キャラゲーや格闘ゲームで日々煽りあい、ぶつかり合っている「ゲームを最大限に楽しむ集団・ゴジライン」に、ひとときの休息の予感があった。
そう、6月17日は、『ラブプラス』のキャラクターデザインを務めた箕星太朗さんがキャラクターデザインをしているアドベンチャーゲーム『√Letter ルートレター』の発売日。かって『ラブプラス』でマナカとネネのカレシだったおれとナカジマは、発売されたらすぐクリアーして、感想を語り合おうなと誓い、作品の舞台である島根にいくことすら計画していたのだ。
争いや、煽りは何も生まない。
ゲームでチンパンジーのように争っているおれたちを観たら、マナカは、ネネは、そして『√Letter』に登場するヒロインたちは、きっと悲しい顔をするだろう。
2016年6月15日
『√Letter』発売前夜
ナカジマ「浅葉さん、おれ今週末沖縄いくことになったから。『√Letter ルートレター』遊べるの東京帰ってきてからだわ。クリアーするの遅れる」
おれ「は?おめえ?ギャルゲー舐めてんの?」
ナカジマ「これ、ジャンルに角川ゲームミステリーって書いてるしギャルゲーじゃないでしょ」
おれ「文野亜弥ちゃんかわいいからギャルゲーでしょ」
ナカジマ「公式サイトによると文野亜弥ちゃんと音信不通になったところから物語が始まるっぽいけど。15年後とかに話いくみたいだし、亜弥ちゃんあんま出てこない説あるよ」
おれ「おれが確かめて、沖縄にいるナカジマに画像付きであらすじまとめたメール送るわ」
ナカジマ「やめろ。殺すぞ」
おれ「そもそもなんで沖縄にいたら亜弥ちゃんに会えないんだよ。何のためにVita版があるんだよ。KADOKAWAの優しさ、わからず?沖縄に行くナカジマのために用意されたんだよこれ」
ナカジマ「PS版のプレミアムエディションしか予約してない」
おれ「予約しなくてもゲームは買える。秋葉原いけ。ソフマップならあるはず」
ナカジマ「PS4ごと沖縄にもっていくわ」
おれ「それも漢らしいけど、お前は沖縄いってる間の移動時間や寝る前の時間を無駄にするのか。時間を有意義に使える男が、デキるし、モテる」
ナカジマ「どんだけ両方買わせてえのあんた」
おれ「そもそも、おれたちこの作品の舞台の島根に行くわけじゃん。で、舞台を巡るじゃん。そのときに、PS Vita版があったら最高でしょ。ここが松江城かぁっていったときに、画面をすぐ見られる漢じゃないと、亜弥ちゃん守れないよ」
ナカジマ「仕方ない。いくつかのソフトをGEOにサクリファイスして、両方買うわ」
おれ「サクリファイスになるソフトの内訳は聞かないでおく」
ナカジマはその日、PS4とPS Vitaの『√Letter』を買うことを決意した。これで、旅先ではVitaで『√Letter』を遊べるのだ。島根にいったときも、きっとVitaが役立つだろう。
そして、そんなおれとナカジマのやりとりを知らない男・大久保ゴジラ。
彼は、現実の厳しさを知らない”キッズ”だ。
大久保ゴジラ「浅葉さんとナカジマさん、『√Letter』買うんですよね。自分も明日回収してきます」
おれ「ほー。どっちのハードのを買うの」
大久保ゴジラ「Vita版ですね。当然プレミアムエディションですね。プレミアムエディションに入ってるレターセットがないと、亜弥ちゃんから手紙届かない気がするんで」
ナカジマ「Vitaだとでかい画面でできないよ。亜弥ちゃん、でかい画面で見たくないの?」
おれ「好きな人を、最高の環境で輝かせるのが漢だよ」
大久保ゴジラ「PS4版にしたほうがいいんですかね」
おれ「島根に舞台探訪いったときに、PS Vita版必要じゃない?実際の舞台を目の前にして、画面と比較できないよ」
大久保ゴジラ「つまり」
ナカジマ「両方買え」
ゴジライン『√Letter』舞台探訪編、今年中に必ずやります。