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【プレイレポート】その物語は、時を経ても熱く、美しい『.hack//G.U. Last Recode』

      2018/03/16

今更ながら、『.hack//G.U. Last Recode』をクリアーした浅葉です。発売日に購入したものの、「一度オリジナル版をプレイしてるし、どうせなら一気に遊べるタイミングでやろう」とか思っていたら3月になってしまいました。

『.hack//G.U. Last Recode (ラストリコード)』
対応プラットフォーム:プレイステーション4、Steam
発売日:2017年11月1日
価格:PS4パッケージ版/ダウンロード版 7,600円(+税)
PS4「PREMIUM EDITION」(パッケージ版のみ)10,600円(+税)
STEAM:オープン価格

△やっぱおもしれーわ!と感激しつつ今この記事を書いています。

今回紹介する『.hack//G.U. Last Recode』は、シリーズの中でも特にファンの多い『.hack//G.U. 』シリーズのリマスター作品となっています。オリジナル版の発売当時は、物語、キャラクター、世界観といった部分が高く評価され、多くのゲーマーの支持を受けたのです。(バトルや育成などのRPGのシステムは、奇をてらったものではなく、とても遊びやすいものでした。)
以下は、公式サイトにある本作のストーリー紹介文です。

世界最大のネットワークRPG「The World R:2」。

そこには、まだ見ぬ仲間、楽しい冒険がまっているはずだった…。

2017年。世界最大のネットワークゲーム「The World」。

その“仮想の世界”は、プレイヤーたちにとっての理想郷にはなりえなかった。

横行するPK(プレイヤー同士の殺し合い)、繰り返される無数のギルド同士の紛争。

そして発症するゲーム開発者ですら組み込んだ覚えのない謎の事象…。

“世界“はシステム管理者ですらコントロールできない無法地帯へと転がり始めていた。

そんな中、新たな1人のプレイヤー「ハセヲ」(主人公)が、ログインする。

リアルの日常に退屈していた彼が、そこで出会い興味を惹かれ始める2名の不思議なプレイヤー

“オーヴァン”、そして“志乃”

彼らとの出逢いが「The World」を侵し始める“新たな事件”へとハセヲを巻き込んでいく

そして、いつしかハセヲと「The World」の関係は、ゲームという“遊び”の領域を超え始める。

ハセヲがプレイを開始して8ヶ月。

「三爪痕」と呼ばれる、正体不明のPKを追い求めるハセヲの姿がそこにあった。

PKをキルするPKKとして。

「三爪痕」を倒すため、そしてPKされた「志乃」を救うために。

やがて、ネット内の“悪意”は現実世界へと向かい始める。

そして「ハセヲ」は“覚醒”する。(公式サイトより引用)

オンラインゲームの中にログインした「ハセヲ」を中心として繰り広げられるドラマティックな物語は、多くのプレイヤーを引きつけました。ストーリーラインを見ると、本作を知らない方は、『ソードアート・オンライン』を思い出す方がいるかもしれません。そう、この作品は10年以上前の作品でありながらも、オンラインゲームの中で繰り広げられるドラマティックな物語を特徴としていたのです。ラノベ、アニメ、ゲーム、メディアミックスも盛んに行われ、ゲーム群はバンダイナムコエンターテインメントから発売されていました。

僕のようなおっさんゲーマーの中には、オンラインゲームをテーマに描いた『ソードアート・オンライン』が話題になり始めたとき、『.hack』を思い出した人もいるのではないでしょうか。『ソードアート・オンライン』の強烈な面白さと勢いに触れていると、『.hack』シリーズが今、続編を展開していたらと考えてしまい、少し寂しい気分になったりもしたのです。(2つの作品は「オンラインゲームもの」という点では近いですが、作品の魅力、ツボのようなものは、大きく異なります。おれはどちらも大好きです。是非とも、両方の作品に触れてほしい!)
それからまたしばらく時間が空いた2017年になり、新作ではないものの、突然のリメイク作品が発表されました。初報をみたときは、心が躍りました。

しかし、いざ作品を手にとってみると、なかなか遊ぼうという気分になりませんでした。タイミングが合わなかったというのもありますが、本作が思い出の作品であるがゆえに、再び向き合う気にはなれなかったのです。オリジナル版を遊んでから随分と時間も経ち、その間歳をとり、様々エンタテイメントに触れてきました。心を揺さぶられるゲームもたくさん遊んで、次のシーズンが気になって仕方がない海外ドラマなんかもたくさんあります。そんな自分が今、『.hack//G.U. 』を遊ぶと、古臭く感じてしまうのではと思ったのです。直球の熱い、切ない、寂しいといった表現を、どこかチープに感じてしまうかもしれないと思っていたのです。先日ようやく本作を引っ張り出して遊んだのは、僕と同世代の友人が「初めて遊んだけど、面白かったわ」と声をかけてくれたからです。

10年ぶりくらいになる『.hack//G.U. 』のプレイは、興奮の連続でした。思い出の作品は、今遊んでも、物語、世界観、キャラクターに関しては、いまだ色あせないというおきまりのフレーズがしっくりくる。その物語は、子供から大人まで、みんながわかるものでありながらも、今の自分が観ても決してチープなものではなかったのです。こういう感覚もまた、思い出による補正なのかもしれないと自分を疑いもしたのですが、はじめて『.hack//G.U.』に触れた友人も、ウチの奥さんも「テーマとかデザインが今風だね」と言っていたので、きっと間違いはないでしょう。奥さんには「プレイステーション2時代の作品だよ」と教えると、とても驚いていました。
そして本作は、ただのリメイクというわけではなく、いろいろな部分に細かなチューニングが施されています。ストレスにならないロード時間、バトル中の適切なヒットストップ、グラフィックをより美しく見せてくれるフィルター、次々に先へと進めるチートモード、それらの新しさは、本作をただ懐かしいだけのゲームにはしていません。10年前、プレイステーション2で遊んだ『.hack//G.U. 』シリーズは、当時にしてみれば、ハードに対してオーバースペックな作品だったのではと感じるのは、きっと気のせいではないでしょう。ところどころ、新作のように感じるほどです。

さすがに、リメイクなので、パッと見のグラフィックは最新のRPGには見劣りしますが、動作や音楽、セリフを加えた「表現」としては、いまだ凄まじい迫力を感じます。こんなものが、PS2の時代に完成していたのだなあと関心しました。また、本作だけの新要素である「vol4」は、プレイステーション4の表現力を生かした作品として昇華されています。このパートは、おまけ的なものなので、ボリュームこそ少ないものの、今もう一度、このシリーズが生まれ変わったらどうなるのだろうかという期待を抱かせてくれるものでした。作中のシーンに、パロディ表現を盛り込んだ「パロディーモード」も、なかなかギリギリを攻めていてとても見応えがあります。
バンダイナムコエンターテインメントとサイバーコネクトツー、もう一回こういうRPGを作ってくれないだろうか。ついでに『ゼノサーガ』もリメイクしてほしい。

昔、このシリーズに触れていた人は、当時気づかなかったものを再発見できるはず。おれは、ゲーム内のニュースや小ネタにドキリとさせられました。オリジナル版の発売当時は、「未来」のことをはっきりと描いた作品でしたが、今はちょっとだけ時代も追いついている、しかしそれでいてまだ古さを感じない部分が多々あったのです。
まだ本作を遊んだことがないという人は、『.hack//G.U. 』シリーズ3作を一気に遊べるとてもお得な作品となっているので、是非手に取ってみてください。きっと、こんなゲームがPS2の時代にあったことに驚くはず。そして、おれのようなおっさんがこんな風におすすめする理由も少しは伝わるのではないでしょうか。

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浅葉 たいが

浅葉 たいが

ゴジライン代表。ゲーム、アニメグッズのコレクター。格闘ゲーム、アドベンチャーゲーム、RPGをこよなく愛する。年間100本以上のゲームを自腹で買い、遊ぶ社壊人。ゲームメディア等で記事を書くこともあるが、その正体はインテリアデザイナー、家具屋。バンダイナムコエンターテインメント信者かつ、トライエース至上主義者。スマートフォン版『ストリートファイター4』日本チャンプという胡散臭い経歴を持つ。

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