【Xbox One Xでゲームする02】後方互換で楽しむ、新生『パンツァードラグーン オルタ』が素晴らしすぎる

Xboxの記事はなぜかすらすら書けるなと気づいた浅葉です。なぜだ。
『パンツァードラグーン オルタ』がXbox Oneの後方互換に登場しちまいました。
Xboxの至高の3Dシューティングが、おれたちの前に帰ってきた。Xbox Oneの後方互換には、グラフィックをキレイに表示するというありがたすぎる謎の機能があるんですが、本作もそれにばっちり対応しているようで、なんかめちゃ美しいフライトを楽しめて感無量です。

『パンツァードラグーン オルタ』
xbox(2018年4月13日よりXbox Oneの後方互換に対応)
2002年12月19日発売(Xbox パッケージ版)
発売元:セガ
Xbox One後方互換対応ダウンロード版:1080円(税込)

△Xbox版の発売から10年以上の時を経て、神ゲーが帰ってきた!

本作は『パンツァードラグーン』シリーズの最終作。3Dシューティングと聞くとなんだか難しそうと思う方がいるかもしれませんが、本作の操作は実にシンプル。少しプレイすれば思ったように飛び、撃つことが可能になります。基本的には、決められたルートを飛行して行く形になっているので、迷子になる心配もありません。しかし、その決められたルートの上で、プレイヤーにはさまざまな自由が与えられているというのが本作の面白いところ。プレイしていて退屈を感じることがないのです。もちろん、ゲームの難度調整も可能なので、腕前に応じて心地よく遊べるのもうれしいところ。とりあえず雰囲気を楽しみたいという方は、easyモードで遊ぶのがオススメです。

△さまざまなステージをドラゴンに乗って駆け抜けます。

また、シューティング部分だけでなく、ステージ間に入るストーリーも本作の見どころの一つ。タイトルにもある「オルタ」は、本作の主人公。彼女の孤独な戦いが描く物語は、静かにプレイヤーを揺さぶります。大げさな仕掛けがあるわけでもなく、饒舌でもないその物語は、一見完全ではありませんが、プレイヤーの想像が介入する余地を残しています。シューティングでステージとして挑戦することになる舞台や、特殊な状況が、イメージを膨らませてくれるのです。

△本作の主人公「オルタ」。

物語を包む音楽も実に素晴らしく、本作が「ドラマティックシューティング」というジャンルであることを雄弁に物語ってくれます。2018年2月には、『パンツァードラグーン』シリーズのサントラ4作がitunes、Amazonデジタルミュージックストア、Google playで配信開始となりました。
本作のエンディングテーマの『ANU ORTA VENIYA』は是非とも聞いてほしい。本シリーズ(一部作品除く)の物語に使用される言語は「パンツァー語」とファンの間で呼ばれる、このゲームオリジナルのものなのですが、このエンディングテーマはその言葉を用いたものなのです。最初は意味すらわからないと思いますが、なぜかじんと来る不思議なサウンドです。

△ステージの奥では巨大ボスとの戦闘も。

2002年のゲームというと、ちょっとレトロゲームに片足を突っ込んでいて、今遊んだら懐かしさが上回るかと思いきや、やっぱり一番に来るのは面白さとか物語への興奮で、『パンツァードラグーン オルタ』の偉大さを思い知りました。Xbox One Xの謎の力により、オリジナル版よりも美しくなったグラフィックを見ていると、今の時代の「新作」と言ってもギリギリ通用してしまうんじゃないかと思うくらいです。本当に、古臭さを感じるところがあまりないのです。(シリーズを遊んだことがないという人に向けて、本作にはおまけ的に初代『パンツァードラグーン』も収録されています。こちらはグラフィックが大幅に良くなっているわけではありませんが、ゲームとしての楽しさはまだまだ健在です。)
軽快なシューティングパートをそっと支えるような、物語、音楽、世界観のバランス。今遊んでも稀有な魅力を持つ作品なので、気になる方は是非この機会に遊んでみてください。Xbox One Xという、今の日本においては少しマニアックなハードですが、このハードでしか体験できない驚きが得られるかと。
セガとマイクロソフトに激しく感謝。できれば『真・女神転生NINE』、『エンド オブ エタニティ』も後方互換していただきたい!
あ、そうだ!本作のノベライズ版に当たる『風と暁の娘 パンツァードラグーン オルタ』は、本作の雰囲気を気に入った人には是非とも読んでもらいたい傑作。こちらもオススメです。

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浅葉 たいが

浅葉 たいが

ゴジライン代表。ゲーム、アニメグッズのコレクター。格闘ゲーム、アドベンチャーゲーム、RPGをこよなく愛する。年間100本以上のゲームを自腹で買い、遊ぶ社壊人。ゲームメディア等で記事を書くこともあるが、その正体はインテリアデザイナー、家具屋。バンダイナムコエンターテインメント信者かつ、トライエース至上主義者。スマートフォン版『ストリートファイター4』日本チャンプという胡散臭い経歴を持つ。

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