【雑記】『NEOGEO POCKET COLOR SELECTION Vol.1』を遊んでみた その1

今回はゴジライン公式Twitterに対戦動画を上げていたネオジオポケットカラー(以降、ネオポケカラー)の移植作をまとめたタイトル、
『NEOGEO POCKET COLOR SELECTION Vol.1』の全体概要と内包されている『キング・オブ・ファイターズ R-2(以降、KOF R2)』ついて簡単に触れていければと思います。

https://twitter.com/goziline_staff/status/1351203269587169282?s=20

△妙に対戦が盛り上がった「餓狼伝説ファーストコンタクト」も今作に収録されています。もちろんSwitch1台で2人プレイも可能!1人でダブルプレイもできます。

『NEOGEO POCKET COLOR SELECTION Vol.1』とは?

まずは『NEOGEO POCKET COLOR SELECTION Vol.1』の概要についてざっくりとご紹介していきましょう。本作はその名の通り、ネオジオポケットカラー(以降、ネオポケカラー)のタイトルが10タイトル収録されているソフトです。

『NEOGEO POCKET COLOR SELECTION Vol.1』


ジャンル: 対戦格闘 / アクション / スポーツ
対応プラットフォーム: Nintendo Switch
発売日: ダウンロード版:2021年3月18日 / パッケージ版:2021年8月26日(予定)
価格: ダウンロード版:3,980円(税込)/パッケージ版:4,980円(税込)
公式サイト:https://www.snk-corp.co.jp/official/ngpcs-vol1/

収録されているタイトルは、以下の通り。SNKということで懐かしの格闘ゲームタイトルの移植版が目立ちますが、ゴルフゲーム(ビッグトーナメントゴルフ)やアクションRPG(ビーストバスター 闇の生体兵器)なども収録されているのがポイント。一人用も楽しめます。

『キング・オブ・ファイターズ R-2』(公開日:1999年3月19日)
『餓狼伝説ファーストコンタクト』(公開日:1999年5月27日)
『メタルスラッグ ファーストミッション』(公開日:1999年5月27日)
『サムライスピリッツ!2』(公開日:1999年6月10日)
『ビッグトーナメントゴルフ』(公開日:1999年7月29日)
『ビーストバスター 闇の生体兵器』(公開日:1999年10月21日)
『頂上決戦 最強ファイターズ SNK VS. CAPCOM』(公開日:1999年12月22日)
『SNK GALS’ FIGHTERS』(公開日:2000年1月27日)
『メタルスラッグ セカンドミッション』(公開日:2000年3月9日)
『幕末浪漫特別編 月華の剣士〜月に咲く華、散りゆく花〜』(公開日:2000年3月16日)

パッケージとマニュアルを楽しむ

公式HPなどで情報も出ているのでご存知の方も多いかと思いますが、本作にはゲームプレイ以外にパッケージ画像、説明書を観るモードが搭載されております。当時実機で遊んでいたプレイヤーはより一層懐かしさを覚えながら遊べるのではないでしょうか。

△パッケージ、マニュアルともにどことなく使用感を感じさせる加工がいい感じです。

ちなみにネオジオポケットカラーの実機ソフトのパッケージは、上記の『KOF R2』のようなネオジオROMのを彷彿されるパッケージとは別に紙のケースもあるのですが、今回は全タイトル『KOF R2』と同様の仕様となっていました。本来でしたらここで「これが実際の紙ケースです」と画像を出したかったのですが、ゲームソフトはあるものの元箱がどうしても見つからず……。代わりといってはなんですが、本作には収録されていない我が家の倉庫スペースから引っ張り出した「本体」のパッケージの画像でご勘弁ください。

△何故か旅行先の北海道でネオポケカラーを購入したので保証書が札幌です。

△購入特典として当時オープンしたばかりのSNK施設「ネオジオワールド」の招待券がおまけでついてました。お台場周辺マップが懐かしすぎます。

蛇足:ネオポケカラーは発売当時、液晶の評判がすごく高かったんです

実機が発売されたのはストライカーの影がちらつき出した1999年3月。ネオポケカラー以下にも多数のカラー対応携帯ゲーム機が発売されていましたが、
その中でもネオポケカラーは画面が見やすいと言われていました。我ながら少々わかりにくいですが、実機をカメラで撮影した動画がこちらです。

△当時としてはかなり見やすい液晶画面だった記憶ですが改めてみても結構見やすい印象でした。

動画ではオフにしていますが、本作に収録されている全作品には「実機の雰囲気を出すせるフィルター」をかけることができます。当時の雰囲気を思い出したい方はたまにはONにしてみてもいいかもしれません。

△左がフィルターをONにした状態。上記動画の雰囲気にかなり近いのではないでしょうか。

ちなみに、もう一つ蛇足を。今作には収録されていないのですが、実機ではソフトを入れず本体のみで起動すると「誕生日占い」ができました。最近は結構減ってしまった印象ですが、当時はゲーム雑誌以外にも色々なところで占いが掲載されていたので、流行りの機能だったのでしょうか。こちらは20XX年まで対応しているので、まだまだ現役で使えそうです。

▲収録日の占い結果はおかねが「よい」となっていましたが、臨時収入は対戦動画収録時に友人が家に持ってきてくれたカロリーオフ発泡酒のみでした。
 
KOF98をベースに独自モードも搭載した『キング・オブ・ファイターズ R-2』

前置きが長くなりましたが、ここからは収録タイトルを見ていきます。今回ご紹介するのはネオポケカラー本体と当時に発売されたタイトルである『キング・オブ・ファイターズ R-2(KOF R2)』。発売日が1999年3月ということでKOF99はまだ稼働しておらず各種システムなどは『KOF98』がベースとなっており、オープニングも『KOF98』をアレンジした内容になっています。

初期登場キャラクターは京やテリー、リョウなどの『KOF98』にも登場した人気の13キャラに加え『KOF98』では参戦していなかった藤堂香澄(後に『THE KING OF FIGHTERS’98 ULTIMATE MATCH』で参戦する)を加えた14キャラクターとなりますが、解禁条件をクリアし出現する隠しキャラクターを加えると全23キャラと携帯機にしてはかなりのキャラ数となります。そして、それらに紐づくBGMも汎用BGMというわけではなく、ちゃんとキャラ個別のBGMが設定されており音数に制限のある携帯機用のアレンジは個人的に本作のおすすめポイントの一つでもあります。Switchのタイトルということで、ジョイコンを二人のプレイヤーで操作しての2P対戦も可能です。

動画を見ていただければ分かる通り、当時の携帯機移植の格闘ゲームとしては群を抜いて「格ゲー感」のあるプレイが可能となっています。ボタンはA/Bの2ボタンとなりますが、強く押すと「強」の入力となるので、当時のSNKのデフォルトの「A/B/C/D」ボタンに対応しております。(ただ、とっさに弱・強を使い分けるのは結構慣れが必要でした)

こうした対戦などがメインとなるのはもちろんなのですが、本作を含めネオポケ移植タイトルには、ちょっと変わったゲームモードが搭載されている作品もあります。それが一度ストーリーモードをクリアすると解禁される「メイキングモード」です。

このモードは通常のキャラクターをベースにオリジナルのストーリーをクリアしていき、随所で入手可能な「テク」を使用してキャラクターを育成するモードです。そのストーリーは

「ちきゅうのへいわを まもるため、うみだされた スーパーヒーロー」のエディットキャラが、
「クローンにんげんを つくり せかいせいふくを たくらむ やみの ぶきしょうにん ルガール」を倒す

という、ちょっとお子様向けアニメのような内容となり、道中にもオリジナルキャラクターから「よいこのみんな」に向けたありがたいメッセージがちらほら出てきます。(ただし、ゲーム内容は従来通りのKOFのCPU戦なので決して難度が低いとは言えません。当時の「よいこのみんな」は、メッセージを目にできたのかは謎です)

▲あらがみをガンに変え「草薙のチャカ(仮)」が使用可能となったエディットキャラ。一部テクは使用し続けることでレベルアップものもあります。

入手可能な「テク」はオリジナルの勝利台詞を作れるようになるといったバトルに関係のない内容や、攻撃力やスピードの強化、必殺技を銃撃に変える「テク」など様々あり、中には「レアなテク」も存在しており入手は”おそらく”ランダムの「ガチャ要素」となります。実機では、このモードで育成したキャラ同士を「つうしん機能」で対戦させることができたので、「レアテクによる鬼焼の差」で勝敗が決まることもあるのです。残念ながら今作の移植ではデータを持ち寄った対戦は不可能なのですが、もし対戦が実装されていなたら「テクによるマウント」が発生していたかもしれません。このようなちょっと??なストーリーや収集要素など、こうしたアーケードからの家庭用移植などではない「ちょっと変わった」ゲーム要素がネオポケならではといえるのではないでしょうか。

▲ストーリーの最後はおなじみオメガルガール。めちゃくちゃ強いので「テク」で武装して挑むことをお勧めします。

 

パッケージ版の発売日までには次のタイトルを

今回紹介した「NEOGEO POCKET COLOR SELECTION Vol.1」ですが本日(2021/06/07)バージョンアップが実施されたとのことで、今から遊ぶのが良いタイミングっぽいです!

今回は1タイトルのみの紹介となりましたが、『KOF-R2』のみでもコンプリートするには中々のボリュームなので『NEOGEO POCKET COLOR SELECTION Vol.1』収録作をすべてコンプリートするころには、オフラインで対戦会などもできるようになっている時期になっているかもしれません。ということで、次回パッケージ版の発売前までに鬼のような収集要素満載の他タイトルに関しても書ければと考えております。ではまた。

NEOGEO POCKET COLOR SELECTION Vol.1 SNKオンラインショップ限定特典付き- Nintendo Switch

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