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【ゴジセレ】好きだから遊ぶんじゃない、遊んで好きになるんだ『バットマン アーカム・アサイラム』

      2016/05/18

ワンピースだと思いました? ゴジセレです。賑やかな海賊達の大乱闘を眺めながら一人用ゲームの記事を書く男、さいとうです。

さて、今回取り上げるゲームの主人公は、夜は真っ黒なアーマーで身を固めた謎のヒーロー。昼間は大企業の社長を務めるプレイボーイ。闇夜の中から姿を現して悪党どもに恐怖を叩き込む、そんな金持ちの普通のおっさんの名前はブルース・ウェイン。またの名を“バットマン”

今から約70年前に誕生したコミックのキャラクターで、現在でも彼を主役にした物語が絶えず産み出され続けています。また、ハリウッドでしょっちゅう映画化されていて、『シャイニング』でドアから怖い顔を覗かせているお父さんことジャック・ニコルソンや、我らの『コマンドー』メイトリクス大佐アーノルド・シュワルツェネッガー、僕らの謙さん渡辺謙など豪華すぎる俳優陣がキャラクターとしてシリーズに出演しているのも見逃せないポイントでしょう。

現在も『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』が絶賛公開中ですね。ええ。このゲームを宣伝するのは、この大作映画が公開されている今しかないと思いました。”キャラゲー”のひとつの極地とも言われるアーカムトリロジーの出発点となるタイトル、Rocksteady Studios開発の『バットマン アーカム・アサイラム』です。

え、バットマンを知らないし興味が無い? 大丈夫、今や映画の円盤や邦訳コミックを集めまくっている僕も、このゲームから入りました。本作はむしろバットマンを知らない人にこそお勧めできる、入門にうってつけのゲームなのです。

▲なんかかっこいい。ダークな雰囲気が良さそう。ゲームとして評判がいい。触るきっかけは何でもいいのです。

▲なんかかっこいい。ダークな雰囲気が良さそう。ゲームとして評判がいい。触るきっかけは何でもいいのです。

まずはジョーカーが素晴らしいという話をですね

1人のキャラクターを主役に据えたコミックが、作者を変えながら何十年も続いていくというアメリカンコミック――アメコミのシステムは日本では珍しいものに見えますが、それだけ作品が長続きするのには理由があります。登場するキャラクター達がとにかく個性豊かで魅力的なんです。

さて、本作の舞台となるのは、ゲームのタイトルにも冠されている”アーカム・アサイラム”。アサイラムというのは精神病院のことで、要するに殺人を禁じているバットマンは街に現れる個性豊かな悪党どもをどんどん捕まえて警察に引き渡すのですが、悪党があまりに個性豊かすぎて正気を疑われ、収監ではなく精神病院送りにされちゃっているのがこの世界観なのです。

そんなアーカム精神病院をしれっと乗っ取って悪党達を次々と解放しちゃうのが、バットマンを代表する悪役(ヴィラン)、“ジョーカー”です。最近の映画では『ダークナイト』でのヒース・レジャーの怪演が印象深いですね。悪党の巣窟と化したアーカム・アサイラムに乗り込むバットマン。しかし、そこで好き勝手暴れているのはこれまでバットマンに精神病院送りにされて怒りやら恨みやらをふつふつと湧かせている奴らばかり。果たしてアーマーを着ただけのスーパーパワーを持たない普通のおっさんはジョーカーの蜂起を鎮圧できるのか。都市から離れた島と、そこに建てられた病院丸々一つを舞台に、バットマンを操作して立ち塞がる悪党達をやっつける、そんな感じのゲーム内容になっています。

▲精神病院と言っても敷地は広く、怪しげな雰囲気の中、色々なロケーションが楽しめます。

▲精神病院と言っても敷地は広く、怪しげな雰囲気の中、色々なロケーションが楽しめます。

本作の魅力は、一言で言ってジョーカーです。実写映画で描かれた人物とは違う、コミック準拠のバットマンととにかく因縁の長い、もはや相方と言ってさえ過言では無さそうなキャラクター。声優を担当するのはマーク・ハミルという、『スター・ウォーズ』でルーク・スカイウォーカーを演じた役者さんで、実はもう何十年単位でジョーカーを演じ続けている大ベテラン。

ジョーカーを象徴するのはその狂気。犯罪を楽しみ、バットマンとの対決を楽しみ、滅茶苦茶楽しそうに部下の失態を笑います。行く先々に現れ、院内放送をこれでもかと駆使し、バットマンへのラブコールをくり返してくるのがとにかく最高にイカしてます。ぶっちゃけ役者さんの演技によって成り立っている幅が大きいのですが、マーク・ハミルの”ジョーカー笑い”は是非一度耳にして頂きたい。

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▲基本的にジョーカーはお茶目なおっさんです。他のゲームで例えると『龍が如く』の真島の兄さんを何十倍も濃くした感じでしょうか。

▲基本的にジョーカーはお茶目なおっさんです。他のゲームで例えると『龍が如く』の真島の兄さんを何十倍も濃くした感じでしょうか。

ジョーカー以外にももちろん悪役はたくさん登場します。ジョーカー信者すぎる元看護婦ハーレイ・クィン。ワニと人間が合体したような外見の凶暴な男キラークロック。恐怖ガスを撒き散らして幻覚を見せるスケアクロウ。植物を意のままに操れるミステリアスな美女ポイズン・アイビー。その他たくさん!どれもキャラが濃すぎて一発で印象に残ること間違いなしです。

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アーカム06

▲もう全員大好きなレベル。「キャラクターが良い」って"キャラゲー"としては最大の賛辞なのではないでしょうか。

▲もう全員大好きなレベル。「キャラクターが良い」って”キャラゲー”としては最大の賛辞なのではないでしょうか。

完成度の高い”なりきりアクション”としてのゲーム性

さて、本作のゲーム部分ですが、徹頭徹尾“バットマンになりきってアクションする”というところにフォーカスされています。

バットマンと言えばどんなイメージがあるでしょうか。マントを広げて闇夜を飛び、悪党の前へと舞い降りる。卓越した格闘技術で大勢の敵さえも一網打尽にしてしまう。様々なハイテクガジェットを華麗に使いこなして困難を切り拓く。闇の中から現れて悪党どもに恐怖を与える。全部できます。

▲グライディングで長距離を空中移動。今後シリーズを重ねるにつれパワーアップしていくシステムです。

▲グライディングで長距離を空中移動。今後シリーズを重ねるにつれパワーアップしていくシステムです。

戦闘は、敵と直接拳での殴り合いを繰り広げる近接アクションと、広いフロアの壁の上や天井付近に設置されたガーゴイルを飛び回って敵の死角から奇襲を仕掛けるステルスアクションの二種類が用意されています。ただボタンを連打していても勝ててしまう難易度なのですが、戦闘中でもハイテクガジェットの数々は使用可能。例えば手裏剣型の飛び道具バットラング、かぎ爪を射出するバットクロー、トラップとして仕掛けられる爆薬など、多彩な方法で攻撃を仕掛けることが可能。さらにコンボの連続ヒット数やその中に組み込んだ攻撃のバリエーション数によって得られる経験値が増加するため、どんどん工夫してスタイリッシュに戦おうという意欲を自然と後押ししてくれるのです。手軽で爽快、かつやり込めばどんどん深くなる。これもまたキャラゲーとしては理想的なバランスなのではないでしょうか。

▲銃を持った敵相手のステルスアクション、ですが、天井を飛び回って上空から奇襲できるのが本作の特徴。

▲銃を持った敵相手のステルスアクション、ですが、天井を飛び回って上空から奇襲できるのが本作の特徴。

また、やり込み要素として、なぞなぞ大好きな怪人“リドラー”がアーカムの各地に仕掛けたリドラーチャレンジというものが挙げられます。これはメインストーリーを進める分にはほとんど無視して構わないのですが、いざ探し始めると莫大な量があり、解いていくことで最終的にリドラーの居場所を突き止められる…というもので、ひたすら姿を隠して難題に悩むプレイヤーを煽ってくる相手に一発おしおきしてやるため、という動機と相まって、やり込み要素でありながら苦痛がほとんどなく、最後の最後まで楽しくプレイさせてくれるのです。

▲リドラートロフィーを入手するためには、ガジェットを駆使する必要があります。頭を悩ませることは多いでしょう。

▲リドラートロフィーを入手するためには、ガジェットを駆使する必要があります。頭を悩ませることは多いでしょう。

▲本作の主要キャラから未登場キャラまで、悪党の手がかりが各所にあって、それらを発見すると図鑑にデータが登録され、キャラクターの特徴を知ることもできます。

▲本作の主要キャラから未登場キャラまで、悪党の手がかりが各所にあって、それらを発見すると図鑑にデータが登録され、キャラクターの特徴を知ることもできます。

奥さん、更に面白くなった続編とセットでお買い得なんですよ!

もう完全にセールストークになっていますが、それくらい素晴らしいゲームなんです、これ。ゲーム機持ってるのならやってないのがもったいない!そして、このノリのまま、続編についても触れてしまいましょう。

『アーカム・アサイラム』の続編、『アーカム・シティ』では、なんとマップのスケールが超拡大。街ひとつがそのまま舞台です。オープンワールド的な要素が拡張され、バットマンは空中を高速で移動する新グライドを習得し、舞台のスケールや登場する悪役・キャラクターも大盤振る舞いです。ぶっちゃけ、本作よりも『アーカム・シティ』こそ真の神ゲーです。

そんな『アサイラム』と『シティ』がひとつになったPS3版『バットマン:アーカム ツインパック』が超!お求めやすい価格で発売中なのです!

バットマン好き、ではなく、バットマンを知らない人にこそ勧めたい作品。ゲームが好きな人みんなに勧めたい作品です。あ、もちろんPS4の『アーカム・ナイト』も言わずもがな最高です。こっちはバットモービルがついに登場して街中をびゅんびゅんかっ飛ばせるのが魅力ですよ!

もし本作からコミックスも読んでみたい、と思った方には、個人的にはとにかく内容が豪華な『バットマン ハッシュ』がイチオシです。日本の漫画単行本と比べるとややお高くなってしまうのですが、フルカラーでページも多いため、損する気分にはなりません。本作と同名のコミックスも発売されていますが、コミカライズではなく別の内容なのでご注意を。そして映画ですよ、映画!『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』がこの記事をアップした現在、全国の劇場で絶賛公開中です。やりたいことを詰め込みまくったような密度の濃さで、バットマンのアクションシーンがまじでかっこいいので、とにかく満足できます。是非大迫力の映画館で見てください!

念のため敢えて言いますが、ただ大好きなだけです。

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さいとう

時折浅葉氏から電話を受けては無茶振りに奔走するゴジラインの座布団運び。
ゲームはあまりやり込みが得意なタイプではなく、かつ一人用ゲームの好みが浅葉氏とだだかぶりしている。
『ギルティギア』永遠の初中級者勢。

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