【プレイヤーインタビュー】格闘ゲームの常識を覆しまくった『あすか120%スペシャル BURNING Fest.』は今でも楽しい

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『あすか120%スペシャル BURNING Fest.』
2019年度版キャラクター強さランキング


――『あすか120%スペシャル BURNING Fest.』のキャラクターランキングについてお聞きしても良いでしょうか。キャラクターランキングは主観も入るので、記事にすると荒れたりするんですが、僕はそれでも知りたい派なんです(笑)

みやざき:もう発売から随分経っているゲームですから、キャラクターランキングも載せてしまいましょうか。

ランク キャラクター
S たまき
A きゃしぃ、りゅうこ
B かりな、きよこ
C しのぶ、とらみ、あすか、めぐみ
D くみ、なな

――Sはたまき。本作における最強キャラクターということですね。どういったところが強いのでしょう。

みやざき:このキャラクターの強さはシンプルです。打撃が凄く強いんですよ。攻撃力とか気絶値に優れています。さらにたまきの通常投げは、投げ抜け猶予が2フレームなので、わかっていても抜けられないレベルです。他のキャラクターは6フレームくらいが多いんですよ。中段攻撃がないので打撃だけでガードを揺さぶるのは難しいのが唯一の弱点なのですが、投げがほぼコマンド投げなのでガードも崩せます。

▲上位には、”投げ”強力なキャラクターが揃う。

――続いて、きゃしぃ、りゅうこですね。

みやざき:この2キャラクターは、たまきのようなオールラウンダーではありませんが、強いキャラクターです。きゃしぃは強烈なダメージとコマンド投げがあるのがわかりやすい強みなんですが、これはあすかに慣れてくると投げられ判定を地上に残さない勢いで動くので、それを捕まえるためにジャンプやバックダッシュ等の回避行動をつぶすための手段を練習する必要があります。竜子は投げやカウンター、間合いの広い空中投げから大ダメージを狙えるのが強みです。コンボに目押しが絡むので、キャシイよりはテクニカルキャラクターという位置づけですね。

――続いてBランク、この辺りが中堅でしょうか。

みやざき
BとCはそれほど差がないので、Cまでを中堅としましょうか。かりなは打撃に使いやすいものがそろっていて、カエルの技が非常に強力です。カエルをセットしたあと、本体がガードすると自動で技が発動するという性質があって、この自動発動を活かした行動の制限力が高いですね。超必殺技を絡めた超ダメージコンボで一発逆転も狙えます。きよこは最近評価が高まっているキャラクターで、スライディングがとにかく強いです。ガードされてもバックダッシュで逃げられますし、当たったらリターンをとれるという技なんですね。

――ゲームにおける隠しボス的な位置づけのしのぶはCなんですね。

みやざき:しのぶはしゃがみ中とカカトがとにかく強いです。けん制としても便利ですし、ガードも揺さぶれてしまうという。おまけに超必殺技のダメージも大きいので、攻めの見返りが大きくて強キャラ!と言いたくなるのですが、ものすごく大きな弱点として、投げのダメージが0という部分があるんです。おまけに投げ抜けされると、隙に反撃を受けてしまうという仕様もあり、ここはかわいそうなところですね。一応ダメージは0でも、復帰攻めは狙えるのですが、投げ抜けされたときのリスクが大きいんです。とらみはリーチも長くて使いやすいキャラクターなんですが、特筆して強い技がないので器用貧乏という印象です。あすかはコンボは派手なんですが、とにかく密着を作らないとダメージに結び付かないのが弱みになっていて、上位キャラの得意な間合いに踏み込む必要があるのでそこが厳しいところです。めぐみはガードの揺さぶりがとにかく強力で分からん殺し性能が高いのですが、あすかと同様に近づくまでがなかなか大変なのと、気絶耐久値が低く、攻めているのにいつの間にか死んでいるという弱点があります。攻撃力もそれほど高くないので、勝つためには他のキャラよりも手数が多くなることが多くて、逆転されやすいんですね。この中堅くらいまでのキャラクターなら、S、Aランクと対戦しても、カジュアルに遊ぶ分にはそれほど大きな差を感じないと思います。

▲しのぶは、通常投げのダメージが0なので、避けに対策が立てづらい。

――くみとななについてはいかがでしょう。

みやざき:くみはリボンカッターは非常に強いので、武器はあります。ガードキャンセル待ちが強いんですね。ただこれも、狙われると避けで終わってしまうので、対策されてしまうと苦しいところが目立ちますね。リーチは長いものの、ダメージが低かったり、ガードの揺さぶりも弱いんです。ななは発売当初から最弱と言われることが多いですね。まず中段がなくて、投げがダメージ0で追撃も入らない。つまり、待たれるとかなり苦しいんです。プレイヤーの研究によって、特殊な崩しも見つかってはいるんですが、それでも足りない要素があまりにも大きすぎますね。超必殺技のダメージが大きいので、リードされたときに連打系の技が入れば気絶から逆転が狙えるという面白い要素もあるので相手がガチで守りに入らなければ十分いけます。



まだまだ遊べる『あすか120%』
対戦会も参加者募集中


――話を聞いていると、また『あすか120%』が遊んでみたくなりました。

みやざき:昔は誰を使っていたんですか?

――あすかとしのぶですね。あすかは当時、可愛いなあと思いながらプレイしていました。結構強いキャラクターだと思っていたんですけど、中堅くらいなんですね(笑)

みやざき:そうですね(笑)キャラクター愛で遊んでも、ガチで対戦を求めても楽しいゲームだと思っています。逆転性は高いですし、コツをつかめばすぐいい試合ができるようになりますよ。対戦会こや大会などのイベントも予定しているので、興味がある人がいたら、気軽に遊びにきてください。『あすか120%』はいつでもガードキャンセル出来るので、他の格闘ゲームと比べ、固められるストレスが少なく、体力補正もあるのでどこからでも逆転が狙えます。実力差があっても何もできず負ける事は少なく、「戦った感」が味わえるのが最大の魅力だと感じています。

▲9月に予定されている『あすか120%』ファンが集まる大会イベント。腕前に関係なく気軽に参加できるイベントを目指しているとのこと。

――大会や対戦会に来る方の腕前はさまざまなのでしょうか。

みやざき:そうですね。3月に対戦会を開いた時は参加者の半分以上が初めてお会いする方で、新規に近い方も来てくれました。9月のイベントは、大会で勝ち負けを競うのもありますが、いろいろな『あすか120%』を体験できる場にもしたいと思っています。『あすか120%』仲間が増えるだけで、私としては嬉しいので、わからないことがあればTwitterでも、現地でも気軽にいろいろ聞いてくれると嬉しいです。操作性が良く、格闘ゲームを経験したことのある人なら、ぐんぐん上達できるタイトルだと思っているので、まだ見ぬ猛者が出てくるのも楽しみですね。私はこのゲームを”じんわり”遊んでいたのですが、先ほど話したように他ゲー勢の方が入ってきてから攻略や戦術が発展していってるんですよ。我々おじさん達も「若いコに負けてられないぜ!」と刺激を受けています。この記事を読んで興味を持たれた方は、私達が2000年に発行した攻略本「ALL ABOUT あすか120%スペシャル BURNING FEST.」も見ていただけると嬉しいです。電子版が私のHPでダウンロードできます。フレーム表やシステム解析、対戦攻略など、これから遊ぶ方でもすぐに追いつける情報を載せてますので。

【関連リンク】『あすか120%スペシャル BURNING Fest.』Ver.2攻略(みやざき氏製作)

――我々も、練習して参加してみたいです。今日はありがとうございました(了)

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浅葉 たいが

浅葉 たいが

ゴジライン代表。ゲーム、アニメグッズのコレクター。格闘ゲーム、アドベンチャーゲーム、RPGをこよなく愛する。年間100本以上のゲームを自腹で買い、遊ぶ社壊人。ゲームメディア等で記事を書くこともあるが、その正体はインテリアデザイナー、家具屋。バンダイナムコエンターテインメント信者かつ、トライエース至上主義者。スマートフォン版『ストリートファイター4』日本チャンプという胡散臭い経歴を持つ。

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