガード存在しないはずの空中ガードを成立させるスゴテク。オワ田がALEXで発見した。ほかのキャラにいまのところ存在は確認されていない。

巨人化超必殺技の発動時に、キャラクターが巨大化し、その後双方が無敵になる現象を何度か確認した。巨大化はラウンドを跨いでも継続するため、1P側で1ラウンド目に発動すれば、同体力1P勝利ルールの恩恵で勝ちをもぎとれる。

△対戦中に突如発生した巨人化。巨人化が発生すると、すべての攻撃に対して双方無敵になる。そのうえ、巨人化はラウンドを跨いでも継続する。超必殺技の発動が絡んでいるようだが、再現方法はいまのところ不明。

浅葉理論上は1P側選んでタイムアップまで逃げ切れば必ず勝てるんだけど、ALEX(くにお)のフィジカルが高すぎて、SPEED以外じゃ無理そうなんだよな。で、SPEEDは操作ミスが起きるけど、くにおは空中ガードがあるからミスりにくい。

ナカジマ:そうすると巨人化だな……。

浅葉1P側を選んで、1ラウンド目を捨てて巨人化して、2ラウンド目と3ラウンド目を無敵でノーダメージでやり過ごして、1P同体力勝利バグで勝つ。確かに実現できれば勝てるのかもしれない。

ナカジマ:けど肝心の巨人化の方法がいまいちわからないんだよなー。ガードキャンセル気味に超必殺技を発動したときに起きてる気がする。

巨人化の再現方法を発見した方は、ゴジラインまで情報提供いただけますと幸いです。どんな手を使ってでも、オワ田のくにおを倒したいんや……。

総評

浅葉:どうでしたか『Fighting of Double Dragon 2023』。

ナカジマ:このゲーム、バランスとか仕様とかざっくりだけど、よくできてるよなー。まだ一秒も本編やってないのに満足感がすげえ。あとオワ田はバカ。あの負け方して、まだどうにか勝てないか調べてるの狂ってるよ。その後謎のテクを見つけて帰ってきたのドラマティックすぎる。なんかの主人公かよ。

浅葉:オワ田凄すぎたな。キャラランクを終わらせたはずのゲームを”復活”させてしまった。今回のプレイみたく勝ちに徹するとキャラが絞られちゃいそうだけど、いろんなキャラでわいわいやるの面白そうよね。格闘ゲーマーには刺さると思うし、格闘ゲーム難しくてわからんって人にもいいんじゃないか。面白さがカジュアルに詰まってる。本当におまけとは思えん。

ナカジマ:オンライン対戦つけてるのいい意味でアホすぎる。オワ田はバカ。次絶対わからせる。

浅葉:次回作があってメディア対抗戦があったら、我々ゴジラインも呼ばれねえかな。

ナカジマ:こんな記事やってると一生呼ばれないと思うし、案件も来ないと思う……。

『Fighting of Double Dragon 2023』。我々の記事を見て「理解った」気になってプレイしないというのは実に勿体ない!
格闘ゲーム友達がいる方は是非、この簡単操作で笑える作品を一緒に遊んでみてください。
本編の『ダウンタウン熱血物語SP』は、『くにおくん』シリーズファンにはもちろん、初プレイという方にもおすすめできるストーリーがしっかりある作品となっています。
お値段もリーズナブルで実にお得なので、気になる方は是非チェックを。

浅葉:おれ、このゲームSwitch版とPS版買ってみるわ。仕様違ったら、ナカジマさんとオワ田さんにもソフト送りつける。

ナカジマ:こええ……。Switch版とかでスクリュウの無敵が消えてたら教えてくれ。

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浅葉 たいが

浅葉 たいが

ゴジライン代表。ゲーム、アニメグッズのコレクター。格闘ゲーム、アドベンチャーゲーム、RPGをこよなく愛する。年間100本以上のゲームを自腹で買い、遊ぶ社壊人。ゲームメディア等で記事を書くこともあるが、その正体はインテリアデザイナー、家具屋。バンダイナムコエンターテインメント信者かつ、トライエース至上主義者。スマートフォン版『ストリートファイター4』日本チャンプという胡散臭い経歴を持つ。

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