今回の記事では、福岡で現在開催中のEVO JAPAN(2018年2月15日~17日)内で開催される、「『ミリオンアーサー アルカナブラッド』スクウェア・エニックス特別協賛大会」の観戦ガイドをお届けします。
『ミリオンアーサー アルカナブラッド』は、スマートフォンを中心に展開される『ミリオンアーサー』シリーズを原作とする2D格闘ゲームで、2017年にアーケード版が稼働、2018年末には新キャラクター3名を追加した家庭用版が発売されました。格闘ゲームの基本的な操作さえ習得すればすぐに、ハイスピードなバトルを楽しめる間口の広さが魅力です。
参考記事【アルブラ】プレイステーション4で遊ぶ『ミリオンアーサー アルカナブラッド』。これは、ただの移植版ではない!
2019年2月16日(土)開場:9:00
予選:10:00~13:00
本戦:13:00~14:30
公式サイトはこちら
※本種目はベスト8以上の試合は、EVO Japan メインステージ上で行います。
配信情報についてはこちら(公式)
本作では、「サポート騎士」と呼ばれるお助けキャラクター的なものを選択する要素があります。サポート騎士は、第二の必殺技とでもいうべき存在で、その選択によってキャラクターの短所を補ったり、長所をさらに伸ばしたりすることができるのです。プレイヤーたちのやり込みの結果、サポート騎士選択も洗練され、キャラクター別の強力なデッキも攻略情報として拡散されていますが、それでも環境が固定化しているわけではありません。コンボ、立ち回り、起き攻め、どこを伸ばすかによって、デッキは大きく変化する上、キャラクター対策まで考えると複数デッキを使い分けるというのも戦術のひとつとなるからです。
属性を活かした戦略に注目
本作の一部の攻撃には「属性」という概念がある。「炎」、「風」、「氷」の3つの属性が存在する。属性攻撃をヒットさせると、下記のような効果が発生する。
◆炎属性 ・追加ダメージ ・風からカウンター |
◆氷属性 ・ヒット硬直増加 ・炎からカウンター |
◆風属性 ・体力が回復 ・氷からカウンター |
このシステムに加えて、炎属性のあとに氷属性、氷属性のあとに風属性、風属性のあとに炎属性の攻撃を当てると強制カウンターヒットを引き起こす「反属性カウンター」という仕様があるため、こうした属性を活かした戦略、コンボ、サポート騎士選択も見どころです。また、同属性の攻撃を重ねることで、ダメージアップが適用されるという仕様もあるので、こちらを活かしたコンボなども存在します。
家庭用版での強キャラクターとして名の上がることの多いゼクスは、高性能な通常技と、安定感のある連続技を得意とするキャラクター。本作最強の空中技とも言われる2段技のジャンプBは、さまざまなキャラクターにとって脅威となります。ノーゲージで繰り出せる無敵技を持たないという弱点はありますが、その空間制圧能力の高さから一方的に攻め勝つ展開になることも珍しくありません。
ゼクスに続くキャラクターとしては、居合アーサー、盗賊アーサーの存在も見逃せません。居合アーサーは、動きこそもの静かだが、強力なけん制攻撃を軸にした立ち回りは全キャラクター中屈指の安定感を持ちます。また、サポート騎士を絡めたコンボダメージも非常に高いため、試合終盤での逆転劇も起こしやすいのも強み。盗賊アーサーは、本作最速のスピードスターで、その機動力を活かした、相手に触れさせない立ち回りはどのキャラクターにとっても脅威になるはず。
上に挙げた3キャラクター以外にも、勝つための鋭い武器は十分に備わっています。苛烈な中段、下段の二択を得意とする二刀アーサーや、リーチの長さと多彩な攻め手で試合をコントロールしやすいリース、立ち回りこそやや窮屈なものの爆発力のある攻めを持つビスクラヴレットなど、強キャラに刺さる爪を持つキャラクターは多いんです。また、家庭用からの新キャラクターとなる異界型 八神庵、異界型 咲山小梅なども、しっかりとした勝ちパターンを持っているため、ダークホース的な活躍が期待できます。強キャラクターが一方的に勝つというゲームバランスではなく、最終的に「人」の闘いになるのが、格闘ゲームの面白いところですね。
本大会には、強豪プレイヤーが多数出場します。中でも注目なのは、2018年末に京都で行われた「冬劇」の優勝者であるミニッツ選手と、準優勝のジン選手。
ミニッツ選手は、最強の盗賊アーサー使いとも言われるプレイヤーで、変化に富んだ立ち回りを軸に、鋭い攻めのチャンスを作り出すスタイルを得意とする。また、防御に回ったときのさばき方も多彩なため、安定感のある試合運びを見せてくれるはず。ジン選手は、リースを使う強豪プレイヤーで、手堅い立ち回りで相手を圧倒するプレイスタイルをとる。対戦経験に支えられた、多彩なキャラクター対策も見どころとなるでしょう。
他にも、おーさ選手、ぢ選手など、全国大会常連プレイヤーたちの動向にも注目です。1試合のシングルエリミネーション形式という形式だけに、大会ではここぞというところの勝負強さが光ることもありそうです。
何が家庭用の発売から約三か月が経過し、より研ぎ澄まされた戦術や、ここぞという時の一発ネタの存在も気になるところ。そして、家庭用から始めたというプレイヤーも多いようなので、大会では新しい風が吹き込む可能性にも期待したいですね!
『ミリオンアーサー アルカナブラッド』は、地上・空中のダッシュを使って動き回るゲームになっているため、一見難しそうと感じる方も多いかもしれません。しかし、本作の「操作」は、格闘ゲームの中では比較的簡単に作られており、ハイレベルな試合からも学び、すぐに真似できることも多いのです。本作に興味がある、本作を始めたばかりという方は、大会を観戦しつつ、上達の糧にしてみましょう!
また、本作は、稼働から現在まで、プレイヤーが楽しんで参加できる「大会」が、ほどよいペースで開催されているのも嬉しいところ。2018年には公式大会となる血聖大戦、共闘性アルブラ杯、アルカナカップ、冬劇と、充実した戦いの舞台が用意されました。2019年も、EVO JAPAN、3月に予定されている闘神祭など、プレイヤーとしてはもちろん、ギャラリーとしても楽しめるイベントが予定されているので、興味のある方は是非!この機会にプレイしてみてくださいね。
goziline
様々なジャンルのゲームを大人気なく遊びます。
最新記事 by goziline (全て見る)
- 【インタビュー】8人対戦&6人同時プレイで遊べる『ファントムブレイカー:バトルグラウンド アルティメット』はどう進化した? - 2024年11月10日
- ノベルのゲーム化・コミック化100%を目指す「キマイラ文庫」が2025年にオープン予定!【蝉川夏哉さん、喜多山浪漫さんインタビュー】 - 2024年10月26日
- 【レビュー】『ロリポップチェーンソー RePOP』は素晴らしき「リミックス」版だ - 2024年10月23日