【プレイレポート】煌びやかなスター集う『無双☆スターズ』、このお祭りはホンモノだ!

『無双』シリーズファンとして、マリー・ローズちゃんを愛する者として、『無双☆スターズ』(PS4版)を全力で楽しんでいる浅葉です。
コーエーテクモゲームスのさまざまなタイトルからキャラクターが参戦する”お祭り”的な位置づけの本作、それはもうシリーズ最高峰のわらわら感で、爽快極まりない一騎当千感を味わえます。
『無双』シリーズというと、かなり知名度も高く、遊んでいる人も多い作品だと思うので、説明は少なめにして、感想を書きなぐりたいところですが、シリーズを遊んだことがない方もいらっしゃるでしょうし、このサイトの最低限のクオリティ(そんなものがあるのかはわかりませんが)を守らなければいけないと言う謎の使命感もあります。
そんなわけでしばらく本作の説明にお付き合い下さい。

△出現する敵を、倒して倒して倒しまくる!『無双』シリーズならではの爽快なプレイフィールは本作でも健在です。あまりにも敵の数が多いため、1000人斬りなんかも余裕の世界です。簡単な操作で多彩なアクションが楽しめるため、「アクションゲームは苦手」という人でも、何の問題もなく楽しめます。

△本作のシナリオは、マップ上のイベントを消化していく形で進行します。どのイベントを進めるかをユーザー側で選択することができるシステムとなっており、その進めかたによって物語が分岐します。真エンドは一つですが、特定のキャラクター同士の組み合わせで見られるエンディングなども存在します。

本作は最大5人のパーティを組んで戦う作品となっています。多人数バトルというと、キャラクターを切り替えながら遊ぶ『無双OROCHI』を想像する方もいると思いますが、本作はメインキャラクター1人+サブキャラクター4人の構成です。サブのキャラクターは、”ヒーローチェイン”というシステムを使うことで、一時的に呼び出して操作をすることが可能なほか、”ヒーロースキル”という強力なサポート技や、一定時間プレイヤーが無敵となって攻撃できる”無双フィーバー”など、メインとなるバトルシステムに濃密に絡んできます。何か強い行動を使うと、複数の仲間キャラクターが画面に映っているため、非常に見栄えのいい作品となっています。

△操作キャラクターを入れ替えつつ、多人数での同時攻撃を仕掛けられる”ヒーローチェイン”。パーティメンバー全員(5人)を参戦させることも可能です。

アクションゲームとしては非常に優しい部類の作品で、□と△の組み合わせで攻撃を繰り出しているだけで、もりもり敵を倒すことができます。「〜しないと絶対にクリアーできない」というハードルもありませんし、敵にやられてしまっても「途中から再開」という仕様があるため、何度か挑戦していればいずれクリアーできます。(そもそも再挑戦をしなければいけないようなマップはデフォルトの難度ではありません。)難度をあげれば、それなりに敵も強くなりますが、こちらもキャラクターレベルや装備といったRPG的な要素を強化していけば、十分に対抗することが可能です。アクションゲームが苦手という理由で『無双』シリーズを遊んでいないという方がいるのなら、ぜひこの機会に一度体験してみてください。
『無双』シリーズをいくつか遊んでいる人向けに補足しておくと、キャラクターごとの動作や技の性能については、かなり細かく作り込まれており、”コンパチ”風のキャラクターが見当たらないのも嬉しいところ。好きなキャラクターを使って存分に楽しめます。

△ヒーロースキルの性能は、キャラクターによって効果が大きく異なります。

△こちらが本作の一騎当千感を最大限に引き出す”無双フィーバー”というシステム。発動中は妨害を気にせず、敵を倒し続けることができます。敵の剣が、サイリウムのように発光しだすなど、演出もド派手。やられるためにサイリウムを振り回す敵と想像すると非常にシュールですが、実際に遊んでみるととんでもない爽快感です。

本作のバトルについて、いろいろ書きましたが、「ズバーン!ドーン!千人斬り!誰だって一騎当千です!演出も何もかも華やかです」ということでいいんじゃないかと思います。
そんな『無双』シリーズで、コーエーテクモゲームスが仕掛けた大きなお祭りが楽しめるというのが、本作の本当に素晴らしいところで、今回の記事で特に伝えたいことだったりするのです。

△『討鬼伝』の桜花と、『真・三國無双』の趙雲が武器をぶつけ合うこのシーン。表情こそシリアスですが、その原因となる理由はちょっと笑えるものとなっています。詳しくは作中にて!

本作は、壮大なお祭りです!
先ほど説明したバトルもそのお祭り感を演出してくれています。たくさんのキャラクターが、画面の中を暴れまわったり、たくさん敵を倒すと、サブキャラクターが褒めてくれたりするんです。そして、バトル以外のイベントや、何気ない会話シーンにも、お祭りは潜んでいます。
リオが幸村にスロットの話をしたり、かすみと井伊直虎が「普通の女の子になりたい」なんて話してたり、石田光成と乙女ゲーのイケメン男子が共感しあってたり。
単一の作品では絶対に見られなかった会話や、キャラクターの一面が、イベントはもちろん、バトル中のちょっとした掛け合いから滲み出てきます。
こうしたお祭りゲーでは、他作品同士のキャラクターの掛け合いが魅力ですが、本作はその掛け合いの数が膨大で、特定のキャラクター同士で遊べる特殊シナリオも用意されている手の込みよう。キャラクター同士の仲を深めることで、会話の内容が変化するのはもちろん、特殊なイベントが発生したりします。”一緒にお風呂に入る”という、大変ありがたい要素もありますぜ!

△幸村にスロットマシンの話をふるリオ。幸村がスロットマシンを撃っている光景を見たい!こうした会話は聖域(キャラクターが集まる拠点のようなもの)で見ることができます。拠点での会話はフルボイスではありませんが、そのやり取りの多さを見ていると、フルボイスはいろいろ無理だったんだろうと開発サイドの心配をしてしまいます。

△『DEAD OR ALIVE Xtreme3』のようなワンシーンも見られます。『ソフィーのアトリエ』から登場したプラフタちゃんも、いつかザック島に来てほしいものですね。

お風呂に入るという要素については、女性キャラクターだけかと思いきや、男性キャラクターにも用意されています。マリー・ローズちゃんのイベントを見た後、何気なくお風呂に入ったら呂布が現れてめちゃくちゃびっくりしました。リアルに、次はソフィーちゃんのお風呂シーンかなと思って中に入ったのに!男性キャラクターファンの方や、一部の女性ファンには嬉しいサービスをちゃんと入れているコーエーテクモゲームスはエライかもしれませんが、俺はキレそうになりました。

△マリー・ローズちゃんとのお風呂イベントはこちら。完全に神です。マリー・ローズちゃんのお団子頭、最高にイケてるのでこれは『DEAD OR ALIVE XTREME3』にも是非採用して欲しい!

△呂布さんとのお風呂イベントはこちら。完全にヤバイゲームです。

原作のキャラクターを活かしつつ、お祭りという華やかな物語の中で動きまわる登場人物たちは、皆とても魅力的です。彼らなら、確かにこういう反応をするのかもしれないとか、さすがにこれは誇張すぎてギャグになってる、などなどいろいろと楽しみながら物語を進めることができました。本作に登場するキャラクターの出典元となる作品は非常に多いため、出典元の作品を知らないという方も多いと思いますが、本作で初めて出会うキャラクターで会っても、その魅力を感じられる丁寧な作りになっています。

△口は悪いが、義に厚い男・石田三成に共感し、アドバイスをする有馬隊長。俺は『遥かなる時空の中で』にそれほど詳しいわけではありませんが、一気に作品とキャラクターへの興味が高まりました。

△あまりにイケメンすぎて、俺にも”乙女”の心がほんの少し、芽生えてしまいました。

例えば、自分の場合だと、『遥かなる時空の中で』は、本当に少しプレイしたことがある程度でしたから、有馬一やダリウスについてはほとんど知識がありませんでした。しかし、本作を遊んで「かっけえ!」と高揚し、『遥かなる時空の中で』をポチポチっと通販で買うことにしました。有馬さんはマジかっけえし、ダリウスがいう「鬼」ってなんなんだよ。すげえ気になる!

△『討鬼伝』からの参戦となったホロウ。本作では、腹ペコキャラとして描かれていて、ギャグテイスト強めですが、見せ場もしっかりと用意されています。このキャラ、ウルトラ可愛いと思うんですが、どうでしょうか。

知らない作品を過度に恐れることはありません。
知らない作品があることは、きっとハンデにはなりません。
知っている作品が一つでもあれば、ぜひ手に取ってもらいたいと思います。
また、本作には”動物”をデザインのベースにしたようなオリジナルキャラクターたちが登場します。これは、今流行の”すごーい!なけものたち”とはまた違いますが、どのキャラクターもお祭りの舞台には欠かせない存在たちです。最初にこの作品を手に取った時は、おれは獣属性萌えはないから、使うことはないだろうと思っていましたが、長く旅をした結果、愛着が湧いてきました。次回作があれば、また彼らに出て欲しいと強く思います。

△本作の物語の鍵を握る、3人のオリジナルキャラクターたちは、皆”けもの”モチーフです。某アニメをきっかけとするけものブームに本作の発売タイミングが噛み合ったのは全くの偶然とのことですが、見た目に惹かれた方は是非プレイしてみてください。

いつになく画像盛りだくさんでお届けしましたが、このゲームに登場しているすべてのキャラクターが好きになる、華やかで、鮮やかなお祭りゲームです。
(オプーナだけは、あんまりというか全然ストーリーに絡んでこないけれど、彼はまぁそういう存在ですから。)
今後も、この流れを継ぐ作品が続いて欲しいですね。マルチプレイで遊んでみたいとか、あのキャラクターに出てほしいとか、次があるならという希望も自分の中で湧いてきていますが、今はこの超熱いお祭を楽しみます!

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浅葉 たいが

浅葉 たいが

ゴジライン代表。ゲーム、アニメグッズのコレクター。格闘ゲーム、アドベンチャーゲーム、RPGをこよなく愛する。年間100本以上のゲームを自腹で買い、遊ぶ社壊人。ゲームメディア等で記事を書くこともあるが、その正体はインテリアデザイナー、家具屋。バンダイナムコエンターテインメント信者かつ、トライエース至上主義者。スマートフォン版『ストリートファイター4』日本チャンプという胡散臭い経歴を持つ。

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