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【VR】記事でVRゲームの魅力を伝えることは難しいけれど、『ALTDEUS: Beyond Chronos』をおすすめする

   

Oculus Quest 2と『ALTDEUS: Beyond Chronos』(アルトデウス: ビヨンドクロノス)の組み合わせがあまりに良かったのでここでもおすすめしておきます。
Oculus Quest 2はスタンドアロン型のVRヘッドセットで、配線がごちゃごちゃして辛いという問題を解決し、しかもそこそこ長時間プレイしても疲れない。そのうえなんかめちゃくちゃにリーズナブルという素晴らしいVRヘッドセットなのです。

△2020年買ってよかったものリストの中に確実に入るOculus Quest 2。ケーブルがないので、ものすごく快適です。(写真はOculus公式サイトより引用)

『ALTDEUS: Beyond Chronos』(アルトデウス: ビヨンドクロノス)というのは、Oculusで配信中のVRアドベンチャーゲームです。テキストアドベンチャーをベースしたVRゲームで、魅力的なキャラクターとミステリアスなシナリオが絡みあい、唯一と言っていいプレイフィールを生み出す怪作です。シナリオの世界にじっくりと浸りたい『ALTDEUS: Beyond Chronos』は長時間続けてプレイしたい。そしてそれには軽くて面倒くさくないOculus Quest 2が良い!と思うんですね。
本作の制作チームは、この作品の前に『東京クロノス』というVRノベルをリリースしており、こちらは従来のノベルゲームをVRの中に落とし込んだゲームとして好評を博しました。そして『ALTDEUS: Beyond Chronos』では、さらなるチャレンジとして、ゲーム内にバーチャルアイドルのライブや、巨大ロボットを操作するパートなどを盛り込んださらなる意欲作となっています。ものすごくざっくりとシナリオの概要を説明すると、物語の舞台は、建物や食べ物に見栄えの良いテクスチャーを貼って過ごしている未来。人類の敵として現れる謎の敵”メテオラ”と戦うプロメテウスという組織に所属する主人公と、その周囲の強い想いを持つ人物たちのドラマが描かれます。以下のPVを見て気になった方は”ジャケ買い”して良いです。

『ALTDEUS: Beyond Chronos』


発売中
メーカー:MyDearest株式会社(MyDearest Inc.)
プラットフォーム:Oculus Quest2 / Oculus Quest / Oculus RiftS / Oculus Rift
ジャンル:VRインタラクティブストーリーアクション
価格:Oculus版:3,990円

『ALTDEUS: Beyond Chronos』の魅力については、他メディアの依頼で記事を書いたのですが、実は最初この依頼を断ったのです。ゲームの内容に文句があるというわけではなくて、自分の中でVRゲームの面白さを記事で伝えることが難しいという感覚があるからです。過去に何度かVRゲームの記事を書いているのですが、いつもスクリーンショットを提出するときに戸惑うんです。VRヘッドセットを被って体験したエキサイティングな時間を少しでも伝えたいとは思いますが、平面的な表現である写真や動画をいくら載せても、自分が体験したことを伝えられているような気がしません。普通のモニターに映すタイプのゲームであれば、写真や動画は見栄えのするものをゲーム内から切り出せば良いのですが、VRの場合はそうもいきません。実際にVRのスクリーンショット機能や動画撮影機能を使うとわかるのですが、撮影してみるとこのジャンルでもっとも大事ともいえる臨場感は薄まり、平面的な表現に変わってしまいます。こうしたゲーム内の素材をバンバン出したとしても、VRゲームの良さってやっぱり伝わりにくいのではないかと思うんですね。それどころか、こんな画像を載せてしまって大丈夫なのだろうかと心配までする始末。そのうえ、ノベルゲームという特性上、これからプレイする人の楽しみを奪うようなネタバレはできません。これは引き受けても後悔するだろうとか思っていたのですが、ちょっと考えが変わる思いつきがあり、改めて引き受けさせてもらうことにしました。

その思いつきというのは、『東京クロノス』とか『ALTDEUS: Beyond Chronos』のプロモーションをやってる制作チームは、僕みたいなライターの端くれの50億倍くらい””伝えること”について大変な思いをしてきたのだろうなということです。VRゲームは写真や動画では面白さの本質が伝えにくい。そのうえでノベルゲームである以上、ネタバレは避け、あくまで序盤で得られる情報を中心にプロモーションを展開しなければならないというわけですね。じゃあどうするのかという答えが、まさに『東京クロノス』、『ALTDEUS: Beyond Chronos』の制作、広報チームがやってきたことなのかなと思うわけです。

僕が最初に『東京クロノス』を見かけたのは、徳島県で行われていたゲームイベント”マチアソビ”でのこと。マチアソビは徳島市の中心部で行われるアニメやゲームなどの催し物が多数行われるイベントで、『東京クロノス』も出展の一つでした。その出展は小さな空きテナントの一つを借りて行われていましたが、そこには数台のVRヘッドセットがあり、そこでスタッフのみなさんがVRデバイスのつけかたなどをレクチャーする地道なものでした。普段は空きテナントとして使われている場所で、内装の状態もそれほどよくありません。そのうえ、商店街を使ったイベントなので、ふらりとブースに入ってくる人もいます。コントローラーを握ったことがないような方もです。しかし、そこにいるスタッフの方々は、訪れるお客さん一人一人にものすごく丁寧に対応し、隙あらば世界観の説明や魅力を朗らかな笑顔と共に届けていました。他のメディアで『東京クロノス』の記事を書くときにも触れているのですが、こうした情熱ある制作陣の姿を見て、『東京クロノス』に興味を持ったのです。でもこういう小さなプロモーションの方法をなぜとっていたのかまでは深く考えませんでした。

△徳島県徳島市で開催されているマチアソビの様子。商店街の空きテナントなどを活用し、メーカーが出展を行います。

でも、いくつかVRゲームの記事を書いてみて、ふと思ったのです。VRゲームの面白さを伝えるうえで、メディアやネットを使った広報活動だけでは届けられない部分を、リアルイベントの場で行っていたのかなと。VR以外のゲームであれば、体験版を出すというのも選択肢になるでしょうが、当時のVRヘッドセットの普及率を考えるとそれも悩ましいところでしょう。そしてマチアソビというのは、人で溢れかえるようなイベントではありませんが、熱量の高い人の割合は高い。そこで興味を持って訪れた人に、ゲームプレイとコミュニケーション、そして開発の熱意を伝えることで新しいファンを獲得するという流れができたのではないでしょうか。そして一番大きな効果として、濃厚な口コミを生んだことが想像されます。マチアソビでは、VRの面白さを伝えるために実際に体験してもらうこと。そして、ファンを作り出し、濃厚な口コミを生むという取り組みがされていたのではと想像します。

ほかにも、クラウドファンディングで集まったファンの方を””制作共犯者”と呼んで渦の中に巻き込んだり、ユニークなグッズ展開を積極的に行ったり、ノベルによるメディアミックスを手がけたり。ポップなどで展示されたキャラクターが”VRで見てみたい”と思わせてくれるほど強烈なのも伝えるためのフックなのかもしれません。そんな多彩な取り組みを思い出して、制作チームの”伝えること”への努力がとてつもないものであることがわかってきました。そしてその積み重ねは大きな力になって『東京クロノス』という新規IPを走らせることに成功しています。そしてその成功を見せたあとも手を抜かず、旧作と新作の魅力を伝えることに力を注いでいます。そんな伝えるための努力を想像すると僕も、いつもの形式ではありますが、記事を書いて作品の魅力を伝えてみようと思ったのです。

今年はリアルイベントが行いにくいという事情があり、実際にプレイする機会を得るのは難しく、そこで制作陣の生の声を聞くということもできません。ネットでの発信は積極的に行われているので、『東京クロノス』から応援しているファンからすると制作チームがメガホンで叫んでくれているような感覚を受けるのですが、そうではない人にこの作品の熱や魅力が伝わっていくにはまだまだ大きな力が必要になるはず。その力の中には、プレイヤーの声というのも確かに存在しています。もしあなたが本作をプレイして面白いと感じたのなら、友達に伝えるのも、SNSに短文を書くのでも、ストアレビューを書くのも絶対的にポジティブな行動だと思うのです。

そんなわけでここでも改めて書いておきます。

『東京クロノス』、『ALTDEUS: Beyond Chronos』はノベルゲームのファンはもちろん、新しいもの好きの方にもおすすめです。単体で楽しめる作品ですが、個人的には順に遊ぶことをおすすめしますし、できればノベル版の『渋谷隔絶 東京クロノス』も読んでください。
VRヘッドセットがないという方は、Oculus Quest 2をご検討ください。より快適にプレイするなら、Oculus Quest 2とセットでQuest 2 Eliteストラップも。

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浅葉 たいが

浅葉 たいが

ゴジライン代表。ゲーム、アニメグッズのコレクター。格闘ゲーム、アドベンチャーゲーム、RPGをこよなく愛する。年間100本以上のゲームを自腹で買い、遊ぶ社壊人。ゲームメディア等で記事を書くこともあるが、その正体はインテリアデザイナー、家具屋。バンダイナムコエンターテインメント信者かつ、トライエース至上主義者。スマートフォン版『ストリートファイター4』日本チャンプという胡散臭い経歴を持つ。

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