アケコンオタクのナカジマです。所有しているアケコンは初代RAPから始まり、RAP2、ファイティングスティックMINI、デドアラコン、ファイティングエッジ黒白、お三万コン(VLX)、TE1、TE2、新ファイティングエッジ、とついに10台を超えました。部屋がやばいです。
※「アケコン」とは … ゲームセンターのレバーとボタンを家庭用向けにしたもの。アーケードコントローラーやアーケードスティックとも呼ばれる。
そんな中、最近になってよく見かけるのが中国のゲームデバイスメーカー「Qanba」製のアケコン。今回はこのQanbaアケコンについて1アケコンオタクの視点から忌憚ないレビューをさせていただきます。
まず最初は日本国内発売商品第一弾となったコレ。
Qanba Obsidian (オブシディアン)
発売日:2018年1月25日
価格 :24,800円(税抜)
http://attasa.shop/shopdetail/000000000154/
本体サイズ(幅×奥行×高さ):461mm x 266mm x 121mm
本体重量 g:3,000(ケーブルを含む)
色:ブラック / シルバー
対応機種:PlayStation4 / PlayStation3 / PC
ケーブル長 cm:270(本体背面のUSBケーブル収納スペースに収納可能)
押しボタン:三和電子製OBSF-30(交換が容易なリセプタクル端子接続)
ジョイスティックレバー:三和電子製JLF-TP-8YT-SK(8方向ガイドプレート採用、5PINコネクター接続)
レバーボール:Qanba自社製35φメタリックレバーボール
入出力機能:△・◯・×・□・R1・R2・3・L1・L2・L3・ SHARE・OPTIONS・PSボタン・スティック、タッチパッド・タッチパッドボタン
オーディオ機能:3.5mm ステレオヘッドホン/マイク端子
その他スイッチ・ボタン:システムスイッチ (PlayStation4 / PlayStation3 / PC)、TURBOボタン(LEDインジケーター付き)、ロック・アンロックボタン、 LED発光モード切替ボタン(LEDインジケーター付き)
特殊機能:左右側面にLEDライティングエリア(3パターンの発光モード)、パームレスト部分に手首が滑りにくいブラスト加工、底面に滑り止めマット
デザイン:かなり好き
デザインの好みは個人差出ると思いますが、ナカジマの目にはかなり格好良く見えます。天板の変更などはできないため個性を出すのは難しいですが、サイドの謎ギミックも少年心をくすぐります。強いて弱点をあげると表面のネジ穴を隠しているシールが安っぽいです。
サイズ感:最高
大きすぎず小さすぎず、本当に適度なサイズ感です。3kgという重量が人によっては軽すぎるかもしれませんが大会などで持ち運ぶ際などはこのサイズと重さがベスト。実際にEVOJapan2日目に持ち込みましたが3kgというのはかなり軽かったです。
操作感:かなり良い
三和電子製のレバーとボタンを採用しているのでおじさんには馴染みのある操作感です。一点だけ、レバーボールが自社製のメタリックボールを使っており、冬場は非常に冷たいので使用前に握って温めてあげましょう。
機能性:あかん
USBコードを収納するスペースのフタを止めてる爪部分がひたすらに固いです。こちらも爪を立てて戦いましたがプラスチックが割れそうで怖い。女子供では開かないレベルなんですが、これそのうち馴染むんでしょうか。左前面部にイヤホンジャックが付いてるのは大変便利。
UI:いまいち
デザインを意識しすぎたのか、オプションボタンが見つかりません。他のボタンと同じ大きさのため押し間違いも多く、オプションだけは隔離してほしかった感。背面のタッチパネルの位置はわかりやすいだけに惜しい。
カスタマイズ:普通
本体裏側のネジをドライバーで外すことでボタン・ジョイスティックレバーの交換ができます。カバーが開くタイプではないので若干手間ですがメンテナンスは可能です。
総評:安定の一本
デザインやサイズ感、操作性は文句なしで持っておいて損はないアケコンです。他社のハイエンドモデル機より若干安く購入できる点やプロゲーマー効果もあり今後の大会シーンで持っているプレイヤーも増えそうな予感。品薄になる前に購入しておくことをオススメします。
そしてもう一台。本日新たなアケコンが我が家に届きました。それがコレ。
Qanba Drone(ドローン)
発売日:2018年2月1日
価格 :11,070円(税抜)
http://attasa.shop/shopdetail/000000000155/
<製品情報>
本体サイズ(幅×奥行×高さ):326mm x 221mm x 115mm
本体重量 g:1,250(ケーブルを含む)
色:ブラック / イエロー
対応機種:PlayStation4 / PlayStation3 / PC
ケーブル長 :230cm(本体背面のUSBケーブル収納スペースに収納可能)
押しボタン:Qanba自社製30mmボタン(交換が容易なリセプタクル端子接続)
ジョイスティックレバー:Qanba自社製ジョイスティックレバー(8方向ガイドプレート採用、5PINコネクター接続)
レバーボール:Qanba自社製35φレバーボール
入出力機能:△・◯・×・□・R1・R2・3・L1・L2・L3・ SHARE・OPTIONS・PSボタン・スティック
オーディオ機能:なし
その他スイッチ・ボタン:コンソールスイッチ (PlayStation4 / PlayStation3 / PC)
TURBOボタン(LEDインジケーター付き)、ロック・アンロックボタン
特殊機能:パームレスト部分に手首が滑りにくいエンボス加工、底面に滑り止めマット
デザイン:普通
謎の蜂の巣模様。イエローxブラックのカラーリングは好きです。
サイズ感:めちゃ良い
手元にアケコンを持ってくる際に感じる「よっこらせ」がありません。1kgなので片手で「ひょいっ」です。四方どこにでも手を引っ掛けやすいデザインになっているのはGOOD。重さを求める人やレバー捌きが激しい人には使いづらいサイズかもしれません。
操作感:かなり良い
Qanba自社製のレバーとのことですが、三和電子製よりも遊び広めの操作感です。もう少し動く範囲を絞ってほしく感じました。自社製のボタンは押した感じかなり深め。一般のアケコンよりも押した感じが強く音も大きいですが暴発などは少なく使いやすいです。
機能性:充分
USBコードをしまうスペースが前面部にあるのですがフタがなく雑にしまい込めます。これメチャ便利。こういうのでいいんだよ、こういうので。オーディオ対応はありませんが充分な機能性です。
UI:惜しい
オプションボタンは大きめなのでObsidianのように迷うことはありません。残念なのはタッチパネルがない点。サイズの問題もありますが最近の格闘ゲームは手元リセットにタッチパネルを使うのがメジャーになってきているので無理くりにでもこれは付けて欲しかったところです。
カスタマイズ:すげえ
なんとレバーとボタンの換装が可能です。裏蓋を開けるのにドライバーは必要ですがこのサイズでは初なのではないでしょうか。多分ここがこのアケコン一番のメリットな気がします。静音化ももちろん可能。
総評:素晴らしい
この価格帯でついにここまで来たか!という感想。練習用や2台目持ちにかなり良いレバーです。それだけにタッチパネル非搭載なのが本当に惜しい。もし付いてたら価格やサイズのお手頃感から格ゲー入門者御用達レバーになっていたかと思われます。ただ、それを加味しても値段以上の操作性、機能性を持ち合わせていると感じました。1万円台でアケコンを探している人は迷わず候補に入れていいかと。
で、実際のところどうなの?
そんなこと言って安いレバーとか入力精度落ちるんでしょ?と思っている方もいると思います。おれも思います。なので実際にいつも使っているレバーと比較してみました。試したゲームはストVAEの中でも比較的難しめのテクニック、春麗で昇り鷹爪脚(カウンターヒット)→空中弱百裂脚→しゃがみ弱Pを繋げるというもの。1発本番勝負です。
<結果>
1、Qanba Obsidian … 7/10回成功 70.0%
2、Qanba Drone … 7/10回成功 70.0%
3、HORI いつもの … 8/12回成功 66.6%
どのレバーも特に変わりませんでした。むしろいつものレバーが一番低いという結果に。あれ?
ということでQanbaの新作アケコン2台を紹介しました。どちらのアケコンもシーンに合わせることで神コンとなるので「1台目にオブシディアン、2台目にドローン」と買えば完璧なのではないでしょうか。「アケコンは欲しいけどただのレバーに2万はちょっと…」という入門向けにもドローンはオススメです。正規販売店のATTASA SHOP(アタッサショップ)で購入できる他、ドローンは全国のゲームショップにも並ぶようなので見かけたらぜひ触ってみて下さい。
アケコンも種類が増えてきて新規ユーザーはどれを選べばいいか、違いがよくわからないという声もよく耳にします。iPhoneスタンドが付いて充電できる!とかドリンクホルダー付き!とか地味に嬉しい機能があると選びやすいかもしれません。個人的にはキーボード一体型アケコンとか出れば最高ですね。マウスの代わりにレバーが使えるみたいな。商品開発の際はぜひゴジラインにお声がけ下さい。
ナカジマ(コイチ)
あらゆる格闘ゲームを雑然と遊ぶ浅葉の悪友。
『ギルティギア』シリーズ等、アークシステムワークスの作品では有名プレイヤーとして名を馳せる。密かに、第三回TOPANGAチャリティーカップ『スーパーストリートファイター4』で優勝という実績も。
ソニーコンピューターエンターテイメント主催のイベント”闘神激突”では、格闘ゲームの強いおっさん”闘神”として、『ギルティギアイグザードサイン』で鮮やかなネタ殺しを披露した。
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