【ゴジセレ】和風ホラーノベルアドベンチャー×人狼『レイジングループ』、レビュー&インタビューを掲載!

どうも! ゴジラインでは久しぶりとなるカワチです。今回の記事では、デスゲーム作品の傑作『レイジングループ』の特集記事をお届けします。
前半の紹介記事では、まだ本作をプレイしていない人に向けて魅力をお伝えし、後半では既にプレイされた方に向けた「本作のシナリオを手掛けたamphibian(あんひびあん)氏へのインタビュー」を掲載しています。インタビューでは、設定やストーリーの気になるアレコレをお聞きしたので、いちどゲームをクリアした人もこれを読めば再度遊びたくなるハズ。ぜひチェックしてみてくださいね。(様々なプラットフォームで展開されている本作ですが、2018年1月25日にはなんと、パッケージ版がプレイステーション4で発売されることが発表されました。この機会に、是非多くの人に遊んでほしい!)
プレイステーション4版『レイジングループ』公式サイト

『レイジングループ』

ジャンル:和風ホラーノベルアドベンチャー
ダウンロード版配信中プラットフォーム:Android、iOS、PC、プレイステーション4、プレイステーションVita、ニンテンドーSwitch

プレイステーション4パッケージ版発売日:2018年1月25日

価格:Android、iOSプレミアム版1600円(税込)(一部ルート未実装、コンシューマー版と比較して機能制限あり)
PC版3000円(税込)
プレイステーション4、プレイステーションVita版3000円(税込)
ニンテンドーSwitch版3000円(税込)
プレイステーション4パッケージ版3600円(特製シールつき)

『レイジングループ』をざっくりと説明すると、殺人儀式「黄泉忌みの宴」を密かに現代に伝える集落を舞台に、投票で処刑者を決める凄惨な儀式に巻き込まれた主人公の視点で物語の謎を解いていくという物語です。

▲主人公の房石陽明は、人身狼面の神「おおかみ様」が信仰されている村に迷いこむことになります。

デスゲームものは「なぜ殺し合いをするのか」という設定に無理があるものも多いですが、この作品は「黄泉忌みの宴」という設定のおかげで自然な世界観をしているのが特徴。それでいて儀式のルールは、ほぼ「汝は人狼なりや?(人狼)」なのですぐにルールを把握することもできます。「人狼」を知らない方であっても、ゲームを遊ぶことで、人狼のルールがゆるっと理解できるようになっているので、その点もご安心ください。

『レイジングループ』ストーリー

バイク旅行者「房石陽明(ふさいし・はるあき)」は、
道に迷い、事故を起こし、山中をさまよう。暗い茂みと冷たい沢を越えたところ、
彼は見知らぬ若い女に救助され、酒宴に招かれる。一夜明け、陽明は自分が「望ましくない場所」にいると気付く。
隔絶された地理、よそよそしい住人、奇妙な風習、信仰──
回収されたバイクを修理し、早々に集落を去ろうとする陽明だが、
突如発生した夕霧と、住人のパニックに巻き込まれ、機を逸する。その夜、彼は「人狼」に襲われ、死亡する。
しかし―気付けば、バイクで迷っている最初の夜に戻っていた。

再び休水集落に入った陽明は、怪物との遭遇と死を回避する。
翌日、集会堂に集まった住人たちは、驚くべき行動に出た。

曰く、かつてひとが殺めた神の使い「おおかみ」が復活した。
住人を殺して入れ替わっているおおかみを、合議で選んで「くくる」べし。
その恐るべき処刑儀礼は、名を「黄泉忌みの宴」といった──

迷信。狂気。怪物。そして「死に戻り」の不思議──
霧の中でゆらめく数々の怪異を、暴かねばならない。

そのためには、死ななければならない。
致死の選択を、やり直さねばならない。
“前”よりも、先に進まねばならない。

そのために、
投票に勝って、他人を処刑せねばならない。

▲信心深い老婆や子連れの未亡人、年端もいかない少女など、さまざまな人物が「黄泉忌みの宴」に参加します。

また「人狼」をベースにしているとはいえ、儀式以外で人が殺されたりオカルト的な描写があったりといった意外な展開も含まれています。それぞれの命が本当にかかっているからこそゲームの「人狼」ではありえないことも巻き起こり、ここも注目のポイントとなっています。

▲ネタバレになるため詳しくは書けませんが、完全にルール無視のトンデモ展開にはならないので安心してください。

またデスゲームものでは「なぜ主人公はここでこの行動を取らないんだ?」とイラッとしたり苦笑いしたりすることがあると思いますが、本作の主人公は頭の回転が早く、プレイヤーの知りたい事実を的確に教えてくれるため、安心して読み進められます。

▲物語を読んでいて肩透かしを食うことはありません。

「死に戻り」というユニークな設定も、物語の魅力の一つです。本作の主人公は死亡することで記憶を保ったまま儀式が始まる日まで戻ることができます。プレイヤーはこの現象を利用して謎を解いていくことになるのです。主人公が死に戻りをするたびにキャラクターの役職が変わるため、今回は誰がどの役職なのか考えながらプレイするのが楽しいです。また状況が変わることでキャラクターがそれまでとは異なる一面を見せることもあって驚かされます。

▲ルートによって物語の中心となるヒロインも変化します。どの女の子もかわいい!

ほかにも、前のルートでは序盤で死んでしまった人物が次のルートでは「黄泉忌みの宴」のキーマンとなるぐらいの意外な存在感を示すなど、物語の随所に飽きさせない工夫があり、ゲームの止めどきがまったくありません。自分は本当に睡眠時間を削って一気にプレイしてしまいました。……と、いった感じで、まだまだほかにも語りたいことはたくさんありますが、ネタバレになってしまうのでここまで! ぜひ、みなさん、この傑作アドベンチャーゲームをプレイしてみてください!!

△PS4版では、一部表現に変化が加えられています。

次のページでは、『レイジングループ』のシナリオライターをつとめたamphibian氏へのインタビューをお届けします。
微量のネタバレ成分を含みますので、クリアー後にご覧ください。

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カワチ

カワチ

ビジュアルノベル好きのフリーライター。さまざまなメディアに記事を寄稿しており、マニアックな知識や小ネタなどで読者を唸らせている。深みのあるゲームが好きかと思えば、「エロければなんでもいい」と豪語する猛者。
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