【ストリートファイター5】ジャンプ移行フレーム変更についての考察

稼働わずか1ヶ月半でVer1.02へとテコ入れバージョンアップされたスト5。大きな変更点については下記になります。

<3/29 Ver1.02調整内容(一部抜粋)>
垂直とバックジャンプの移行フレーム変更:
・バーディーとザンギエフを除いた全キャラクターは、垂直とバックジャンプのジャンプ移行フレームを3F→4Fに変更。
・バーディーは4F→5Fに変更。
・ザンギエフは変更なし。
これらは複合入力のいわゆる“ジャンプグラップ”の効果を減らす為の措置。前ジャンプへの変更はバトルバランスに大きな影響を与えるので変更無し。
投げ抜けの変更1:通常投げの投げ抜け猶予時間にボタンを押した場合、2フレーム後に投げ抜けできなくなる。(弱攻撃との複合グラップ防止)
投げ抜けの変更2:通常投げの投げ抜け猶予時間に特定の必殺技を実行した場合、即座に投げ抜けができなくなる。(Vリバーサル、Vスキル、Vトリガー、昇龍拳などとの複合グラップ防止)

対戦に影響が出るのでは?と多くのプレイヤーが心配していた「垂直ジャンプおよびバックジャンプ移行フレームを3F→4Fに増加(バーディは4F→5F、ザンギは除く)」について、実際どんな影響が出たのかと、朝一でスト5を起動して数分、ナカジマとんでもないことに気づきました。

1分後:え????

2分後:垂直ジャンプで詐欺飛びできないんだけどwwwww

3分後:これジャンプの全体フレーム変わっとるやんけ!!!!!

こんな感じで先日配信中の回転王に伝えたラシードの詐欺飛びレシピがいきなり出来ないことが判明。と、言うのもゴジライン更新用に『足払いクラッシュカウンターから詐欺飛びのレシピ』を丁度全キャラ分調べている最中だったんですね。調整前は移行フレームが変わるけどさすがに全体フレームは変えてこないだろうから流用できるでしょー。と思っていたら実際の調整内容は、

誤:垂直とバックジャンプの移行フレーム変更

正:垂直とバックジャンプの移行フレーム変更に伴い、ジャンプ全体フレームも変更

というものでした。

「付け焼刃は駄目、駄目なんです。特に格闘ゲームの調整は」とTweetしてしまいそうな気持ちをグッと抑えて、とりあえずDOAX3を起動し、ほのかちゃんで心を落ち着けた午前9時。持ってて良かったエロバレー。

ジャンプの全体フレーム1F増加による影響は計り知れないですが、思いつく限りでも

1、詐欺飛びパーツができなくなった、または変更の必要あり
2、原人狩りがやりづらくなった(1F発生遅く)
3、垂直低空百裂が弱くなった(1F発生遅く)
4、バックジャンプグラをした際に着地硬直を取られやすくなった(1F猶予が伸びた)

などなどありますが、考え方によっては今回の1F増加により垂直ジャンプで詐欺飛びできなかったキャラができるようになったり、原人狩りで言わされてた人の死ぬ確率が減ったり、低空百裂へのヘイトが僅かに減ったりなど、一概にマイナス調整というわけでない気もしています。

△個人的には垂直低空百裂の発生が1F遅くなってしまったことで、落とされやすくなってしまったのではないかと心配しています。

△オート鳳翼扇もなくなりいきなり弱体化された春麗さん。個人的には垂直低空百裂の発生が1F遅くなってしまったことで、落とされやすくなってしまったのではないかと心配しています。

また、今回のメイン調整内容でもある「ジャンプ移行フレームが3F→4Fに増加」による影響も考えてみました。
影響が出るであろう状況を数字だけで見ると以下のようになります。

・+1の状況から発生5F以内の攻撃が飛べなくなった
・+2の状況から発生6F以内の攻撃が飛べなくなった
・+3の状況から発生7F以内の攻撃が飛べなくなった

要するに「有利な状況から4Fしか隙間がない連携を組めば、相手を地上に張り付かせることができるようになった」と言うことになります。この調整、「ジャングラ強すぎたからちょっと弱くしよう」という狙いで導入されたと思うんですが、ガードさせて有利の状況から投げと遅らせ打撃の二択を狙った際に、遅らせジャングラ狙った相手に少しだけ地上食らいしやすくなった?という印象にしか感じませんでした。つまり、対して変わってません。

ただ、この現象を使って悪さできそうなのが“コマンド投げ”を持っているキャラクター達。

「+2Fの状況を作れば6Fの攻撃が飛ばれない」ということは「+2Fの状況からコマ投げはファジージャンプされづらい」ということなので、単純にコマンド投げ持ちがメチャ強くなったと言えます。該当となる6キャラを使っている方、ご当選おめでとうございます。以下に今回の調整でコマンド投げの対の選択肢として使うことが可能になった連携をまとめておきます。

ガード時に飛べなくなった(地上食らいになった)連携

△ =対して変わらなそうだけどわずかに強化
◯ =中々に強化
◎ =相当強い
=アツそうな連携

◎バルログ :しゃがみ弱P→立ち中P、立ち弱K→立ち中P、立ち中P→しゃがみ中P、しゃがみ中P→立ち中P、立ち中K→立ち中P、しゃがみ中K→立ち中P
△ネカリ  :立ち弱K→立ち中P、しゃがみ中P→立ち中P
△ザンギ  :溜め立ち強P→立ち中P、6+強P→立ち中P
◎ミカ   :立ち弱P→6+中P、しゃがみ弱P→立ち中P、立ち弱K→立ち中P(目押し)、しゃがみ弱K→立ち中P、溜め立ち強K→6+中P、6+強P→6+中P
◎ララ   :立ち弱P→立ち中P、しゃがみ弱P→立ち中P、立ち弱K→しゃがみ中K or しゃがみ強P
◯バーディ :しゃがみ弱P→しゃがみ中P、しゃがみ弱K→しゃがみ中P

…お気付きだろうか?

素手バルログがヤバいことに。

調べればまだまだ危険な連携が出てくると思うのですが、思い当たる節を調べただけでもこれだけの新連携が組めました。3Fで割れることはできますが入れっぱに対して最大リターンを叩き込めるという点が強そうです。ただでさえコマンド投げが強いシステムなのに打撃択も強いとなると、キャラランクには確実に影響が出そう。キャラ差が如実に出ていた仕込みグラップ系のテクニックは「投げ抜けの変更1、2」の調整によりほとんど意味をなさなくなったので、より人類平等の読み合いが発生するゲームになりそうです。

ストリートファイターV_20160223231239.mp4_000479304

△結果的にコマ投げ持ちがただ強くなっただけな気がするVer1.02の調整ですが、ジャンプ移行の影響がどうなっていくか今後が楽しみです。

今回のかなり思い切った調整でネガキャン、ポジキャン色々意見が出てくるとは思いますが、ついに追加された8人ラウンジ対戦でゴジライン的にはオールオッケー。そのうちゴジラインメンバーで大会配信なんかしたいですね。明後日にはアレックスもリリースされますし、いよいよスト5盛り上がってきた感あります。ゴジラインのアレックス攻略が更新されることをザック島から心よりお待ちしております。

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ナカジマ(コイチ)

ナカジマ(コイチ)

twitter ID:@koichinko
あらゆる格闘ゲームを雑然と遊ぶ浅葉の悪友。
『ギルティギア』シリーズ等、アークシステムワークスの作品では有名プレイヤーとして名を馳せる。密かに、第三回TOPANGAチャリティーカップ『スーパーストリートファイター4』で優勝という実績も。
ソニーコンピューターエンターテイメント主催のイベント”闘神激突”では、格闘ゲームの強いおっさん”闘神”として、『ギルティギアイグザードサイン』で鮮やかなネタ殺しを披露した。

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