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【おもしろそう】『SCARLET NEXUS (スカーレットネクサス)』体験版からものすごい”圧”を感じたから推してみる

   

6月発売予定のアクションRPG『SCARLET NEXUS (スカーレットネクサス)』の体験版にシビれた。
こんなに手ごたえを感じた体験版はいつ以来だろう。もちろん、体験版でゲームの評価をするなんて勇敢なことはできないが、現時点で本作への期待は宇宙的なスピードで膨らんでいる。

△『SCARLET NEXUS (スカーレットネクサス)』のデモ版をプレイして興奮したので、記事を書くことにした。

『SCARLET NEXUS』はバンダイナムコエンターテインメント社から発売される。同社の『CODE VEIN コードヴェイン』以降、久々に力の入っていそうなRPGである。
発売前のプロモーションとして次々と発表されているスクリーンショットや情報を断片的に眺め、自分の中の妄想をブレンドした結果、本作は少年少女が異能を駆使して、人の生存が脅かされているやべぇ世界を生き抜いていくというという感じのゲームなのだろうと予想した。「ハイハイ『ゴッドイータ―』とかでバンナムが得意としているやつね」と思う方もいるだろう。おれもそうだった。

△バンダイナムコエンターテインメントっぽいキャラが格好可愛くスタイリッシュなアクションRPGだなくらいに思っていましたが、これは大いなる誤解でした。

しかし、体験版の2時間のプレイを終えた今、本作が『ゴッドイータ―』でも、『コードヴェイン』でもない、尖った個性を持つめちゃくちゃにかっけえ(格好いい)RPGであることを知ってしまった。”少年少女たちが異能を駆使して、人の生存が脅かされているやべぇ世界を生き抜いていくというという感じ”は確かにあるが、このゲームで描かれるのは確実にそれだけではないことがわかった。そのうえ、流行りそうなものに安易に乗っかったわけでもなさそうだ。

短い体験版だが、キャラクターたちの魅力、世界設定を描き切るグラフィックス、アクションの爽快さ、本作のオリジナリティがここに凝縮されている。

今回の記事では、体験版で筆者がスゲェと思ったところを書いていく。

キャラクターと世界観が超よさそう説

体験版では二人の主人公を操作することができた。熱い正義を内に抱えるユイト・スメラギと、自身の力を強く信じる冷静沈着なカサネ・ランドール。二人は世界を脅かす異形の生命体”怪異”の討伐を任務とする”怪伐軍”(怪異討伐軍)のメンバーで、”超脳力”と呼ばれる超常の力を武器として戦闘に身を投じている。怪異を恐れて暮らす人々たちにとって怪伐軍は頼れるヒーローであり、煌めくスターでもある。彼らは新人としてこれからさまざまな戦いに身を投じるのだろう。

(こういう厨二病ワード溢れるゲームやアニメの記事では、固有名詞を間違えるリスクが高いので、商業媒体に原稿を書く際はエクセルなどでリストを作ってそこからコピペすることをオススメする。おれは今回の記事では魂の手打ちなので、誤字脱字があることも予想される。)

△こちらが主人公の一人、ユイト・スメラギ。ユイトって名前がもはや格好いい。隣にいるのは幼馴染のハナビさん。萌えられえる幼馴染がいることは神JRPGの条件だとおれは信じている。

△主人公の一人、カサネ・ランドール。おれはこの娘が可愛いという理由だけでこのゲームを予約したが、ゲームのほうも素晴らしそうな予感がしてきて今記事を書いている。

チュートリアルを終えると、冒頭に書いた”少年少女が異能を駆使して、人の生存が脅かされているやべぇ世界を生き抜いていく”という筆者の妄想設定が崩れた。「みんな見た目と年齢が釣り合ってないしな」という台詞が鮮やかなカウンターパンチのように突き刺さったのだ。なんと”怪伐軍では肉体の成長を抑制する処置を行っている”らしく、見た目と年齢が釣り合わないのは当たり前のことなのだそうだ。

”超脳力は脳の加齢とともに衰えるため、彼らは若さを保たなければならない。”この設定があることで、いきなりプレイヤーはぐっとキャラクターに引き付けられる。自分が見ている彼らの本当の姿を妄想しつつプレイを進めることになる。目にしているキャラクターたちの姿や感情は真実と言えるのか、しかし嘘だというにはあまりにも怪伐軍のメンバーたちは瑞々しい躍動感に溢れている。まさか、こんなに可憐な女の子の中身がやり手のお姉さんや叡智を持つおばあさんだったりするのだろうか。萌えられるじゃないか!(おれの勝手な妄想です)

△「みんな見た目と年齢が釣り合ってないしな」というセリフが気になって公式サイトを熟読したら、”怪伐軍では肉体の成長を抑制する処置を行っている”という設定が明らかになった。開幕に大きな謎があることで、ゲームに一気に引き込まれる。

キャラクターの外見と年齢の不一致以外にも、プレイヤーを揺さぶる世界設定がいくつか見られた。そしてグラフィックは見事にその設定を目に見えるものに変えてくれている。

こうした人類が何らかの脅威に脅かされた世界を描くアクションRPGとなると、暗い大地や洞窟、ごつごつした岩の廃墟などを想像するかもしれない。これはこれでアリなのだが、見飽きてきた感もある。しかも、背骨となる設定がこうした人の気配のない世界とマッチしていればいいのだが”超名作である『ダークソウル』とか『ブラッドボーン』がウケていたから”みたいな理由で安易に真似たであろう作品もしばしば見かける。こうした安易な真似事のうえに作られたゲームを遊んでいると、物語とフィールドの乖離に白けてしまう。『ダークソウル』や『ブラッドボーン』は、プレイしていると”なぜこうなったのか”が明らかで、そのうえで暗い大地や廃墟を冒険するから引き込まれるのだ。

体験版を遊んだ限りでは、本作ではしっかりと本作ならではの世界を見せてくれた。この世界ならではの暮らしの残骸があちこちに散らばっている。フィールドから見える空も見事だった。体験版で遊んだ二つのフィールドには、感傷を誘う色合いが繊細に刻み込まれている。空の色合いからまだ見ぬ『SCARLET NEXUS』の物語を想像してしまうほどである。

都市や空を見ていると、怪異に荒された世界の中に残っている活気や希望といった明るいものも感じ取れる。体験版の中で、怪伐軍で活躍した者がヒーローインタビューを受けるシーンがある。野球などで活躍した選手にスポットを当てるのと似たようなものだ。荒れた世界の中にも、まだそれだけの余裕があることを示しているのかもしれない。

こうした細やかなアクセントとなりそうな設定が、プレイヤーを笑わせてくれる仕掛けとなったり、キャラクターの内面をうまく切り取る役目を果たしている。体験版のあと、キャラクターや世界がどのような方向に向かっていくかは想像できないが、役者と舞台はスタート地点において最高峰。続きが気にならないわけがない。先にあるのは絶望か希望か。気になりますねえ。

アクションRPGとしての手触り素晴らしい説

体験版ではアクションRPGとしてのポテンシャルを感じさせてくれる戦闘を楽しめた。プレイヤーは、主人公を操作して出現する敵を倒していく。攻撃方法は所持している武器による攻撃と、脳力のひとつである念力を使った遠距離攻撃を使用できたのだが、この2つを組み合わせた動きは実にスタイリッシュ。操作は簡単だが、通常攻撃からの派生技などを含めると攻撃のバリエーションが多く、体験版の短い間でもシーンによる使い分けを楽しむことができた。また、行動から行動への流れがスムーズで、慣れてくると格闘ゲームのコンボ的を組み立てるような楽しさもあった。体験版の範囲でも、行動中に仕込める行動をうまく使えば、敵を長時間拘束し、大ダメージを与えることができた。

△ユイトの通常攻撃は剣による近接攻撃。剣閃が鬼のように厨二病オーラに溢れており最高。

△カサネはユイトよりも攻撃の間合いが広い。こういう周囲を攻撃する技も厨二病的でたまらなくいい。

△通常攻撃のほかにも、念力を使ったさまざまな遠距離攻撃が可能だった。通常攻撃中に仕込めるアクションも多く、キャラクターを動かすのが楽しい。

バトルでは怪伐軍の仲間とチームを組んで戦いに臨み、敵が出現すると仲間たちは自動で攻撃を仕掛けてくれる。そして本作の大きな特徴として、パーティを組んだ仲間たちの超脳力を借りるSAS(サス)というシステムがある。SASは『ストラグル・アームズ・システム(Struggle Arms System)』という超格好いいシステム名の略で、主人公と脳と仲間の脳を仮想ケーブルで接続し、一時的に超脳力を借り受けることができるシステムだ。

仲間は、瞬間移動や感電、発火、透明化などの超脳力を持っており、これを敵や状況によって使い分けていく。火に弱い敵が出れば発火を、雷に弱い相手が出れば感電をというRPGでよくある属性相性を活かした戦術も存在すれば、一見通り抜けられなそうな場所を瞬間移動で抜けたり、敵の密集地帯を透明化で切り抜けるといった攻略も可能だ。SASの発動はボタンを2つ同時押しするだけと実に簡単で、体験版の範囲ではクールタイムも短いため、実にテンポよくSASを発動できた。

△こちらは発火の超脳力を持つハナビ。彼女の力をSASで借りると……

△ユイトの攻撃が炎を纏うようになる。テンポよく使うことができるので、アクションをさまざまに切り替えるリッチなバトルを楽しむことができた。

△こちらは”超高速”をSASで付与した状態。自分の動きを高速化させ、相手の動きを鈍化させる。「遅すぎてが止まっているかのように見えるぜ!」というやつだろうか。鬼格好いい。

通常攻撃、念力、SAS以外にも、キャラクターが一定時間強化される脳駆動(ドライブ)、超能力が有効にはたらく空間を生み出す”脳内空間(ブレインフィールド)”など、楽しげなアクション要素はまだまだ用意されているようだ。そのうえ育成要素もあり、いわゆるスキルツリー的な役割を持つ”ブレインマップ”や、武器の変更やカスタマイズも存在する。ゲームの難度変更なども用意されているため、やりこみ要素にも期待できそうだ。

筆者はいろいろとアクションRPGを遊ぶほうだが、本作のバトルには程よいオリジナリティがある。プレイヤーの求めるものを外しすぎておらず、同時に過去の傑作と呼ばれるものに引っ張られすぎていない。「これは面白いだろうな」と思わせてくれる安心感と、「おっ」と驚く仕掛けがうまくブレンドされている。こういうバランス感覚のある日本製のRPGって最近あまり見かけないなとふと思った。

難度についての話もしておこう。体験版の範囲の話になるが、本作の難度ノーマルは、いわゆる”死にゲー”ほど難しいわけではなく、ボスもリトライすればそう苦戦せず倒せそうな塩梅だった。もう少し優しくプレイしたいという人はさらに簡単なモードもある。そして、さらなる歯ごたえを求める方は難度をあげてプレイすれば、死にゲーライクなバランスも味わえる。難度設計の面でも間口を広くとったアクションRPGになっているので、キャラクターや物語が気になったら安心して購入してよさそうだ。

アニメも始まるのでお見逃しなく

キャラクター、世界観、バトルのアクション、グラフィック、音楽、そしてゲーム内のインターフェースまでとにかく”かっけえ”の一言である。おれと同じく、厨二病要素を愛する方には間違いなく何かが刺さるだろう。そのうえひとつひとつの要素のクオリティも高い。人類が脅かされている世界で起きるドラマというと、エンターテインメントのひとつの売れ筋ではあるのかもしれないが、体験版を見るだけでも”細部”がものすごく丁寧で、それだけではないことを伺わせてくれる。
”神は細部に宿る”という言葉がある。体験版ですら感じられた細部の鋭さは、製品版でも我々を何らかの形で揺さぶってくれるはずだ。
ちなみに、体験版のユイト編をプレイ後に流れるムービーは絶対に見ておいたほうがいい。この作品のための楽曲がムービーとともに流れるのだが、筆者はゲームと同じくらいこの部分にシビれた。このゲームにはこの楽曲をこう使う、みたいなパワフルな意思が感じられた。何年も残る映像になるので、何年後かに観るとまた感想が違うかもしれないし、その映像の中の”実写パート”の方々が思わぬ変化をしていることもあるかもしれないが”今はこれでいい”のだ。

△UIも雰囲気抜群。この世界観にはこれでしょうというものが組み込まれている。

現時点でアニメ化が決まっているというのも見逃せない情報だ。しかもゲームの発売とほぼ同じタイミングというのも嬉しい。バンダイナムコエンターテインメントがリリースしているRPGの物語や世界設定は他のメディア、特にアニメで見てみたいと思わせるものが多い。しかし『テイルズ オブ』のような著名IPはよくアニメ化されるのだが、新規IPとなるとやはり敷居が高く『コードヴェイン』などはいまだアニメ化がされていない。(ゲーム内アニメーションはufotableが手掛けている)

この作品は難度が高めで、ゲーム内で死にまくって攻略を見出していくタイプのゲームだ。実際にプレイしていない人が印象だけで語るなら、人気ゲームをジャンル化した”『ソウル』ライク”な作品としてまとめられてしまいがちである。(確かにすげえ似たマップとかはあったが……)しかし、遊んでみると実は本作ならではのゲームとしての個性もしっかりとあったし、物語や世界設定についてはもっと多くの人に知ってほしいくらい掘り甲斐もあるものだった。そして、ゲームでは描かれていない部分にも、メディアミックスならスポットを当てられるのではと思ったりもしたのだが、そんないちユーザーの妄想が叶う気配は今のところない。

本作は新規IPでありながらアニメ―ション化に果敢にチャレンジしている。売るための戦略であると言われればそうかもしれないが、売るためにこんな戦略を立てるのも勇気のいることである。実際、アニメ化とゲームが同時に走り、どちらもパッとせず終わったものもたくさんある。
そんな現実を見ていると、体験版を遊んだ時点で手ごたえを感じた本作をいちゲーマーとして応援したくなるし、こうして勢いだけの記事も書いてしまう。ここに書いたことはほとんど”無料の体験版をプレイすればわかる”他愛のないことだが、本記事を読んで本作の存在を知ったという方は、ぜひ体験版をプレイしてみてほしい。Xboxでは5月21日から、プレイステーションでは5月28日から配信となる。

■今回紹介したタイトル
『SCARLET NEXUS (スカーレットネクサス)』
発売日:2021年6月24日
(STEAMⓇ版:2021年6月25日)
プラットフォーム:Xbox Series X|S / Xbox One ( SMART DELIVERY 対応 )
PlayStation®5 / PlayStation®4 / STEAM®
ジャンル:アクションRPG
価格:8,200円+税(ダウンロード版同価格)

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浅葉 たいが

浅葉 たいが

ゴジライン代表。ゲーム、アニメグッズのコレクター。格闘ゲーム、アドベンチャーゲーム、RPGをこよなく愛する。年間100本以上のゲームを自腹で買い、遊ぶ社壊人。ゲームメディア等で記事を書くこともあるが、その正体はインテリアデザイナー、家具屋。バンダイナムコエンターテインメント信者かつ、トライエース至上主義者。スマートフォン版『ストリートファイター4』日本チャンプという胡散臭い経歴を持つ。

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