【プレイレポート】紳士ならいますぐ『オメガラビリンスZ』を遊ぶべき

自称美少女ゲームオタクであり、自称RPGオタクの浅葉です。
奥さんの隣で『オメガラビリンスZ』をプレイするというなかなかハードルの高い土日を過ごしたので、その成果としてプレイレポートをお届けします。

オメガラビリンスZ
発売日:2017年7月6日
プラットフォーム:プレイステーション4、プレイステーションVita
ジャンル:美少女ローグライクRPG
価格:プレイステーション4版 通常版 7,300円(税抜)/限定版 9,300円(税抜)
DL版 7,300円(税込)
プレイステーション Vita版:通常版 6,800円(税抜)/限定版 8,800円(税抜)
DL版 6,800円(税込)開発:株式会社マトリックス発売:株式会社ディースリー・パブリッシャー

△一見ゆる〜い作品かと思いきや、歯ごたえありまくりの、ローグライクRPGとなっています。

ローグライクRPG部分は”硬派”です

美少女ローグライクRPGである本作ですが、クローズアップされているのはエロ紳士的なシーンが多いように感じます。
以下のような動画を、プレイステーション4のシェア機能で撮って満足している中学生のような大人も多いはず。

もうこれ完全にエロゲー一歩手前じゃねえかという勢いですが、本作はローグライクRPGとしても非常によくできており、このジャンルのちょっとしたオタクを自称しているおれからしても、かなり歯ごたえのある作品に仕上がっております。ランダムダンジョンの広がりは多彩で、各所に張り巡らされた罠は開発者が隣にいたら殴りそうなくらい意地が悪い。何もない空間に武器を振って、罠をサーチできたときはヘヘッとなる。引き連れている仲間が敵の攻撃で事故死して、敵のレベルが上昇してプレイヤーキャラクターがワンパンチで即死とかも日常茶飯事。なかなか良い塩梅です。

△ローグの醍醐味であるランダムダンジョンは、冒険する度に異なる体験が待ち受けています。モンスターハウスを4フロア連続で引いた時は、画面を殴りそうになりました。

本作のオリジナル要素である、「バストサイズ」によるキャラクターの強化も戦略性と絡んで楽しい要素になっています。ダンジョンで敵を倒すと、レベルアップしてキャラクターが強化されます。そして、このレベルと別の強化要素として「バストサイズ」なるものが存在し、こちらも敵を倒すことでどんどん成長し、キャラクターが強化され、スキルの使用回数が回復するなどの恩恵を受けられます。レベルとバストサイズ、この2つの強化要素を「どこで発生させるか」が本作の攻略の肝となっており、序盤のダンジョンではこの2つの強化要素をちょろっと活用するだけでどんどん先に進めます。後半のダンジョンでは、あえてバストサイズを下げるなどの攻略も有効になるのですが、あまりバストバスト連呼してもアレなので、気になる紳士はもう最後までこの記事を読むことなくお買い求めいただければと思います。

△敵を倒すとバストのサイズが上がっていくのはこの世界の常識。最大でZカップまで成長します。

△本作に登場する未鑑定アイテムは、バストに「挟む」ことで鑑定します。バストに挟まないと「鑑定」できないのも、この世界では常識。スキップ機能もあるのでご安心ください。

この手のゲームで重要な、ユーザーインターフェイスというやつも、2作目ということで硬派に作り込まれています。移動はほどほどにサクサクで、ショートカット機能も使い易いです。個人的には、キャラクター強化に関わる「覚醒シーン」(上の動画参照)は激しくエロスなので、人に見られそうになった時に硬派なダンジョンRPG画面か、D3パブリッシャーのロゴが出るセーフティ機能などを実装していただければと思います。(覚醒をショートカットしても、ある程度の強化は可能なのですが、最大効率を出すためには、この紳士的おさわりイベントをパーフェクトにこなす必要があり、やりこむには己の中の変態性と向き合う必要があります。)

△ダンジョンで手に入れた悶絶香というアイテムを使うことで、キャラクターの「覚醒」イベントを発生させることができます。とても興奮するイベントですが、セーフティ機能が欲しくなる大人だっているのです。

と、『オメガラビリンスZ』がただのエロゲーではなく、よくできたローグライクRPGであるというのは、前作の『オメガラビリンス』でも言われてきたことですから、その説明はここらへんにしておきます。ここからは、本作の「良さ」をギャルゲーマー的に、雑に勢いだけで紹介したいと思います。

2作目にして、キャラクターが活きてきた

本作で個人的に良かったなと思ったのは、キャラクターへの愛着が涌くような仕掛けが随所に見られたところです。あくまで、ローグライクRPGがメインであり、そのおまけとして紳士的なタッチシーンがあり、シナリオ的なものは「悪いやつがいるから倒すぜ!おー!」みたいなものなのですが、随所の会話シーンだったり、紳士シーンだったり、キャラクターごとに用意されたボーカル曲だったりが、2作目にキャラクターの魅力をみずみずしく放つ要素として飛び出し始めたような気がするのです。

△キャラクターがとても可愛いのも本作の特徴の一つ。

「萌えキャラ」というのは、日本のゲームにおいては非常に強力な要素でありながら、それを作り手が安易に受け止めた結果、中途半端な萌えキャラクターというのも数多く見てきました。「有名イラストレーター」や「超豪華声優」を器用しながらも、近づいてみると、なんだかぼんやりしているキャラクターたち。それに何が足りないのかは明言できないけれども、設定であったり、ストーリーであったり、歌であったり、付随するゲーム性であったり、ちょっとしたキャラクター同士の掛け合いであったり。どこか手抜きであったばかりに、まるで魂が入っていないようなキャラクターに皆様は心当たりがないでしょうか。豪華なものを軸としたキャラクターは世の中に溢れており、今の時代を生き抜くには、それ以上の何かが必要なのです。
そこへいくと本作のキャラクターたちには、「魂」を感じます。キャラクターデザインも素晴らしい。ただ、前作においては、一作目ということや、紳士的なシーンが強烈すぎたため、「魂」のようなものを感じる瞬間は少なかったのですが、本作を遊んでみると、今後もこのキャラクター達を見ていたいという気分になってきます。それは、本作のメインの要素ではないかもしれませんが、彼女たちを記憶に刻もうとする何かが、ささやかですが確実に散りばめられているからだと思います。プロモーションでは飛び道具的にエロ要素ばかりが強調されていますが、ちゃんとこのゲームには製作陣のキャラクター愛があるような、そんな気がするのです。歌はとてもいいし、ストレートなシナリオでサスペンス的なひねりなどはないけれど、キャラクター同士の関係性はしっかり書かれている。イベントシーンは全てエロに割かれているけれど、そのシーンに何か異常な情熱を感じます。

△みんな可愛いのですが、愛那ちゃんの可愛さが特に半端ないことをお伝えしておきます。

アニメとかになってくれるまで成長してくれないかなと密かに願っております。

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浅葉 たいが

浅葉 たいが

ゴジライン代表。ゲーム、アニメグッズのコレクター。格闘ゲーム、アドベンチャーゲーム、RPGをこよなく愛する。年間100本以上のゲームを自腹で買い、遊ぶ社壊人。ゲームメディア等で記事を書くこともあるが、その正体はインテリアデザイナー、家具屋。バンダイナムコエンターテインメント信者かつ、トライエース至上主義者。スマートフォン版『ストリートファイター4』日本チャンプという胡散臭い経歴を持つ。

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