スマートフォンゲーム界隈もレッドオーシャンといわれるこの時代。ゲーム内容がいくらよくとも人の目に触れないゲームも多数ある。
日々たくさんのスマホゲーが世に出ていく中で、我々ゴジラインが最近注目しているのはサービス開始前のプロモーション。ギフトカードを配るのも確かに嬉しいが、注目を集めるためにメチャクチャやっているゲームに煌めく情熱を感じるのだ。
そんなわけで、いろいろなゲームのTwitterアカウントをフォローしていたのですが、我らがスクウェア・エニックスの『RANBU 三国志乱舞』というゲームが「連打で投票!RANBU ガールオーディション」なる企画をはじめたということで見てみると、これがかなりユニークな代物だということが判明。
RANBUガールオーディションにもぜひご投票ください!https://t.co/YGJWFM2SWD#RANBU #三国志乱舞
— 【公式】RANBU 三国志乱舞 (@rumble_tw) October 14, 2020
ルールは企画名の通り、8人のRANBU ガール候補から3人を選び、連打で投票するというもので実にシンプル。
一人一票とか組織表がどうだとか、そういう細かいことはいいんだよ的な前のめりな企画スタイルとなっています。
我々格闘ゲーム好きが揃うゴジライン”連打を競う”となると黙ってはいられない。スマートフォンゲームのキャンペーンですら対戦できてしまう我々ですが、ナカジマさんも38歳になり、アラフォー化の波が進んでます。
ナカジマ:この企画やっとる『RANBU 三国志乱舞』ってどんなゲームなの。
浅葉:わからん。連打キャンペーンをやっていることしか。
ナカジマ:これ記事にするんよね。最初にゲーム説明とか入れるよね?
浅葉:いやPR記事とかではないのでそういうのはいれません。PVでも貼っておこう。
ナカジマ:あまりにも雑すぎる。出たら一緒に遊ぼうな。
お前は山崎のドリルを出せるのか?
浅葉:連打といえばおれの出番だな。
ナカジマ:『リアルバウト餓狼伝説』で山崎のドリル最終段階(※)出せねえ奴はすっこんでな。
※2D格闘ゲーム『リアルバウト餓狼伝説』シリーズなどに登場する山崎竜二の必殺技。繰り出すのにメチャクチャな連打を要求されることで有名。浅葉は出せない。
こうして、いつもどおり唐突な戦いが幕を開け、それをぼけっと見ていたゴジラインの仲間たちをも巻き込んだ連打合戦がはじまった。
ルール制定
おっさんたちの連打合戦は熾烈を極めた。
一応、ゲーミングチームの端くれの端くれくらいにはいる集団なので、いままでさまざまなゲームでの連打と向き合ってきた経験が活きるのだ。
思えばいろいろな連打があった。『ストリートファイター』シリーズの春麗やエドモンド本田に備わった必殺技。
気絶したキャラクターを必死に回復させる連打。
技と技が相殺して演出とともにはじまるキャラゲーの連打は疲れるだけなので法律で禁止してほしいが、とにかくおれたちが体験したいろいろな連打が、今このゲームで力となっている。
LINE上に投稿されるスクリーンショットに掲載されたスコアは次々と更新されていく。600、700、800、900。
1000くらいが壁になるのだろうか。
そう皆が思い始めた時、予想を覆す記録がLINE上に現れた。
1717。1000を一気に超えてきた。
浅葉:1717、すごすぎんか。T田、お前ズルか?
T田は、ゴジラインのおっさんたちの仲間で『アルカナハート』を愛するプレイヤー。最強キャラクターから1歩劣るキャラクターを選び「僕強キャラ厨じゃありません」みたいな顔をしているしたたかなメガネだ。
T田:両手使えばこんなもんですな
ナカジマ:両手使うのはズルでは!?
浅葉:『グラップラー刃牙』の地下闘技場は、武器の使用以外すべてを認めてたから、この競技も両手両足あり、人力ならなんでもありでしょ
ナカジマ:デバイスはとりあえずスマートフォン縛りにするか
新たなる攻略法
両手によるプレイが馴染み、参加者のスコアがある程度頭打ちになってきたところで、1800の壁を破るスコアが現れた。
1818。両手でがむしゃらに連打した結果だろうと思ったところ、提出者の名前が「あーてぃ」となっている。
ゴジラインのホームページ制作などをしてくれた敏腕エンジニアである。
浅葉:あーてぃ、お前エンジニアだから”ズル”したろ
自分より高いスコアが出たときは、相手の功績を認めるのではなくまず疑ってかかる。それがゴジラインにおけるeスポーツの流儀だ。
あーてぃ:ズルもチートもしたつもりはないけど、スマホの機能を使ってボタンを”拡大”した。地下闘技場ではアリですかこれ?
浅葉:……許可するッッ!
ナカジマ:マジいい加減だな、おれらのルール。
おれたちのファイナルアンサー
両手+拡大は、「連打で投票!RANBU ガールオーディション」に大きな革命をもたらした。
2000、2500、3000、3500。スコアが次々と更新されていく。
ちなみにこのオーディション、一人の女性に投票できる権利は一日一回となっている。ただし、投票を終えても違う女性には投票できるので、一人で一日8人の女性できる。
つまり、一日に八回遊べるドンというわけだ。最初こそ誰に投票したいなどの意見もあったが、思想が既に8クレジット分遊べる!というほうに傾いている。
腕の疲労を犠牲に投稿され続けるスコアは、4000台に達するものも現れはじめた。
5000を出せばほかのみんなも諦めるだろうという予感が、参加者たちの間に広がっている。
あと少し、あと少し、おれは、おれたちはスマホの画面を叩き続けた。2020年10月14日のスマホの画面連打数、これを超えることは生涯ないだろう。
今夜勝ちたい。だからおれたちは投票をやめない。
しかし、熱を帯びていく戦いの終点は思わぬ形で訪れた。
8489
あーてぃ:ふう:
浅葉:あーてぃ、お前、今度こそ”やった”な
あーてぃ:やってません。ただのこのゲームに関しては、iPhone不利っぽい
浅葉:その心は
あーてぃ:iPhoneは完全同時に2カ所以上をタップすると同時タップの中間地点に一回タップされたことになるんすよ。で、Androidはこの中間地点という仕様がなくて、同時押しになっても複数回のタップとしてみなされる。アプリ側で制御することもあるんだけど、この投票に関しては制御されてないって感じですね
浅葉:名探偵コナンかよ
あーてぃ:あと、この仕様を活かすとAndroidだと5000を超えるんだけど、5000超えたくらいでバグかなんかで処理落ちが入るので、実質時間が延びる。だからずっと稼げてしまう。まだやるかい?
浅葉&ナカジマ:参りました
参考記録
iPhoneのゴジライン記録=4545
Androidのゴジライン記録=18718(処理落ち利用)
アフターカーニバル
浅葉:面白いプロモーションだったね。投票が連打できたりボーナスついたりするから、その人の魅力そのものって数字にならないのもゆるくていいすな。あからさまに、「遊びです」って感じで良いね。
あーてぃ:我々連打数競うために結局全員に投票した気がする。
浅葉:プロモーションが面白いから興味湧いてきた。公式サイトによると「2D3Dの融合表現による美しく魅力的な武美将たち。その美将たちが紡ぐ新たなRANBUに刮目せよ」って書いてる。
ナカジマ:なんとなくわかった。RANBU、乱舞ね。
浅葉:おれも乱舞は好きみたいなところある。幼い頃、龍虎乱舞(※)の練習してたからね。
※格闘ゲーム『龍虎の拳』の隠し必殺技。さまざまな攻撃を流れるように繰り出す”乱舞技”として、格闘ゲーマーに愛されている。
あーてぃ:その乱舞とこのRANBU、会社違うし絶対関係ないでしょ。RTSっぽい感じなのかな。育成したり戦術を練ったりというのもあるらしい。対人戦、いわゆるPvPもあるっぽい?出たら対戦しましょう。
浅葉:連打では負けたけど、RANBUでは”わからせる”。サービス開始日を奮えて待て。
ナカジマ:説明書とか読むの嫌いなおれらでも遊べるゲームだといいな……。
【正式サービス開始決定】
本作の正式サービス開始日が2020 年11 月16 日(月)に決定しました!あわせて、本日より新WebCM 出演権をかけた「連打で投票!RANBU ガールオーディション」キャンペーンを開催します。ぜひ、ご参加ください! #三国志乱舞https://t.co/TWdjDfhEQHhttps://t.co/1cTlUQx6ku— 【公式】RANBU 三国志乱舞 (@rumble_tw) October 14, 2020