【いつもの】『ONE PUNCH MAN A HERO NOBODY KNOWS』対戦連載04.すべてがゼロになる

格闘ゲームの攻略をゼロから進めていくのは楽しい。
しかし最近のeスポーツ寄りの格闘ゲームは、開発サイドから「ほら、探してみろよ」と言われているかのようなゲームもあれば、さらにタイトルによってはバランスというものに縛られ、時折窮屈に感じることもある。
これは競技として見たときに健全なのだが、なかなか想像を超えるスゴ技は現れないご時世になってきた。

しかし、キャラクターゲームは自由だ。バランスに縛られず、時には原作再現というキーワードを元にぶっとんだ調整が施されていたりする。そして参戦しているプレイヤーも実に多彩で、驚くような戦術が飛び出してくることもある。
今回も、”カニ”や”ワクチンマン”、”タンクトップタイガー”などが我々の心をときめかせてくれた。
”カニは移動起き上がりで対処できる”そう考えていた時期が、我々にもありました。遅めに重ねてみてください。対策が全くないというわけではありませんが、この技なかなかにスゴイです。

△ナカジマ曰く「カニを食らったことがないのにカニを語るな」という可能性に満ち溢れた戦術。移動起き上がりには遅め重ねで対応していきましょう。

あまりの熱量で走りすぎたおっさんたちはオーバーヒートを起こしていた。
『ワンパンマン』も、もうゴールしてもいいよね。観鈴ちんの声が聞こえる。
何言ってるかわからんという方は、きっと若者だ。

ディスプレイの前にゴールテープの幻覚が見え始めた時、ナカジマがそれを遮った。

ナカジマこのゲームのコンボ(連続技)、本当にコンボなのか?

浅葉「え?なんかたまにコンボが直前ガードで割られることがあるよね。つながらんかーってときある。でも普通にガードしてても繋がるし、キャラゲーによくある”ヒット数だけ繋がるコンボ”ではなさそうなんだけど」

△たまにつながるはずのコンボが直前ガードで抜けられるとき、ありますよね。

がちょ「あれ納得いかないんだよなあ。永久とかにびびってもともと繋がりにくいのかね」

ナカジマいや、このゲームの地上技は、くらっていても途中で直前ガードならガードすることができるっぽい。厳密にすべての技ができるわけじゃないけどコンビネーション系は直前ガードで割り込まれる。必殺技とか1技扱いの多段技は割り込まれないのかな。あと、難度そのものが高いから、なかなか安定はしないと思う。だから気づかなかった。」

がちょ「直前ガードとられやすいキャラクターはかなり評価変わってくるね」

今までの攻略が瓦解していく音が聞こえる。
タンクトップタイガーのコンボも、インターネッツで話題のモスキート娘のコンボも幻だった。

このゲームはガード不能ですら、直前ガードで凌がれてしまうから、実はハメゲーに見えて「直前ガードの精度を高める」ゲームである可能性が出てきた。そうすると、早い段階で相手を上空に浮かせて直前ガードすらさせないキャラクターにも光が当たりうるゲームなのかもしれない。

ナカジマの声が、江戸川コナンのように説得力を帯びている。
小松未歩さんの歌も聞こえてきたような気がする。
そして、そのナカジマの声に重なるように、もう一人、こで名前を書けない男が口を開いた。

ここで名前を書けない男「その仕様、『ワンピース バーニングブラッド』でもあったよね」

※『ワンピース バーニングブラッド』:バンダイナムコエンターテインメントから発売された『ワンピース』を原作とする対戦格闘ゲーム。

浅葉「あああ。『ワンピース バーニングブラッド』の開発会社はまさか」

ここで名前を書けない男『ワンパンマン』と同じ、スパイク・チュンソフトです」

今回、ここで名前を書けない男は『ワンパンマン』の戦いに参戦していないが、なんという洞察力だろうか。
瓦解した攻略の中に、一本の糸が残った。
開発会社が同じゲームの場合、過去作と同じような仕様がゲームの中に入れ込まれていることがある。
我々は、完全に油断していた。開発会社が同じであることは、しっかりと情報を調べていれば予想できたことなのに。
『ジャンプフォース』に引っ張られ、過去作へのリスペクトを欠いていた。キャラクターゲーマーとしてあるまじき怠慢だ。

がちょ「直前ガードの仕様があっても、ワクチンマンは強いんじゃない。立ち回りキャラだし。ちなみにワクチンマンの連係はレーザーヒット前に必殺技カットインいれると、なぜかレーザーも追尾してますね」

ナカジマ「ワクチンマンのレーザーからのエネルギー弾は”交代”でなんとかなるっぽい。ガード不能のレーザーに対して交代でしのぐ。交代の無敵を活かして回避できるから、全然近寄れないってことはなくなる。この対策をするために、控えの人数を増やすのが対策になるのかな。そうすると、サイタマが抜けることになる」

浅葉「深み、出てきたな」

ナカジマ「つい本気で調べてしまった」

キャラクター格闘ゲームの激しい闘いは、時に見物客を引かせてしまう。
これはバランスが壊れているのではないか、クソゲーなのではないか。動画としてみるだけなら猶更だろう。
しかし、実際、対戦している者は、たとえそれがハメであろうとも、ワンパであろうとも、究極バグであろうとも笑えて楽しいのだ。そして、一区切りがついたと思っても、謎の発見でまだまだ闘いが続いたりする。
プレイしなければ絶対に触れることができないこの楽しさを、皆さまにも是非楽しんでいただきたい。

これからもさまざまなスゴイ戦術が出てきて、対戦を終わらせてしまう日がくるかもしれない。
しかし、安心してほしい。本作を起動した瞬間に、僕たちはもう”わからされている”のだ。
本作を遊び始めた瞬間から、理解している。

いつもご利用いただきありがとうございます。
アップデート内容をご連絡いたします。

アップデート内容
ゲームバランスの調整
以下略

今後もコンテンツの追加や改善を行う予定です。
今後ともよろしくお願いいたします。
(『ONE PUNCH MAN A HERO NOBODY KNOWS』お知らせ画面より引用)

今後もDLCなどでキャラクター追加が予定されているので、今から遊ぶ方もご安心を。
現時点で、どれが最強チームかがわからないくらいのバランスですから、まだまだ楽しめます。
フレンドマッチの招待がバグることが多いので、ここだけ早期に修正を熱烈に希望します。
来週は『僕のヒーローアカデミア One’s Justice2』も発売されるので、こちらもゴジラインペースで遊ぶ予定です。

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浅葉 たいが

浅葉 たいが

ゴジライン代表。ゲーム、アニメグッズのコレクター。格闘ゲーム、アドベンチャーゲーム、RPGをこよなく愛する。年間100本以上のゲームを自腹で買い、遊ぶ社壊人。ゲームメディア等で記事を書くこともあるが、その正体はインテリアデザイナー、家具屋。バンダイナムコエンターテインメント信者かつ、トライエース至上主義者。スマートフォン版『ストリートファイター4』日本チャンプという胡散臭い経歴を持つ。

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