おっさんゲーマーが集うゴジラインの中で唯一、いまだ”競技者”であり続ける男・ナカジマ。
漢の胸には、野望が渦巻いていた。
ナカジマ「『ギルティギア』の大会、投票枠とかいうのがあるから、投票よろしく」
浅葉「あんたのtwitterを見たよ。あまりにも見苦しすぎる」
「ARC SYSTEM WORKS FIGHTING GAME AWARD 2016」にエントリーしています。当選したらイノコスで出場する覚悟です。よろしくお願いします。 https://t.co/7CJmyuY8nz
— GZL|コイチ (@koichinko) November 29, 2016
ARC SYSTEM WORKSからリリースされている格闘ゲームにおいて、2016年度の活躍が認められたプレイヤーを招待、表彰する公式イベント。種目は『BLAZBLUE CENTRALFICTION』、『GUILTY GEAR Xrd -REVELATOR-』で、当日には招待者を招いたスペシャルトーナメントも開催される。各タイトルの戦績優秀プレイヤーのほか、ユーザー人気投票枠(2名)、予選枠(2名)が招待される。
ナカジマ「2人しか通らないから、厳しい戦いだよ。選挙に勝ちてえ。予選はきちい」
浅葉「あんた、俺に投票の依頼したの正解だよ。選挙といえば、おれだからね」
ナカジマ「マジ!?」
浅葉「『恋と選挙とチョコレート』を遊んでから、ずっと選挙やってみたかったんだよな」
ナカジマ「エロゲーじゃねえか!」
浅葉「選挙といえばまずはポスターだな。写真をよこせ」
ナカジマ「写真あっても文字とかどうするの。デザイナーとかいるのかよ。まぁ、写真はいくつかある。これとかどうよ」
浅葉「何この写真。ナカジマ邸じゃん。なんか顎のびてね。女キャラクターのパンツでも見てるのこれ」
ナカジマ「家でゲームしてるところに親近感湧くことね」
浅葉「生活感がありすぎる。しかもコントローラーが、思いっきり『DEAD OR ALIVE 5 Last Round』のやつなんだけど」
ナカジマ「みんなマリー・ローズちゃん好きでしょ」
※『DEAD OR ALIVE 5 Last Round』:コーエーテクモゲームスから発売されている人気3D格闘ゲーム。連続技中にも読みあいを発生させる”ホールド”と呼ばれるシステムを使った駆け引きが熱い。
※マリー・ローズちゃん:『DEAD OR ALIVE 』シリーズに登場するめちゃカワヒロイン。浅葉の運命の人。
浅葉「確かにそれはある。露骨にわからないのがいいかもしれん。これは候補にしよう」
ナカジマ「仕方ないな。人の力は借りたくなかったけど、もう一枚とっておきのやつある」
浅葉「凡さんじゃん」
ナカジマ「選挙のポスターとかで、横にえらい人写ってたりするじゃん。総理大臣とか」
浅葉「凡さんは総理大臣役ってことね。でもこれだとみんな、”凡さん”に投票したくなっちまうかもしれんぞ」
ナカジマ「やっぱこの写真は危険すぎたか。あとは金の匂いがするやつがあるね」
浅葉「これ、写真じゃなくて、ただの生放送のスクリーンショットじゃねえか」
ナカジマ「金あるオーラ溢れてるでしょ。手にもってるの『スト5』のイベントで優勝したときにもらった30万円の目録だよ」
浅葉「確かに、これ、「私の富は無限だ」みたいな圧でてる。アリかもしれん。みんな、プレイヤーに安心感求めてるところはあるよね」
ナカジマ「あああ!スーツのやつあるわ!最近撮ったやつ」
浅葉「きたな。完全に政治家じゃん。つかスーツがだいぶ”雑”なんだけど大丈夫これ」
ナカジマ「スーツ出勤の日にしか着ない感、かなり出てる」
浅葉「まぁこれでいくか。無難だし」
浅葉「ポスターに使う画像はこれくらいにして、次はポスターに入れるキャッチフレーズみたいなのを考えるか」
ナカジマ「俺のいいところね」
浅葉「ハメ、暴れ、プレイ中にうるせえ、すぐ怒る」
※ハメ:格闘ゲームにおいて、相手が脱出困難な状況を作り出す戦術をあらわすスラング。
※暴れ:格闘ゲームにおいて、相手の攻めを受けた時に守りではなく、”リターンの大きいカウンター”を狙うこと。落ち着きのないナカジマの得意技。
ナカジマ「俺温厚じゃね、怒らなくね」
浅葉「起き攻めした時に毎回無敵技パナしてくる奴は?」
ナカジマ「殺す」
ナカジマ「あるだろ。いいとこ。手先の器用さ、つまり”テク”。」
浅葉「『ギルティギア』の最新作になってイノの難しい部分だった必殺技コマンドが簡単になったんだよな。それでもうあんたのレーゾンデートル(存在理由)は消失したよ」
ナカジマ「必殺技コマンドが簡単になっただけで存在理由の危機に見舞われる世界、やばすぎるんだが」
浅葉「仕方ない、適当にクリーンっぽい言葉出しとこう」
ナカジマ「”e-sportsの将来を真剣に考える”とかいれとこう」
浅葉「e-sportsのことわかってるアピール、他のジャンルのゲーマーからの得票も見込めるかもしれん」
浅葉「次に大事なのは、選挙公約だな。イノのコスプレするの?」
ナカジマ「イノのコスプレをする覚悟があるとは書いたが、やるとは言ってない」
浅葉「なんでそこだけ悪徳政治家みたいな策を使ってんだよ」
ナカジマ「twitterで募集する形にするか」
浅葉「権利者参加型の選挙きたな。ちなみに今回のこの選挙、ルールとかあんの?」
ナカジマ「ルール無用でしょ。票を集めたものが強者」
ナカジマの選挙公約
(当選した場合、以下の4つから多数決で決まったことを実行する)
1.『ギルティギア』初心者に役立つシステム記事を書く
2.イノのコスプレで出場する
3.『ダウンタウン熱血行進曲』の攻略記事を書く
4.『人喰いの大鷲トリコ』を遊ぶ
浅葉「4はなにこれ」
ナカジマ「遊びてえじゃん。みんなも遊びてえでしょ。トリコ」
浅葉「そうだな」
ナカジマ「で、これポスター誰が作るん。あんた?」
浅葉「デザイナーの月咲さんに頼んでみたら、”面白そうだから2分くらいで作ります”という頼もしい返事をもらった」
ナカジマ「2分待つか」
浅葉「出来上がってきた。やべえ、選挙通りそうじゃんこれ」
ナカジマ「赤のストライプがやべえ圧放ってる」
浅葉「eのあとになんかついてるのがオサレ」
ナカジマ「ところでこのポスター、いつ使うの?貼るとこねえけど」
浅葉「わからん。あんたの会社に貼れ」
ナカジマ「おれたちは頑張ったよ。あとは『ファイナルファンタジー15』でもして結果を待とう」
浅葉「『ギルティギア』の練習しねえとこに漢気感じる」
ナカジマ「当選したらさすがに練習する」
ナカジマ=コイチ
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