やっぱり10本では足りない
浅葉:これ、やっぱり10本とかじゃ足りないね。来年は20本にしよう。
ニシゾノ:原稿まとめる人が大変になるという。
――浅葉さんが言いだしたんで、来年はまとめ役ということで。他に語りたいゲームとかってありますか?ニシゾノさんはFPSやTPS好きですよね。
ニシゾノ:今年の前半は、去年に引き続き『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS』を遊んで、後半は『バトルフィールドⅤ』や『コール オブ デューティ ブラックオプス4』を遊んでたね。おれはこういうゲームが好きだから、どれも個性があって面白かったけど、ビギナーにオススメしにくい環境になってきてるのかなとは感じたね。一人用よりも、対戦に重きを置いていて、セオリーを覚えるのがなかなか大変なんだよね。だから、面白い作品と聞かれるとここらへんを迷わず答えるけど、全くのビギナーなら、教えてくれる人を見つけたり、友達と一緒に始めるのがおすすめかも。そこへいくと、今年の前半に家庭用で盛り上がった『フォートナイト』や、ちょっとゲームとしての形式は違うけど『ボーダーブレイク』はビギナーでも遊びやすいゲームだったのかな。浅葉さんと『PUBG』してるときは、やられ方があるあるすぎて、かなり笑った(笑)ほかの初心者とやるときは笑わないんだけど、この人リアクションがやばいんだよ。うるさすぎる(笑)
浅葉:『PUBG』はマジ向いてなさでてたけど、楽しかったな(笑)
――浅葉さんは、何かありますか?
浅葉:友達と遊んで、めちゃくちゃ楽しかったゲームは『Fate/EXTELLA LINK』だね。このゲームは、プレイステーション4版だけに4vs4のオンライン対戦モードがあるんだけど、これがカジュアルに遊べて良かった。基本的に人の命が安いゲームで、大技食らうとだいたいキルとられちゃうんだよね。でも、いろいろ調べつつプレイしていくと、対戦を意識した作り込みとかパラメーター設定がされていることに気づくんだよね。やりこんでなくても楽しいし、やりこんでも楽しい、そしてやりこんでもたまに事故るみたいなゲームバランスはすごかった。この対戦の仕様やバランス、オンライン対戦のUIとか「わかり手」によって作られてる感が凄いんだよね。偶然できたわけではなく、おそらくものすごいこだわりを持った研究熱心な人が作ってるんだよ。そこもスゴイ。これ、知り合いと遊ぶと、本当に面白くて、2018年ゴジラインのコミュニティでは一番流行ったゲームだね。10本の中にいれなかったのは、友達と遊んでこそのゲームだから。いやーでも、入れるべきだったなあ(笑)これ、本当に神ゲーです。すべてのキャラクターゲームクリエイターは、このゲームの快適なUIをひとつのラインとして考えてほしい(笑)ああ、あと『あつまれ!金魚すくい』の話もしておこう!
プレイステーション4
ニシゾノ:はじめて聞くゲームだ。
浅葉:これは、406ゴジラインという、ゲームコミュニティの飲み会で遊んだゲームなんだけど、最大4人で金魚すくいをするんだよ。で、とった金魚の数とか種類によってポイントが変動して、一定時間経過したあとの合計値を競うってものなんよ。中にはとったら減点になる種類とかもいるから、対戦ゲームとしていろいろドラマが起きて面白い。操作はジョイコンでやるんだけど、これのジャイロを使って、実際の金魚すくいの網を動かすようにやるわけ。ゲームをあんまり遊ばない人もすぐ楽しめる、神ゲーだとおもう。しかも、オフライン対戦モードしかないとはいえ、価格が400円ですよ。これ、2019年以降のe-sportsシーンにカジュアル、ライト層を呼び込む切り札になると思います。ごめん言いすぎた。
ニンテンドーSwitch
――今度、記事で改めて紹介お願いします。他になんかありますか?
浅葉:PCのギャルゲーだと、『Summer Pockets -サマーポケッツ-』が良かったですね。このゲーム、『CLANNAD』とかで知られるKeyのゲームなんだけど、今までとは制作陣が違うんですよ。おれの中で、Keyのゲームの多くはシナリオライターの麻枝准さんがいて、イラストレーターの樋上いたるさんがいるゲームだったんだけど、今回は麻枝さんが原案って立ち位置で、イラストレーターも樋上さんじゃないんよね。そこでどんなゲームが出てくるのかなと思ってたけど、Keyというブランドの大事なところがちゃんと残ってる作品だったね。いわゆる泣きゲーってやつで、泣かせにくるんだけど、その手法がちょっと新しい。
ハマったスマートフォンゲーム
――スマートフォンゲームについてはどうですか。今年の新作で面白かったものがあれば聞かせてください。3本くらいどうでしょう。
ニシゾノ:自分が一番楽しんでるのは『プリンセスコネクト!Re:Dive』だね。キャラクターが可愛いのと、あまり張り付かなくても遊べるカジュアルなところが好き。どんどん課金しなきゃいけないゲームでもないから、本当にまったり遊べる。おれたぶん、このゲームにほとんどお金いれてないんだけど、こんなに遊べていいのだろうかっていつも思ってる。Cygamesのゲームって、やっぱりよくできてるなあと思うよ。『ドラガリアロスト』とか、最初のストーリーでぐっと引き込まれるもんね。DAOKOさんの歌と合わさって、一気に心をつかんでくる。あとは、『ミリオンアーサー アルカナブラッド』をきっかけに始めた『叛逆性ミリオンアーサー』かな。スマートフォンゲームで、このグレードのオンラインゲームが動くことに感動してるよ。ものすごい技術力を感じる。『ミリオンアーサー』シリーズって、今年2タイトル新しくでたけど、この『叛逆性ミリオンアーサー』は、がっつり遊ぶ1タイトルとしていいね。このゲームも、今おれほとんど課金してないけど、凄く遊べてる。最近のソシャゲは大変だねこれ(笑)無料で遊べすぎて、課金しどころがわからないものも多い気がするよ。
浅葉:ガチャが面白いかどうかも重要な気がするよね。おれは、いわゆる単純な武器ガチャのゲームは、あんまり課金欲が湧いてこない。『ファイナルファンタジー』くらい自分の中で浸透してるタイトルなら、有名な武器がガチャにあると引きたくなるんだけど、あまりよく知らないIPでよくわからない名前の武器が出てきても、欲しくならないんだよね。装備したときのパラメーターがいくら高くても。やっぱりおれは、キャラガチャがいいよ(笑)可愛い、格好いい、だけでガチャ引きたくなるもん。武器ガチャのゲームって、キャラを実装するよりも手間がかからないからたくさんできてるのかな。
ニシゾノ:武器ガチャでも、それがただのパラメーター違いになってなきゃまだやる気でるんだけどね。
――浅葉さんの今年の3タイトルはどうでしょう。
浅葉:『プリンセスコネクト!Re:Dive』はおれも大好き。キャラクターが可愛すぎるし、カジュアルに遊べる。やっぱりCygamesなんだよなーっていつも言ってます。しかも今、このゲームは年末年始のキャンペーンで毎日10連ガチャが引けるんです。ありがたすぎる。来年5周年を迎える『グランブルーファンタジー』ともども、末永く続いてほしいですね。あと2タイトルは、位置情報を使って遊ぶ『テクテクテクテク』と、買い切りの『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランドSP』。『テクテクテクテク』は、開発陣に麻野一哉さんの名前があったから始めたんだけど、こういうプレイヤー自信が歩くタイプのゲームの中では、ちょっと変わったプレイフィールで面白いよ。歩いて、土地を塗っていくんだけど、散歩が楽しくなる。おれは今徳島にいることが多いから、東京いったときはかなり盛り上がるね(笑)そういう意味では、都会と地方でちょっと面白さが変化するタイトルだけど、旅行とかが楽しくなるからそれはそれでいいかなって。あと、『叛逆性ミリオンアーサー』は、ニシゾノに誘われてコツコツやってます。これ、確かに楽しいよね(笑)
ニシゾノ:『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランドSP』は忘れてた。これ、神です。ベタ移植じゃなくて追加要素があるのがいいよねえ。オート戦闘とかも快適だし、新モンスターまでいる。
浅葉:スマートフォンへの移植って、ベタ移植が多かったから、こういうのは嬉しいよね。ひとつの流行りになってほしい。
2018年、ゲームの思い出
――まだまだ語りたいことはあると思いますが、そろそろまとめましょうか。最後に何か言い残したことはありますか?
ニシゾノ:質問がこわっ(笑)そういえば、浅葉さん、今年はゲームに怒ってることも多かった気がする。
浅葉:いやね、多かったんですよ、本当に。何なのこのゲームはという作品が(笑)テストプレイしたのか怪しいようなバグがあったり、ボリューム面で10時間近くで終わってしまうようなゲームがあったり、古き良きゲーム風の懐かしさを強調してるのに、ガワだけ雰囲気出してて20年前のゲームに快適さで負けていたりとか。『レッド・デッド・リデンプションⅡ』を遊んだあとに、また怒りがこみあげてきたね。こんだけ贅沢なゲームが8000円とかで買えるのに、なんでこのすっからかんのゲームが7000円なんだよって(笑)ボリュームが全てじゃないし、開発の規模が違うとかいろいろあると思うんですよ。でも、ユーザーをなめたゲームが多かったね、特に国産のメーカー。まあ、そういうゲームは、多くのユーザーが怒ってるのか、悪い評価が世に出て買い控えるのか、ゲオとかでもだいたい安くなってましたよ。納期とかがあるにしろ、そういうクソゲー出してると、いろんなとこから信用なくなって、後のリスクになると思うんだけどねえ。このメーカーだから買わない、このクリエイターだから買わないってなると、厳しいでしょう。
ニシゾノ:なんとなく言わんとしてるゲームとメーカーのことはわかる(笑)
浅葉:ゲームメディアとかね、おれは自腹切ってゲーム買ってる人あんまりいないと思うんですよ。だから価格に対する満足感みたいなところで、感覚が麻痺するのではと思ってる。自腹でフルプライスで買え。
ニシゾノ:最後まで遊んでないレビューとかはだいたい見たらわかるもんなあ。レビューは、ライターや編集のプレイ時間を書いてほしいね。トロフィーのスクリーンショットを貼るでも構わない。でもあなた、何なのこのゲームはとかいいながら、とりあえずクリアーしにいったり、トロフィー集めたりしてるのかなり狂ってるよ。見てて感動する。
浅葉:おれの謎のこだわりに、「クソゲーをクソゲーというためにはやりこまないといけない」というのがあるんだよね。だから、「あれクソゲーなんですよね」とか聞かれると、まず「こいつは俺よりこのゲームをプレイしているのか。大してプレイしてなかったり、エアプだったら許さんぞ」とか思ってます。
ニシゾノ:偉いと思いますよ。クソゲーを集めてる人って結構いるけど、クソゲーをやりこもうとしてる人はあんまり見ないもん。あと、あんたおれに、「これ神ゲーだから買え」とかいってクソゲーを押し付けてくるの最近多くないですか。
浅葉:お前ならクソゲーでもトロコンしてくれると信じてるんや。
――浅葉さんは、クソゲーに怒ってても、記事とかには名指しで書かないですよね。
浅葉:昔ブログやってたときは、これはクソゲーですみたいなことを名指しでやってたんだけど、最近はやらないですね。自分が書かなくても、クソゲーの烙印は誰かが押してくれるから、書かなくてもいいかなって。あと、自分がクソゲーと思っていても、誰かにとっての神ゲーかもしれないって思うと、特定の作品を貶めるのは怖いんですよね。4年くらい前かな、久々に頭にきたゲームがあったんで、そのゲームへの愚痴みたいなものをちょっと書いたんですよ。で、それから1年くらいしてから、そのゲームをやりこんで、分析して、実は魅力的なんですってことを書いてるスゴイブログに出会って、あーやっちゃったなあと思ったんだよね。多分その人はおれの愚痴とか見てないんだけど、見てたとしたら、悲しい気持ちになるじゃないですか。だから、ネット上には放たないようにした。極力。たまにそんな我慢を突き破ってくるゲームに出会って、ポロっと出るかもしれない(笑)オフラインの会話では、しょっちゅう「カラス除けにしたほうがまし」とかいいながら怒ってますけど。
ニシゾノ:おお、真面目だ(笑)
浅葉:あと、Xbox Oneについても話しておかなければいけない。このハードね、独占の新作はほとんど国内だと出ないんですけど、下位互換性という素晴らしい仕様があるんですよ。『パンツァードラグーン オルタ』とか『ジェイドエンパイア』みたいなXboxで出たタイトルも対応しはじめてね、当時よりも画面が美しくなったり、ロードが早くなったりしてすげえんですよ。『ファイナルファンタジーⅩⅢ』シリーズもこの下位互換に対応しました。このシリーズって、3作全部遊んだほうがいいんですよ。ⅩⅢだけ遊んで、そのあとは遊んでいないというのはかなり勿体ない。『ⅩⅢ-2』はよりマニアックになったバトルシステムがたまらなくいいし、『ライトニング リターンズ ファイナルファンタジーXIII』は今遊んでも革新的だよ。ソロの戦闘なんだけど、戦略性が凄い。ちょっと難度は高めだけど、是非遊んでほしい。Xbox Oneをみんな買いましょう!
Xbox One
ニシゾノ:Xbox Oneを持っていないゲームライターはアカンとか言ってるの、目がマジなんで怖いです。今年、他のメディアで書いてた某ゲームの記事の画像が、Xbox One版だったことにおれは震えたよ。
浅葉:そのタイトルは、Xbox One版が一番優れてるから、Xbox One版でスクショを取ったんだよ。ハードによる違いとかも、あんまり知られてないだろうけど、写真から読み取ってくれみたいな意思をこめた。Xbox Oneの信者というわけじゃないよ。全部のハードを愛してる。
ニシゾノ:でも、真面目にXbox Oneの下位互換は凄いよね。対応タイトルは着々と増えてるし。『インフィニットアンディスカバリー』も対応してほしい(笑)
浅葉:『真・女神転生NINE』も頼む。おれはこのゲーム大好きなんや(笑)
――ああっ。抜けてる項目ありました(笑)プレイステーションVRはいかがでしたか?
浅葉:『Déraciné(デラシネ)』は雰囲気良かった。VRで遊ぶ意味のあるゲームだね。PS MOVEモーションコントローラーを2本使う専用ソフトということで、なかなか遊ぶハードルは高いんだけど、その価値は十分ある。プレイヤーの行動が、VRで描かれた静かな世界に干渉して、何かを起こしているというのがひしひしと伝わってくるんだよね。あと、VR専用ではないけれど『TETRIS® EFFECT』も良かったね。専用じゃないからVRをわざわざひっぱり出さなくてもいいやと思って、普通にプレイしたら「こんなものなのかな」とちょっと拍子抜けしたんだけど、VRで遊ぶとやばい。脳内で何かがはじけてるような感じ(笑)ただ、おれ『テトリス』が絶望的に下手なんで、攻略はかなり苦戦した(笑)今度は、誰か上手い人のプレイを横から眺めたい。
ニシゾノ:あとは、『ASTRO BOT:RESCUE MISSION』かな。これも話題作だから、遊んでいる人多そうだけど。VRの面白さがちょっと触るだけで伝わってくる傑作。アクションゲームなんだけど、視点が無理に一人称にこだわらなかったことで、凄く遊びやすい。難度はそれほど高くないし、一日もあれば休憩しつつ遊べるから、気軽に買ってみてほしい。これからプレイステーションVRに触れるという人は、一作目これでいいと思う。
浅葉:プレイステーションVRは、セッティングがだるいから、来年は専用部屋を作りたい勢い(笑)なかなか引っ張り出す気にならないんだよね。
――では、最後に、今日のまとめや、来年に期待することをお願いします。浅葉さんは、ゴジラインで来年やりたいこととかありますか?
浅葉:今年も楽しかったですよ。良いゲーム多かったし、国産タイトル寂しいなあと2018年始まったばかりのころは思ってたけど、終わってみれば良作も多かった。来年は、スケールの大きい国産タイトルもいくつか出そうなので、それも楽しみだね。まずは『KINGDOM HEARTS III』を全力で楽しみます。ゴジラインでやりたいことは、うーん、あんまりないな。書き手をちょっと増やしたいくらいかな。
ニシゾノ:これ、最初に言ったほうが有利でしょ(笑)いいこと先に言える。おれも今年は楽しかったな。特に後半は、時間がいくらあっても足りない感覚を味わった。来年は新ハードの発表とか来ないかなあと期待してます。発売は先になりそうだけど、やっぱり新ハードってお目見えするだけでテンション上がるからね。
――おつかれさまでした。
goziline
様々なジャンルのゲームを大人気なく遊びます。
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