【モリ・ゲーム】あたたかい笑いに包まれた『リアル モリ・ゲーム2018-宇宙を駆ける-』イベントレポート

先週末、秋葉原のe-sports SQUARE AKIHABARAで『リアル モリ・ゲーム2018-宇宙を駆ける-』(略してRMG)が開催されました。一部で熱狂的な盛り上がりを見せている人気ゲーム実況者”もりっつ氏”のゲーム実況を生で見たいという狂者たちが集まって実現されたこの企画。参加した人みんながもりっつ氏と一緒に楽しみ、腹から笑い、ときに悲しみ、最後にはほっこりとした気持ちになれた本イベントをレポートしていきます。

モリゲームって何?もりっつって誰?という方はこちらの記事をチェックしましょう。開催者ちよ氏のもりっつ愛が溢れた記事となっています。
https://goziline.com/archives/26894

△いつもはTwitch配信でしか見ることができないモリ・ゲームを会場を貸し切ってオフラインでやってしまおうという狂気のイベントです。モリ・ゲームを象徴するこのイラストもファンの一人である漫画家のまえだくん氏が有志で書いたくれたファンアート。

本イベントの概要

こういったイベントは通常、ゲーム実況者がステージ上でゲームしている様子を観客が見て楽しむ構図が普通ですが、このイベントはあくまでも、「いつも一人で部屋から配信しているモリ・ゲームをみんなで集まって見る」ということに重きを置いているため、会場には観客のみ。主役のもりっつは奥のスタッフルーム(ゲーム部屋)に閉じ込められてゲーム実況をします。

△これが今回のゲーム配信部屋。本来は演者の控室などに使われているため、防音もしっかりしており外からの音はあまり聞こえません。

△ステージ上では観客が座ってくつろぎながら見れるようになっています。家でお酒を飲みながら配信を見るいつものスタイルが可能です。

会場ではこの日限定となるモリ・ゲームコラボフード『ツッリモランチ(500円)』や、唐揚げやフライドポテトのビュッフェが提供されるなど、観客のお腹も満たされる配慮がなされていました。お酒を飲みながらワイワイと観戦するには最高の環境が整っていたように思います。

△さんまをご飯に乗せただけのもりっつ氏のランチTwitterが元ネタとなって生まれたコラボフード「ツッリモランチ(500円)」。味は普通にさんまご飯なのでおいしいです。

△フードの提供もありました。なんと取り放題。イースクの唐揚げとフライドポテトはめちゃくちゃおいしいのでオススメです。

感動と笑いに包まれたリアル モリ・ゲーム

結論からいうと、格別のイベントでした。いつものモリ・ゲームをみんなで集まって見る、というのがこれほどまでにも笑いと一体感を生むとは。当日のアーカイブはもりっつ氏のTwitchチャンネルでも見れますのでぜひ現地の空気を感じてみてください。 https://www.twitch.tv/moritu_on

ROUND1  『ロックマン11 Demo Version』

△まずは最新作のロックマン11の体験版をプレイ。モリ・ゲームでもりっつ氏が最新ゲームをやることは珍しいのですが、最近のシステムについていけるのか?

最初のチュートリアルでシステムを理解していないままステージに出陣するもりっつ氏に不安な観客達。その予感は的中し、本来の使い方をすれば強力なシステムですが、オーバーヒートを繰り返し、システムの良さを全て殺してプレイしていました。ラッシュコイルを頻繁に使ったよくわからないプレイに会場からは拍手が湧き起こりますが、中ボスのだるま落としロボがなかなか攻略できず何度もゲームオーバーするもりっつ氏。5回目のゲームオーバーで時間もなくなりBOSSのブロックマンを拝むことなく終了となりました。

<もりっつ語録>

・回復アイテムを取ろうとしてダメージを受けながら一言収支が合わない
・ラッシュコイルを置けない場所に置こうとしたときの一言 流星!!
やっとシステムを理解してきた(3回目のゲームオーバー後)
・2体目のダルマ落としロボが登場したシーン 「またこいつか。向こうも思ってるでしょ
・タイトルを見て ロックマン ダブルワン

△ダルマ落としロボに何度もチャレンジするもりっつ氏。システムを理解してからスピードギア(時間の進行を鈍化させるモード)を使いだしたものの結果は変わらず、敗北宣言。この体験版はSwitchがあれば遊べるのでぜひプレイしてみてください。

ROUND2 『進め!キノピオ隊長』

△2本目はNINTENDO Switch「進め!キノピオ隊長」。画面を回しながらキノピオをゴールに導く頭を使うタイプの知育ゲー。

つづいてのゲームは発想とひらめきを頼りに進むキノピオの最新アクションゲーム「進め!キノピオ隊長」をプレイ。道中、落下死や炎の中に突っ込むシーンも見られましたが、少しずつ任天堂に知育されステージをクリアしていきます。観客は我が子が一歩ずつ成長していくのを見守る親の目線です。キノピオの声マネをしながら軽快に進み、見事最初のボスを倒すことに成功しました。

<もりっつ語録>

・ステージ2をクリアした時点で一言 これは向いてる!
・次のステージで一言 向いてないな
・”ダブルチェリー宮殿”というステージ名を見て一言 「ちょっと、いいんですかこれ?CEROはAですよ?
・落下死するキノピオを見ながら一言 「急にキノピオ弱くなったな、当たりが。もっと根性あったのに」
・ギミックを回しながら「すごい力だ…!
・ボス戦でハシゴを登りながら筋肉番付の最後のやつ!
・一通りプレイした後想像力掻き立てられるから子供にちょうどいいんじゃないですか?」 → 会場爆笑

ROUND3 『星のカービィ スターアライズ』

△3本目はカービィ最新作。SwitchのJoyコンを使えば4人同時プレイが可能な新要素たっぷりの作品です。

3本目のタイトルは初HD化作品となったカービィの新作『星のカービィ スターアライズ』。本作の特徴は敵にハートをぶつけて仲間にできる”ヘルパーシステム”と、Switchをフルに活かした4人同時プレイ。モリ・ゲームでもすでにカービィをプレイしたことがあり慣れたプレイをしていましたが、2ステージ目からは会場にいたカイヌマ氏はやし氏とともにプレイすることに。これが奇跡的なシナジーを生み出し素晴らしいプレイの連発に会場がわきました。

<もりっつ語録>

・「こいつは知ってる。メトロナイト(正しくはメタナイト)」
・体力を回復するためにチューをするカービィに対しお盛んだなぁ
・お友達とプレイしよう!に対して一言 今僕の隣には友達ではないかいさんが座ってます。
・バグジーに変身したかいさんが一言 虫になった!
・体力の減ったかいさんにもりっつが一言かいさん、チューしましょう

△ゲームルームでプレイするカイヌマ氏、はやし氏、もりっつ氏の3人。モリ・ゲームでは初めての共闘ではないでしょうか。こういった協力プレイができるのもオフラインイベントならでは。

ROUND4 『ヨッシーアイランド』

△モリ・ゲームではYOCくんでおなじみの『スーパーマリオ ヨッシーアイランド』。手書きイラスト風のヨッシーが主人公となる名作アクションです。

後半戦となる4本目に出てきたのは『ヨッシーアイランド』。今回は事前に24時間かけてスペシャルコースを運営のイーデスさんが開放してくれたとのことで、超絶レベルとなるスペシャルコースのみをプレイ。が、その難易度に驚愕するもりっつ氏と会場。全てのコースを触りましたが1コースもクリアすることなくいつの間にか挑戦は終わりました。

<もりっつ語録>

・スペシャルコースを出してくれたイーデス氏に対して一言 This Presents by イーデスケツバット
・飛んでいくマリオに対して一言 ここは赤子は捨てる
・未クリアのステージを飛ばして ついにここまできた
・新しい隠されたコースに気づいて 使ってますよ。(頭)

ROUND5 『スーパーマリオブラザーズ3』

△30代なら誰もがプレイしたことであろう『スーパーマリオ3』。懐かしいものの当時プレイしすぎたゆえに攻略方法が確立されているタイトルでもありますが、もりっつ氏の場合は果たして。

最後のタイトルは打ち合わせではプレイ予定のなかった『スーパーマリオブラザーズ3』。どうやら初プレイのようで1-1から不穏な動きを見せるもりっつ氏。下から突き上げれば倒せるハンマーブロスに対してなぜか正面から挑んで死亡するなど1面からゲームオーバーを連発。ボスの戦艦にまでいいように逃げられ1面をクリアするのに1時間を要しました。マリオをするだけでこれだけみんなが幸せになれるのもモリゲームの不思議なところ。

<もりっつ語録>

・入れない土管に対して 「土管に入れないな?出禁か?
・メットに対峙して一言 射角だ。射角の問題だ直後メットにあたってゲームオーバー
・1面で2回ゲームオーバーするもりっつ氏に対してお客さんが一言 なんで1面でこんな長く遊べるの…
神経衰弱を見たもりっつ氏  うわーーーっっ!!
・戻ってきたブーメランに対して一言 二の太刀!

△1-5スタート地点の坂道にいるメットにも謎の死を繰り返すもりっつ氏。滑ればいいのに!と誰もが心の中で思ってますが我々の声は届かないのがモリ・ゲーム。

リアル モリ・ゲームを終えて

以上5本のタイトルを遊び、もりっつ氏のゲーム実況も終了。氏も観客も不思議な達成感に包まれた中、イベントは無事閉幕となりました。合計7時間にも及ぶ長丁場となりましたが、終わってみれば短かったというか、もっと見ていたかった、と心から思いました。ほとんどのお客さんは名残惜しい気持ちだったのではないでしょうか。全ての出し物が終わってさんまご飯を食べているもりっつ氏に本日の感想を聞けました。

━━━今日は一日お疲れ様でした。本日の感想を聞かせていただければと。

もりっつ:もしもし、えっと、なんとか無事に怪我もなく終わることができました。好評だったのかどうかわかりませんが。

━━━きっと好評でしたよ。今後の活動予定は?

もりっつ:今までと同じように定期的に少しづつ、細々とやっていけたらいいと思います。

━━━本日来ていただいたファンの方々に一言

もりっつ:これからも配信は続けますので、またよろしくお願いします。今日はありがとうございました。

また、今回のリアル モリ・ゲームを主催・企画したちよ氏(左)にもお話を聞いてみました。

━━━開催に至った経緯などを教えていただけますでしょうか?

ちよ氏:はい、もともとは僕自身が友達と集まってお酒飲みながらモリ・ゲーム見たら楽しいだろうなと思ったことがきっかけです(笑)それと、普段のモリ・ゲーム配信ってチャット欄の一体感がもの凄いんですね。あの一体感がリアルに集まっても起きたら面白いだろうなと思って企画しました。とはいえ、こんなに集まってくれるとは思わなかったです。

━━━今日お客さんは何人くらい入ったのでしょうか?

ちよ氏:スタッフ含めて、100人くらいですね。応募は200人ありました。楽しんでいただけたなら幸いです。

━━━次回開催の可能性もあるのでしょうか?

ちよ氏:何も決まってませんが、ぼんやりと半年後くらいにまたやりたいなと思ってます。ただ、もりさん本人が「もうやりたくない」と言っているので、まずはもりさんのご機嫌を取るところからですね(笑)一応の目標は来年のGW付近です。九州や関西にもファンの方がいるので、新幹線や飛行機のチケットを無理なく取れるように、当選通知を1ヶ月前には出すようなスケジュール感でやりたいです。イースクさんがOKなのであれば。

イースク担当者:大丈夫です。出します出します。

ちよ氏:ありがとうございます(笑)

最後に本イベントに参加された観客達の写真をギャラリーにして置いておきます。

スライドショーには JavaScript が必要です。

お客さん達の表情を見ればみんながそれぞれの楽しみ方で楽しんでいたのが伝わるのではないでしょうか。友達の家にみんなで集まってお菓子を食べながらファミコンをしていた少年時代を思い出しました。ゲームの楽しみ方や一つのゲームをみんなで遊ぶことなど、大人になって忘れてしまったものを思い出させてくれたリアル モリ・ゲーム。次回も絶対に参加したいと思える本当にあたたかいイベントでした。

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ナカジマ(コイチ)

ナカジマ(コイチ)

twitter ID:@koichinko
あらゆる格闘ゲームを雑然と遊ぶ浅葉の悪友。
『ギルティギア』シリーズ等、アークシステムワークスの作品では有名プレイヤーとして名を馳せる。密かに、第三回TOPANGAチャリティーカップ『スーパーストリートファイター4』で優勝という実績も。
ソニーコンピューターエンターテイメント主催のイベント”闘神激突”では、格闘ゲームの強いおっさん”闘神”として、『ギルティギアイグザードサイン』で鮮やかなネタ殺しを披露した。

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