格闘ゲームの総合ファンイベント、KVO x TSB 2016に行ってきました

大阪で行われた格闘ゲームイベント”KVO x TSB 2016”を観にいってきました。
会場は、味園ビル内のユニバース。映画『味園ユニバース』の舞台にもなった場所です。
薄暗い会場の雰囲気と、程よい騒がしさが合わさって、自分が格闘ゲームにのめりこむきっかけになった、暗くて騒がしい、昔はどこにでもあったゲームセンターを思い出しました。

KVO

▲KVOの今年の会場は味園ユニバース。もともとキャバレーとして使われていた場所を、現在は貸しスペースとして再利用しているとのこと。

待ち合わせなんかしなくても、連絡先を知らなくても、気が向いたときに行けば、顔をみたことのあるプレイヤーがいて。
対戦のあとに声をかけたり、かけられたり。
ネットなんかないから、プレイヤー同士で情報交換をして攻略情報を手に入れて。
顔が見えているプレイヤーや、少し話したことがあるプレイヤーと対戦しているからこそ揺さぶられるものがあって。
たまに、自分の遊んだことのないゲームを観戦して、興味を覚えてみたり。

苦手な人だってもちろんいました。
性格があわないとかはまだいいほう。プレイスタイルが嫌いだから、人間ごと嫌いというのも珍しいことではなく。
たかがゲームなんて言いながらも、いざ向き合うと真剣にライバル意識を燃やすのも熱かった。

灰皿や椅子が飛んできたりしたことも、『ストリートファイター3』で負けたあとに「疾風迅雷脚!」とか叫びながら勝ち煽りに来た猛者の話も、今は笑い話になってる。

昔ゲーセンに通っていた頃は、それが面白さの根っこだなんて思いもよらなくて、大事なものだなんて全く気付かなかったけれど。
最近は、ときどき、よかったなぁ、あの頃はとか。
便利で気軽に遊べるオンライン対戦では味わえないことも確かにあるんだよなぁとか。
そういうことを少しだけ、噛みしめられるようになってしまいました。
今もどこかのゲームセンターでは、同じようなことが起きているのかもしれませんが、それはきっと、昔にくらべてうんと少なくて、とてもぜいたくなことなんです。
おれのように、それが過去のことになってしまった人からすれば、こういったイベントを設けてもらえるのは大変ありがたいです。

▲

▲”KVO x TSB 2016”は、3日間に渡って開催されました。写真はイベント2日目のもの。

”KVO x TSB 2016”会場には、いろいろな人がいました。
目をギラギラとさせて対戦している人、プレイよりも観戦に夢中な人、プレイも観戦もそっちのけで、雑談をしている人、会場の隅で寝落ちしている人、誰も頼んでいないのにコスプレしている我らがゴジライン・回転王。(下の画像は、全天球カメラthetaで撮影した全天球写真です。ぐりぐり動かせますので、会場の雰囲気を知りたい方は試してみてください)

KVO×KSB 2016。格ゲーの面白さはもちろん、格ゲーのコミュニティの心地よさもしみじみ感じられる素晴らしいイベントだった。回転王撮影のtheta写真、なかなかよく撮れてましたw – Spherical Image – RICOH THETA

決してお行儀が良いわけではないけれど、格闘ゲーマーにとって心地のいいお祭り感と、来る格闘ゲーマーを拒まない無骨な抱擁力が満ちているイベントでした。
何かを期待していく場所ではないけれど、行けば何かが起きるかもしれないと思わせてくれる雰囲気が確かにありました。格闘ゲームの総合ファンイベントと言うだけあって、しっかりとプレイヤーのほうを向いたイベントで、プロゲーマーも、どこからともなく集まってきたプレイヤーも、観戦が目的の人も、同じ土俵に堂々といられる懐の広さにすっかりやられてしまいました。
e-Sports化の動きもあり、勢いづいている格闘ゲームですが、こうしたお行儀の悪さと混沌とした空気も一緒に、次のステージに連れて行ってほしいですね。

▲ずらりと

▲ずらりと並んだモニターとゲーム機。強豪プレイヤーの試合が始まると、後ろに人だかりができていました。

主催のキャメィさんの人柄が伝わってくるような、寛大で素晴らしいユーザーイベントでした。
しかもそこに、SNKから、まだ未発売の『THE KING OF FIGHTERS XIV』の試遊台が配置され、大会まで行われている。凄いぜ、KVO、凄いぜSNK!

▲KOF14

▲開発真っ最中の『KOF14』が試遊台として設置されたうえに、大会まで開催!大会では、見慣れたキャラクターたちが、見慣れた戦術で勝ち星を稼いでいました(笑)次があれば、新キャラクター限定大会を見たいですね。

おれ自身も、本当に久々、何年かぶりに会う人と、「よう」なんていって昨日まで会ってたみたいに話ができたり、このゴジラインを書いていることで「対戦しましょう」と誘ってもらったり、「読んでます」と嬉しい挨拶をもらったり。個人的にもいろいろ嬉しい時間がありました。

また、次回があれば、遊びにいく!

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浅葉 たいが

浅葉 たいが

ゴジライン代表。ゲーム、アニメグッズのコレクター。格闘ゲーム、アドベンチャーゲーム、RPGをこよなく愛する。年間100本以上のゲームを自腹で買い、遊ぶ社壊人。ゲームメディア等で記事を書くこともあるが、その正体はインテリアデザイナー、家具屋。バンダイナムコエンターテインメント信者かつ、トライエース至上主義者。スマートフォン版『ストリートファイター4』日本チャンプという胡散臭い経歴を持つ。

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