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リメイク版ではじめて『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』に触れる人へ

   

90年代PCゲームの話なら一晩中でも話せそうな浅葉です。
今回の記事は、2017年3月16日に発売されたリメイク版『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』(PS4/PS Vita)について、つらつらと書いたものになります。ネタバレ一切なしということで、画像もなしでお届けします。

リメイク版『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』を、この作品にやられてしまったオタクとしてゆるゆると遊んでいます。
1996年に発売された本作のオリジナル版は、俺のような30代、40代の一部のゲーマーにとっては、とても思い出深い作品です。18禁ソフトとして発売されたオリジナル版を初めて遊んだ時は、当時にしてとびきり斬新な分岐システムと、作り込まれたシナリオに驚かされました。当時はそれこそ口コミで「『YU-NO』はすごかった、面白かった、遊んでみなよ」と言ったやりとりが主だった時代ですが、本作はそれこそ、ものすごい勢いで、アダルトゲーム、美少女ゲームファンを飛び越えた層に広がっていきました。当時の売り上げ本数でいうと10万に満たない程度の数字を見かけた記憶がありますが、この時代からしばらくあとは今でいう”PCゲームの違法コピー”が全盛期の時代、実際に遊んだプレイヤーの数は、売り上げ本数の何倍もの数に登るはずです。(当時は、今ほどコピーというものに対しての危機感がなく、貸し借りのような感覚でソフトが飛び交っていた時代だったのです。)

おれは、今回のリメイクで本作に初めて触れる人が、本当にうらやましい!
1990年代に、この作品を初めて遊んだ時に感じた、謎が解けていく時の爽快感、作中人物の行動の真意を知った時の温かい気持ち。慎重に分割されていた答えが一つに収束した瞬間を目の当たりにしたときの興奮。
あの時感じた、とびっきりの感覚を、今体験できる可能性があるだなんて、本当にうらやましいのです。
これから初めて『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』を遊ぶ人は、思う存分、自由な感性で、本作を楽しんでください。

リメイク版では、大きな変更点として、絵柄と声優の変更という2点があります。
これは、オリジナル版のファンからすると、ちょっと衝撃を受ける変更です。

オリジナル版を遊んだ人の中には、遊ぶ前から「オリジナル版をやるべき」というアドバイスをしてくる人もいるでしょう。
リメイク版を遊んでから、「絵がオリジナルじゃないとなあ」なんて言う人もいるはずです。
それらは、懐古主義かもしれませんが、確かな感想です。
最初に遊んだ『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』の衝撃を、忘れることなんてできないんです。

しかし、この機会に初めて、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』に触れる方がいれば、何の心配もなく、リメイク版を遊んでください。リメイク版には確かに、オリジナル版へのリスペクトがあり、作品のエッセンスとなる部分はそのままに残されています。シナリオに関しては、ほぼほぼオリジナル版を踏襲しており(一部現在の表現に引っかかる部分、プレイステーションというハードの範疇にリライトされた部分は確認しました)、本作の要となる独特の分岐システムも当時のプレイフィールを壊さないように落としこまれています。そして、アドベンチャーゲームを作り慣れている5pb.Gamesがリメイクしていることもあり、操作も快適です。

オリジナル版が気になるというのであれば、リメイク版の早期購入特典に1996年に発売されたPC9800版を遊べるDLCカードが付いてくるので、こちらで雰囲気は十分に楽しめます。よりディープなところへ行って、アダルトゲーム要素も見てみたいという人がいれば、後からオークションサイトを探せばいいんです。

今からこの作品を遊ぶ方がいたら、情報を仕入れすぎずに、とりあえず遊んでみて欲しいと思います。そして、できることなら、その感想も聞いてみたい。ネット上に書き散らすのが恥ずかしい方は、ここのメールフォームなんかに送ってほしいくらい!

今は、物語の溢れる時代です。『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』が発売された時代は、アダルトゲーム、美少女ゲームというジャンルで、シナリオ、システムともに練りこまれた作品を見ることすら稀でした。だから、もし、今の若いプレイヤーで、いろいろなコンテンツを楽しんでいる人が本作に触れたら、また違う感想を抱くかもしれません。自分が面白いと思っていた作品は、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』の影響を色濃く受けていたんだなと気づくことがあるかもしれないし、今の感覚で遊ぶとちょっと古いよねなんて感想だって出てくるかもしれません。でも、そんな感想だって、おれはきっと嬉しく感じるはず。

この作品が、2017年になって、リメイクされて良かった。
遊んでみて、そのクオリティに、安心させられました。
『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』は、おれのような古くからのアドベンチャーゲームファンには、”杭”のようなタイトルなのです。普段ずっと考えているわけではないけれど、たまにふと話したくなる。そんなタイトルです。
90年代にこの作品に触れたプレイヤーの多くは、この作品の話題が出ると、ちょっと嬉しくなります。
リメイクが発表された時、「変化」を心配しながらも、またこの作品にスポットが当たることを嬉しく思うプレイヤーも多くいたはず。だって、ここ数年、本作について語る機会なんて無かったはずだから。
正直、おれはこの発表を見た時「さすがに今『YU-NO』をリメイクしても、売れないんじゃないか」と思ったりもしたのですが、今このクオリティを目の当たりにすると、開発陣の『YU-NO』をもう一度見て欲しいという情熱のようなものを感じます。

かってのおれが、多くのゲーマーたちが揺さぶられた作品を、是非、この機会に遊んでみてください。
この作品をきっかけにまた、誰かと『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』の話ができることを願っています。
そのときは、オリジナル版のファンとして、「あの時はよう」なんて面倒臭い話もしていきます!

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浅葉 たいが

浅葉 たいが

ゴジライン代表。ゲーム、アニメグッズのコレクター。格闘ゲーム、アドベンチャーゲーム、RPGをこよなく愛する。年間100本以上のゲームを自腹で買い、遊ぶ社壊人。ゲームメディア等で記事を書くこともあるが、その正体はインテリアデザイナー、家具屋。バンダイナムコエンターテインメント信者かつ、トライエース至上主義者。スマートフォン版『ストリートファイター4』日本チャンプという胡散臭い経歴を持つ。

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