家のゲーム棚から古いハードを片付けられない漢の中の漢・浅葉です。最強の互換機たるポリメガ、早くきてくれー!
このたびマイコンソフトのFRAMEMEISTERを買いました。
これはビデオ/S/D端子のアナログ映像・音声をHDMI信号に変換可能な神アイテムでして、カチャカチャっと繋ぐだけでセガサターンとかプレイステーション2とかドリームキャストをHDMI端子がある液晶TVに映せてしまうんですね。アップスキャンコンバーターというやつです。最近ではハード別の変換コネクタみたいなのがリーズナブルに売られていますが、自分の場合は自分の遊びたいタイトルが対応してなかったり、自分の使っているキャプチャーボードに映せなかったり、いろいろなトラブルを経験してきました。
その度に、力が欲しい、おれに力があれば、もっとたくさんのソフトをディスプレイに映して録画できるのにと思っていて。
つまりFRAMEMEISTERさえあれば……ということはわかっていたんですが、この商品価格の方がなかなかパワフルでして3万円オーバーだったんですよ。
ゲームをモニターに映すだけで3万円オーバーかと思うと、ちょっとためらってしまっていたのが正直なところ。新しいゲーム機は何も気にせず買ってしまうのに。
そんな憧れのアイテムに、「生産中止になります」というアナウンスが公式に出て、買うことを決意したわけです。
で、買って、分厚い説明書を眺めつつ「あー、接続面倒くさそう」と数ヶ月が経過しましたが、昨日ついに、適当につないでみるかとケーブルをセオリー通りに繋いだところ。
動きました!そしてモニターには懐かしいセガサターンの画面。
なんでおれはこの神ガジェットを今まで買い渋っていたのか。
レトロゲームを愛する者として間違っていた。ということで、現在保存用の2台目を注文しました。
今回の記事では、この神ガジェットのスゴイところをざっくりと紹介してみたいと思います。
一番のメリットはここに尽きると思うんですよね。プレイステーション2、セガサターン、ドリームキャストといったハードは現時点で実用的な互換機が存在しないため、再び遊びたいという場合になかなか大変なわけです。先ほど書いたように、ハード別のコンバーターなども売られていますが、任意の画面比率に変えやすいところ、ソフトとの相性問題やラグを考えるとFRAMEMEISTERには圧倒的な安心感があります。何気にプレイステーションポータブルのTV出力をサポートできるのも嬉しいところ。画質はさすがに落ちますが、遊べないレベルではありません。
メーカーの公称値では表示遅延は1フレーム以内とされている本機ですが、格闘ゲームやシューティングゲームをプレイしてみたところなかなかに快適でした。いくつか格闘ゲームを遊んでみた限りでは、コンボ等は問題なくできます。(筆者は普段、PS1とPS2は、初期型のPS3(60GB)モデルの下位互換機能で遊んでいるのですが、こちらも表示遅延は多少あります。)
また、FRAMEMEISTER使用時には、最近の液晶ディスプレイを原因として発生するラグにも注意が必要です。ブラウン管に繋いでいた時とプレイフィールが変わって感じる場合、ディスプレイ側の問題ということも多そうです。ブラウン管って凄かったんだなと関心する次第ですね。以下になかなかゲームスピードの速いセガサターン用ソフト『速攻生徒会』の動画を貼っておきます。かつてゲーメストライター陣がバトルプランナー的なことをやったらしい神ゲーです。意外とシビアな目押しもラグが原因でミスるということもありません。
個人的に一番大きな購入理由がこちら。他のコンバーターだと相性問題に随分と悩まされてきました。HDMIに変換してキャプチャーボードにつなぐという形式では、ウチの環境ではゲーミングモニターと録画用のPCモニターに分配機で分配するというのをやっているのですが、だいたいここで謎の相性問題が起き続けていたのです。それを一撃で解決してくれるFRAMEMEISTERのありがたさよ。
レトロゲームをつなげるモニター自体が新しく発売されないこのご時世、レトロゲームを遊ぶためにはこちらが環境を整えていく必要があります。優れた互換機が出るのは幸せなことですが、やっぱり実機からプレイするという喜びもあるんですよね。コンバーターに3万はなあとか思っていましたが、手にした瞬間から全力でオススメしたい商品となっております。今回出力したのは全部コンポジットなのですが、RGBで出せばさらに画面も美しくなりそうです。
生産中止を受けて今後レアになっていきそうな商品ですが、気になる方はいろいろな通販などの価格を比較しつつ、購入を検討してみてはいかがでしょうか。