【格闘ゲーム入門.03】各種移動の基本的な性質

この回ではキャラクターの移動方法について覚えていきましょう。

「移動なんてレバー前に入れれば歩くし、上に入れれば飛ぶやんけ」

と思う方も居るかもしれませんが、以前「初めて格闘ゲームを触るんだけど」という人に「レバーを上に入れるとジャンプするよ」と教えた所、レバーを上にグイッ!と引っこ抜き始めました。アケコンごと浮きました。その時思いましたよね。「たかが移動。されど移動」と。まずは、『ストリートファイターV』の基本的な移動方法となる「歩く」、「ステップ」、「ジャンプ」の3つから覚えていきましょう。

△相手に近づくための手段は主に歩くかステップか飛ぶか、です。

△当たり前かもしれませんが、相手に近づくための手段は主に歩くかステップか飛ぶかです。

歩きについて

自分の動かすキャラが1P側、つまり右向きの時は、十字キーまたはレバーを右に入れれば右に進んで、左に入れると後ろに下がります。歩く速さ、下がる速さはキャラクターによって異なり、速ければ速いほど距離調整がやしやすかったり相手の技を空振りさせることができるなど、キャラの個性となっています。

<歩くスピード指標>

速い:バルログ、春麗、かりん、キャミィ
普通:リュウ、ネカリ、ガイル、ケン、ミカ、ラシード、ララ、アレックス
遅い:ザンギエフ、バーディ、ナッシュ、ファン、ダルシム、ベガ

見た目身軽そうなキャラは大体速いし、体重重そうなキャラは大抵遅いという認識で最初は構いません。ネカリやバーディはVトリガーを発動すると足が速くなるという特徴もあります。

ステップについて

次に「ステップ」ですが、他の格闘ゲームでは「ダッシュ」になる事もあります。レバーを右に素早く2回入れると前ステップが、左に素早く2回入れることで後(バック)ステップが出せます。(2P側では入力が逆になります)ステップとダッシュがスムーズに出せるようになると、試合の展開が驚くほど速くなります。コツはとにかく、素早くコマンドを完成させること。トレーニングモードで、手になじむまで練習してみましょう。

ステップとダッシュの違いは、

ステップ = 一定の距離を移動する
ダッシュ = 移動する距離を調整できる

という風に覚えておけばとりあえずOKです。よく使う言い方として、前方へのステップを”前ステ”、後ろへのステップ(バックステップ)を”バクステ”と略します。ステップの距離もやはりキャラ毎に設定されており、ステップの速さやステップに使う時間(硬直)すらもそれぞれ微妙に性能が異なります。

前ステップ性能差グラフ

△右上に位置するキャラは早くて距離も長いので必然的に移動量が多くなります。左下に位置するキャラほど遅くて短いのでキャラクターが"重い"です。

△右上に位置するキャラは早くて距離も長いので必然的に移動量が多くなります。左下に位置するキャラほど遅くて短いのでキャラクターが”重い”です。

次にバックステップ。バックステップの大きな特徴として、出した瞬間から投げに対して無敵が付与されます。相手が投げを狙いに来た時に有効ですが、打撃に対しては”カウンター”扱いで食らってしまいます。(カウンターについては、後ほど解説しますが、「普通にくらうよりも、痛い」と覚えておきましょう。)接近されたときの選択肢の1つとしてバックステップが有効になるシーンは多いので覚えておきましょう。

ジャンプについて

最後に紹介する移動方法が”ジャンプ”です。レバーを上方向に入れることでキャラクターが飛びます。右斜め上に入れれば前ジャンプ、真上に入れれば垂直ジャンプ、左斜め上に入れるとバックジャンプです。一回のジャンプで移動できる距離が多いため強力な接近方法である反面、空中に浮いている状態はガードができません。

キャラ毎のジャンプ性能の差は下記のような感じになります。

<ジャンプ速度>
普通:ナッシュ、バルログ、アレックス、リュウ、ラシード、かりん、ガイル、ミカ、ララ、ケン、
遅い:ベガ、ネカリ、キャミィ、ザンギエフ、春麗、バーディ、ファン
超遅い:ダルシム

ジャンプ中に出せる必殺技もあり、ジャンプの機動やスピードの遅さをカバーすることもできます。ダルシムのヨガテレポートなどはその代表格ですね。ここらへんは追々説明していきます。

距離調整について

これら移動方法を駆使して何をするかというと相手キャラとの距離を調整します。キャラごとに「得意な間合い」というのが必ず存在するので移動を駆使して間合いを作るのが目的です。格闘ゲームの記事ではよく、遠距離、近距離といった言葉や、中距離といった普通に考えると非常にあいまいな表現が出てくるのですが、以下の画像のような状態を覚えておけば問題ありません。

遠距離:お互いの攻撃が届かない距離。波動拳などを安全に打ち出せる間合いです。

△遠距離戦が得意なキャラ:ダルシム

△遠距離戦が得意なキャラ:ダルシム、ガイルなど

中距離:リーチの長い技が活きる距離です。投げは届きません。

△ 中距離戦が得意なキャラ:バルログ、ナッシュ、リュウなど

△ 中距離戦が得意なキャラ:バルログ、ナッシュ、リュウなど

近距離:通常技でガシガシ殴りあえる距離です。また、投げが届く間合いを”密着”状態と呼ぶこともあります。密着以外にも”至近距離”などと表現されることも多いので覚えておきましょう。

△至近距離先が得意なキャラ:ララ、ケン、かりんなど

△近距離戦が得意なキャラ:ララ、ザンギ、ミカなど

まとめ

今回覚えて欲しいことは3つ。

1、歩くスピード、ダッシュのスピードやジャンプの性能はキャラ毎に異なる
2、バックステップには投げ無敵があるけど、打撃に対しては弱い
3、遠距離、中距離、近距離、密着の状態を覚える

移動については今回書いたことを覚えておけばほとんどの格闘ゲームに応用が効きます。まずは自由にキャラを移動させるとことから始めてみましょう!

NEXT ⇨ 【格闘ゲーム入門.04】通常技の弱、中、強について

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ナカジマ(コイチ)

ナカジマ(コイチ)

twitter ID:@koichinko
あらゆる格闘ゲームを雑然と遊ぶ浅葉の悪友。
『ギルティギア』シリーズ等、アークシステムワークスの作品では有名プレイヤーとして名を馳せる。密かに、第三回TOPANGAチャリティーカップ『スーパーストリートファイター4』で優勝という実績も。
ソニーコンピューターエンターテイメント主催のイベント”闘神激突”では、格闘ゲームの強いおっさん”闘神”として、『ギルティギアイグザードサイン』で鮮やかなネタ殺しを披露した。

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