【本読み】ふわふわ系女神「ツクモ」の魅力を凝縮した 『めがみめぐり ツクモと聖地と七柱のめがみ』

最近、積んでいた本を読み崩している浅葉です。
ゲーム、アニメ、ラノベ系のものはゴジラインで紹介しようと思い立ったので、第一回は『めがみめぐり ツクモと聖地と七柱のめがみ』(ファミ通文庫)をご紹介します。
2016年12月8日から配信されているニンテンドー3DS専用ソフト『めがみめぐり』を原作とするノベルですね。

ゲーム版の説明はこちら
【プレイレポート】ゆっくり遊べる、基本無料の育成ゲーム『めがみめぐり』(Goziline)

めがみめぐり ツクモと聖地と七柱のめがみ

ファミ通文庫

2017/3/30

櫂末 高彰 (著)、箕星 太朗、kona (イラスト)、カプコン (原作)

△ジャケットだけで買いたくなるノベル版『めがみめぐり』。もちろん、内容も充実しています。

ゲーム版も、ノベル版も、『めがみめぐり』は、ヒロインの”ツクモ”の成長を楽しむコンテンツです。言葉もろくにしゃべれなかった彼女が、いろいろな交流や出来事を通じて、少しずつ成長し、自我を獲得していく過程が描かれます。しかしながら、ゲーム版の『めがみめぐり』はやはり、”ゲーム”要素が多く、それが他のギャルゲーとは一線を画すところではあるものの、ツクモとコミュニケーションがとれるようになるにはやや時間が必要で、遊び始めてすぐにキャラクターとしての可愛らしさが醸し出されてくるというわけではありません。
このノベル版であれば、読み始めてすぐにツクモというキャラクターのことや、世界観を知ることができます。ツクモはもちろん、その成長を見届けるアマテラスにも焦点を当てて描かれた本作は、ファングッズとしてはもちろん、『めがみめぐり』の世界への入門書としてもオススメです。全体として、会話のボリュームも多いので、するする読める作品になっています。
ゲーム版よりも饒舌で、より可愛らしく感じるのはノベル版の強みなのかもしれませんね。(おれがゲームをやりこんでいないだけだろうか。いやでも、ゲーム版ではあまりないイベント絵なんかも、本作の挿絵で補充できたりするし、やっぱりノベル版は「買い」だと思います。)

ゲームの方も、最近ではいろいろなアップデートが行われ、UIも快適になり、お遊び要素も増えました。配信当時に遊んだという人は、今触ってみるとその変化に驚くはず。基本無料とはいえ、かなりのボリュームで会話は用意されていますし、1日数分のプレイでもゆっくり遊べる作品なので、とりあえずニンテンドー3DSに入れておいても損はしないはず。

他の作品とのコラボ衣装がとにかくkawaiiので、おれもコツコツと遊んでおります。サービス開始直後は、ガチャからランダムで排出される衣装が出なさすぎて怒っていましたが、最近の衣装はDLCのような形で買えるので、大変嬉しいです。

『ああっ女神さまっ』のベルダンディー(左)とか、ガラリとキャラクターの雰囲気が変わって新鮮です。『めがみめぐり』のキャラクターデザインを務めている箕星 太朗さんの漫画、『制服ロビンソン』とのコラボ(右)も良い!最近、おれもショートカット属性の良さがわかるようになってきました。

ノベル版とゲーム版、両方楽しんでもリーズナブルなコンテンツなので、ツクモ、ちょっと気になるじゃねえかと思った方はぜひ、その気持ちのままに『めがみめぐり』の世界に踏み込んでみてください。ツクモは、一癖も二癖もあるヒロインなので、美少女ゲーム的な直球の「かわいい」ではありませんが、多くの人にとって、なんだか憎めないヒロインになるはずです。
カプコン的な変化球ギャルゲーとしても期待に沿う出来栄えなので、『クイズなないろDREAMS 虹色町の奇跡』などにハマっていた方も、お手に取ってみてはいかがでしょうか。個人的には、何よりも『クイズなないろDREAMS 虹色町の奇跡』とコラボしてくれと願っております!

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浅葉 たいが

浅葉 たいが

ゴジライン代表。ゲーム、アニメグッズのコレクター。格闘ゲーム、アドベンチャーゲーム、RPGをこよなく愛する。年間100本以上のゲームを自腹で買い、遊ぶ社壊人。ゲームメディア等で記事を書くこともあるが、その正体はインテリアデザイナー、家具屋。バンダイナムコエンターテインメント信者かつ、トライエース至上主義者。スマートフォン版『ストリートファイター4』日本チャンプという胡散臭い経歴を持つ。

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