バンダイナムコエンタテインメントのキャラクターゲームを宇宙一愛するゲーミング集団・ゴジラインから、浅葉がPS4『ワンピース バーニングブラッド』のプレイインプレッションをお届けします。4月は忙しいんだよなぁといっていたメンバーたちが、毎晩夜中の3時までプレイしている本作の魅力が、少しでも伝われば幸いです!
一人用モードの”頂上戦争”では、『ワンピース』屈指の名場面目白押しの、マリンフォード編を追体験できます。バトルの間に入ってくるキャラクター同士のかけあいは、大迫力のCGで描かれます。漫画、アニメ、ゲームで、何度も見たはずの物語なのに、やっぱりぐっときてしまいます。ルフィ編をクリアーすると、白ひげ編が。白ひげ編をクリアーすると、赤犬編といった形で、同じ物語を違った視点から見られるモードが解放されます。
後述するように、この作品は”バトル”を軸にした作品なので、ストーリーモードはアニメのカットとテキストで進めるタイプのあっさりしたものになるのではと思っていたのですが、見せ場ではしっかりとゲームならではの表現が差し込まれています。
ひとつこのモードを遊ぶうえで注意したいのが、難度の高さ。我々ゴジラインは、何はともあれ早く対戦したい集団なので、ぱぱっとクリアーしてしまおうと思っていたのですが、CPUのパワフルなパラメーターに圧倒され、何度かコンティニューをすることになりました。CPUが賢いというタイプの強さではなく、敵の攻撃力、体力がただただ高いというチューニングなので、格闘、アクションゲーム慣れしていないプレイヤーの方が遊ぶとかなり難度が高く感じてしまうかもしれません。
我々ゴジラインが、この作品を”面白い”!と思っている大半の理由は、『ワンピース』ならではのかけひきや戦略が楽しめる対戦モードに詰め込まれています。『ワンピース』に登場するユニークな能力や設定を、これほど絶妙に格闘ゲームに落とし込んだは他にありません。ハンコックの石化がルフィに効かなかったり、ロギア系の能力者はコンボから抜けやすかったり、サンジは女性キャラクターを攻撃できなかったりと、格闘ゲームとして大丈夫なのかと思われる極端な相性差も、遊んでみると家庭用ゲームならではのお祭り感に満ちていて、非常に楽しいです。
以下に、攻略本に載っているレベルの基本連続技を貼っておきます。見ていただければわかるように、何か技が当たると何かが起きる、大変エキサイティングなゲーム性になっています。
上の動画を見て”体力を全て奪う連続技じゃん、クソゲー!”と感じた方は、格闘ゲーマーなのかもしれませんが、キャラクターゲーマーとしては浅はかです。
キャラクターゲームというのは、永久、即死、10-0を楽しむものなのです!というゴジライン的なワビサビの話ではなく、本作は最大で3人一組のチームバトルなので、上の動画のコンボは、実質総体力の3分の1が削られたにすぎません。安心してください、まだ戦えます。
このあと次のキャラクターが登場するところに、ガード不能のコンボ始動技が重なることもあります。
本作では、自分が操作するバトルキャラクター3名+バトル中にさまざまな補助効果をもたらしてくれるサポートキャラクター3名、最大6キャラクターからなるチームを組むことができます。格闘ゲームに慣れている人であれば、強いキャラクターだけでチームを組み立てればええやんと思われるかもしれませんが、本作の対戦には”チームコスト”という縛りが設けられています。キャラクターゲームというと、性能差が激しいのがつきものですが、本作は”コスト”という概念を持ち込むことで、”性能差”をあえて出すという形をとっているんですね。(コストによる性能差をいうと、コストが低いキャラクターは存在価値がないのではと思う方もいるかもしれませんが、コストが低くても強いキャラクター、他にはない技を持つキャラクターなどが多数います。このあたりのバランスチューニングは、今のところ絶妙なラインに着地しているように感じられます。)
・チームの最大コストは9000(デフォルト設定)
・バトルキャラクターのコストは、2000、2500、3000の3パターン
・サポートキャラクターのコストは、500、1000の2パターン
チームの最大コストは、ゲーム内の設定でいじることが可能ですが、オンライン対戦のデフォルト数値は合計9000。我々ゴジラインは、このルールにしたがって遊んでいます。この合計9000というコストの縛りは、コスト3000組の3キャラクターで固めてしまうとサポートを入れられなくなるという絶妙なラインになっています。
ゴジラインでは、毎晩、ああでもないこうでもないと、いろいろなチームを試していますが、誰一人としてまだ、チームを決めきっていません。ゴジラインと対戦してみたいという、時間の無駄を愛する人がいらっしゃいましたら、是非このルールの上で対戦しましょう!
本作のバトルキャラクター数は42人(発売時点)。キャラクター数が多いゲームとなると、”同じような技を使うキャラクター”(いわゆるコンパチ)が多いのではと疑う方もいるかもしれませんが、本作に関しては心配無用。ルフィと、ルフィ(2年前)でも大きく技の見た目や性能が異なります。ここ最近のバンダイナムコエンターテインメントの作品(『ジョジョの奇妙な冒険EOH』、『NARUTO』等は)いわゆる”コンパチ”キャラクターが見られなくなってきて、大変嬉しい限りです。今後の作品にもこの流れを継続してほしいですね。
バトルバランスのほうは、まだはじめたばかりなのでわからないことも多いですが、プレイ開始から4日経った今でも、キャラクターに迷えるほどの奥深さは持っています。数々のキャラクターゲームの答え(最強キャラクター)を一日で見つけてきたゴジラインでも、初日は、「ロギアに強い黒ひげでゲーム終了」ではとか言っていたのが、2日目になって「ゾロとスモーカーやばすぎない?」、3日目で「フランキーとミホークも”圧”ある」、4日目で「かなり闘えるキャラいるやん。サポートも大事だわ」という流れで、いろいろ迷いながらプレイできていることを考えると、対戦ものとしての深みはなかなかのものではないでしょうか。
バンダイナムコのキャラクターゲームといえば、たとえそれが対戦ものであっても、ストーリーやキャラクターを重視したものが多い印象があるのですが、ここ最近は、バトルのほうにもかなり力を入れてきています。そういった流れがあるのか、開発側のバランス感覚に由来するものなのかはわかりませんが、本作はまさにバトル特化の作品といっても過言ではなく、オンライン対戦は快適ですし、トレーニングモードにも最低限の機能は備わっています。
ストーリー重視という方には、ボリューム面で物足りないところもあるかもしれませんが、『ワンピース』のキャラクターを使って闘いたいという人には間違いなく刺さる作品です。ストーリーモードの難度、レベルアップ時に複数回表示されるアナウンス、トレーニングモードの項目記憶など、荒削りなところも多々ありますが、対戦ものとしては尖った魅力を持っています。
バンダイナムコは、キャラクターゲームの荒削りなUIを「より良いもので統一する」という形にもっていけば、作品の評価も全然変わってくるのに!と、いつも思うのですが、最近は「このちょっと抜けてるところがバンダイナムコなんだよなぁ」と思えるほど達観してきました。ゲームを最大限に楽しむ集団・ゴジラインには、アホほど多くのゲームを遊んできた”UIにうるさいおっさん”たちが揃っているので、チューニングの依頼等ありましたら、気軽にご連絡ください。
どのゲームにも、旬があり、流行っているときに遊ぶのが一番です。よく「値崩れを待つ」というような考え方がありますが、オンラインありきのゲームを最大限に楽しむには、やはり旬の時期に遊ぶことが大事なんです。特に、こうしたキャラクターゲームに関しては、発売日から2か月くらいが”旬”になっているので、公式サイト等を見て、遊んでみたいと思ったら、財布と素早く相談して、迷わずに購入することをオススメします。
アニメ版の『ワンピース』が好きという人には、本作の限定版である『ワンピース バーニングブラッド アニソンサウンドエディション』を強烈にオススメします。アニソンサウンドエディションでは、アニメ、ゲームの主題歌をゲーム内BGMにしつつ楽しむことができるんです。浅葉、34歳は、Folder5の『Believe』をステージ音楽にしつつ、昔を懐かしんでいます。
ゴジラインでは、本作の対戦相手を鋭意募集中です。対戦してみたい!と言う方がいらっしゃいましたら、サイトのメールフォームから気軽にご連絡ください。
※応募多数の場合は、抽選とさせていただきます。