こんにちは、どりでんです。今回は現在鉄拳で注目されている韓国レバー「ゴールデンレバー」について導入のメリットや組み立て方、調整のコツ等を書いていきたいと思います。
韓国レバーとは?
鉄拳プレイヤーにはおなじみとなる韓国レバーですが、仕組みは日本の格ゲーで主に採用されている三和のレバーとは大きく機構が異なります。
大きな違いとして、三和電子製レバーはニュートラルを入力する際にバネの力でレバーの傾きをニュートラルへ戻すのですが、韓国レバーはバネに加えシリコンラバーを採用しています。そのためバネのみとなる日本製レバーと比べニュートラルへの戻りが早く、前→前や前→後などの単一方向の連続入力に長ける点があり鉄拳ではゲーム性と噛み合うこともあり鉄拳プレイヤーに好まれています。
今回紹介するのはインドネシアの会社ASIより販売されているカスタマイズ性の高い韓国レバー「ゴールデンレバー」について解説していきたいと思います。
なお今回の記事はAttasa様に全面的にご協力をいただいております。先日も鉄拳プロのKnee選手がプロデュースした韓国レバーが発売したばかり!みんなもアタッサでレバーを買おう!
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何が凄いのか?
このゴールデンレバーの何が凄いのかというと、オプションパーツを組み合わせることで従来のレバーでは想像もつかないほどの細かい調整が可能なことに尽きます。特にゴールデンレバーが優れているのは下記の項目となります。
レバー入力の重さが調整可能
5種類の硬さを持つシリコンラバーの換装によりレバー入力の重さを微調整することができます。
レバーの入力感度を三種類の方法で調整可能
レバーを傾けた際の入力感度ですらゴールデンレバーなら調整可能です。以下の3点を調整します。
レバーシャフトの太さ
アクチュエータの太さ
入力スイッチの位置調整
中でも入力スイッチの位置の変更は上下左右の入力ごとにミリ単位の微調整が可能となります。
各パーツの説明
ゴールデンレバーに付属するパーツの説明をしますが、レバーを換装したことない人は何を言ってるのか全くわからないと思うので読み飛ばしてしまって結構です。どのパーツでも調整ができるようになってるんだな、とふんわり感じてくれれば問題ありません。
※で記載されたものは標準装着となります
レバートップ ※標準装備
握る部分のパーツ。日本ではボール型のトップがメジャーですが、韓国レバーはナス型と言われるバットトップが主流となります。ナス型の利点は韓国レバーで利用されるシリコンラバーとの相性が良く、硬めのシリコンラバーを用いた状態ではボール型と比べ少ない力で入力が可能となるというメリットがあります。ゴールデンレバーでは三和電子製などのボールトップを換装可能となるため、ボール型を利用したい場合は換装して使うこともできます。
ゴールデンシリコン
シリコンラバーの硬さが7種類あり、その中から自分の入力感度にあった硬さを選べます。目安としては35A-45Aはボールトップ向き、50A-55Aはバットトップ向きのシリコンラバー。60A-65Aはあまりにも硬いのと装着に難アリのため、握力に自信がある方のみチャレンジしてはいかがでしょうか。
35A エクストラライト(ライトグリーン)
40A ライト(グリーン)
45A ミディアムライト(ターコイズ)
50A ミディアム(ブルー)
55A ミディアムハード(パープル)
60A ハード(レッド)
65A スーパーハード(オールドレッド)
シリコン ラバー グロメット
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ゴールデンカラー ※円形ガイド標準装着
いわゆるレバーガイド。四角、八角、丸型から選ぶことが可能。日本製のレバーでは四角ガイドを用いガイドに沿ってレバーを回していくのが主流の入力方法ですが、本製品におけるガイドの選び方としてはレバー入力幅の調整方針(どれぐらいレバーを倒すとスイッチが入力されるか、シャフトの太さでも調整可能)と好みによって変わるため、レバーの調整方針を固めた際にすべて試しつつ一番合ったものに変更するのがおすすめです。尚、韓国レバーの強みを活かすという点では丸型、もしくは八角型ガイドに合う調整を目指してみるのも良いでしょう。
新ゴールデン カラー(ゲート ガイド)
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ゴールデンシャフト ※8.5㎜標準装着
7㎜~10㎜の太さを持つレバーシャフト。本製品のレバーガイドは三和と異なりレバーシャフトの下部ではなく中程の部分をガイドに当てることで入力を制御する為ゴールデンシャフトの太さを変更することでレバーガイドに当たる入力幅を調整可能。レバーガイドに当てない入力をしたい場合は細いものを、当てたい場合は太いものを選んでいくのが基本となります。
ゴールデン シャフト
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ゴールデンコア ※13㎜標準装着
ゴールデンシャフトにゴールデンシリコンを装着するための中間パーツ。コアの内部にゴムリングの着脱が可能となっており、ゴムリングを装着することでレバーシャフト自体の回転を抑制することが可能。このゴムリングは新型ゴールデンレバーより採用されたパーツとなっており、装着することでレバーシャフト自体の回転がなくなるためレバートップの側面を手前に擦るような入力方法でも下入力が可能となります。正確な単一方向の入力が可能となる反面、回転系のコマンドは多少やりづらくなるため自分の使用キャラクターや入力方法を踏まえてパーツの採用非採用を判断しましょう。
新ゴールデン コア (デルリン)
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アクチュエーター
レバー入力感度の決め手となるアクチュエーターはスイッチ入力に直接触れるパーツとなっており、その直径の大きさにより入力感度を調整します。各アクチュエーターは14㎜-16.5㎜の直径が用意されてます。直径が小さいものほどスイッチが入力されるまでレバーを大きく倒す必要があり、直径が大きいものほどレバーを倒す角度が小さくて済みます。アクチュエーターには後述する三種類が存在し、本項目ではゴールデンアクチュエータを基本として他二種類のアクチュエータとの比較を記載します。
<アクチュエータの種類と違い>
1、ゴールデンアクチュエーター ※14㎜標準装着
ゴールデンアクチュエーターは真鍮製のアクチュエータとなっています。本記事ではゴールデンアクチュエーターを基本のアクチュエータとして他の二種類を比較します。
ゴールデン アクチュエーター 真鍮製
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2、デルリンアクチュエーター ※14㎜標準装着
デルリンアクチュエーターは樹脂製のアクチュエーターとなっておりゴールデンより軽く、摩擦は少し強くなっている。比較的レバー入力が軽く、単一方向のレバー入力に向いています。
デルリン アクチュエーター POM(ポリアセタール樹脂)製
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3、ゴールデンベアリング ※14㎜標準装着
ベアリングはその名の通りスイッチに触れる部分をベアリングとしたものになります。そのためレバーの重さはゴールデンとあまり変わらず、回転系入力に向いています。鉄拳では三島家等でのステステのような入力に向いています。
ゴールデン ベアリング ステンレス+真鍮製
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・レバーの回しやすさ
ベアリング>ゴールデン>デルリン
・レバー入力の軽さ
デルリン>ゴールデン≒ベアリング
マイクロスイッチ ※オムロン製マイクロスイッチ標準搭載
マイクロスイッチについてゴールデンレバーではオムロン製のマイクロスイッチが採用されています。そのまま利用しても問題ないですが今回はCROWN社の韓国レバー等に採用されているGersung製マイクロスイッチについて説明。Gersung製マイクロスイッチはゴールデンレバーのオプションとして用意されているものではありませんがゴールデンレバーで利用できます。オムロン製と比べて、スイッチ入力部金具部分の遊びが小さく多少スイッチのバネが硬くなっています。アクチュエーターがスイッチに触れた時の感触がしっかりと感じられるため、個人的にはオムロン製よりオススメです。
オムロン マイクロスイッチ 小形基本スイッチ
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Gersung マイクロスイッチ (GSM-V1623A3 シリーズ)
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設定例とスイッチの調整方法
現在自分が使用している設定が下記になります。シリコンについては気分で変えています。その日の気分や感覚で細かくカスタマイズできるのも本製品の楽しいところですね。
<どりでん式 ゴールデンレバーカスタマイズ>
【レバートップ】バットトップ
【ゴールデンシリコン】50A(または55A)
【ゴールデンカラー】八角ガイド
【ゴールデンコア】13㎜
【ゴールデンシャフト】10㎜
【アクチュエーター】デルリンアクチュエーター16.5㎜
【入力スイッチ】Gersung マイクロスイッチ
入力スイッチの調整についてですが通称「下敷き」と呼ばれるものを基準に調整していきます。下敷きはスイッチ間の距離が15㎜-17㎜となるように0.5㎜間隔で用意された4枚と、スイッチの角度が斜めになった16㎜の二枚が存在します。手の形や入力方法、レバー感度によって適切な設定が変わる為色々試してみる事をお勧めしますがまずは基準となる一枚を決めてみましょう。
まず、四つのスイッチを止めているネジ穴をネジが外れず、スイッチが自由に動かせる程度に緩めます。次に下敷きプレートにねじ止めした四本のネジに下敷きに空いている四つの穴をハメていきます。この下敷きに密着させるような形でスイッチのネジを締めていきます。
次に個別のスイッチを調整していきます。調整の際には「ノギス」があると便利です。スイッチ間の距離をメモしながら調整するとスムーズに理想の設定に辿り着けるかと思います。例えば上入力の暴発を防ぎたい場合は、上入力担当となる画像左下のスイッチを1.5㎜遠めに設定するなど意図をもって各入力要素の調整が可能です。
自分は全体的な調整方針としては手の力の入りやすさを考慮して右入力と下は入力幅を非常に短く、左と上は多少緩めに調整しています。具体的には16㎜の+下敷きを使用し、右入力と下入力のスイッチを調整して、上入力と左入力のスイッチは個別に調整する形としています。
三和電子製レバーと比較してみた
ということでセッティングも完了したので、ゴールデンレバーと三和電子製レバーの両方で鉄拳7の山ステをしてみました。(山ステについてはコチラの記事を読もう!)2P側の山ステ入力に注目!
三和電子製レバーの場合
ゴールデンレバーの場合
明らかに2P側(画面右側)の山ステ入力が早くなりました。反発が強くニュートラルに戻す動作に力がいらないためゴールデンレバーの方がはるかにやりやすくなるようです。ぜひ触る機会があれば実感してみてほしいです。
まとめ
ゴールデンレバーのウリはやはり上下左右の入力方向別の設定など、自分の入力方法にあった設定を自分で作れることです。細かい調整や確認を繰り返す必要があり、完成するまでに時間がかかってしまいますが、自分だけのオリジナルレバーを作ることでノー努力でコマテクを磨くことができます。個人差はあると思いますがぶっちゃけトレモ100時間分ぐらいは余裕で削減できると思う素晴らしすぎる商品なので、お金こそそこそこかかりますが大人のテクの磨き方としてご一考ください。
どりでん
沖縄ローカルのファーストフード店「A&W」を愛する漢でもある。
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