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【プレイレポート】加点形式で語りたい『真・三國無双8』

   

連休のほとんどを『真・三國無双8』に費やした浅葉です。今までの『無双』シリーズとはガラリと変化を遂げた本作は、最初こそ戸惑いましたが、遊んでいるとやっぱり過去作が作り出してきた幹のようなものがずしんと通っていることに気付かされます。
本作はとても挑戦的なタイトルで、おれもプレイする前は「オープンワールドで無双シリーズを展開する必要があったのだろうか」と思っていました。好きなキャラクターを育てて、気持ちよく敵をバサバサと倒せればそれでよいのではと感じていたのです。
しかし、遊んでみると、これはこれでありと思えるところも多く、今までの無双シリーズが行き詰まっていたであろう部分をぶち破っているようにも思えます。実際、新しいもの好きの自分としてはとても楽しい!
今回の記事では、大胆なる挑戦作『真・三國無双8』のプレイレポートをお届けします。
※筆者は、プレイステーション4Pro環境で本作を遊んでいます。

『真・三國無双8』
発売日:2018年2月8日
プラットフォーム:プレイステーション4、XboxONE
ジャンル:オープンワールド一騎当千アクション
価格:
通常版 パッケージ版:希望小売価格7,800円+税
ダウンロード版:販売価格7,800円+税
TREASURE BOX 希望小売価格14,800円+税
一騎当千BOX 希望小売価格33,800円+税

△『無双』シリーズ最新作は、まさかのオープンワールドアクションに!広大な中国大陸を駆け抜けろ!


発売元:コーエーテクモゲームス
地果てるまで、オープンワールドを歩く

本作の公式サイトをみると、「中国大陸を広大な一枚のマップとして表現し、多彩にプレイ展開が変わる“オープンワールド”をシリーズで初めて採用」というフレーズがあります。このフレーズを最初に見たときは、オープンワールドというジャンルはとにかく開発に時間のかかるジャンルなので、シリーズ初のオープンワールドでそんなに風呂敷を広げてしまって大丈夫なのだろうかと心配したものですが、遊んでみて出てきた正直な感想は「広すぎるわ!アホか!」というもの。端から端まで歩けば、1時間では済まない広大なマップはもうそれだけで感動すら覚えます。

△広大すぎるマップ。

△狩りや釣りといったオープンワールド的お遊び要素は用意されていますが、あくまでこれらはサブコンテンツ。主なコンテンツはやはりバトルになります。

広大なオープンワールドの中では、「三国志」の物語が走っています。広大とはいえ、それほどがっつりとした探索要素があるわけではありませんから、オープンワールド型のRPGと比べると物足りなさを感じる人もいるでしょう。マップの一部はなかなかに粗削りで、昇れそうで昇れない崖や、ハマるとしばらく抜け出せない空間なども存在します。しかし、僕からすれば、このちょっとした荒々しさが、不思議な自由度と、何かできるかもしれないという気持ちを掻き立ててくれる絶妙な余白のように感じられるのです。それは決して意図して設計されたものではありませんが、「こうすれば経験値を稼げるかもしれない」、「こうすればショートカットになるかもしれない」というような考えがたびたび浮かんでくるのです。おれの周りのひねくれたゲーマーたちには、この隙の多さが大変好評です。

△さまざまなアクションが、意外な攻略法を生み出すことも。

ちなみに、この超広大なオープンワールドですが、特定の位置にワープできる「ファストトラベル」機能が充実していることもあり、シナリオを進めていくにつれて、同じ場所を歩かなくていいような配慮がされています。ファストトラベルのロード時間も、オープンワールドゲームとしてはとても短い部類です。後半になると、ほとんど歩かなくても物語を進められるので、いつもの『無双』的な、戦闘に集中する遊び方も可能になります。

△一度訪れた場所は、マップからファストトラベルで素早く移動することが可能です。

90人のキャラクターたちが織り成すドラマ

今回のストーリーモードは、『三国志』、『三國無双』シリーズでおなじみのものをがっつりと詰め込みつつ、そこにわかりやすい「時間軸」と、オープンワールドが表現する「地理」という要素が加わることで、とても深みのあるものになっています。同じ時代の同じ戦場でも、どの勢力から見るかで全く受ける印象が異なるのも面白いところ。呉で遊んでいると劉備に煮え切らないものを感じますし、蜀で遊んでいると呉に怒りがわいてきたり、選んだキャラクターと勢力の見どころが、しっかりと作りこまれている印象です。おれ自信、『三国志』はいくつかの媒体でちょろっと楽しんだ程度ですが、本作はゲームならではの形で、壮大な物語をじっくりと楽しむことができるのです。個人的には、この点だけでも、オープンワールドで『無双』を作るという意義はあるような気がします。

△同じ時代の物語でも、どの勢力のシナリオから眺めるかで大きく見え方が異なります。

△各地に点在する街も、物語のスパイスとなってくれます。

△キャラクターは、ストーリーの時間軸に合わせて解放されます。

プレイアブルキャラクター90人という異常な数を見て、彼らの全てにスポットがあたるのだろうかと思っていましたが、なんと本作では、全キャラクターにしっかりとしたイベントムービーを用いたエンディングが用意されている模様です。模様ですというのは、現時点で自分が、8キャラくらいしかエンディングを見ていないからなのですが、さすがに女性キャラやメインどころはちゃんとしたエンディングだろうということで、確認のために遊んでみた甘寧(とても好きなキャラクターです。今作は無双乱舞がかつての2を思い出すほど爽快!)などでも素晴らしいものを見せてもらいました。

△プレイアブルキャラクターの数は90名!アクションはもちろん、各キャラの見せ場もしっかりと用意されています。

△女性キャラや劉備、曹操といったメインどころだけではなく、しっかりすべてのキャラにスポットをあててきます。

関銀屏ちゃんがカワイイ
コーエーテクモゲームスの変態的な持ち味である、女性キャラクターへのこだわりは、本作にも存分に活かされています。中でも、個人的に超kawaiiと思うのは、関羽の娘である関銀屏chan。こんな可憐な見た目なのに、ごっつい武器を振り回しながら戦場を駆ける姿に心を鷲掴みにされております。最高、なんだよなあ。この際時代的なところは無視して『DOAX』シリーズのザック島に遊びに来てはくれまいか。

△ウルトラ美少女の関銀屏chan。

△各キャラクターのモデル鑑賞モードなども用意されています。平服やDLC衣装などが用意されているキャラクターも。

生まれ変わった無双アクションの手ごたえ

本作では、従来の多くの『無双』シリーズに採用されていた、チャージ攻撃システムが廃止されました。(プレイステーション版の操作でいくと、□□△、□□□△△、といった形で、2つのボタンを押すタイミングで攻撃を変化させるシステムですね。)
チャージ攻撃システムのかわりに採用されたのが、用途や状況に応じてさまざまな攻撃を使い分けられる「ステートコンボシステム」というもの。相手を気絶させたり、打ち上げたり、攻撃に対してカウンターをしかけたり、たたき落としたり、いろいろなアクションを任意でとることが可能です。「ステートコンボシステム」は、大きく3つに分類され、通常状態や空中状態、ダウン状態といった、敵の状態によって変化する攻撃を「フロー攻撃」、プレイヤーと敵との状況やタイミングによって変化する攻撃を「リアクト攻撃」、敵の状態を変化させる攻撃を「トリガー攻撃」と呼びます。従来作品では「強い派生のチャージ攻撃しか使わない」という状況になりがちでしたが、今作は「使い分ける」楽しみもあるのです。とはいえ、あくまでベースは『無双』なので、気分でボタンを押し分けていても、あまりストレスを感じることなく、サクサク倒せる敵がほとんどです。

△こちらがトリガー攻撃。打ち上げ、気絶、転倒といった属性を持つ技に加えて、キャラクター固有の特殊技を繰り出すことができます。

△相手を攻撃し続けていると、相手を一撃で倒せる「リアクト攻撃」が発生することも。△ボタンが表示されたら、素早く入力を完成させることで成功します。

△装備品などのやりこみ要素も用意されています。武器に「宝玉」という特殊な効果を持つアイテムをセットすれば、アクションをさまざまにパワーアップさせることが可能です。

キャラクターが90人もいると、アクションの差別化がされていないのではないかと心配していましたが、トリガーアクションや無双乱舞などは個性豊かです。キャラクターの強さの差は、従来の作品どおり激しそうですが、装備によってかなりカバーできる部分も多くなっています。

『真・三國無双8』は、加点形式で語りたい

ゲームの感想を語ったり、レビューを書く際に「作り手が頑張っているから」というのは、持ち込んではいけない感覚かもしれませんが、このゲームを作り、世に送り出したコーエーテクモゲームスの挑戦的な姿勢にぐっときてしまいます。いろいろなオープンワールド型の作品、過去の無双シリーズとの「比較」で語ると、足りないものや、欲しいものが見えたりするのも事実ですが、本作にはそんな些細なものがどうでもよくなってしまうような熱を感じました。100点満点から減点していくようなシステムでレビューを書くのなら、満点をつけにくい作品だとは思いますが、新しいことをしようとして、そこに異常な熱量を注いでいるという意味では、とても意義のある作品だと思うのです。おれが点数をつけられるなら200点くらいつけたい!
過去作に愛着のある人には、その変化が過激すぎるものに感じるかもしれませんし、完璧を求める人には粗が目立つところがあるかもしれません。おれだって崖の判定ええ加減にせえよと思ったことが何度もあります。(登れそうで登れない崖が多いんですよね。でも、バグなのかなんなのか、無理やり登ろうとすれば奇跡的に登り切れたりするお茶目さも。)でも不思議とおれは、このゲームにとてもポジティブな感覚を抱くのです。甘い部分は多々あれど、遊んだり、楽しんだりする要素はたくさんあります。90人のキャラクターにエンディングがあるのはなかなか狂ってます。いつ終わるんだ!
シーズンパスなどが用意されていることから、アップデートされて改善される部分あるかもしれません。そして今後の『無双』シリーズが、停滞しないようにする新たな一歩として本作はとても大事な作品のように感じます。(『真・三國無双5』以上のチャレンジ作品だと思います。)従来の『無双』もとても楽しいですし、最近は積極的に展開している他のメーカーとのコラボ『無双』シリーズは、もっともっといろいろなIPで出して欲しいと思います。しかしながら、本家の『無双』は、そろそろ変わってもいいんじゃないと、個人的には思っていたのです。
いろいろな意味で騒がれている作品ですが、自分はとても楽しく、周りのコアゲーマー(だと思っている人)には力強くオススメしたい怪作です。

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浅葉 たいが

浅葉 たいが

ゴジライン代表。ゲーム、アニメグッズのコレクター。格闘ゲーム、アドベンチャーゲーム、RPGをこよなく愛する。年間100本以上のゲームを自腹で買い、遊ぶ社壊人。ゲームメディア等で記事を書くこともあるが、その正体はインテリアデザイナー、家具屋。バンダイナムコエンターテインメント信者かつ、トライエース至上主義者。スマートフォン版『ストリートファイター4』日本チャンプという胡散臭い経歴を持つ。

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